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続・女塾①「高橋悠子の入学」

ご無沙汰しました。新しい物語ではなく、女塾の続編を書きます。
まだ、全部書いてなくて、途中でずっこけるかもしれません。
エッチな場面が極少ないのですが、お読みくださるとうれしいです。

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この物語には、悪い人、意地悪な人、嫉妬深い人などは、一切出て来ません。
いい人ばかりです。ですから、安心してお読みいただけます。

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翌日、九月1日。
新しい梅が丘高校に行く日である。
制服は、上は白の半袖。胸にリボン。
悠子は、髪を左右に束ねて、カムフラージュに黒縁の眼鏡をかけていった。
それだけで、別人のようになる。
とくに美人に見えない。
これなら、もしマスコミがつめかけても分からないだろうと思った。

担任は、吉永由紀子という先生。
始業式なので、転校生は紹介のため、体育館の舞台袖に待機させられていた。
校長の話があり、転校生の紹介のとき、悠子は、舞台で挨拶した。
その後、段を下りて、ピアノの横で待った。
次は、校歌斉唱だった。

このとき、ハプニングがあった。
音楽教師の前田俊夫が、腹が痛いと消えたまま帰って来ないのだ。
ピアノは、ちょうど悠子の前にあり、楽譜が置かれていた。

先生達は右往左往し、ピアノの弾ける先生を探し、
一方で、CDのカラオケを探していた。
それが、見つからない。

悠子は、出しゃばるなと思いつつ、見ておれず、
近くの副校長に、
「あのう、あたし、ピアノ弾けますが。」と言った。
「だって、君は転校生だろう。曲も知らずには、無理だろう。」
「あのう、楽譜があれば、大丈夫です。」
「え、練習もなしに。」
「はい、多分。」
「よし、この際、君に頼もう。」

悠子は、さっと、楽譜を見た。
それで、もう曲が分かった。
全日本ピアノコンクールの中学の部で優勝した悠子には、
簡単なことだった。
舞台に一人指揮の女子の生徒が立っている。
彼女と目を合わせ、悠子は、ピアノを弾いた。

すばらしい伴奏が体育館に流れた。
この校歌の伴奏はこんなにもいい曲だったのかと思えた。
曲は、無事に終わった。

ピアノのすぐ前の列が1年1組、悠子のクラスだった。
男子の列の一番前に、髪を肩まで伸ばし、前髪もあり、
色が白く、女の子のように可愛い男子がいた。
その子は、悠子を見ていた。
悠子が目をやると、
彼は、胸の前で指で丸を作った。
「ナイス、演奏!」
そう言っているように見えた。



教室で、挨拶した。
席は一番後ろの男子のとなり。
あの胸の前で丸をくれた子だ。
背は悠子より3cmほど高そうだった。
悠子は体育館から、ずっと興味をもっていた。
『女装したら、可愛いだろうな。』と思った。

悠子が席に着くと、隣のその男子は、
素晴らしい笑顔で、首を傾けた。
そのあまりの屈託のなさに、悠子は一瞬たじろいだほどだった。
(感じがいいけど、変わった子だな。)と悠子は思った。
教科書の名前をみると、坂本惇一とあった。

1時間目と2時間目が終わって20分の休憩時間、
女の子達が、悠子のところへ寄ってきた。
いろいろ質問攻めが待っている。
悠子は連れて行かれた。

ふと坂本惇一をみると、
外へ出ずに、せっせと勉強をしていた。
(変わってる。)とまた思った。
「ねえ。坂本君、いつも勉強なの?」悠子は聞いた。
「うん、アイツはガリ勉だから。成績もトップだし。」
「じゃあ、すごい、じゃない。」と悠子は言った。
「ガリ勉なら、当然でしょう。」と誰かが言った。

勉強では、悠子は遅れている。
悠子こそガリ勉をするべきであった。
それに、学校のあとは、
自宅だが、作曲の仕事がある。

そう思って、次の10分休みは、勉強することにした。
みんなに訳を話して。

分からないことがあると、熱心に勉強している惇一に、
恐る恐る聞いた。
すると、惇一は、にこっとして、
少しも嫌がらずに、悠子が納得するまで教えてくれる。
いい人だなあと、悠子は思った。

