スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

双子の兄弟・カイとケイ⑤「心の変化」最終回

2回に分けようと思いましたが、一気に最終回まで、投稿します。
長いですが、読んでくださるとうれしです。

===============================

学校へ行く日の朝。
二人は緊張していた。
「ねえ。ブラ着けていく?」と海。
「女の子宣言するんだから、着けていこうよ。」
「中にも詰めて。」
「うん、詰めていこう。」
「ショーツ履いていく?」
「当然。」と圭。

学校へ行く電車の中で、二人はジロジロ見られた。
まるで、女の子が男子の制服を着ているようであった。
「学校で、嫌がらせされないかな。」海。
「当然、からかわれるよ。」圭。
「いやじゃない?」海。
「耐えよう。自分達の好きなことするためには。」圭。
「そうだね。」と海。

ところが、学校でのみんなの反応は、まるで逆だった。

高校の教室で、海と圭は、後ろに二人並んでいる。
海と圭は、女の子の髪に、白いYシャツ、紺のスーツとネクタイという男子の制服で来た。
二人がくつ箱に来たとき、周りの男子が反応した。
「お、うそー。女の子かと思ったよ。海と圭か。」と誰か。
「おはよ。あたし達、今日からオンナだから。」
圭が言った。

二人が教室に入るまで、みんながぞろぞろついてきた。
教室に入って席に着くと、もっと大勢の男女が集まってきた。
「わあ、可愛い、女の子みたい。」と、ある女子。
「ね、そうやって座ってると、まるで、女の子。
 ね、ネクタイの代わりに、あたしのリボンつけてみて。」
とA子は、自分のリボンをとって、海に渡した。

「うれしい。」と海は言って、ネクタイをとり、リボンをつけた。
「や~ん、完璧女の子。可愛い。」とその子。
「あたし達、今日から女の子でいくの。みなさん、よろしくね。」と圭が言った。
「トイレはどうすんの。」とある男子。
「それは、男子トイレ。」と海。
「やん、それ可哀想。女の子なのに。」と女子。
「ヘアスタイル、すてき。今流行ってるヤツじゃん。」と女子。
「いいなあ。圭も海も、チョー似合ってるよ。」と女子。

そんなことで、みんなは、わあわあと言った。
海も圭も、女言葉を連発した。
海と圭のクラスは、意地悪な男女がいないことが、救いだった。

海と圭のそのヘアスタイルと、女言葉に、クラスのみんなは、
朝の時間だけで慣れてしまった。

二人は、嫌がらせをされることを覚悟していたのに、
結果は逆。
男子がちやほやしてくれる。
圭と海が男子トイレにやってくると、
3人ぐらいが、男子の立ちションが見えないように、手を広げて隠し、
「海と圭、俺らが隠してるから、早く個室入れ。」とやってくれたり、
体育の更衣室では、4、5人が、海と圭の着替えを隠してくれる。
二人は、一応ブラとショーツを着けているので、それはとても助かった。

「みんな、ありがとう。」と二人がいうと、
「な、なんでもねえよ。」と男子は恐縮しているほど。
体育の先生は、二人を見て、ちょっと首をかしげ、
「胸は、本物か?」と聞いた。
「いえ、偽物です。」と二人は答えた。
「じゃあ、ボールが当たっても、平気だな。」と先生は言った。
何も咎められなかったのが、不思議なほどだった。

1日を終えての帰り道。
「なんか、びっくりしたね。あたし、からかわれるの100%覚悟してた。」と圭。
「あたしも、嫌がらせされると思った。」と海。
「みんながあんなに気を使ってくれるなんて。」
「思いもしなかったよね。」
「先生達も何にも言わなかった。」
「不思議だね。きっとGIDの生徒が、昔いたんだよ。」
「あ、お姉ちゃんだ。同じ高校だもの。」
「そうかあ。きっと、お姉ちゃんのときは、学校中大変だったろうね。」
「うん、そう思う。お姉ちゃんは、一人で闘った。」
「うん、お姉ちゃんのおかげだよ。」
その二人の幸せは、その後も続いた。

