スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

男装の女の子に見えるケイ⑦「女子としての出発」最終回

軽くちょっと書くつもりで始めましたが、
今までで最長のお話になってしまいました。
これで、最終回です。
最後までお付き合いくださった方々、
ありがとうございました。

==========================

小部屋のソファーに座り、エリカがケイに言った。
「ケイ。このまま女の子で家に帰って、
 ご家族にカムアウトしたらどうかな。」

「エリカは、いつカムアウトしたの?」
「あたしは、高校に入るとき。
 長かった髪を、ベリーショートにして、家に帰ったの。
 みんなビックリしたけど、わかってくれた。
 お家の人がわかってくれると、ものすごく楽だよ。」

「そうだね。ぼく、女でいる方がずっと居心地がいい。
 小さいときから、女の子に間違えられるのが、嫌で、
 初めての人に会うのが、怖かった。
 今日の会してくれたでしょう。
 そのとき思ったの。女の子でいるって、ぼくにとってずっと幸せだなあって。
 女の子に間違われる恐怖から、逃れられるって。」

「あたしは、学校ではカムアウトできていないけど、
 ケイは、今日の会で、クラスの全員にカムアウトできたわけじゃない。
 もし、お家の人が分かってくれて、ジェンダー・クリニックで、
 女の子での生活の方がふさわしいっていう意見書もらえれば、
 学校も、女の子で通えるよ。」

「そうなんだ。うん。アドバイスありがとう。ぼく、そうする。」
ケイの言葉に、エリカはにっこりした。



ケイは、カラオケでの服と、エリカのウィッグを借りたまま、
家に帰った。
そして、エリカに言ったのとほぼ同じことを両親に話した。
そばに、美紀もいた。

父の政夫は言った。
「いいよ。ケイの気持ちは、ずっと前からわかっていたから。
 明日、ジェンダークリニックに行って、ケイがどのくらい女の子なのか診てもらおう。」
母の康子も賛成した。
「ケイは、女の子そのままだものね。今まで辛かっただろうなと思ってた。
 明日、クリニックにいきましょう。」
美紀が言った。
「お兄ちゃん、よかったね。
 それに、今日のお兄ちゃん、最高にステキだよ。」

翌日、学校を休み、両親とケイで、クリニックを訪ねた。
いくつかの内科的な検査と、外科的な検査と、
心理テスト、そして、先生との問診があった。

3時間ほど待って、医師から診断を聞いた。

「結論から言いますと、ケイさんは、性同一性障害とは、言えません。
 しかし、女の子として学校へ通うことをお勧めします。
 私は、ケイさんの外見上の女らしさは、あるストレスによって、
 男性ホルモンより女性ホルモンの方が優位であった時期があったのだと思います。
 これは、あくまで仮説ですが。

 小さい頃から、女の子に間違えられるのが怖いという思いが、
 トラウマになっているように思えます。
 そのトラウマから、開放されるために、いっそ女子として生活する方が、
 望ましい場合があります。

 また、心理テストを、3種行いましたが、高い母性性と、典型的な女性性がうかがえました。
 女性的な心をお持ちです。
 ただ、ご自分の身体の性への違和感が少ないことと、恋愛対象が女性であること、
 性自認が、男性であることから、性同一性障害とは認めません。

 そこで、学校で女子生徒として生活できるように、意見書を書きます。
 この意見書は、診断書とほぼ同等のものですので、
 それを、学校に提出すれば、女子として扱ってくれるはずです。
 女子トイレの使用、女子更衣室の使用、体育は女子の扱いとなるでしょう。
 あ、1つ大きなこと。服装は、女子生徒のものとなります。

 性同一性障害と認められませんので、ホルモン治療は、今のところお勧めできません。
 男性化を食いとめるための抗ホルモン剤の投与は、様子を見てはじめましょう。
 これは、女性ホルモンと違って、後戻りができます。
 女子としての生活を体験してから、男女どちらで生きていくか、考えていきましょう。」
医師はそう言った。

