全国高校生クイズ大会④「いよいよ5点問題に突入」

さて、ここは、静岡市のある家庭では、
リリとミユの家庭が集まって、ミユの家で二人の健闘を見ていた。
「ねえ、お姉ちゃん、けばくない?」
とリリの弟が言った。
「素顔を隠しているんだよ。お兄ちゃんってばれたら大変だろ。」
とリリのお父さん。
「初めの、故障による点を返上するなんて、
 うちの幸一も雅文君も度胸ですな。」とミユのお父さん。
「欲がないというか、バカというかですな。」とリリのお父さん。
「まあ、楽しみなことです。」
あははと、家族みんなで、楽しんでいた。



さて、会場は、全員がそろい、これから終盤の3点問題である。
3点問題は、4問である。

各学校がそろった。
司会
「さあ、これより、3点問題に入ります。
 ただ今、トップの灘川が30点。それを、素晴らしい追い上げをみせた開明が17点で追い詰めます。
 しかし、開明はこの3点問題を1つでも、落としますと、たった3問しかない5点問題で苦しくなります。では、問題行きましょう。」

アナ「次は英語の問題です。ネイティブの発音する英語の日本語を答えてください。」
ネイティブ「Circumstantial evidence(サーカマスタンシャル エビデンス)」
神戸女子が、反応。
司会「神戸女子」
神戸「状況による物的証拠」
司会「正解。さすが、英語につよい神戸女子。はい、3点追加。
   残り3問。」
アナ「『9』という数字を3つだけ使って、最大の数を表せ。」
司会「はい、開明、灘川。灘川が早い。」
灘川「9の9乗の9乗。」
司会「正解!さすが天才君。仮に10を3つでやればどうなる?」
天才君「はい。1の次に0が百億個並びます。」
司会「おそろしい数ですね。開明さん、同じでしたか。」
リリが、「はい。くやしいです。」と言った。

司会「3点問題あと2問。」
アナ「春は青、夏は朱色、秋は白、では、冬は何色?」
司会「はい、緑陰。」
緑陰「玄冬で黒です。」
司会「はい、正解。お見事!青春、朱夏、白秋、玄冬と言います。玄は黒の意味があります。」

司会「はい、3点問題の最後です。灘川に取られますと、16点差となり、開明の優勝は無くなります。」

会場の応援団の緊張は高まり、静まり返っていた。

アナ「坂本九ちゃんの歌『上を向いて歩こう』の歌詞の中で、幸せと悲しみは、どこにある。それぞれ2つ答えよ。」

ああ、悲しみがわからないとミユが思ったとき、リリがボタンを押した。
司会「さあ、開明、正解するか。」
リリ「幸せは、雲の上、空の上、悲しみは、星の影、月の影。」
司会「せーーーーかい、開明、優勝に首をつなぎました!」

開明の応援席は、どっと疲れて、椅子にへたり込んだ。
「ああ、体に悪いよ。俺、たまんねえ。」
「ああ、身がもたねえよ。」
みんなそう言ったいた。

「きゃー、リリ、助かった。幸せは言えても、悲しみは知らなかったよ。」
とミユがリリを抱きしめた。
「えへへ。昔のこと強いんだ。」とリリ。
「数学もすごいじゃない。」とミユ。
「うん。好きだからね。」とリリ。

このとき全国の視聴者も、はあーーーーと肩を落としていた。

「チーフ。おれ、もうダメかも。冷や冷やしちゃって、仕事忘れそうです。」
「番組としては、開明に勝って欲しいけど、俺、もうどうでもいい。
 何処が勝っても、立派なもんだ。」とチーフは言った。

時間が経った。

司会。
「いよいよ、5点問題に入ります。
 ただ今の得点。ラメール9点、神戸女子8点、灘川33点、
 緑陰10点、女子学園9点、開明20点です。

 5点問題は、3問しかありませんので、開明が全問正解しない限り優勝はありません。
 果たして、そんなことが起こるのか。楽しみであります。」

「校長、5点問題、全部ですよ。どうします?」と開明の副校長が言った。
「わしだって、聞いとるわい!」と校長は手に汗を握っていた。
恐らく、一番はらはらしているのは、校長かも知れなかった。



