教室は私の部屋①「高島弘美のいきさつ」

えーと、えち系のお話を3日連続で書きました。それで、私もかなり満足して、今度は、少しシリアスな、ヒューマン系のお話を書いていきたいと思います。
読んでくださるとうれしいです。

===============================

高島弘美(男子)は、もう3年も学校へ行ってない。
中2のときから、高2になった今も行けずにいる。

朝は目覚ましの音で、自分で起きる。
「あと少し寝ようかな。」
「だめだめ、自分で決めたことじゃない。」
と自分で会話して、起きる。
可愛い女子のパジャマを着ている。

ベッドから起きて、きちんとベッドメイクをする。
階下へ降りて洗面をする。
部屋に戻って、軽くメイクをする。
肩までの髪を梳かす。
前髪に少し隙間を作りおでこを覗かせる。

パジャマを脱いで、
ブラをつけて、ブラウスに、チェックのスカート。
襟にリボンをつけて、クリーム色の上着を着る。
紺のソックスを履く。
学生カバンに今日の教科を入れ、もう一度階下に下りていく。
「お母さん、お父さん、おはよう。」と言う。
妹の由佳がもう来ている。
「由佳、おはよう。」と言う。
「おはよう、お姉ちゃん。」と由佳が笑顔でいう。

「いただきます。」をして、朝食をとる。
妹の由佳が、弘美の胸にそっと手を当てる。
「お姉ちゃん、かなりあたしに迫ってきてる。」
「いや~ん、やめて。こら。」と弘美は目で笑いながら怒る。

「ごちそうさま、じゃあ、行ってきまーす。」と言って、由佳が玄関を出る。
由佳は、中学3年だ。

弘美は、母から、お弁当をもらう。
「いってきまーす。」と言う。
しかし、弘美は、外へ出るのではなくて、
2階の自分の部屋へ行く。

自分の勉強机にきちんと座り、
弘美は、自分で作った時間割通りに自分一人で勉強していく。
体育という時間もあって、
それは、軽くジョギングをして、
部屋に帰ってきて、音楽を掛けながら、
ジャズ・ダンスの真似事をする。
この日常は、弘美自身が考えたことだ。
不登校でも、規則正しい生活をしようという思いからだった。

弘美は、性同一性障害だった。
このために、小学校から中学にかけていじめに遭い、
さらに、父の隆夫と母の陽子にも理解がなかった。
弘美は耐え切れず、自殺を図った。
幸い、未遂に終わり、
救急車で運ばれて、一命を取りとめた。

弘美は、外科に運ばれ、内科に移り、
最後に精神科病院に移された。
自殺を再度しないよう、手を束縛され、個室に入れられた。

その間、精神科の医師との問診を繰り返し、
各種検査をした。

一週間後、両親の隆夫と陽子は、病院に呼び出されて、
弘美が、性同一性障害であることを告げられた。
「ご両親の理解がなければ、弘美さんの自殺を止めることは出来ません。
 自殺をするというのは、よほどのことであると考えてください。
 また、学校へは当分行けないと思います。
 すでに、学校へのトラウマができてしまっていて、
 学校の対応が少々変わったとしても、
 弘美さんは、登校を拒否されるでしょう。
 トラウマの解消には、長い時間が必要です。」

主治医にこう言われ、両親は、やっと理解したのだった。
そして、弘美をこれからは、娘と考えようと二人で話し合った。

弘美は、中2のそのときから、ホルモン治療を始めた。
今、3年目。ちぶさがBカップくらいになった。

弘美は、小学生のときから、大変成績がよく、
いけなくなった中2からの学習を一人でするのに、
あまり苦労はしなかった。
そして、通信制高校の教科書も、なんとか自分でこなせていた。

弘美の勉強は、5時間目で終わり。
弘美は、階下に降り、母に「ただ今。」と言い、
お弁当箱を渡す。
「ありがとう。すごくおいしかった。」
と必ず言う。

自分の部屋に戻って、普段着に着替える。
ファッション雑誌なんかを見て、かなり流行り系の服も着る。

これからが、弘美の一番楽しいとき。
メイクを念入りにする。
弘美は、驚くほど可愛くなる。

弘美はパソコンを開いて、自分のブログへ行く。
「教室はわたしの部屋」
というのが、弘美のブログのタイトルだ。
ハンドル名は、「美咲」。
「女装」のジャンルに参加している。

