男装の女の子に見えるケイ⑥「ケイ、女の子デビュー」

長くなりました。次回、最終回です。

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ケイの女の子デビューの当日になった。
時間は、7時から。
「美形4女子」は、カラオケで、30人入る部屋を予約していた。
そして、小さな部屋を、ケイの着替え用に借りた。
クラスのみんなに知らせた。
クラスは、35人。
何人来るかな?と4人は、考えた。
「20人は、来るよ。」とスポーツ少女の香奈が言った。
「いえ、全員来ると思う。」と才女の郁美が言った。

4人は、ケイのために、リサイクルショップに行って、
ステキな服を用意していた。
そして、靴、バッグ、装飾品。

7時近くなって、クラスの生徒がどんどん来た。
愛美と香奈が案内をし、人数を数えてきた。
学生服を着たケイが来た。
ケイを、すぐ郁美とエリカが別室に連れて行った。

4人が用意したのは、ステキな赤いワンピースだった。
胸が丸く開いていて、膝上10cm。
たっぷりなフレア・スカートで、裾にフリルがあしらってある。
アンダー・バストの少し下に幅広のリボンがあり、
背中で大きな蝶々結びにする。
ほとんど肩見せだが、少しだけ、赤い袖が肩の上を隠している。
郁美とエリカで、着せ替え人形のようにして、
ケイを女の子にしていった。

エリカが、ばっちりとメイクをした。
パッチリとしたつけ睫。眉を少し細くした。
シャドウも、派手にならない程度に、赤系統にした。
チーク入れる。服に合わせて、赤いルージュ。グロス。
そして、エリカは、ロングのウィッグを被せた。
完璧なお人形の出来上がり。

赤いサンダルをはく。くるぶしに装飾がある。
手に、黒いメッシュの手袋。
最後に、首に黒のベルト飾りをつけた。首の正面に赤いバラがある。
手持ちの黒い小さなバッグを持たせた。

「わあ、ステキ。すごく脚が長いから、ほんとお人形。」と郁美は言った。
「ね。正直言って、ケイより可愛い女子いないよね。」とエリカが言った。
「大きな声で言えないけど、その通り。」郁美は言った。
「あ、ありがとう。こんなにステキにしてくれて。」とケイは言った。
「絶対、みんな驚くよ。楽しみ。」と郁美は、ケイに言った。
「ケイ。少し挨拶の言葉考えておいて。」とエリカ。
「30秒くらいでいいんでしょ。」とケイ。
「うん。もっと長くてもいいけど。」とエリカは言った。

カラオケの大部屋には、郁美の予想通り、クラスの全員が来ていた。
周りのソファーでは足りず、ストールを10ほど出し、超満員だった。

ケイの部屋に、愛美が、
「OK?」と顔を出した。
ぱっとケイを見て、愛美は、「わあ~!」と目を輝かせた。
愛美が大部屋に戻った。

「みなさん、お待たせしました。ケイちゃんが来ます。」
カラオケから、音楽がなった。
「ケイ。行こう。」とエリカが言った。
「うん。」ケイは言った。
郁美と三人でいった。

ドアが近づいてくる。
ケイは、もう心臓が爆発しそうだった。
エリカが、扉を開けて、
「ケイちゃんでーす。」と言った。
ケイが、姿を見せた。
全員「はあ~。」と口を開けて、ケイに見とれた。
数秒して、すごい拍手が起こった。
女の子たちが、「キャー、可愛い!」とか、「うそー!」とか叫んだ。

「はい、音楽を止めて、静かにしてください。」
と郁美が言った。
「ケイちゃんから、ご挨拶があります。」
と言った。
音楽が止み、みんなは、シーンとなった。
ケイは、エリカを見た。
エリカはやさしそうに、目で、『どうぞ。』と言った。
ケイは、少し息を吸った、そして、話した。

「あのう、今日は、ぼくの女の子デビューということで、
 大勢集まってくれて、ありがとう。
 女の子デビューだから、『あたし』って言った方がいいのかな。
 あたしが、男であるか女であるか、実は、このごろ自分でもわかりません。
 どっちでも、いいかなと思っています。

