スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スーパー洋子・桜ヶ丘学園の巻⑦「救われる白之梅学園」

女装場面もないまま、長く書いてしまいました。
いよいよ、次回、第8話で最終回となります。
読んでくださるとうれしいです。

============================

同じ日の昼である。
白川浩二は、疲れ果てていた。

白之梅学園は、とりわけパソコンに依存している学校だった。
例えば、職員会議も、教職員は、パソコンにカメラとマイクを取り付けて、
自分の教室にいながらにして行う。
職員は、学校へ朝来て、パソコンを立ち上げ、
一日中、ONにしていることが、常であった。

教員が、毎日授業で使う教材、問題プリントのほとんどは、
メインコンピュータに保存されたものから引き出し使っている。
このメインコンピュータのデータが全て失われたのである。
事務室から、校長、理事長のコンピュータに至るまで、
すべてのデータが破壊された。

各教員においては、生徒の成績データが失われたことは、
取り返しのつかないことだった。
外付けのメモリーにバックアップを取っていたものいない。
生徒の個人情報の持ち出しは、禁止だからであった。
そこで全員、メインコンピュータにバックアップを置いていた。
それが、自分のPCと共に全滅である。
それは、大変な事態だった。

パソコンを立ち上げると、
白と黒の渦巻きが画面を覆うようにぐるぐると回っている。
業者を呼んでも、白川浩二よりPCを知る者はいない。
その白川が全くお手上げなのであるから、絶望的だった。

白川は、この3日間、何も仕事ができないでいた。
食事も喉を通らない。
考えれば考えるほど、取り返しの付かないことに気づいて行く。

浩二は、あのときのプログラムを全部覚えているほどだった。
それを、くり返し思い出し、何度考えても、
一つのキーを押しただけで作動するプログラムはなかった。
また、そんな破壊プログラムを作ることはほぼ不可能なのだった。
わからない。どうしてもわからないのだった。

ここまでくれば、出来ることは、ただ一つだった。
桜ヶ丘高校に行き、頭を下げ、
あのプログラムを作った人物に、
失われたデーターを復元できるかどうか聞いてみることだ。
そのためには、これまでしてしまったことを、全て正直に言うしかない。
ヤクザに頼んで、四羽ガラスに不良クラスを作らせたこと。
桜ヶ丘のデータを盗んでいたこと、すべてを話さなければならない。
すべて、犯罪である。
自分一人が罪に問われるならましだ。
だが、責任は理事長、校長に及び、自分を含め皆、辞職となるだろう。

だが、他に方法はない。
白川浩二は、観念し、校長室のドアを叩いた。



その日の午後6時に、白之梅学園の理事長、校長、副校長の白川が、桜ヶ丘高校を訪れた。
桜ヶ丘も理事長、校長、副校長、そして、洋子が呼ばれ、応接室で対面した。

桜ヶ丘の理事長の大川純は、先代の後を継いだばかりで、まだ32歳。
優れた経営の才能と、人間的な温かさを合わせ持った魅力的な人物だった。
いつも、ざっくばらんな話し方をする。
洋子は、理事長が大好きであった。

白之梅の3人は、ソファーを下げ、床に座り、両手をついた。
そして、理事長が、桜ヶ丘にやってしまったことの全てを、
涙ながらに、告白した。
そして、自分達が、警察に自首する代わりに、
学校のコンピュータを復元できるなら、その方法を教えて欲しいと懇願した。

桜ヶ丘の大川理事長は、わかりましたと言って、
3人に手を上げてもらい、ソファーに座ってくれるように言った。
白之梅の3人は、ソファーに掛けなおした。

大川純理事長は、洋子に聞いた。
「洋子ちゃん、あれ、復元できるの?」
洋子は言った。
「もちろんです。ウイルス・プログラムを作るときは、
 必ず、復元ソフトを作ります。」

白之梅の三人は、目を大きく開き、安堵の色を見せた。

大川理事長は、桜ヶ丘の校長、副校長に聞いた。
「うちが黙っていればさ、白之梅さんのしたこと、犯罪にならないよね。」
「そう、思います。」と校長。
理事長は、さらに言った。
「ハックされたものは、つまらないものばかりだし、
 2-Cは、立ち直って、洋子ちゃんのお陰で、
 今じゃ、学校で一番活気のあるクラスになってるし、
 実害はないに等しいよね。
 だから、どう?全部忘れて、白紙にしない?」

