三丁目の魔女①「憧れのお姉さんの車に乗る」

前作のエピローグを書くつもりでしたが、うまく書けませんでした。
そこで、新作を書きました。読んでくださるとうれしいです。

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「三丁目の魔女」

三丁目には、魔女が住んでいるという。
それが、誰だか、誰も知らない。

榎木五郎は、三丁目に住んでいた。
ここで生まれて、16年になる。
一時、この三丁目の魔女が誰なのか、
夢中になって探したことがある。
しかし、わからなかった。
そして、いつしか魔女のことは忘れてしまった。

魔女とは別に、五郎には、この三丁目に憧れのお姉さんがいた。
五郎の家の隣の隣である。
五郎が小学3年生のとき、中学2年生だったお姉さんで、
そのときから、好きだった。
背は高い方。スタイルがいい。色が白くて、髪が長い。
五郎が、6年生のとき、高校2年生。
このころのお姉さんは、飛びぬけて綺麗で、
五郎はお姉さんを見つけると、いつも道の辻まで追いかけて、
お姉さんが小さく見えるまで、見ていた。

お姉さんの名前は、小早川麗子と言った。

五郎は、女の子の服を着たいという願望があった。
出来れば、身体も女の子になりたかった。
だか、それは想像の中で、自分が出来ることは、女の子の服を着ることだった。
五郎はいつも、お姉さんの姿に憧れた。
あのくらいいいスタイルで、あのお姉さんの服を着たい。
そう思っていた。

あるときから、お姉さんの服装が、制服ではなくなった。
学生になったのだ。
そして、お姉さんの通る時刻に道で待っていても、
お姉さんは、車で、通り過ぎて行くようになった。
五郎のがっかりした日々だった。

五郎は、高校1年になった。
お姉さんは、メイクをするようになり、
ますます、綺麗になった。
しかし、車通勤のお姉さんをよく見ることができない日々だった。

ところが、運命の神様が微笑んだ。
五郎が、駅へ行く道を歩いていると、
お姉さんの車が後ろから来たのだ。
そして、五郎の横で止まり、窓が下がって、
「五郎ちゃん、駅まででしょう。上り坂だから、乗っけていくわ。」
お姉さんがそう言ってくれたのである。
「わあ、お願いします。」
五郎は、天にも昇る気持ちだった。
車に入ると、お姉さんのいい匂いがする。

「お姉さん、ぼくのこと知ってたんですか。」と聞いてみた。
「知ってるわよ。赤ちゃんのときからよ。
 あたしが5歳くらいかな?あたし、赤ちゃん好きだから、
 毎日見に行ったのよ。
 五郎ちゃんのおしっこ顔にかけられたこともあった。」
とお姉さんは笑った。

そうかあ、ぼくは、知らなくても、お姉さんが、ぼくを知っていることがあるんだ。
五郎はそう思った。
五郎は、そのとき、ふと魔女のことを思い出したのだ。
5年長く住んでいるお姉さんなら知っているかもしれない。

「お姉さんね、三丁目に魔女が住んでるってほんと?」
「ほんとよ?」
「え?お姉さん誰だか知ってるの。」
「知ってる。それ、あたしが言いふらしたことだから。」
「なんだ、お姉さんが、言いふらしただけなの。じゃあ、魔女はいないの?」
五郎は半ばがっかりして言った。

「いるわよ。一番初めに言いふらせる子って、一番初めに魔女が誰だか知った子。」
「でも、魔女本人は自分だって知ってるんだから、言いふらした子は2番目じゃない。」
「あたしが、1番早く言いふらしたって言ってるじゃない。」
「じゃあ、お姉さんが、魔女だったりして。」
「やっと気がついた?」
お姉さんは、うふふと笑った。

五郎は、「あはは。」と笑った。

「ほんとよ。」とお姉さんは言う。
「じゃあ、お姉さん、魔女なら、ぼくの心当ててみて?」
「わかるわよ。あたしのこと好きでしょ。」
「あはは、それ、誰だってあたるよ。
 ここらの若い人、みんなお姉さん好きだよ。綺麗だから。」

「そうお。じゃあ、もう一つ、当てようか。」
「当ててみて?」
「五郎君は、女の子になりたい。」
「え?!」
五郎は、ドキンとして、うつむいて真っ赤になってしまった。

「当たり?」とお姉さん。
「うん。お姉さん、どうしてわかるの?」
「魔女だっていったじゃない。」
「信じたくなってきた。」
「信じさせてあげようか。」
「うん!」
五郎は目を輝かせた。

お姉さんは、車を左側に止めた。
「じゃあ、五郎ちゃんのどこかを女の子にしてあげる。目立たないところ。
 そうね、手がいいかな。手を出して。」
とお姉さんは言う。
五郎は手を出した。
「お姫様の手でいい?」
「うん。」
じゃあ、といって、麗子は、五郎の手をもんで、全体を撫でた。
「わあああ!」
五郎が見ると、白くて細く、可愛い女の子の手になっていた。

ここで、五郎は、完全に、お姉さんが魔女だと信じた。
「あ、でも、お姉さん、ぼく、困る。
 この手じゃ、みんなに変だってばれちゃう。」
「そうお。手ってそんなに見るかしら。」
と麗子は言う。

「見るよ。一番、外に出してるところじゃない。」
「じゃあ、手は戻してと、肩と腕と胸。胸、小さめにしておくね。」
麗子はそう言って、五郎の肩と腕と胸を撫でた。
「ああ、今度は、ばれない。ぜんぜん自分が変わった気がしない。」と五郎。
「そう。よかった。」
そう言って、麗子は、発車した。

そして、五郎は駅で降りた。
『わあ~!やったあ!お姉さんとお話して、手まで触ってもらって、魔法も。』
五郎は、そっとYシャツのボタンをはずし、手を入れて見た。
ある。これがAカップというんだろうか。
制服脱いでも、ほとんど目立たない。
肩は、さわった感じ、少し薄くなっているみたいだった。

五郎の高校は男子校だった。
その日は、3時間目に体育があった。
20分休みにみんな着替える。
五郎の席は、窓側だった。
ひょっとして、Aカップの胸が目立つといけないので、
窓の方を向いて、着替えていた。
すると、何人かが後ろで、声を上げる。

「五郎。なんか背中の感じ変だぞ。」と小林が言う。
「うん、なんというか、色っぽい。」と木村。
「なんか、こう、抱き占めたくなるような。」工藤。
「細いのにやわらかそう。」小倉。
「ちょっと、抱かしてくれ。」
そう言って、小林が抱いてきた。

「わあ、やめろ!何すんだよ。」と五郎が言ったが、ときすでに遅し。
「なんかこう、女の子みたい。女の子ってこうだろうなって気がした。」と小林が言った。

じゃあ、俺も、俺もで、みんなが抱きしめに来た。
「わあ、女の子抱いたみてえ。感動。」などという。

『わああ、困るなあ。どうしよう…。』
自分ではよくわからない。

五郎は、後で、家に帰って、鏡で見てみて、やっとわかるのだった。


つづく

■次回予告■

もっと女の子の身体になりたいが、
家族や学校があるしと、五郎は悩みます。

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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
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