湖のほとりで(アメリカ編⑤)

震災のあまりにもの惨状に、この投稿を消去しようと思いましたが、こんなときこそ、
一時でも震災から心が離れることを願って、投稿をそのままにすることにしました。
*   *   *   *   *   *   *   *   *

映画が終ったとき、
「ちょっとドライブして帰ろう。」とアシフは言った。
「いいね。」と私も応えた。

アシフは車をどんどん走らせて、やがて大きな湖のほとりで車を止めた。
回りに人影も車もなくて、少し離れたところにある街灯が、
唯一の灯りだった。
私はふと不安になって、
「どうして、こんなところに止めるの?」と聞いた。
そのとき、アシフはとても真面目な顔になっていて、
ハンドルに上体を預けながら言った。
「ジュン。ぼくは一日5ドルで暮らしているんだ。
 たった、5ドルなんだよ。
 例えガールフレンドができたって、どこにも行けないし、
 食事にさそうことすらできない。
 だから、ガールフレンドなんか、ずっといなかった。」
アシフは、ふと遠くを見るようにして言った。
「ジュン、お願いがあるんだ。」
「何?」
「君を抱いてもいいかな。」
私はためらった。
「ぼくは、男だよ。」
「知ってるけど、ぼくには君が女の子に思える。一生のお願いだ。」
私はアシフの心情がわかり、
「いいよ。」と応えた。
アシフは一瞬うれしそうにし、車の座席を引いて、私の方に身を乗り出してきた。
そして、怖いものに触れるように、
おそるおそる私に手を掛けてきた。
私はじっとしていた。
「ジュン。」そう言って、アシフは手に力を込めてきた。
「ちょっと苦しい。」私が言うと、
「ごめん。」と手を引いた。
それから、「キスしてもいいかな。」と聞いてきた。
「う、うん。」と私は、首を振ってイエスをした。

はじめそっとキスをして、それからアシフは、激しく唇を求めてきた。
そして、私の体を強く抱きしめてきた。
アシフの荒い息が耳元でした。
やがて、アシフは我慢ができなくなったのか、自分で、ズボンのファスナーを下げようとしていた。
そして、自分のアソコを懸命に押さえている。
アシフは、自分でイッてしまうつもりだ。

「ま、まって。」と私は、彼を少し離し、自分のバックから、タオル地の小さなハンカチを出した。
それで、アシフのアソコをそっとくるんで、静かにマッサージをした。
アシフは、やがてビクンと体を反らし、果てて行った。

やっと呼吸が落ち着いたとき、
「ジュン、ありがとう。」とアシフは言った。
「今日だけだよ。」とわたし。
「うん、わかってる。君は、女の子が好きなんだものね。」
「こんな格好してるけど、そうなんだ。」

車は、ゆっくりと下がり、夜の湖を後に発進した。
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1. ドキドキ☆ワクワク

いつもドキドキ☆ワクワクしながらブログを読ませていただいています。
ラックさん、文章も上手なのでこのまま本にできちゃうのでゎと思ってしまいました。

2人の禁断の関係ゎこれで終わるのでしょうか?
junにゎそうゎ思えませんが(〃∇〃)

2. うれしいです

junさん。
読んでくださって、うれしいです。
だんだん長くなってしまうようで、心配なのですが。
アシフは「今日だけだよ。」を守ってくれるのですが・・・。さてさて、一応実話なので、その通りに書いていくつもりです。

3. やっぱり!!!

私は前からアシフの描写を読んでいて、「この人、ぜったいジュンさんに惚れてる!」って思ってました。絶対に、これから先、何かが起こるに決まってル!」と確信に似たものを予感していました。

やっぱり!そうだったんだ!アシフは、最初から、ジュンさんをまぶしい存在と見ていたんですね!

アシフは礼儀正しくて、ノーブルな心を持った
青年だと思うんです。きっとそこまで言い出すには勇気がいったのだと思います。

もしも、ジュンさんが拒絶していたら、それ以上強要してくるような人ではないと私は思いました。

そして、それを受け入れたラックさんの人間としての優しさも感じます。

私がラックさんの文章に魅かれるのは根底に垣間見られるラックさんの優しさ、素直さなのかもしれません。

アシフとのことは今後どうなるのか、読者の私たちにはわかりませんが、今のところ、アシフとジュンさんの関係は美しいものだと思います。

現在、日本は大惨事下にあり、ブログを自粛している方も多いと思います。
しかし、私はこのラックさんの記事に心が和みました。
皆の心をつなげてゆくために、やはり、言葉や文章の優しさは大切なものだと思っています。

これからも楽しみにしています。

4. Re:やっぱり!!!

>ルスさん
いつも読んでくださってありがとうございます。
実話といえど物語なので、私はやぱり少し美しく描いています。実はアシフの車は、前のバンパーは曲がっていて、ライトも1つ点らず、走るとギコギコいうんですよ(笑)。

アシフと私はやっぱり男同士の友情で結ばれていたのだと思います。
アシフのことを書いていたら切りがないくらいなのですが、物語は、私が女の子を好きになるところを次に描こうと思います。

今日は仕事で少し疲れていますので、物語を進めず、私の女装のことを少し書くつもりです。
その後は、また物語にもどりますので、読んでくださるとうれしいです。

5. 私ならどうするかな~

映画を見た後、アシフさんにドライブに誘われた時、ラックさんはそうなるかもしれないことを考えたのではないでしょうか。
彼は最初からそうするつもりだったんですよね。。。
このようなシチュエーションって女装しないと遭遇しませんよね。
だからとてもラックさん気持ちがどうか興味があります。
する側からされる側に変わるのですから。。。
それともそんなに大したことではなかったかも。。
私もこのシチュエーションになったら同じような対応しちゃうかもです。。
そして新しい発見をしちゃうかもしれません。。

6. Re:私ならどうするかな~

>麻耶さん

こんばんは。
アメリカ編を読んでくださって、ほんとにうれしいです。
この日のことは、忘れません。アシフは、性欲が強くって、一日5ドルで暮らしているくせに、仕送りがあると、20ドルもする娼婦館へ必ず行くんです。ま、そんなアシフが人間的に好きだったので、この車の中でのことは、サービスでした。私も女装子なので、自分が女装しているときなら、相手が男の子でも大丈夫なんです。
終わったときの気持ちは、女の子扱いされて、ちょっとうれしかったかな…というとことです。

No title

当方、アメリカに在住している24歳です。下着女装をしてます。
ラックさんのアシフとの話がせつないけれど愛があって大好きです。アシフとの体験談、彼をモチーフにした自叙伝風の小説など読んでみたいです!
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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