スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

則子になった孝一⑦「なるようになった」最終回

とうとう、えちシーンがほとんどないまま終わります。
こんなことになるとは、私自身想像もしませんでした。
物語が勝手に進んでいきました。
次回は未定ですが、エピローグを書くかもしれません。
最後まで、物語にお付き合いくださり、
ありがとうございました。

===========================

翌日、吉井梅子、鮎川道子、神戸美佐の3人は、それぞれ、
朝のホームルームで、皆の前に立って、頭を下げた。
吉井は、いじめてしまった則子が許してくれて、逆に女子サッカー部を作って、
その部員になったことを告げた。
悪かった心を入れ替えて、1からがんばりたいと言った。

みんなの反応は、好意的だった。

「今日、吉井を散々非難してやろうかと思っていたけど、
 君島と同じサッカー部員になったのなら、それもできない。
 昨日、相当反省しただろうから、せいぜいがんばれよ。」
と男子の一人が言った。
「しかし、君島も心がでかいな。吉井、そこ、感謝してるか。」
「はい。そう言ってくれたとき、涙が出ました。」
と梅子は言った。

鮎川、神戸の二人も、みなの寛容な反応に救われたと言った。

中休み、4人で、1、2年生への勧誘のポスターを作り、
靴箱のある壁に貼った。
そこへ、下條昌司らが来た。
「校長先生から聞いたよ。とうとう女子サッカー部か。
 これは、おもしろくなってきたな。
 グランドは、俺達半分しか使わないから、残り半分は自由に使っていいよ。」
と下條は言った。
「たまには、女子と男子で練習試合やろうぜ。」と後藤が言った。
「それは、まだまだよ。ボールにさわったこともないような子ばかりが来ると思う。」
と則子が言った。

こうして、女子サッカー部が発足した。
1年生と2年生が、8人来た。全部で12人。
みんな則子のサッカーを見ていて、憧れてきた子ばかりだった。

則子は、夜に、高島孝一にメールで、昨日からの成り行きを知らせた。

『孝一から
 うへー。則子は、めちゃやさしいな。
 でも、則子はすごいよ。やっぱ、孝一の心が半分あるんだな。
 オレも、それでいいと思う。
 オレの心にも、
 あいつらへの恨みがたっぷり残ってる。
 でも、あいつらが退学になったり、少年院にでも行かされたりしたら、
 寝覚めが悪いものな。」

「則子から
 ありがとう分かってくれて。
 今日の練習は、ボールをさわらせないで、まず、走りまくったから。
 みんな、今日はよく眠れると思う。

 ところで、孝一。一度会わない。
 あなたと私の将来のこと。
 あたし達どうなっちゃうのか心配じゃない?」

「孝一から
 大いに心配。今までずっといっしょに暮らしてきた、
 本当の家族とはどうなっちゃうのか。
 それ考えて眠れない日があるよ。」

土曜日の午後2時に、二人は、喫茶店で合うことにした。

則子が先に来た。
則子は、孝一が、茶髪になんかしてないかと心配した。

「お待たせ。」
と孝一が来たとき、今までの爽やかな孝一のままだったので、
則子は安心した。
孝一は、則子を見て、
「おお、則子美人じゃん。ツッパリのときと比べ物にならない。」
と言った。

孝一は言った。
「弟の亮太や妹の沙紀にも、愛情湧いちゃったし、
 父さん母さんにも、もうかなり親しんじゃったし、
 だけど、もう女に戻れない。」

「あたしも。健太や美紀に愛情感じてる。
 父さん、母さんにも、絆が出来てきてる。
 かといって、ずーといっしょだった家族と永遠に別れること、できっこない。
 あたしも。それに、女子サッカー始めたから、責任あるし。
 今、私が、いなくなったら、あの3人、ピンチになると思う。」

「則子は、女の子になりたいって祈ってたんだろう。
 オレも、男になりたいって、毎日祈った。
 オレ、もう女の子に戻るなんて考えられない。
 それに、オレ彼女で来ちゃったし。」

「だれ?」
「大瀬梨花。」
「わあ、学年1のマドンナじゃない。
 孝一とは、お似合いだけどね。
 あたしも、ちょっと好きな男子いる。」
「だれ?」
「サッカー部の、下條昌司。まだ、何もしてないよ。」

「アイツはいい。性格めちゃいいからな。お勧めだよ。」
「昌司君と別れるの辛い。」
「オレも、梨花と別れるのつらい。
 いや、別れられない。かなり本気だから。」

「オレ、軽い気持ちで、女の子とチェンジすること考えていたけど、
 これ、大変なことだな。」
「あたしも、今やっと身にしみてる。」

「でもさ、オレ達のチェンジを叶えてくれたの、
 きっと神様みたいな人だろう?
 何か意味があったんだよ。
 実際、ツッパリの則子が、元に戻れた。
 いじめの3人が、救われた。」

「そうね。意味があった。いくつか、解決した。
 だったら、そろそろ元に戻っちゃうのかな。」
「神様は、悪いようにはしないって。
 大丈夫だよ。後は、神様に任そうよ。」
「うん。わかった。」
二人は、そう言い合った。



朝になりぼんやり目覚めたとき、
則子の目に1番に入ってきたのは、
壁に吊るしてある女子高生の制服だった。

「ブレザーが紺色だ。前のクリーム色じゃない!」
則子はいっぺんで目が覚めた。

次に、サッカーのウエアーが吊るしてあった。
紺の上下。そして、ロング・ソックス。
大きなバッグの中に、靴、小道具、が詰まっている。
ああ、サッカー少女だ。
机にサッカーボールが置いてある。

女の子の部屋であるのは、同じ。
則子は飛び起きて、学校かばんの中を見た。
教科書に書いてある名前が、みんな「高島則子」になっている。
鏡だ!
急いで見た。
「よかった。昨日と変わらない女の子だ。」
じゃあ、じゃあ、と思った。
高島家に帰って来たけど、女の子のまま帰ってきたんだ。
わあ~。超理想!

下に下りて行った。
洗面所に妹がいた。
「美沙、悪い、半分使わせて。」
洗面をして、上に上がった。

『今日は、練習試合だ。旭ヶ丘高校と。』
え?旭ヶ丘高校!!
則子は、興奮した。

試合に備えて、スポーツブラをつけた。
試合の用意と勉強の用意。
そして、下に下りて行った。
みんなそろっていた。
「亮太、おはよう、美沙おはよう、お母さんおはよう、お父さんおはよう。
 お母さん、あたし手伝う。」
といって、味噌汁を配り、ご飯をよそって配り、
みんなで、「いただきます。」をする。
則子の行動に、あの日のようには、みんなは驚かない。

ずっと一緒だった家族の中で、自分だけが女の子になったんだ。
則子の心に喜びがこみ上げてきた。

『きっと、孝一の家でも同じことが起こっているだろう。』
と則子は思った。

ああ、学校行ったらどうなっているんだろう。
梅子、道子、美佐の3人は、向こうの学校へ置いてけぼりかなあ。
そう心配しながら、お弁当をもらい、則子は、「行ってきます。」をした。

梅が丘高校の懐かしい表札を見た。
学校のグランドに着くと、今日の試合のために、
女子のサッカー部員たちが、朝練をしている。
20人はいる。
今までなかった女子サッカー部が出来ている。
3人の3年生が、ベンチで話し合っている。

則子は、誰だろうと走って行った。
「ごめん、おそくなっちゃった。」とベンチに駆けつけた。
「おはよう則子。」と3人はいい、
一人が、
「今、今日のポジション考えてるの。」
と則子を見た。則子もその子を見た。
胸が躍った。
「梅子?吉井梅子さんよね。」と言った。
「吉田梅子だって。則子いつも間違えるよ。」という。
その横の一人に、
「鮎川道子さんよね。」と則子。
「鮎沢道子よ。もう、則子の名前覚えられないのには、あきれる。」
と道子は、くすくす笑った。
「神戸(こうべ)美佐さん、よね。」
その一人は、
「もう、やだ。神戸(かんべ)美佐だったら。
 ほんと、則子に何度教えたかわからないよ。」と美佐は笑う。

