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スーパー洋子8②「女番長を助けろ」

ルミを止めていた、大杉隆と的場早苗はその様子を見ていた。
「あの倉田って人、只の人じゃないね。」と隆。
「ほんとにルミの救済者かも。」と早苗。

洋子とルミが階段を上がると、またいた。
今度はスケ番ブループか、と洋子はうんざりした。
洋子は、ふーと前髪を飛ばした。

リーダーは、ショートカットの冴子。ウエーブのある髪を、金髪に染めていて、
長いスカートを履いている。かなりの美人だ。
残り4名は、マスクをかけている。
洋子は、髪を見るだけで、性別がわかる。
女子の髪は細くさらさらしていて、艶がある。
こいつらには、それがない。
この5人は、全員男だ。

リーダーは、洋子ではなく、
真吾の方に目をつけた。
「女の子はさ、確か、頬までのおかっぱだよね。」とリーダー。
「はい、そうです。」と子分達。
「だけどさ、この子、肩まで髪があるよねえ。」
「はい、ありますね。」
「じゃあ、規則違反だから、切ってあげよう。」
「はい。」と子分の一人が鋏を渡した。
ルミは、恐怖に引きつった顔をした。
「ルミ、5本くらい切らそう。」洋子は小声で言った。
リダーの鋏が、ルミの目の下くらいに入った。
「この辺でそろえて、ワカメちゃんにしてあげよう。」
そして、パラリと、10本ほどの髪が床に落ちた。

「ばかやろう!やめろー!」
とさっきの男リーダーの大塚が、すごい勢いで飛び込んできて、
女リーダーをなぎ倒した。
「髪を切ったのか!」と小倉。
「ああ、何が悪いのよ。」と女リーダー冴子。
「あああ。」と大塚は頭を抱えてうずくまった。
「何よなんなのよ。」と冴子は言う。
「アイツは、ルミといって、大番長の女だ。」大塚は言った。
「え?」と言ったきり、女リーダー冴子は、頭のてっぺんから青ざめ、体中固まった。鋏を手からとろうとした。
しかし、体が硬直していて取れない。
スケ番全員は、ルミの前に、土下座をした。
「すいません、すいません、とんでもないことをしました。ごめんなさい。ごめんなさい。」

冴子も子分も知っていた。
大番長というのが、どれだけ恐ろしい人物か。
大番長は、めったに学校へ来ない。
普段は、密偵を学校中に放って、何が起こっているか見ている。
女リーダーが、ルミの髪を切ったことは、もう密偵が飛んで知らせに行っているだろう。
男リーダーが、全員に徹底するといいながら、それができなかったことも、知らせが行っている。

1年生の教室がある2階の廊下にほぼ全員が見に出ていた。
みんなが見る中、女リーダーは、血迷い、一人言をはじめた。
「ああ、もう、おしまいだ。おしまいだ。
 指一本触れちゃいけないのに、あたしは、女の命の髪を切った。
 もう、いい訳は効かない。
 あたしは何をされるかわからない。恐い。恐いよー。ああ、ああああああ。」
と廊下を這い周り、やがて、頭を抱えてうずくまり、そのうち、横に倒れ、激しい呼吸を始めた。

「過呼吸だ。」洋子は分かった。
「この人、保健室に連れて行くよ。」
洋子は、ルミにカバンを持ってもらって、
女リーダーを軽々と腕に抱えて、階段を一段抜かしで下りて行った。
ルミがそれに付いて行った。

保健の先生がまだなのか、ドアは開いていたが、先生がいなかった。
女リーダーを、ベッドに寝かせて、真吾に紙袋を探してくれるようにいった。
洋子は、女リーダーの口に、紙袋をあてて、呼吸をさせた。

このとき大杉隆と的場早苗が見に来た。
「かばん持って行って、先生に一言言っておくから。」と早苗が言った。
「ありがとう。」とルミは言った。

「こういう風にやるのね。」とルミが言った。
「うん。酸素を取り過ぎる症状だからね。」洋子は言った。

「ルミ。」
「なに?」
「この人、多分、男の人だよ。あとのグループの子も、みんな同じ。」洋子は言った。
「どうして、わかるの。完璧に美人の女の人に見える。」真吾。
「髪の質が、男性。美容士さんなら、すぐわかると思う。」
「ふーん、じゃあ、あたしと仲間だ。」
「だから、なるべく助けてあげよう。」
「うん。そうね。」