次の日、女子数人が、二人をカラオケに誘ってくれた。
「女の子だけなの。いこ。」と言われ、
「いくいく。」と答えた。
女の子として、認められた。

二人で家に帰って、女の子服に着替えた。
海は、大好きはデニムのミニショート。
タンクトップ。長目のカーデガン。
圭は、茶のレーザーのミニスカに、Tシャツ、長目のベスト。
サンダルを履いて、バッグを持って出かけた。

二人がカラオケルームに来ると、大歓迎された。
「キャー、可愛い。」
「女の子の服だと、完璧女の子。」
「わあ、脚が白くて長い。むちむちで完全に女の子の脚じゃない。」
「この長さだと、前からデルタ見えるから、バッグを上に置いておくのよ。」
「うん、ありがとう。」と海。
みんなで、キャーキャー、ワーワーやっているうち、
海も圭も、不思議な感覚に捉えられていた。
女の子達を異性とは思えない。同性と思えた。
そして、自分は、彼女達の一員なのだと。

女の子たちと遊ぶ日が毎日がつづいた。
圭も海も完全に女の子たちと同化していた。
仕草も、動作も、すっかり女の子になっていった。

圭も海も、始めクラスの、倉崎和香という可愛い女の子が好きだった。
彼女は、いつも遊びグループにいた。
それが、次第に、倉崎和香は、異性ではなく同性だと思えてきた。
可愛いとは思っても、恋愛感情がなくなってしまった。
多分、倉崎和香の裸を見ても、今は何も思わないだろうと思えた。
海も圭も思った。自分の心は、女の子になってしまった。

部屋のジュータンに寝そべって二人は天井を見ながら話した。
「あたし達、心も女の子になっちゃった気がする。」圭。
「うん。そんな気がする。」海。
「コンビニでさ。エロ本見ても、何も感じない。」圭。
「あたしも。女の子の裸見ても、何とも思わない。」海。
「あたし、今なら、女子更衣室入っても、エッチな気持ちにならない。」圭。
「そう、逆に男子の更衣室で着替えると恥ずかしい。」海。

「女の子が、同性だと感じる。」圭。
「うん。逆に男子が異性だと感じてる。」海。
「男子に好きな子いる?」圭。
「いる。岩崎省吾。」海。
「好きなんだ。」圭。
「そばにいくとドキドキする。」海。
「あたしは、柿沼聡史。」圭。
「彼、いいよね。圭に気があるかもだよ。」海。
「だったらうれしい。この前重いもの代わりに持ってくれた。」圭。
「うれしかった?」海。
「うん、どきどきした。」圭。

「どうしよう。あたし達、心は女でも、体は男だよ。」海。
「つらいね。お姉ちゃん、苦しんだだろうな。」圭。
「うん。あたし達ホルモンやってないから、元に戻れるよ。」海。
「無理。女の子の楽しさ知っちゃった。今、女の子といっしょの方がくつろげる。
 男子といると、緊張する。」圭。
「あたしも同じ。女の子の方が同性だから何でも言える。
 男子は、異性として意識しちゃう。」海。
「きっと生まれたときから、こうなる運命だったんだよ。」圭。
「女装から始まったとき、きっとこうなる運命だったんだね。」海。
「彼のこと考えると辛いな。体が男って。」圭。
「あたしも辛い。女の子として生まれてきたかった。」
しばらく、それぞれで泣いた。

そのうち、海がガバと起きた。
「圭、だめだよ、ネガティブになっちゃ。
 お姉ちゃんは、女子医大で、精神科のお医者さんになる。
 あたしは、外科医になる。タイに勉強に行くんだ。」と言った。
「じゃあ、あたしは、婦人科と内分泌科医になる。」圭も起き上がって言った。
「そうよ。みんなで、ジェンダー・クリニックをやるの。
 せっかくいい高校に入れたんだから、夢じゃないよ。」海が言った。

「あたしたち、男の心も、女の心もわかる。だから、いい医者になれるよ。」圭が言った。
「好きな男の子のことは、後で考える。女の子たちとは、たくさん遊んで、
 勉強は、勉強でしっかりやろう。」海。
「うん。わかった。クラスの男の子はみんな、あたし達のこと知っているし、
 気が楽じゃない。」圭。
「そうね。セッ・クスの心配は、まだ後でいいよ。」海。
「うん、わかった。なんだか、力が湧いて来た。」と圭が言った。