『ああ、三人がいる。名前が少し違うけど、絶対あの三人。』
則子は、興奮してしまった。

「ね、あたし、勉強どうなんだろう。」
「学年で1番。サッカーはキャプテン。可愛い。学校の女子の憧れの的。
 これ聞いて、満足した。あと3回言ってあげようか?」と梅子。
「うん、1度でいい。何回聞いてもいいけどね。」と則子。

「ねえねえ。三人は、どうして女子サッカーに入ったんだっけ。」
と則子は聞いた。

「その話またするの?何回も話したよ。」と梅子は言い。
「いーい。則子。あたしたち3人は、1年生のとき、いじめっ子で、
 とんでもない悪だったの。
 それを、則子は、ある日、あたしたちを火ような勢いで怒って、
 あたしたちで、女子サッカー部作ろうよって言ってくれたんだよ。

 あたしたち、みんな一人ぼっちで寂しくて、それで、ワルやってたから、
 則子が言ってくれたことが、うれしかった。
 それから2年。今、ここにいるの。則子、今度は、覚えてね。」

「そうか、そうだったよね。あたし、やっと思い出した。」
と則子は、こみ上げる喜びを隠さずにいた。

男子サッカー部から、一人走ってくる。
その人物を見て、則子の胸はさらに躍った。
「今日さ、試合、女子、男子、どっちが先にする?」
とその男子。
下條昌司ではないか。

梅子が答えた。
「上條君。女子が先の方がよくない。やっぱ男子は、しめくくりだから。
 則子、それでいいよね。」

「は?」と則子は、言って、「下條昌司君よね?」と聞いた。
「則子、今日は、特に天然来てるよ。いつもの3倍。」と梅子が言う。
「あははは、そうね。天然入ってても、あたし、今朝は幸せ。
 そのわけは、だーれにも、言えません。」と則子。

「則子、ごたく並べてないで、早く着替えてらっしゃい!」と梅子が言った。
「ハーイ!」と則子は、走っていった。

則子は、走りながら、胸が躍っていた。
「みんな、いる。心配だった人も、いてほしいと思った人も。
 きっと男子には、後藤君も、宮城君も、あの5人みんないる。
 孝一も、いてほしい人がみんなそばにいると思う。
 彼女の、大瀬梨花さんもそばにいる。

 大瀬さんは、きっとマネージャかなんかやってたりしてて。
 神様のような方。ありがとうございます。
 一体どんな仕組みかは、わからないけれど、あなた様は、イケてます。」

則子は、グランドから歩道への段へ、一飛びで乗り、
早朝の道を、誰よりも幸せそうに、走っていた。


<おわり>

■次回予告■
ただ今、思案中です。エピローグにするかも知れません。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※ブログランキングに参加しています。
 ポチをくださると、うれしいです。




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

1. 無題

「則子になった孝一」
おつかれさまでした♪

最後まで楽しく読まさせていただきました(*´∀`)ハッピーエンドで大満足♪

孝一が主人公の話も外伝で読みたいくらいです( ´艸`)どうやってマドンナとつき合うようになったのかとか…。あ、でもそれは男装小説になるのでしょうかね(ノ∀`)

次回も楽しみにしていますね♪

2. Re:無題

>北川さとみさん

コメントありがとうございます。
ハッピーエンドに満足してくださったと聞き、
すごく喜んでいます。

孝一の方の物語も織り込むつもりだったのですが、則子の物語で、精一杯でした。

今、エピローグを書こうか、新作を書こうか、迷っています。アイデアが浮かべば新作に挑戦したいのですが。午前中はゆっくり頭をやすめますね。 ありがとうございました。
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

瞳のセルフヌード

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。