司会者が、腕を回して、上半身の運動をし、登場した。
「いよいよ、5点問題に移ります。さて、第1問目は。」

アナ「病膏肓に入る」といいますが、この「膏肓」の場所を詳しく説明せよ。」

ピンポンと灘川と開明が上がった。開明が早い。
「ミユ、お願い。」とリリは、心で手を合わせた。
ミユ「名医が下しようもないほどの体の奥。」
司会「詳しく説明せよ。そこまででは正解にならない。」
ミユ「初めの膏は、心臓下部の心外膜、次の肓は、横隔膜の胸腔側の漿膜です。」
司会「かーーーーーんぺきです!これは驚きです。まさか、ここまで答えてくれるとは。」

これには、全学校の応援団が皆総立ちになって拍手を送った。
競技者も、みんな立って敬意を表した。

司会はミユに寄ってきて、
「どうして、そこまで知ってるんですか。『心臓の下、横隔膜の上』で十分だったんですよ。」
ミユ「いえ、『もっと詳しく』といわれて、ついムキになってしまって、すみません。」
司会「謝ることはありません。もう、ほんとに驚きました。」

司会者はこのとき、回答者ミユの派手な外見の奥に、全く違う、知性的で謙虚で成熟した人格を感じ、
胸打たれる思いだった。

司会
「さあ、残るは、あと2問となります。ただ今驚くべき知識を見せた開明。
 次は、昔の唱歌の問題です。私には、正解者が出るとは思われません。
 番組スタッフ関係30人に聞きましたが、だれもできませんでした。
 恐らく、テレビをご覧のみなさまにも、正解される方は極少ないかと思います。
 やはり、5点問題の難易度でしょう。では、問題です!」

アナ「降るとも見えじ春の雨  さて、冬の雨は?」
全員ぽかんだった。校長までも。スタジオの誰一人わからなかったところに、
リリのピンポーン。
司会者は興奮し、
「まさか!開明高。」
リリ「聞くだに寒き冬の雨です。」
司会「この歌の題は?」
リリ「四季の雨です。」
司会者「おおおおおおお、ぴんぴんぴんぽーーーーーーーん。大正解!」

うおおおおおお・・・・と声が起こり、
これも、応援団総立ちで、スタンディング・オベージョン。
出場者も立って拍手を送った。

司会はリリに?
「どうして、この歌を知っていたんですか。」
リリ。
「祖母がよく縫いものをするとき歌っていました。私はそばで聞いていました。」

ミユの家。リリの祖母も来ていた。
リリの母が、「おばあちゃんの歌をリリが覚えていて、今すごい問題に答えたのよ。」
といった。
「そうかい。そりゃ、よかった。ああ、ああ、四季の雨だね。よく歌ってたから。」
と祖母は、ゆっくりうなずきながら言った。

司会者は言った。
「因みにこの歌を、近くの長寿会の方に知っているかどうか伺ったんです。
 そうしたら、40人の内たったお一人しかご存知ありませんでした。そこで、最高ランクの問題にしたんです。
 まさか、2世代も若い方から、正解者が出るとは、思いませんでした。」

司会
「さあ、5点問題の2つを制しました開明。
 次はいよいよ最終問題です。
 これで、優勝が決まります。

 最終問題はパネル問題で、ピンポンクイズではありません。
 そこで、現在のトップが灘川高で33点。次が開明学園の30点。
 開明の優勝は、灘川がミスをして、開明が正解の場合しかありません。
 灘川が正解すれば、開明が正解しても、灘川の優勝。
 灘川がミスをして、開明もミスをしたら、灘川の優勝。

 はい。最終問題は、数学の問題です。
 灘川のA君、数学オリンピックの入賞者の実力なるか。
 一方、数学を得意とする開明のA子さんの実力なるか、
 準備の間、しばし、ご休憩を。

みんなにジュースが配られた。

「リリ、数学だってさ。相手は、数学天才児の名を欲しいままにしてきた人よ。」
「あたし、いくら得意でも、天才君は厳しいよ。」とリリ。
「あたしたち5点問題2つとったんだよ。それだけでも、えらいよね。」
「うん。でも、勝ちたい。」
「あたしも。」
二人はそう言い合っていた。

「おお、チーフ、視聴率がとうとう70%にいきそうです。
 これ、奇跡ですよね。」
「ほんとだ。今日はスタッフ一同ビールで乾杯だな。開明が5点問題を2問とも取ってくれたし、
 見せ場もありすぎるくらいあったよな。開明はやってくれるよ。
 こんな感動的なクイズ大会、もう2度と拝めないだろな。
 あと1問あるけど、もう、俺十分だよ。」とチーフは言った。



時間が来た。
灘川と開明以外の学校は、みんな1点差でも第3位をねらっていた。

司会
「最後の問題は、これからパネルを配ります。
 いいというまで、描いてある図をみないでください。
 ペンがありますか。線を失敗したら、その線に×を描いてください。
 では、問題です。」

みんなにパネルが、裏返しに配られた。
観客には、スクリーンに問題が映される。

アナ
「パネルの図を見てください。
 机の上に、図のような直方体の箱型の木が置いてあります。
 今、アリが、図の頂点Aから、むこうの頂点Bまで、箱の表面を這っていこうとしています。
 アリがどんな道を行けば最短でしょうか。そのおおよその道筋を図の中に書き入れなさい。
 はいどうぞ。時間は30秒です。」

女装  遥かなる想い


みんなは、拍子抜けした。最終を飾る5点問題としては、あまりにも簡単に思えたからだった。
これでは、全員正解だ。それに何か意図があるのか。



つづく(次回は、「開明は優勝できるのか?」最終回です。)


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1. う~ん

中学の空間図形で学習する内容で、展開図を考えたときにできる2点AB間の線分の長さ(3cm、6cmを2辺とする直角三角形の斜辺の長さ=3√5cm)が正解。。。

ぢゃないんですよね、きっと。
もう少し考えてわかったらまたコメント書きます。

2. またまた

>ラックさん
私はわからないけど…ああ面白い
楽しいし嬉しいし続き楽しみにして待ってますねヾ(@⌒ー⌒@)ノ
ハラハラして喜びながら観てます楽しいヾ(@⌒ー⌒@)ノ

3. Re:またまた

>美咲ちゃん

おもしろいって言ってくださって、うれしいです。
明日の最終回、ちゃんと書けるか心配なんです。
読んでくださって、ありがとうございます。

4. Re:う~ん

>junさん

さっきの私のご返事、なんかJunさんに失礼な書き方になっている気がして、書き直しています。

問題に挑戦してくださってうれしいです。
実は、私もこの問題やったとき、
Junさんと同じ答えでした。
それが、正解かどうか、明日のネタバレになりますので、今日は、伏せて置きますね。
悪しからずに。

5. 最後の問題

私もjunさんと同じとまずは考えて、次に
蟻がもしかしたら中を掘っていくかも・・・
だったらAからBに線をまっすぐ引いて、
√29かな?・・・と思ったり。

でも木の箱だから蟻には歯がたちませんよね。
表面を這うんだからやっぱり3√5しか・・・


うーん。私には全然わからないようです。

明日の記事を楽しみにしていますね。

6. Re:最後の問題

>みすりんさん

問題を考えてくださり、うれしいです。
30年前、私がこの問題を初めてやったとき、
Junさんと同じ答えになりました。
それが正解かどうかは、今日は、伏せて起きますね。
アリが中をくぐると、√29になるんですか?
でも、それはないことになっています。
明日読んでくださるとうれしいです。
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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