弘美は一日のことをそこに綴る。
弘美の背は、162cm。
顔立ちが可愛く、スタイルもよく、
外へ行くと、完全に女の子で通った。
そんな自分の写真も、ときどき投稿したので、
ジャンルでは、多くのアクセスを得ていた。

「今日の勉強では、数学がむずかしくて、
 三角関数が、よく分かりませんでした。
 私は、参考書を一つも買っていないのですが、
 少しは、買った方がいいのかな。

 今朝、妹に、胸が大きくなったと言われました。
 かなりうれしかった。
 妹は、ずっとあたしが小さいときから、
 あたしをわかってくれた最高の理解者です。」

こんなことを書いている。
弘美を応援する人が大勢いて、温かいコメントをくれる。
それが、弘美の心の支えだった。
弘美は、みんなに、心を込めて返事を書いた。

コメントのくれるたくさんの人の中に、
弘美は、特別に親しみを感じる女の子がいた。
佑香というハンドル名の子だ。
女の子といっても、弘美と同じGIDの子だ。
佑香も今学校へ行っていない。

佑香のブログに行くと、フロフィールに佑香の写真がある。
どう見たって女の子だ。とても、可愛い。
ホルモン治療もやっている。
年齢も同じ17歳だった。
その子だけは、友達として、ていねい語を使ってこない。

「美咲、えらいよ。ちゃんと制服を着て勉強してるんだ。
 美咲の真似して、あたしも時間割作ったけど、
 3日しか続かなかった。
 美咲は、あたしのお手本だよ。」
こんな風に書いてくる。
佑香のブログにも、弘美は毎日コメントを入れる。

弘美は、ジョギング以外、ほとんど外に出なかった。
今でも、同年の若い子のいるところは苦手だった。
服を買いに行くときは、母か妹に付いてきてもらった。
しかし、佑香には、いつか会いたいと思っていた。

あるとき、弘美は、佑香にメッセージを送ってみた。
これは、管理人だけが見ることができる。
『佑香に、会いたい気がする。
 でも、ネットで友達でも、会わない方がいいのかな。
 佑香も、あたしに会いたいって思ったりする?』
すぐ返事が来た。
『あたし、外が怖いけど、美咲(=弘美)になら会いたい。
 美咲といっしょなら、外にいても平気。』

二人は、幸い隣の県だった。
二人は会うことになった。
7月の中旬だった。


つづく(次回は、『佑香と過ごした1日』です。)

ブログランキングに参加しています。
ポチをくださるとうれしいです。



↑ ↑ ↑ ポチお願い
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

1. 無題

今回のは現実に沿った話になってますね、実際の性同一性障害の方ってこんな感じなのでしょうね。
ドキュメンタリーぽいですね、お話が。
家族の苦悩、そして障害を持つ自分の苦悩、それを理解してくれる家族とそれぞれの人間模様が描かれてると思います。

2. Re:無題

>亜里沙さん

コメントありがとうございます。

今回は、少しシリアスに書いていこうと思っています。
私は、GIDの当事者ではないので、いろいろ想像を巡らして、こうではないのかなと思えることを書いていこうと思っています。
ただ、お話なので、最後は、ハッピーエンドを考えています。

3. 無題

「教室は私の部屋」
弘美のブログのタイトルとってもいぃです。

弘美が学生として勉強したいという思いがタイトルからも、そして弘美がとっている行動からも強く感じました(*゚ー゚*)

今回のお話ゎえちシーンなし?
それでも続きを早く読みたいと思わせる今日のプロローグでした♪

4. Re:無題

>junさん

コメントありがとうございます。
題名を誉めてくださって、うれしいです。
今日、相当なところまで書いたんですが、
物語が、題名とは、ちょっと外れそうで、
ちょっと焦っています。
えちなシーン、1回だけあります。

今回は、ブログ記事とメールが出てきて、
私自身、混乱しています。
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

瞳のセルフヌード

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム