スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

無超能力者・高島忠男②「忠男・渋谷裏通りを行く」

今日は、ちょっと長くなりました。
読んでくださると、うれしいです。

==============================

昔からの繁華街といのは、華やかな裏に、
必ずさびれた、暗い、怪しげな区画がある。
渋谷もその例外ではない。
忠男は、街のそういう裏の地域が好きであり、
自然に足が向いてしまう。
安い場末の女装酒場があったりする。

時刻は、9時になろうとしていた。
忠男は、まるで戦時中を思わせるようなところを見つけて、
うれしくなり、歩いて行った。
『やっぱりな。渋谷と言えど、ちゃんとこんなところがあるのよ。』
忠男は、独り事を言った。

そこは、広い道路の高架下であり、暗い。
高架の壁がある。
周りには、マンションが並んでいるが、
そこだけは、ぽっかり取り残されたように、人がいない。

忠男が高架から降りて、そこにやってきたとき、
二十歳くらいの女の子が、二人の男に因縁をつけられていた。
女の子は、怖くて、高架下の壁に張り付いて、
今にも男から暴行を受けそうである。

「待てー!」と行って、忠男は、階段をかけ降り、
女の子の前に立ち、両手を広げた。
そのとたん、忠男は、後悔した。

『そうだ。俺、今は、超能力使えないんだっけ。』
いつもなら、超能力を使い、
相手に、忠男が、最強のプロレスラーか、
ヤクザの大親分に見えるような幻覚を与える。
すると、ほぼ100%相手は、逃げていく。

そんなことができるから、忠男は、どんな怖い場面でも、
助けに入って来たのだった。
それが、つい今までのつもりで、止めに入ってしまった。
『どうしよう。』
忠男は、震えた。
しかし、殴られればいいだけのことだ。
レイプはない。俺は男だから。

「早く、逃げて。」と女の子に言った。
「でも…。」と女の子はもじもじしている。
「逃げなさい!」と忠男は大きな声を出した。
女の子は、「すみません。」と行って、地面に落ちたバッグを拾って、逃げて行った。

「さあ、あたしを、殴って、早く消えて。」
と忠男は言った。
忠男は、武道の心得があったのだ。
大学の4年間それに明け暮れた。
超能力がなくても、2人を倒すことくらいできそうだった。
しかし、館長の教えがあった。

『街で因縁をつけられたら、殴られること。
 早めに、気絶をした真似をすること。
 お金を取られそうになったら、5000円ほど払え。
 そのために、ポケットに常に5000円用意せよ。
 それが、一番早く終わる。』

二人はなかなかかかってこない。
「早く。お出でよ。」と忠男は、両手を下げた。
その内、一人が、かかって来た。
だが、忠男は呆れた。

パンチというのは、ふつう真っ直ぐ相手に水平に出すものだ。
しかし、それが、このチンピラは、手を上から下に降ろすだけで、
まるで、お母さんの肩たたきをしている子供のようだ。
それは、「殴って」いるのではない。「たたいて」いるのだ。
威力も何もない。
忠男は、全て肩に打撃を受けていた。
『これじゃあ、気絶できないじゃない。』

だが、もう一人が、気の利いた足蹴りをした。
左から回し、忠男の脇腹に入った。
『これだ!』
とばかり、忠男は、なよっと地面に倒れ、
目をつぶり、気絶をした真似をして、
微動だにしなかった。

二人が、のぞき込んできた。
「お前、どうして逃げなかったんだ。」
「だって、怖かったんだ。足がすくんでさあ。」
「実は、俺も恐かった。足がすくんだ。
 で、たまりかねて、攻撃したんだ。」
「俺もだ。だけど、女の人をやるなんて。」
「俺達サイテーだな。」

「死んじゃったかな。」
「まさか。俺の脚蹴りで人が死ぬかよ。
 俺、本気じゃなかったし。」
「婦女暴行になるのかな。」
「なるよ。暴力ふるったんだから。」
「とにかく、逃げようよ。」
「ああ、これは、やばいな。」
そう言って、二人は走って行った。

声が若い。
中学生の不良かと思った。(あり得ることだ。)
お金も取らなかった。
『ラッキー、チンピラではない、ふつうの若者だ。』と忠男は思った。

しばらく寝ていると、さっきのされていた女の子が飛んで来た。
忠男の体を揺すって、
「あの、大丈夫ですか。大丈夫ですか。」
とくり返す。
忠男は、ぱちっと目を開けて、
「うん。大丈夫だよ。」と言って、起き上がった。
「全然平気。」と言って忠男は立ち上がった。
「ああ、よかった。」と言って、女の子は忠男を抱いて泣き出した。

「あの、何かお礼をさせてください。」とその子が言う。
「お礼って?」
「お食事はまだですか。」
「うん。」
「じゃあ、イタリア料理でいいですか。」
「ご馳走してくれるの。」
「はい。」とその子は言った。

その子が連れて行ってくれたのは、かなり小奇麗なお店だった。
ピザとビールをたのんだ。

女の子は、オーバーを脱いだ。
すると、紺のタイトスカートに、白いブラウス、紺のベスト。
つまり、OLの制服である。
「え、お仕事中だったの。」と忠男は聞いた。
「週末だから、洗濯しようと思って、制服のまま帰ってきちゃったの。
 オーバー着ればわからないし。」
と言う。
忠男は、女子のOLの制服が憧れの的だったので、密かに萌えてしまった。
おまけに、彼女のスカートは、かなりミニである。
見えはしないが、太ももの半分以上は露出しているはず。
『ああ、見たい。』と忠男は思った。