しばらくして、女リーダーは、目を明けた。
二人を見て、はっと起きようとしたが、二人で止めた。

1時間目は始まっている時刻だった。

「あ、あたしの体見た?」
と女リーダーの冴子は言った。
「見ないよ。でも、ぼくにはわかるよ。」洋子が言った。
「あたし、女じゃないの。グループの子もみんなそう。」
そういう冴子は、かなり落ち着いて来ていた。

「どうして、そんなこと話すの。」ルミが言った。
「わかんない。死んでからばれるなんて、不様だからね。」
「やられないよ。ぼく、リーダーを守ってあげから。」洋子は言った。

冴子はにやっと笑った。
「冗談でも、そう言ってくれるとうれしいよ。」
「もう、悪いことやめたら。」ルミは言った。
「うん、さっきのことで、悪いことしたくてもできなくなった。トラウマってわかる?
 多分、悪いことしようとすると、さっきの恐怖思い出す。だから、できない。」
「どうして不良になったの。」とルミは聞いた。

「小学校のとき、女になりたくてさ、女らしくしてたら、
 女達から、オカマ、オカマって嫌がらせされた。
 それが、悔しくて、仕返しがしたかった。
 だから、1年の女子にオシャレ許さなかった。」
「わかるわ、その気持ち。」とルミが言った。
「純女なんかにわかってたまるか。」冴子は言った。
「あたし、男よ。」ルミは言った。

「うそ、あんた大番長の女じゃない。大番長、カマの趣味ないよ。」
「あれウソ。男のリーダーにそう思わせただけ。」洋子。
冴子は、がばと起き上がった。
「ほんと!じゃあ、あたしにお仕置ないの?」
「うん、ないよ。安心して。」洋子。
「ほんとお。ほんとなの。」と冴子は洋子にすがって、みるみる涙を流した。

「だから、無くした命だと思って、やめたら。」と洋子。
「そうしたい。でも、只じゃ抜けられない。指1本とか2本とか。」と冴子。
「だから、守って上げるって言ってるじゃない。」洋子。
「どうやって?」
「ぼくが、大番長に勝てばいいんでしょう。」
「どうやって。この近隣の番長を全部やつけた人だよ。」
「でも、ぼくより、弱い。」洋子は言った。

冴子は笑った。
「うん。わかった。あんたが番長やっつけてくれたら、グループを解散する。
 それまでは、悪いことしない。いや、今のあたしにはできない。
 それに、こんないじめた1年生に助けられてる。」
「じゃあ、約束だよ。」と洋子は、指を出した。
冴子も指を出し、三人で約束をした。

「ごめんね。髪切っちゃって。」冴子が、ルミに言った。
「全然平気。気にしないで。」
「あたしも、あんたみたいな真っ直ぐな女の子になりたい。」
「リーダーは、恐くなければ、最高にステキですよ。」とルミは言った。
「恐くなければか、あはは、そう努めるね。」冴子は笑った。


つづく(次回は、「洋子は本当に強いのか?」です。)
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1. 無題

こんどは女子生徒との絡みが多いですね!
なんか男の子との絡みよりなんかリアルに感じます(^_^)v

2. Re:無題

>凛鵺(Ba)さん

読んでくださって、ありがとうございます。
そうですね。今のところ女子生徒ですね。
そのうち、男女の交流があるようにするつもりです。
でも、今回のは、「冒険活劇」ですので、
マンガ感覚で読んでくださるとうれしいです。

3. やっぱり

やっと2話まで読みました。
やっぱりスーパー洋子シリーズ、大好きです。

いつも言っていることで他の表現はないの?
とラックさんにお叱りを受けそうですが、
読んでいてスカッとするんです。

そして、ラックさんのお話に出てくる人たちは、
恐そうだったり性格が悪そうだったりするのですが、
しっかり心を開かせたら皆いい人ばかりです。

それがまた読んでいて嬉しくなります。

4. Re:やっぱり

>みすりんさん

コメントうれしいです。
スーパー洋子を書くのは、私のお楽しみなんです。今回は、エスカレートして、完全に「冒険活劇」になってしまいました。
スカットする…というのは、私への最高の誉め言葉です。すごくうれしいです。
一応、完全に悪い奴は登場させない方新なんです。
スーパー洋子は、なぜかアクセスが減るんですね。だから、次は、平凡な女装の物語を書こうと思っています。

ありがとうございました。
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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