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スーパー洋子8⑥「カップル誕生」最終回

「冒険活劇」などを長々書いて、すみませんでした。この最終回には、アクションはありません。
読んでくださると、うれしいです。

===============================

翌日の朝、洋子とルミが、学校の靴箱に来ると、
冴子とハンザムな青年が、二人を向かえていた。

洋子とルミが、「だれ?」と思っていると、
「俺だよ、大塚真治だよ。」と彼は言う。
大塚は、リーゼントを辞めて、油のない髪の毛を、ぱさりと垂らしていた。
それは、いかにも真面目な爽やか青年に見えた。
「わあ、大塚先輩。そうやると、最高にさわやかじゃないですか。」と洋子。
「そうですよ。すごく、ステキ。」とルミは言った。

「洋子。今度のこと、ありがとうな。
 俺まだ呼ばれてなかったから知らなかったけど、
 俺の分も言ってくれたんだってな。」真治は言った。
「冴子先輩が、大塚先輩も是非にって。」と洋子。
「ありがとう。洋子の気持ち、無駄にはしない。
 せっかく抜けられたんだ。俺、勉強死ぬほどやる。」真治は言った。
「それで、勉強できたら、めちゃモテですよ。」と洋子は言った。
「とにかく、ありがとう。一生恩に着る。」真治は言った。
「なんか、冴子先輩と、大塚先輩と、お似合いな感じです。」とルミが言った。
「こら、からかわないの。」と冴子に言われ、二人は、逃げるように階段を上がって言った。



その日、四天王に勝った洋子は、どれだけみんなに話をせがまれるかと覚悟していたが、
大杉隆と的場早苗が、話し上手で、二人は机を並べた上で、一手に説明を引き受けていた。
みんなは、その二人がおもしろく、集まっていった。



その日の放課後、
大塚真治と小島冴子は、グランドの隅のベンチに腰かけていた。
「めちゃ、勉強するってほんと?」と冴子は言った。
「ああ、本気だ。俺のおやじは病院の院長で、
 なんでも、金、金、金って人間だった。
 俺、それに反発して、少しずつグレてった。
 しかし、俺は、医者って仕事には憧れてる。
 おやじの知らないところで、いい医者になってみせる。」

「実は、あたしもなんだ。医者になりたいの。
 あたしみたいな子の専門医になりたい。」
「そうなの?ほんと?それは、いいや。あのさ、」と言って真治は真面目な顔になった。
「あのさ、もしよかったら、俺とつき合ってくんね。」
「つき合うって、1回か2回ってこと。」
「ああ、いい方悪いな俺。つまり俺の彼女になって欲しいってことだよ。」
冴子は少なからず、驚いた顔をした。

「だって、真治知ってるじゃん。あたしは女じゃないって。」
「知ってるよ。知ってても、変わんないんだ。冴子を思う気持ち。
 1年生のときからずっと好きだった。
 そのうち、冴子の体のこと知った。でも、同じなんだ、冴子が好きだって気持ちは変わんねえ。」
「ほんと?」と冴子は真治を見た。「あたしだって、真治のこと好きだよ。」
真治は、飛びやがって喜んだ。
「だったら、それで、十分じゃん。今、俺達まだ中学生だぜ。
 お互い好きで十分じゃん。大人になってからのことは、おいおいでいいじゃん。
 な、冴子、そうだろう。」真治は言った。

冴子は真治の顔を見て、涙を流した。
「うん。そうだね。今は、好き同士でいいよね。」
「やったー!」と、真治は冴子を抱きしめた。
「あ、ごめん。うれしくてつい…。」
「変わりにキスしよ。」冴子は目をつぶった。
「あ、ああ。」と言って、真治は、手を洋服でぬぐい、冴子の唇に唇を重ねた。
唇をはなした真治は、バンザーイと飛びあがって、校庭のトラックを走りはじめた。
そんな真治を冴子は、ほほえましく見ていた。
幸せだった。

*    *    *

冴子は、グループを解散したが、グループであった、あとの4人のことが心配だった。
そこで、隣のクラスの真治に相談した。
「あのさ、真治のグループだった子と、あたしのグループだった子と、
 いっしょにカラオケいかない?」と冴子は言った。
「わかった。一組でも、カップルできたらいいなってことだな。」真治は察した。
「まあ、全部カップルになったらいいけど、真治のグループ一人多いんだよね。」
「あ、それ心配いらねえ。浩二のやつ、彼女自分でみつけたから。4対4だよ。」
「ほんと?洋子とルミも呼ぼうと思うんだけど。」
「ルミ、もて過ぎねえ?」
「大丈夫。ルミ、洋子にぞっこんだから。男相手にしないよ。」
「あはは。そりゃいいや。」
二人で、ルミと洋子に話したら、聞き耳のいい大杉隆と的場早苗が、
仲間に入れてくれないのは、ずるいと言い出し、総計大所帯になった。

4月の終わりに、カラオケの大部屋で、計14人が入った。
男4人、女4人がお見合いの形で座っていた。
みんな私服なので、女の子達は精一杯おめかしをしていた。
だいたいニーハイのソックスにミニスカートが多い。
端に洋子とルミ、向かいに隆と早苗が並んで座った。
洋子だけはいつものセーラー服。