女の子は、美咲と言った。
「お名前聞いてもいいですか。」と美咲が言う。
「忠男。」
「うそ?」と美咲が驚く。
「どうして?」
「女の人じゃなかったんですか。」と美咲がまだ驚いている。
「またまた。あたしを喜ばす気?
 あたし見て、女装男だって、5m向こうからでも分かるでしょう。」

「わかりませんよ。誰が見たって、女性です。」と美咲は言う。
「このう、うまいんだから。ちょっとトイレ行ってくるね。」
と、忠男は言って、オーバーを脱いだ。
「わあ、そのペプラム・ワンピ、ステキ。」と美咲が言った。
「名前知ってるの?」
と言って、忠男は「え。」と思った。
『どうして、今、着てるんだ?あれえ?』
着替えた覚えなんてない。

忠男は首を傾げながらトイレに行った。
そしてすぐに帰って来た。
「だめ。男女共用じゃなかった。
 あたし、どっちも入れない。こまったな。」
「あの、女装がばれるって意味ですか。」美咲は言った。

「そう、こんなバレバレの女装で、女子トイレ入ったら、
 訴えられちゃう。
 でも、一応女装してるから男子トイレもはずかしい。
 ああ、入れないと思うと、どんどん行きたくなる。」
「絶対、女性でOKですよ。忠男さんを男性と見る人なんて、どうかしてます。」
美咲はそう言う。

忠男は、美咲にいっしょに来てもらった。
「中に誰もいないか見て。」
「いません。OKです。」
「じゃあ、入っちゃうね。神様ごめんなさい。」
そう言って、忠男は、女子の個室に入った。
助かったあと思いながら、用を済ませた。

人がいないことを確かめ、手を洗いながら、鏡を見た。
「うそー!」と思わず声が出た。
鏡に映っているのは、完全な女。そして、すごい美女。
ストレートの背中までの髪。
前髪がスダレで、額をまばらに隠している。
メイクも完璧。
あのステキな紫のワンピース。
Vに開いた胸に、ネックレス。
両耳に金属のピアス。
少し下がって鏡を見ると、抜群のスタイルをしている。

「わあ~、すごーい。」
と忠男は、夢うつつで、美咲のところへ帰った。

「美咲ちゃんさ。俺、急に超いい女になってた。
 いつものあたしじゃない。別人。どうして?」
「あたしを助けてくださったときも、
 今と同じ、すごくお綺麗な方だと思いましたが。」
「じゃあ、そのときは、もう…。」

忠男は、不思議なことが起こると、
謎が解けなくても、すぐ気にならなくなるという得な性格だった。

「じゃあ、『俺』なんて行っちゃダメね。名前なんにしよう。」
と忠男は、美咲に聞いた。
「あたし、『お姉様』って呼んでもいいですか。」
「え?それどういう発想?
 普通、お姉様って呼ぶの、レズビアンの子よ。」
「実は、あたし、そんなようなものなの。
 お姉様見たときから、胸がドキドキしてた。」
「あたし、女装の男よ。」
「それ聞いて感激したの。」

美咲は、可愛い。それに憧れのOLの制服。
女装に理解がある。
忠男は、ある物が、持ち上がって来そうだった。

料理を食べて、少しお酒を飲んだ。
「あのう、お姉様、殴られてケガをしてらっしゃるといけないから、
 あたしのマンションで調べて、お手当てします。
 来ていただけますか?」
と美咲は言った。
「うん、行く。」
『傷の手当ては、口実だ。美咲は、多分なになにを求めている。』
ああ、理想的な展開。忠男の胸はときめいた。



魔女の家の魔女っ子ルリは、自分の部屋の中から、夜空を見ていた。
「やさしい方。たった一晩の魔法なの。楽しんでくださいますように。」


つづく(次回は、『美咲のマンションにて』です。)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ブログランキングに参加しています。
ポチをくださると、うれしいです。




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

1. 無題

ラックさん、どうしましょう。
今回も楽しみすぎてワクワクします。

魔女の家の魔女っ子ルリちゃん、かわいい魔法を使ってくれましたね。

忠男さん、この後どうなるのかな~続きが気になります(o^^o)

2. Re:無題

>まみさん

うれしいコメントをありがとうございます。
「ワクワク」してくださるなんて、最高のお言葉です。

物語は、あまり先まで考えていないんですよ。
いろいろどうしようかと、思っています。
少しずつ登場人物が増えていくと思います。

読んでくださると、うれしいです。

3. 無題

忠男の天然な性格おもしろいですね。

ラックさんの他のお話にゎ出てこない「3枚目キャラ」としてこれからも彼の活躍ぶりを楽しみにしてますぅo(〃^▽^〃)o

4. Re:無題

>junさん

高島忠男は、私の愛するキャラなんです。
だから、シリーズ化したいと思っています。

シリーズ化しとくと、人物紹介が軽くて済むので、楽なんです。
忠男をこれからも、ごひいきに。
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

瞳のセルフヌード

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。