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良夫と礼子のスワップ③「礼子の努力」

このブログが消去された場合の準備をしています。
そのときは、「新女装小説&自叙伝」という名のブログにします。
このブログが消えている場合は、ブログ名で検索して来てくださるとうれしいです。
では、第3話です。読んでくださると、うれしいです。

==============================

1日の仕事が終わるのに、10時半までかかった。
みんなには、家事の仕事を、何かの拍子に全部忘れちゃったと言って、
ごまかした。
その分、妹の由紀に全部やってもらった。
由紀は、嫌な顔1つせずにやってくれた。

良夫は、由紀の仕事を、そばで全部見て、懸命にメモした。
ふと思った。
今日の自分のような醜態を、もしお手伝いがしたら、
自分は、どれだけ怒鳴り散らしただろうか。
それなのに、良夫の家の人は、少しも怒らなかった。
ありがたいと思った。
そして、今までの自分を反省した。

良夫は、朝、由紀に言われ、大慌てで、洗濯物を干して、やっと学校に着いた。
学校にいる方が、よっぽど楽だと思った。
だが、その思いをすぐ否定した。
それは、自分が礼子のつもりでいたからだった。

自分は、今、良夫なのだった。
クラス1モテない男子なのだ。
良夫の学校生活は、つらいものがある。
礼子一派に嫌がらせを受けるからだ。

その良夫が今、礼子。
礼子である良夫は、された嫌がらせを全部知ってる。
先生をごまかせても、本人にだけは、ごまかせない。
今まで、良夫にしてきた、嫌がらせの数々、
その復讐を全部されたら、自分にとり学校は地獄だ。

礼子になった良夫から、
一体どれだけの仕返しをされるだろうかと、恐怖し、
教室に来た良夫は、机で、小刻みに震えていた。

家で、あれだけの家事をして、
学校で、あれだけ嫌がらせをされたのでは、
誰だって、たまらない。
自分は、なんとひどいことをしてきたのだろうと良夫(=礼子)は思った。

良夫は、廊下側の席の前にいる礼子を見た。
礼子が、恐かった。

礼子の取り巻きの4人が来た。
4人は、さっそく良夫をさげすむような視線で見た。
(ああ、あたしへの嫌がらせの相談をしている。)
4人の一人が、
「ねえ、今日は、こんなことしてやろうよ。」
と良夫の方に目をやって言った。
それを聞いた礼子は、にまりとするかと思った。

しかし、礼子は、それを跳ね除けた。
そして、言った。
「あたしね。昨日すごく怖い夢見たの。
 夢で、クラス全員からいじめられるの。
 それはそれは、怖かった。
 だから、あたし、今日からいじめやめる。
 今までのこと、良夫君に全部謝って許してもらう。」

「礼子、本気?」
と4人の内の美沙が言った。
「うん、本気。」と礼子。
「じゃあ、あたしも、いじめやめる。」と美沙が言った。
「どうして?あたしに付き合うことないのに。」と礼子。

「今なら言えそうだから、言うけど、
 あたし、今まで、礼子が恐かった。
 だから、付き合っていただけなの。
 グループ抜けると何されるかわからないじゃない。
 それが、恐くて、いっしょにいただけなの。

 でも、今日の礼子は、恐くない。なんか、やさしい感じがする。
 今の礼子となら、心から、友達になれる気がする。
 良夫へのいじめなんて、ぜんぜん楽しくなかった。
 良夫は、クラスで、一番いい奴なのに。」
美沙は言った。

エリが言った。
「あたしも、美沙と同じ気持ち。
 今まで、礼子といっしょにいるの辛かった。
 礼子は、女王様。あたし達は、召使い。
 楽しいわけないじゃない。

 いつ礼子から意地悪されるかと、ご機嫌とりばっかりやってた。
 礼子が恐いから、抜けられなかった。
 したくないいじめに、付き合ってた。
 でも、礼子が、悪いことやめて、いばらないなら、
 ほんとの意味での友達になれる。」

由里や加奈も美沙と同じことを言った。

そのやりとりが、良夫の耳にはっきりと聞こえてきた。

『やっぱり、そうだったんだ。みんなあたしのこと、
 心の中では、嫌いだったんだ。
 確かに、今までグループを抜けた子を、散々にいじめた。
 だから、4人は、抜けられなかった。
 女王様の召使いなんて、嫌に決まってる。

 あたしを好きでいっしょにいてくれる人なんていなかった。
 あたしは、本当は、孤独だった。
 クラス1番の嫌われ者だった。

 本当は、分かっていた。
 だから、みんなを脅して、あたしから離れられないようにした。
 一人ぼっちだと認めたくなかった。
 一人でぽつんとしているなんて、プライドが許さなかった。

 でも、そのために、多くの人をいじめ脅した。
 あたしといることで、みんなの楽しい時間を犠牲にさせた。
 あたしは、悪人だ。どうしようもない最低の人間だ。』
良夫は、うつむいて出てくる涙を懸命にこらえた。