「賛成です。」と校長と副校長は言った。
洋子も、それで良いと思っていた。
さすが、理事長である。

大川理事長は、白之梅の3人に言った。
「なにね、私は、白之梅の生徒さん達のことを思うんですよ。
 学校の上層部で、そんな企みがあって、
 理事長以下、お3人が逮捕などされてご覧なさい。
 新聞に出るかも知れない。
 そのとき、いちばん可哀相なのは、生徒達でしょう。
 憧れて、苦労してやっと入った学校です。
 その学校に、胸を張って通えなくなる。
 生徒たちには、何の罪もないことです。
 だから、そういうのは、やめましょうよ。

 私ね。男子高や女子高に対して、共学の私立は、互いに協力して、
 共学の私立全体が高まっていって欲しいんですよ。
 共学どうし、足を引っ張りあうのではなくて、
 みんなで協力して、共学のよさを広めれば、
 どの共学校にもいい生徒がたくさん来る。
 
 いい教材ができれば、それを共学校同士で、共有する。
 または、体育祭、文化祭などで、進んで交流する。
 これで、お互いの学校がいい刺激を受け、いい意味での競争が生まれる。
 こんな風にやっていきませんか。

 白之梅さんとうちが、そういうことをしていれば、
 他の共学校も真似をしてくれるかもしれない。
 
 どうでしょう。これを機会に仲良くして、
 互いに学校を高めていきませんか。

 それでも、お三人が、申し分けないと警察に自首されても、
 私達が、被害を認めない限り、追い返されるだけだと思いますよ。」
大川理事長は言った。

「ありがとうございます。私達が犯した罪は、
 今おっしゃっていただいたことに全力で取り組むことで、
 償っていきたいと思います。」
と、白之梅の理事長は涙ながらに言った。
あとの二人も同様に涙を浮かべて頭を下げた。

洋子は、USBメモリーを、白川の前に置いた。
「これに、修復プログラムが入っています。お受け取りください。
 これを差し込んで、PCを立ちあげれば、
 100%データが復元され、どのPCも動くと思います。」

「ありがとうございます。救われます。」
と白川は、そのメモリーを拝むようして受け取った。
そして、洋子に聞いた。
「一つ教えてください。
 あの破壊プログラムは、どこに書き込まれていたのですか。」
と、白川は聞いた。
「プログラムの最後に書き込まれていて、それを非表示にしていたんです。
 その非表示の部分に、一文字でもキーが打たれたら、
 破壊プログラムが作動するようになっていました。」
と洋子。

「すばらしい。しかし、書いたPC言語を非表示に出来るなんて、聞いたこともありません。」
「私が自分で考え作りました。」
と洋子は言った。
「本当ですか。素晴らしい。ありがとうございました。」
と白川は、頭を下げた。

3人が帰るのを、桜ヶ丘の4人で、玄関まで見送った。
4人が見えなくなったとき、理事長は、
「ちょっと、俺、かっこよさすぎたかな?」と言った。
「いえ、さすが理事長。感動しました。」と校長。
「洋子ちゃんは、俺がああ言うと予測してたでしょ。
 だって、USBメモリーちゃんともって来てた。」と理事長。
「いえいえ。ソファーを持上げて、あの3人の方に、投げつけると思っていました。」
と洋子は言った。
「それも、いい選択肢だな。」と理事長が笑い、みんなで笑った。

梅が丘の3人は、学校へ着くなり、洋子からもらったUSBメモリを差し、
メイン・コンピュータを起動させた。
パソコンが立ち上がると、白黒の渦巻きが、みるみる消え、
正常な画面が現れた。
全てのデータが、復元されていた。

それを見て、白川浩二は、泣いた。
目を手で覆って肩を揺らして泣いた。
理事長は白川の肩に手をかけて言った。
「さすがの白川くんも、今度ばかりは、完全に助けてもらったね。」
「はい。こんなにありがたいと思ったことはありません。」
白川浩二は、涙の目を拭きながら、そう言った。


つづく(次回は、「青空に向かって」最終回です。)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※ブログランキングに参加しています。
 ポチをくださると、うれしいです。




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

瞳のセルフヌード

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。