悠子は、勇気を出して聞いた。
「勉強のことじゃないんだけど、校歌の伴奏のあと丸くれたでしょ。
 どうして?」
「ああ、あれね。君の演奏がすばらしかったから。」
「伴奏なのに?」
「伴奏こそさ。君は、全日本の高校生で5本の指に入る人だと思ったよ。」
「坂本君もピアノやってるの。」
「今は、やってない。前にやってた。」
「今度坂本君のピアノ聞きたい。」
「君の前でなんかはずかしいよ。僕こそ君のピアノもっとききたい。」
「じゃあ、今日の昼休み。」
「よし、そこだけは勉強しない。」
悠子は、悠子のピアノを5本の指に入ると言ってのけた坂本に限りなく興味を持った。

1日にして、悠子には3人の仲良しができた。
一人は好美という、小柄で甘えん坊の子。悠子は、有紀とイメージがだぶってしかたがなかった。
もう一人は、しっかりものの悦子。大阪の梨奈そっくりだった。
もう一人は、背が高くて、目の大きな、江里菜。その子は海老ちゃんに似た唯そっくりだった。

昼お弁当を食べた悠子と惇一は、二人でどこかへ行こうとする。
好美や悦子や江里菜が見逃すはずがない。
「あの坂本惇一が勉強しないのは、完全におかしい。しかも、悠子と。」
3人が音楽室にくると、
「ああ、ばれたか。」と惇一が言った。
「そうよ、二人して、何よ、何よ。」と悦子は言った。
「惇一は、ガリ勉だけど、ピアノだけはうまいのよ。」と悦子が悠子に言った。
「じゃあ、何か、弾き語って?」と悠子。
「まさか、昨日発売のジュリア、弾けたりして!
 惇一のことだからさ。」と好美が言った。
「『恋の雫』?」
「そ、そう。もうどこいっても売り切れ。」
「こんなんだよね。」
惇一は、ピアノにすわり、前奏を弾き始めた。
1音も違わず弾いている。
しかも、悠子がうっとりするほどやわらかい音だ。
悠子は、うれしくて、身が震えた。
やがて、惇一が歌い始めた。

♪君は硝子戸の向こうで うつむいて
 一つ落とした あれは恋の雫
 もう明日なんかいらないと 君は何もかも捨て
 あてもないまま  旅立った

 自分が信じられない 誰もあてにできない
 そう思って立ちすくんだ ガードレール、
 君は落とした ぽたり掌に
 それは、命の泉から湧き出るもの
 どうしても なくせないもの 恋の雫

すばらしい声だ。うっとりさせられる。
後の3人は、息を殺して聞いている。

惇一のピアノはすばらしい。1音もはずさない。それより音がステキだ。
悠子は、惇一こそが、5本の指の一人だと思った。

やがて歌が、サビのコーラスが入るところに来た。
悠子はそこで、高い声でコーラスを入れ、はいって行った。
ピアノの惇一がうれしそうに悠子を見た。
息がぴったりだ。
そして、最後まで、ハーモニーで行く。

1コーラスで、惇一はピアノの手を膝に置いた。


つづく(次は「淳一の秘密」です。)
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1. お帰りなさい

junがリスペクトするラックさんの記事が戻ってきて、とっても幸せですぅ(*゚ー゚*)

jun、土日ゎお休みなので、週末の楽しみにさせてくださ~い(-^□^-)

2. Re:お帰りなさい

>junさん

コメントうれしいです。
私のコメで、「また週末に」というのは、junさんが週末はお時間があるから…という意味だったんです。
私も、例のブログ・ストーカーをやっとシャット・アウトしたので、こちらに裂く時間ができました。
ほんとに、世の中、いろんな変な人がいますね。

3. お帰りなさいm(_ _)m

>ラックさん
久しぶりに楽しみました楽しかったですd(^_^o)
また私も読みに来ますよろしくお願いしますm(_ _)m

4. Re:お帰りなさいm(_ _)m

>美咲ちゃん

長らくご無沙汰してしまいました。
来てくださってうれしいです。
今度は、5話か6話くらいになる予定です。
どうぞ、読んでやってくださいませ。
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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