夏休みに、二人は、姉とも両親とも相談し、
ジェンダー・クリニックへ行った。
そこで、いろいろ外科的検査や心理検査をした。
その結果、9割が女脳。そして、性同一性障害という結果が出た。
問診の中で、
・女子を同性と思うか。それに二人ともイエス。
・恋愛の対象は、男子か。それにも二人ともイエス。
この2つが大きく診断の元になった。

学校では、この診断書をもって、女子として学校生活を送れることになった。
つまり、女子トイレの使用、女子更衣室の使用。
体育の授業は女子として、名簿も女子とする。
もちろん、女子の制服の着用が認められる。

二人は、容姿としては十分に女子であったが、
ホルモン治療を始めることになった。



2学期が始まって、二人は、女子の制服で学校に来た。
朝来たみんなは、よかったよかったと言ってくれた。
担任から、二人はGIDの診断が出たため、
女子として、みんなが認めるようとの話があった。
その話がなくても、クラスのみんなは、海と圭をすでに女子として見ていた。

先生の話が終わったとき、みんなが寄ってきて、
祝福してくれた。

*   *   *

海と圭は、3年生になった。
身長は、二人とも162cmで止まった。
歩き方や、表情、何なら何まで、女性になった。
ホルモンで、胸はBカップを越えた。
夏休み、二人は、外国へ行って性別適合手術を受ける予定だ。
もう決心は変わることがなかった。

青葉がとても綺麗な、4月の中ごろ。
ある昼休み、二人は、校庭の隅の大きな木にもたれ、
校庭でみんなが遊ぶようすをみていた。
そこへ、新入生徒思える男の子がやって来た。
髪を伸ばしていて、可愛い顔をしている。
その子は、海と圭にお辞儀をして、
「海さんと圭さんですね。」と言う。

「そうよ。」と二人は言った。
「ぼく、お二人がいるから、勉強必死でして、この学校へ来たんです。」
「ふーん、どうして。」
「ぼく、女の子になりたいんです。
 だったら、この学校に行けって先生に言われました。」
「え、あたし達のことそんなに広まってるの?」圭が言った。
「先生は、GIDに理解のある学校だと言っていました。
 お二人のことは、何も言ってませんでした。
 でも、入学して、その訳がわかりました。」
「それで。」と海。
「ぼく、家にフライバシーのあるところなくて、何にも女装ができないんです。
 だから、ぼくを女の子にしていただきたくて、お願いにきました。」
海と圭は顔を見合わせた。

「いいわよ。たっぷり女の子にしてあげる。」海が言った。
「わあ、やったー。うれしいです。あ、僕は、1年D組みの宇野明といいます。」
「じゃあ、今日いっしょに帰ろう。校門に3時半。」
「はい。きます。うれしいです。あ、先輩お二人とも美人ですね。」
そう言い残して、その子は、走って行った。

「可愛い子だったね。」と圭が言った。
「あたし達の、1年の頃思い出すね。」と海。
「じゃあ、ここは、二人で腕まくりしようか。」圭。
「あの子が、手術までいっちゃったら、どうする。」と海。
「それは、あたし達と同じ。あの子が決めること。」圭は言った。

二人の手術は、7月。
経験者の姉が付いてきてくれるので、とても心強い。

二人は、葉桜からもれる木漏れ日を、
眩しげに見ていた。


<おわり>(次回は、スパー洋子を書きます。ときどき書きたくなるんです。)
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

1. こんにちわヾ(@⌒ー⌒@)ノ

すごく良いの書けましたねヾ(@⌒ー⌒@)ノ
良かったですd(^_^o)
最後に女の娘になりたいという子が出てくることは良いですょd(^_^o)

2. Re:こんにちわヾ(@⌒ー⌒@)ノ

>美咲ちゃん

コメントありがとうございます。
よかったと言ってくださって、とてもうれしいです。最後もどうしようと迷った末、ああしました。
次のお話の準備はまだなのですが、
また、読んでやってくださいませ。

3. 戻りたいな

今回も幸せなエンディングで嬉しくなりました。

ただ、この小説を読んでいたら高校生の頃に戻りたいな・・・
と思ってしまいました。

今戻ったら、きっと彼女たちと同じようにするかなぁ…とか、
思わず空想してみたり。

これからスーパー洋子、読みに行きますね。
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

瞳のセルフヌード

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。