礼子と4人が、良夫の机の近くに来た。
みんな、床に正座をした。
礼子が、言い始めた。
「大川君、いままでのことごめんなさい。
 あたしたちひどかったと思う。
 昨日恐い夢見て、やっと分かったの。
 あたし達がどれだけひどいことをして来たかを。

 ごめんなさい。もう絶対しません。
 許してくれたら、うれしいです。」

そう言って、5人は、床に両手をついた。

良夫はなんて答えたらいいのか、分からなかった。
今までの礼子の心に従えば、絶対許さない。
5人を罵倒し、言葉で叩きのめす。
だが、今自分は良夫なのだ。
良夫はやさしい。クラスで一番やさしい男子だ。
自分は、良夫の心で、答えなくてはならない。
クラス中のみんなが、見ている。

良夫は言った。
「いいよ。気にしていないから。
 そんな、床に両手をつかないで。
 今までのこと全部忘れるから。
 もういいから、早く立って。」

「ありがとう。」と5人は立った。
4人は、ほっと胸をなで下ろした。

礼子は、良夫(=礼子)に、「復讐などしないよ。」と伝えたのだった。
つまりは、良夫(=礼子)をいじめから助けてくれたのだった。

やさしい言葉で許した良夫は思った。
こんなやさしい礼子(=良夫)を、自分はどうしていじめて来たのだろう。
良夫(=礼子)は、深く自分を咎めた。
そして、思った。
『夢でいじめられた』などという絶妙な作り話で、助けてくれた。
礼子(=良夫)は、やさしいだけではない。
人間として、自分より遥かに上の人だ。



3日がたった。
良夫にとって、夕食を作るのが、一番のプレッシャーだった。
必死で料理の本を読んで、作った。
試食してみると、ものすごくまずい。
酢とお酒を間違えたり、だしを入れるのを忘れたり、
塩と砂糖を間違えたときは、最悪だった。

自分でさえ、食べられないものを、
小1の健太から由紀、そして母も、一言の文句も言わずに食べてくれる。
「人が作ってくれたご飯に文句を言うなんて、もってもほか。」
みんな、そう教えられているのだ。
良夫は、涙が出そうだった。
自分が礼子のとき、味がちょっとでも気に入らないと、
料理の竹中に文句を言い、作り直しをさせた。
なんという心ないバチあたりだったのだろう。

それから、3日後。
良夫は、オムライスに挑戦した。
なんども料理の本を見て、
試作もした。
一つだけ、上に乗せる玉子焼きが、
どうしても、ぐちゃぐちゃになってしまう。

そこで、5分休み、学級で、礼子に聞いた。
「上に乗せる玉子を破らないようにするのは、どうすればいいの。」
「あ、玉子を裏表焼こうとしてない?」
「あ、してる。そういうものでしょ。」
「両面焼く必要はないの。始めの面だけ焼いて、上は半熟。
 炒めご飯の上に、フライパンから、そのままスライスすればいいの。
 上にデミグラスソース。その上にパセリかグリンピース1つでいいから乗せるの。」
「五十嵐さん、ありがとう。よくわかった。」

まっすぐ、礼子に聞きに行く良夫に、クラス中が目を見張った。
そして、やさしく良夫に教える礼子の姿にも、クラス中が目を見張った。
「礼子、変わったね。」
「うん、今の礼子、すごくいい感じ。」
そんな声がここそこでした。

良夫は、今度こそ「食べられる料理」をと、がんばっていた。
にんじんを、みじん切りにして、ご飯に混ぜ、炒めご飯にした。
5人分を、2つの中華鍋で作った。
形を整えて、お皿にもり、
礼子から教わった方法で、2つの玉子を、平たいフライパンで焼き、
お皿のご飯の上に、スライスさせる。
できた!そうか、そうか、こうやればいいんだ。
デミグラスソースをかけて、グリンピースを1つ乗せる。

スープを作り、飲み物を添えて、みんなを呼んだ。
みんなが、来た。
「わあ、オムライスじゃない。」
「これ、面倒だから、作ってもらえないんだよね。」
と、五郎と健太が言った。

良夫は、すごいプレッシャーの中にいた。

「いただきます。」をした。
良夫は、心の中で神様に手を合わせた。

「あ、おいしい。お兄ちゃん、これ、すごくおいしい。」と五郎が言った。
「玉子の上が半熟で、すごくおいしい。」と健太が言った。
母も、由紀もおいしいと言った。
自分で食べてみた。
本当においしい。
うれしい。
やっと「おいしい」と言ってもらえる料理を作れた。
良夫は、うつむき涙が出てくるのをこらえた。
隣の由紀が、やさしく良夫の肩に手をかけた。



由紀はなんとなくわかっていた。
兄の鼻をかく癖がない。
髪を耳にそって撫でる女の子の癖がある。
今のお兄ちゃんは、お兄ちゃんじゃない。
どこかの女の子が、必死にお兄ちゃんをやっている。
多分、家事なんて全然やったことのない子。


つづく

■次回予告■

クラスのみんなは、良夫と礼子の仲良しを不思議がります。
礼子は、竹中の大火傷に、見事な采配をふるいます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
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