双子の兄弟・カイとケイ①「やっぱり双子だね」

海(かい)は、圭(けい)という双子の兄弟の弟だった。
二人は大変よく似ていて、高校一年という今、
親でさえときどき間違えるくらいだった。
学校の成績も同じくらいであり、同じ高校へ進んだ。

海と圭は、10畳の部屋をもらい、2つベッドを置いていた。
その部屋の中で、二人は、お互いにほとんど隠しごとはないくらい仲がよかった。
しかし、海は、1つだけ圭に隠していることがあった。
それは、女装への願望だった。
それは、小学校へ上がる前から、持っていた。
可愛い女の子の着ているものを見ると、それが着たくてたまらなかった。
長い髪を可愛く結っている子をみると、
自分も長い髪をして、同じスタイルにしてみたかった。

海には、プライバシーがなかった。
それは、圭といつもいっしょにいるからだ。
中学2年のとき、
海は、3つ上の姉・律子の洗濯物から、1つスリップを盗んだ。
ほんとは、少し借りるだけのつもりだったが、
律子がなくなっていることに気が付いてないようなので、
そのまま、もらってしまった。

それが、海の唯一の宝物だった。
海は、女性の下着の中で、スリップに一番の女らしさを感じていた。

圭と離れるのは、圭がお風呂に入っているときしかなかった。
海は、その時間を見て、部屋で、ブリーフ型のパンツ1枚になって、
スリップを着る、そして、姿見で自分を見る。
髪は、男子としては長髪だった。
その耳の横の髪を後ろにやり、耳を出すと、女の子に見えるのだ。
女の子に見える顔と、スリップのなまめかしいラインを見て、
海は、恍惚となった。

海は女装がしたいために、長髪にしていたが、
圭も同じく長髪を望んで、二人とも同じ髪型をしていた。
海は、女装には向いた体つきをしていた。
小柄であり、肩幅が狭く、運動はほとんど苦手だったので、
華奢な肩と細い腕をしていた。
その割に、ピップが大きく、太もももぽっちゃりしていて、
シルエットを見ると、女の子のようだった。
そして、目が大きく睫が長く、ソフトな顔立ちで、
女の子に間違えられることが、しょっちゅうであった。
年齢よりずっと若く見られ、中2のときは、小学生に見られた。
そして、これはそのまま圭も同じであった。

女のようであることで、海がいじめられたことはなかった。
それは、いつも圭といっしょだったからだ。
二人は、学校での行動もいっしょだった。



高校に入ってから、1ヶ月がたち、5月のゴールデン・ウイークのときである。
夕方、いつものように、圭が風呂に行ったとき、海は、こっそりスリップ姿になっていた。
髪を女の子のようにして、姿見に見入っていた。
しかし、そのとき、風呂に入っているはずの圭が、部屋にもどってきた。
(あ、鍵を掛けていなかった。)
「なんで?」と海は心臓が止まる思いだった。
「あ、下着忘れたから。」
と圭は言った。
海は絶体絶命だった。
しかし、次の圭の言葉は意外だった。
圭は、中に入ってきて、部屋の鍵を閉めた。
「海、ぼくは、6年間、海に隠してきた。でも、そんな必要なかったんだ。」
「どういうこと?」海は言った。
「ぼくも、女の子の服が着たい。女の子になりたいってずっと思ってきたんだ。」圭は言う。
「ほんと?じゃあ、ぼくたち同じ?もう圭に隠さなくていいの?」
「うん。同じ。ああ、うれしい。ぼくたち、さすが双子だね。」圭が言った。
「わあ、やったあ!」と海は圭に抱きついた。
「海、今女の子だから、ぼく抱きつかれてちょっと興奮した。」
「ああ、そうだね。ごめん。」

海と圭が同じ願望を持っていることを知り、
二人のプライバシーは、時間的にも空間的にも一挙に広がった。



海も圭も学校の部活などは入らず、言わば、帰宅部。
そして、自分達の部屋で、「女の子研究」に没頭した。

まずは、二人で買い物に行った。
一人ではとても恥ずかしくて入れなかった女子の下着売り場も、
二人で行けば恥ずかしくない。
洋服を見ても、二人なら恥ずかしくない。
二人の力とは、こんなに大きいものかと思った。

二人でお揃いを買った。
1つは、憧れだった、デニムのタイトミニのスカート。
タンクトップ。キャミソール。Tシャツ。
ワンピース。サマーセーター。

下着は、白系のショーツ、ブラ、スリップ、
そして、ピンク系で一揃い。
パンスト、ソックス、膝上までの紺のソックス。
最後に、サンダル。

それから、百円ショップにいって、必要な化粧品を買った。

「とりあえず、このくらいだね。」と海が言った。
「憧れのものが、二人だと簡単に買えちゃったね。」と圭が言った。

部屋にどっさり持ってきて、
部屋の鍵を掛けた。

商品の値札をハサミではがすのさえ、もどかしかった。

始めにショーツを履いた。
「こう履くと女の子に見えるんだよ。」と圭が海の履き方を直した。
それは、男のものを股の間に回してしまう方法。
「ほんどだ、圭、こんなことも研究してたの?」と海は感心して言った。

それから、ブラ。隙間にはティッシュを詰めた。
それから、スリップ。
二人で履いて見合った。
「ぼく達、ヒップがあるの不思議だね。」と圭。
「うん、ほんとに女みたいに生まれたんだね。」海が言った。


つづく(次回は、「兄弟でキ・スしてもいいの?」です。)
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1. 無題

お久しぶりです
しばらく体調不良により休んでました
今度は双子なんですね
僕自身もリアルに双子なんで気持ち理解できました

2. Re:無題

>凛鵺(Ba)さん

コメントありがとうございます。

体調の方は、もうよろしいのでしょうか。

凛鵺さんも、双生児なのですか。
双生児の場合、相手のことが半分自分のように感じるって本当でしょうか。
二人とも同じ願望を持っているって、
多分、ありえますよね。

体調の方、お大事にしてください。

3. スリップ

私もスリップに女らしさを感じます。
肩とデコルテの部分が大きく露出したところが特に。

ラックさんはそういうところを突くのがうまいなぁと思います。

4. Re:スリップ

>みすりんさん

こんばんは。
みすりんさんも、スリップに女らしさをお感じになりますか。
私は、スリップを被って上から下に、降ろすとき、
さなぎが蝶になったような気がします。
そういうところをほめてくださって、うれしいです。
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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