マイクを持って、大塚真治が言った。
「えー、今日は、元冴子のグループと、俺のグループとの懇親会だ。
 男達は知っていると思うが、冴子のグループの女子は、身体的には男子だ。
 しかし、心は女子だ。男か女かは心が優先だ。
 彼女達を女子だと思えねー奴は、今すぐここから出て行ってくれ。
 いねーか。よし。
 それから、我々は、健全な青年になったのだから、酒、煙草はなしだ。
 それから、エッチもなしだ。キスくらいはいいかな。
 ジュースでも酔おうと思えば酔える。
 席がえは自由だ。積極的なもんが、彼女をゲットだ。
 以上。」
おおおと拍手が起こった。
「はい注文聞きます。」
「はい、何にしますか。」
と隆と早苗は、こう言うときになると、サービス精神の塊になる。
ルミは、洋子の腕をとって、ずっとべったりしていた。

テーブルは、デカンタのソーダや焼きそばが山もりになり、
盛大に懇親が始まった。
カラオケを歌う者はだれもいない。
みんな、話に夢中だ。

「なんで、今までマスクなんかでいたんだよ。
 こんなに可愛いのに。もったいねーよ。」
「ありがと。幸夫も、リーゼントより、今のがいいよ。」

「俺、聡史。」
「あたし、久美。」
「久美は、女にしか見えねえ。俺、もう参ってる。」
「聡史も悪くないよ。クールだよ。」
「そうか、久美がそう言ってくれるなら、自信もっていいかな。」

隅に大人しくいた賢治は、向かいに一人でおとなしそうにいる吉江が気に入っていた。
賢治は勇気をだして、吉江の横に行った。」
「俺、口べたなんだ。女の子といるとあがっちゃう。」
「あ、あたしもなんだ。」
「俺、賢治。」
「あたし吉江。」
「吉江さんと俺、合いそうな気がして、勇気出してここ来た。」
「あたしも、賢治さんが来てくれたらいいなあって思ってた。賢治さん優しそうだから。」
「ほんと?俺、吉江さんとなら、なんか、うまく話せそう。」
「あたしも。」

こんなふうにして、1時間もすると、なんとなくみんなカップルになっていて、
いい感じになっていた。

「なんか、あぶれる子、一人もいないみたい。」
冴子は言った。
「俺達、悪やってても、女の子に縁がなかったんだよ。
 だから、みんなうれしくてしょうがねんだ。」
真治はそう言った。
「それは、内も同じかも。みんな、体の劣等感あったから、
 女の子として接してもらって、うれしくてしょうがないみたい。」
冴子は言った。

3時間が、あっという間に経った。
サービスの隆と早苗は、ふらふらになっていた。

時間になり、真治が声をかけた。
「おーい、楽しいとこ悪いが、時間だ。
 はい、おしゃべりやめ!」
みんながシーンとなった。

「じゃあ、まず、今日、一番サービスしてくれた、隆くんと早苗さんに、
 ありがとうの拍手だ!」

みんなは、盛大な拍手をした。
隆と早苗はニコニコしていた。

さらに真治は、
「きょうで、仲良しになれたものは、全員起立!」

すると、全員が立った。
(おー、うまくいった。)と真治は思った。

「じゃあ、来週またやるから、全員くること。
 それまで、デートするなりは自由だ。」
みんなから、うおおおーと声が上がった。

「洋子とルミは、何にもしなかったけれど、一応拍手!」
一応の拍手があった。
洋子とルミは、頭をかきながら、礼をした。



こうして、懇親会は百点満点上手くいった。
帰るとき、ちゃんとカップルができていた。

「やってよかったな。」と真治は言った。
「うん。みんなが喜んでくれて、うれしい。
 真治、ありがとう。」冴子が言った。
「俺達だけうまく行ったんじゃ、なんか調子悪かったんだ。」
「うん。あたしも。」

「じゃあ、ぼく達はこれで。」と隆と早苗が言った。
「あ、ありがとう。つぎも来てくれる。」と真治。
「もちろん。こういうの好きですから。」二人はにこにこして帰った。

「ああ、楽しかったね。」とルミが言った。
「うん。あたしたち、何にもしなかったけどね。」と洋子。
「この次は、隆と早苗に楽してもらおう。」ルミ。
「うん。そうだね。」と洋子。

いい夜の空気だった。
踏み切りの向こうに、三日月が傾いていた。


<おわり>(次回は、未定です。)
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非公開コメント

1. こんばんわd(^_^o)

またまた良いラストでしたねヾ(@⌒ー⌒@)ノ
気に入りましたょd(^_^o)
こういう感じ良いょねd(^_^o)
ラックさんお疲れ様ですd(^_^o)
応援してますょd(^_^o)

2. Re:こんばんわd(^_^o)

>美咲ちゃん

いつも誉めてくださって、うれしいです。
ラストがいいと言ってくださるとうれしいです。
今度は、ふつうの女装小説を書こうと思っています。読んでくださるとうれしいです。

3. うん

エンディングに相応しい良い話でした。
(まだ武道会はいつかまでお預けですが)

身近にいた不良達も、本当に充実した生活を送れるようになりました。
洋子は周りにいる人皆を幸せに導きます。

主人公が、特定のある人だけではなく周りの人も
いっぱい幸せにしてくれる、
ラック小説のテーマの一貫性を感じます。

次回作も楽しみにしています。

4. Re:うん

>みすりんさん

そう言ってくださって、ありがとうございます。
あの不良グループがどうなったかを書かなくてはと思いました。
戦いは、硬派なので、多少柔らかくしました。

お言葉、うれしいです。

さっき、平凡な女装話を少し書きました。まだ、先を考えていない、見切り発射です。
どうにはなるとうれしいです。
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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