クリニックで、もう一つ。
医療用の最高級の人工乳房を購入した。
胸に吸着し、感触が本物の乳房に限りなく近い。

ケイの両親は、その日の内に、学校長と担任に「意見書」を見せ、
ケイは、女子生徒として扱われることとなった。

六月の下旬で、ちょうど夏服に変わるときであり、
女子の夏のセーラー服も、その日に買った。

ケイは、同じ日に、美容院へ行って、
一番女らしく見えるショートヘアーにしてもらった。

翌日の朝、夏のセーラー服を着たケイが、教室に座っていた。
後から来る生徒みんなに、「可愛い、おめでとう。」と言われた。

担任から、ケイに関する説明があった。
「というわけで、ケイさんは、今日から女子です。」
と担任は最後に言ったが、みんなは、すでに理解していた。

中休み、外に出ないで、もじもじしていた「もてない4人男」のところに、
ケイは、真先に行った。
「これからも、友達で、いてくれるよね。」とケイは言った。
「もちろんだ。ケイ、セーラー服、すごい似合ってるな。」
「ぜってえ、女の子だよ。」

そんな風に話していると、「美形4女子」が来た。
「あなた達だけで、ケイ独占するのずるい。」と郁美がいい。
「いっしょに、おっしゃべりしよう。」とエリカがいった。

「もてない4人男」にとって、これは大変なことだった。
「美形4女子」といっしょにいる。夢みたいだ。
「あなた達、もてないと思ってるようだけど、そうでもないんだよ。」と郁美が言った。
「そうよ。4人ともやさしいじゃない。」と愛美。
「自信もっていいと思うよ。」香奈。
と4女子から言われた。
男4人は照れていた。

そこへ、クラスにいたほぼ全員が、集まってきた。
「俺達も、入れろよ。」
「そうよ。ケイはみんなのものよ。」

こうして、20人くらいが集まってきた。
こんな光景が、毎日のように見られた。



ある日、男4人は、ケイといっしょに遊園地に行こうと決めた。
4女子がそれを聞きつけて、いっしょに行こうということになった。
男4人は、またまた、夢かと思った。

4女子は、それぞれ、カラフルにオシャレをしていた。
ケイは、メッシュの帽子をかぶっていて、すごく可愛かった。

香奈が、試合がありこれなかったので、
ちょうど、4対4になり、なんとなくカップルができた。
小柄の小坂に、小柄な愛美。
長身の長田にエリカ。
細井に郁美。
ケイに太田。

二人乗りの自動車で、洞窟を巡るアトラクションに乗った。
太田とケイがいっしょに乗り先頭だった。
太田はケイに言った。
「ケイは、天使だな。」
「どうして?」
「だって、俺達、美形4女子といるんだぜ。
 ケイが起こしてくれた奇跡だ。」
「4人男子が、やさしいからよ。
 だって、女みたいなあたしを仲間に入れてくれた。
 4人がいなかったら、あたし学校来れなくなっていたかも知れない。」
「そう言ってくれるのか。ケイはほんとにいい奴だ。
 『奴』じゃないな、『いい子』だ。」太田は笑いながら、涙をにじませていた。
「ありがとううれしい。」とケイは言った。

楽しい一日が過ぎた。
遊園地を出たところで、早く帰りたいという女子達とお別れをした。

遠ざかる女子達を見ながら、男達が言った。
「楽しかったなあ。」
「夢みてえだったな。」
「女の子が急にいなくなると、俺、淋しくてたまんねえ。」
「俺もだ。」

「あのう、あたし、ここにいるんだけど。」とケイが後ろから顔を出した。
「え?ケイ、女子達と帰らなかったのか?」
「だって、あたしたち5人組じゃない。仲間でしょ。」とケイ。

「おおー!」と4人は、喜んで飛びあがった。
「じゃあ、これから、もんじゃ焼き行って、ゲームセンターいって、
 カラオケ行って、たっぷり盛り上がろうぜ。
 ケイ、付き合えるか。」
「もちろん。最後まで、つきあうわよ。」とケイ。
「うぉおおおおおおお。」と男達は、空に向かって歓声を上げた。

午後の6時過ぎ。
六月の空は、まだまだ明るかった。


<おわり>
      ※次回は、まだ未定です。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ブログランキングに参加しています。
ポチをくださると、うれしいです。





スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

1. 無題

今回のケイのお話、毎回とっても楽しく読ませていただきました。

junゎ、やっぱりこの中で、ケイ&エリカ&ユタカの3人の絡みが一番好きだったかナ。

「ひょっと3Pするのでゎ」とも思いましたが、それゎjunの勝手な先走りでしたねw

junゎいつも登場人物に自分を重ねて萌えながら読ませていただくんですが、今回もえちなシーンでゎすっごく興奮しちゃいました(〃∇〃)

遅くなりましたが。。。
先日のコメ返に、junをモチーフにすることがあるかも、と書いてあったのがうれしかったです。
「まねっ子」なんて言いませんw
むしろ光栄ですぅ(*゚ー゚*)

2. Re:無題

>junさん

コメントありがとうございます。

今回は、検閲に散々悩まされて、一番書きたかった、エリカとケイとユタカの絡みのところでは、
「アクセス不可」にされまくりでした。
junさんのおっしゃる3Pの絡みも書きたかったのですが、断念しました。
「アクセス不可」にされると、ほんとに打撃が大きいです。
しばらくは、えち無しで凌ごうと思っています。

junさんのコーデと化粧品の真似をしたかったのですが、一朝一夕には、いきませんね。今、junさんの知識が、うらやましいです。
私は、junさんのショーパンのコーデがかなり気にいっています。女装には、スカートがかかせない(Uかっちさんのように)と思っていますが、小説とは別に、junさんのコーデを毎回楽しませていただいています。

3. お疲れ様でしたm(__)m

えちな表現はどうしてもアメブロは許せないのか、それとも青少年も使用するブログサイトの配慮のどちらかでしょうか?
表現の自由は違反では無いのですから、そこら辺を配慮しても良いと私は思うのですが。
現にFC2のサイトなんかかなりグロテスクなエッチな表現を表しても咎めませんですしね。
アメブロより自由なんですがね。
あと、追伸まあ、良ければですが、私のブログにも遊びに来てみて下さいな、メイクは下手ですが、下手なりの変身具合は出来てますのでm(__)m。

4. Re:お疲れ様でしたm(__)m

>亜里沙さん

コメントありがとうございます。
今回は、検閲に散々悩まされました。
もう、私は、ブラックリスト確実です。
ちょっと書くと、すぐなんです。もう泣けてきます。

私は、実は、FC2にブログをもっているんです。
そこは、思い切り変態なことを書いているので、
恥ずかしくて、ご紹介ができません。
でも、この頃は、アメブロに集中してますので、あちらのブログは、放置状態です。

亜里沙さんのブログにお邪魔せず、ご無沙汰をしています。実は、さっきお伺いして、コメントを投稿しました。何日か前の記事です。
これから、ちょこちょこお伺いをします。
よろしくお願いいたします。

5. 無題

「もてない4人男」優しいし、なんだか可愛いし、ケイのことも男の子でも女の子でも良いと言ってくれましたね。
こんな素敵なことは、ないですね。
「美形4女子」もみんなでケイのことを応援してくれているし。
ラックさんの書くお話の中のみんな、心が綺麗でいつも泣いてしまうところがあります。

ラストも良かったです~。
ケイが可愛い女の子になったのに、「もてない4人男」の後ろにちょこんといて、もちろん一緒に帰るっていうのも嬉しかったです。

今回もとっても面白かったです(^ν^)

6. Re:無題

>まみさん

うれしいコメントをありがとうございます。
4人男や4女子のことに触れてくださって、
すごくうれしかったです。
私も、高校のとき、4人男みたいなもんでしたから。かなり、感情移入して書いていました。

今回は、検閲に何度もひっかかり、ほんとに参りました。だから、途中から、エチ場面のないものにしたんです。

ラストの場面も誉めてくださって、うれしいです。いつもラスト場面は、何通りも考えるんですよ。
はじめは、エリカの部屋でinベッドにしていたんですけどやめました。
まみさんが、ほめてくださったラストにしてよかったと、今は思っています。

ありがとうございました。
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

瞳のセルフヌード

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。