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超スーパー洋子「親分との対面」シリーズ完結編

超スーパー洋子「親分との対面」シリーズ完結編

族の頭こと石崎竜也に案内されて、ヤクザの事務所に来た。
事務所と行っても、そこは料亭のような日本間の造りだった。
祐介、透、朱実もついて来ると言って聞かなかった。
石崎竜也も、やはり族のリーダーとして、洋子に全てを任すことはできないと思い、ついてきた。

総勢5人で、石畳を踏み、玄関に来た。
「親分にお願いがあってきました。倉田といいます。」
「俺は、石崎竜也です。」
と二人だけ名乗った。
やがて、一人のヤクザが来て、
「用件はなんだい?」と聞いた。
「俺は、竜炎隊という暴走族の頭やってたものですが、
 族を解散しましたので、そのお許しをいただきにきました。」石崎は言った。

全員は中に入れることになった。
祐介、朱実、透は生きた心地がしなかった。

正面に親分がいた。白髪で、やや細身、しかし、すごい貫禄だった。
その横に、背の高そうな、いかにも強そうなスーツ姿のサングラスの男がいた。
横に刀を置いている。
親分の右にいるんだから、第一の片腕なんだろう。
両脇にずらりと子分たち、総勢、40人くらい。みんな正座している。

洋子と竜也は、前に進んで並んで正座した。
祐介と朱実と透は、そのずっと末席に、並んで座った。

竜也は、洋子の横で、もう一度親分に解散の願いを伝えた。

親分は、懐に両手を入れ、やがて、
「何もなしにか?」と聞いた。
竜也は、手をつき、
「それは、俺の、ゆ(び)…。」と言うのを洋子は止めた。
「なんにもなしなんです。ただ、お許しを。」と洋子は言った。

何お!と何人かが立ち上がって、
「ふざけんじゃねえ!」といきり立ち、
一人が、ピストルを構えた。
「バカヤロー!」と正面のサングラスの男が、
手裏剣をピストル男の手首に投げた。
「今、この女が、石ツブテを銃口に投げ入れたのが、
 わからなかったのか。暴発で、3人は大怪我だ。」
とサングラスの男は怒鳴りつけた。
洋子は思った。自分の石つぶてが見えるとは、
サングラスの男は、人間の極限近くまで鍛えている。

「座れ。」と親分が言ったので、全員が座った。
親分は、サングラスの男に言った。
「ほう。左門、お前が震えるとはな。女の方か。」
「はい。」
「強いか。」
「はい。とてつもなく。」
「ここにいる全員と、控えさせてある兵隊全員で、150人だ。
 150人で勝てるか。」
親分は言った。

「とても勝てません。10秒で全滅です。」と左門。
「それは、恐ろしいな。1000人ではどうか。」
「10秒が20秒になるだけです。」
「何人なら勝てる。」
「人数をいくら増やしても勝てません。」
「どういうことだ。」
「例えば、いざ女を殺そうとした瞬間に、親分の命がありません。
 これだけそばにいる私よりも速く、女は親分の命をとります。」
「100人切りのお前の速さで負けるか。」
「及びもつきません。」
親分は、しばし考え、
「では、この女が来たとき、すでにわしらの負けということか。」
「残念ながら。」
「わかった。わしも死にたくはない。無駄な命も失いたくない。」
そう言って、親分は洋子を見た。
「女。すでに我々は、負けておる。
 お前たちの願いは叶えることにしよう。
 その前に1つ、女、お前の正体を教えてくれ。」

「はい。」
洋子は、胸から、お守りのようなものをとり出した。
それを、親分に渡した。
親分は袋の中の紙をとり出してそれを読んだ。
『この者、我が生涯の友の身内にて、指1本触れぬよう、お頼み申す。真田権九郎』
親分は、笑顔を見せながらうなずいた。

親分は、みなにも聞かせるように言った。
「わしが生涯の大恩人と仰ぐ伝説の大番長・真田権九郎親分。
 完全無敵であった大番長を只一人破ったこれも伝説の女・倉田洋子。
 二人は、無二の親友となった。
 その倉田洋子の孫娘であろう。名前は継がれるからな。
 お前は、倉田洋子、そうであろう。」
「はい。」と洋子は答えた。
「左門が震えるほどの強さの女であることもうなづける。
 この洋子の強さを、よく見抜き、わしを止めてくれたものだ。
 左門、礼を言うぞ。

 倉田洋子。お前に会えたことを光栄に思う。
 何も、歓待はできぬが、おばば様によろしく伝えてくだされ。」

「はい。」と洋子は言った。

親分は、そう言って紙と袋を返した。

5人は、全員の礼の中を通り、外に出た。

そして、50メートルほどきたとき、
「ああ、ああ、よかったあ。」と透が言った。
「あたしも、寿命が縮んだよ。」と朱実。
「ぼくも、ちびっちゃいそうだった。」と祐介。
「倉田さんっていうんだ。ありがとう。
 生身で帰れるなんて、夢にも思わなかった。」と竜也。
「私は、最後はあの紙があるってわかってたけど、
 竜也さんは、それもなしで、言ってくれて、ステキだった。」
「あたし、竜也さん、好きになりそう。」と朱実がいった。
「朱実は、俺くらいがちょうどいいんだよ。」透が言った。

みんなで、わあわあいいながら帰った。
「洋子、今何考えてたの?」と祐介。
「あたしたち、どんどんお友達が増えていると思わない?」と洋子。
「ほんと。いいね、こういうのうれしい。」祐介も笑顔を見せた。

みんな、これがたった1日の出来事だとは気がついてなかった。
長い一日だった。
「洋子は、まだずっといてくれるよね。
 みんな解決したから、さよならなんてないよね。」と祐介が言った。
「ずっと、いっしょだよ。今度は、正式に転校して、祐介の隣に座るから。」と洋子。
「ほんと?!よかったあ。」と祐介は声をあげた。

黄色く丸い月が空に出ている。
二人は、ふと黙って、今日の一日のことを思った。
たった一日で、すべてが変わった。

二人は、空の月をしみじみと見た。


<完>

※これで、超スーパー洋子シリーズの終わりです。
 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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非公開コメント

1. ああ~っ面白かったヾ(@⌒ー⌒@)ノ

ハラハラしたょd(^_^o)
良かったょ~また洋子シリーズ後で良いからまた書いて欲しいですd(^_^o)
楽しかったし嬉しかったですd(^_^o)

2. Re:ああ~っ面白かったヾ(@⌒ー⌒@)ノ

>美咲ちゃん

コメントありがとうございます。
「洋子シリーズ」、書き過ぎちゃったので、ちょっと我慢しようと思ってます。(私も好きなんです。)
楽しかったと言ってくださって、うれしいです。
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ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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