 ぼくは、すごく女の子にみえるみたいで、一番男らしい学生服を着ていても、
 ラーメン店のお客さんから、『姉ちゃん』なんて呼ばれたり、
 駅のトイレに入ろうと思うと、『女の子は、あっちだよ。』なんて言われたり、
 嫌な思いをたくさんしました。
 そして、もっと男らしくなりたいといつも思っていました。

 普通、ぼくみたいな、女っぽい男子は、学校で、嫌がらせをされたり、
 いじめられたりすることが、多いようです。
 だけど、このクラスでは、そんな嫌なことをする人が誰もいなくて、
 ぼくは、毎日楽しく過ごすことができ、仲良しもできました。
 みなさん、やさしくしてくれて、ぼくは、幸せです。
 ほんとに、どうもありがとう。」

ケイは、そこまで、言うと、胸に込み上げてきて、涙を流した。
郁美が、さっとハンカチを渡した。

「今まで、自分で、男らしくなろうとして来ましたが、
 それは、やめました。女の子みたいでもいいんだって思えて来て、
 これから、女の子として、やっていけたらなと思っています。
 ぼく自身、半分くらいは女の子の心を持っているなって気がつきました。
 だから、これから、女の子としてのケイも受け入れてくれるとうれしいです。
 今日は、自分のことを「あたし」と呼びたいと思います。
 今日の会を開いてくれて、幹事さんありがとう。
 みなさんも、来てくれてありがとう。
 これで終わります。」

ケイは、頭を下げた。
男子も女子も、中に、何人も泣いている子がいた。
なかよしの4人の男子はみんな泣いていた。

少しの間の後、すごい拍手が起こった。
それから、みんな、ケイの取りあいになった。
そばの女の子たちの中に座ると、
「ケイ。もう、最高。可愛い。」
「もう、一番可愛い。」
そう言って、女の子たちが抱きしめた。
「ありがとう。うれしい。」とケイは言った。

男子のグループに行った。
「ちょと待て。ケイ。可愛過ぎる。俺、緊張してしゃべれねー。」
「俺も。超緊張。でも、ケイは、女の子でいてくれると俺はうれしい。」
「俺もだ。もう、ケイの可愛さに参ってる。」
「ありがとう。そう言ってくれて、すごくうれしい。」とケイは笑顔で言った。

ケイは、やっと「もてない4人男」のところへ言った。
4人ともすごく緊張していた。
「ケイ、ほんとに明日からも、俺達と付きあってくれるのか。」と太田が言った。
「もちろんよ。」とケイは言った。
「俺達、女の子との付き合い方知らないけど、どうしよう。」と細井が言った。
「あたしを、男だと思ってくれれば、いいよ。」ケイ。
「思えねえよ。ケイ、可愛過ぎる。」小坂。
「でも、さっき『仲良し』って言ってくれたの、俺達のことだろう。」と長田。
「そうよ。」とケイ。
「うれしくて、泣いちゃったよ。」と太田。
「4人とは、これからもいっしょ。ずっと仲良くしてくれる?」とケイ。
「ああ、もちろん。俺、うれしいよ。」と小坂。

「おーい、そこ長すぎる。今度こっち。」と対面のグループが言った。

その後、食べたり、歌ったり、
すごい熱気のまま、2時間がたった。

郁美が、最後にみんなを静かにさせた。
「はい、静かにね。
 では、最後に、聞くよ。
 ケイが、女の子だと認める人!」
「おー!」とすごい声が上がった。
「ときどき、男になってもいいと思う人!」と郁美。
「いいよー!でも、ずっと女の子がいい。」と何人かがいった。
「じゃあ、ケイに聞くぞ!今日は、身も心も女の子になれたか!」と郁美。
「はーい、なれました。最高にうれしかった!」とケイが立って叫んだ。
「はい、拍手。」と郁美。
みんなで盛大な拍手をして、会は終わった。



会が終わり、みんなが帰った後、
ケイと幹事の4人が残った。
エリカが愛美、郁美、香奈の3人に、
ケイと大事な話があるからといって、3人に先に帰ってもらった。

小部屋のソファーに座り、エリカがケイに言った。
「ケイ。このまま女の子で家に帰って、ご家族にカムアウトしたらどうかな。」


つづく(次回は、「ケイと大切な仲間」最終回 です。)

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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
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