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オーロラ姫は、男の子②「有希・推理小説を書く」

オーロラ姫は、男の子②「有希・推理小説を書く」

「有希(ゆき)~!」と遠くから声がした。
夏樹だ。背が168cmある美少女だ。
(有希は、中学から「ゆき」と名乗っている。)
夏樹は、有希のとなりに座った。
「今日のバイト、いっしょに行こう。」と夏樹。
「うん、いいよ。」と有希は答えた。
有希と夏樹は、二人で、ファッション誌のモデルのアルバイトをしている。
夏樹もGIDだった。
夏樹とは、中学のとき、クリニックで知り合った。
そして、同じ学校であることを喜んだ。

実際、二人の「希望の森学園」は、
GIDの生徒にとって、大変居心地のよい学校で、
自分からそうだと言わないが、GIDの生徒が多くいたのだった。
二人はベンチを立った。
立って歩くと、二人そろって抜群のプロポーションだった。
二人は、モデルをするにあたって、GIDであることを、
初めから会社に伝えていた。
社の重役達は、初め迷っていたが、
カメラマンや、服装デザイナーを呼び相談した結果
服を着ている写真であるからとOKした。

有希は、主に、プリンスセス系のモデルをし、
夏樹は、セクシー系のモデルをしていた。
夏樹は、豊胸もしていて、Dカップあった。
電車に揺られながら、夏樹は言った。
「ねえ、有希は、どうしてそんなに天才なの。」
「例えば?」
「う~ん、本読むのがめちゃめちゃ速い。」
「本が好きだから。」
「楽器なんでもやれる。ボーカルも抜群。」
「音楽好きだもん。」
「漫画も描けるし、油絵もすごい。あたし、ジェラシーの塊。」
「突然どうしたの?今までそんなこと言ったことないのに。」

「あたし、ルックスだけまあまあ。
 そのルックスも、有希の方が美人。」
「夏樹は背が高いじゃない。すごくかっこいいよ。それに、セクシーだよ。」
「有希に比べて、それだけね。」
「夏樹の方が、絶対彼ができるタイプだよ。」
「突っ込み易いからね。そっか、有希は出来すぎちゃんだから、
 男の子びびっちゃうね。」
「あたし、未だに女の子が好き。
 ホル打ったら男の子好きになるかなって思ってたのに。」
「あたしは、女の子も男の子も好きだけど、
 GIDの壁乗り越えられない。だから、恋人は、有希だけ。」

「あたしも、夏樹だけだよ。セックスできるの。」
「有希に出会えてよかった。
 有希、どんなに有名になっても、あたしの友達でいてくれる。」
「もちろん。あたし、夏樹と結婚したいくらいだよ。」
「ちょっと早いよ。」と夏樹は笑った。
モデルの仕事は、とっても気分がいい。
座っているだけで、メイクさんが、メイクをしてくれる。
髪にカーラーを巻き、洋服を着る。
カラーが取れたとき、撮影に入る。
いろんなポーズを撮る。
いろんな服に着替える。
それらは、みんな有希の好きなことだった。

スタジオが違うので、帰りは夏樹とばらばらになった。
有希は、急いで家に帰った。
夕食は、できるだけ、両親と食べたい。
有希は、一人っ子だ。
「有希も、どんどんお姫様になっていくな。」と父の五郎は言った。
「だって、あたし、お父さん達の夢に出てきたんでしょう。」
母の恵子は言った。
「そう。生まれる前、女の子のイメージしかなかったから、
 男の子が生まれたとき、びっくりしたの。失礼よね。
 でも、夢のお告げの通りになってきちゃった。
 今の有希、だれが見てもお姫様だもの。」

「お姫様かどうか知らないけど、夢のお告げ当たっていたんだね。」と有希は言った。
食事が終わると、洗うのを手伝って、有希は自分の部屋にいく。
そこには、使い込んだノート・パソコンがある。
パソコンを立ち上げ、まず、自分のブログへ行く。
GIDや女装関係のブログ。
もう一つ、総合ジャンル。
そこに、時々自分の写真を載せながら、
毎日エッセイを書いていた。
そのエッセイがとても好評で、
二つのジャンルをあわせて、毎日2万を超えるアクセスがあった。

ハンドルネームは、「オーロラ」だった。
ブログを終えたら、有希のもう一つの趣味、
「推理小説を書くこと」がある。
軽く、明るく、ユーモアがあって、おもしろい、
というのが、有希の理想だった。
有希がキーボードを打つのは、ものすごく速い。


冬の初め。
有希は、「出来たあ!」と歓声を上げた。
ずっと書いて来た、推理小説が完成した。
活字の本にしたら、250ページくらい。
有希は、持ち込みに行く出版社を決めていた。
「若葉出版」という小さなところ。
推理小説を専門に出版をしている小さな出版社だ。
有希は、その社の出版物が気に入っていた。

有希は、前の日に電話をして、原稿を見てもらいたいと言った。
若葉出版の中年の人がでて、すんなり、見ましょうと言ってくれた。
有希は、平日の水曜日、学校をサボって若葉出版へ行った。

そこは、銀座にある。
すごいなあと思いながら、住所をたどっていくと、
銀座のメイン道路から、脇の道があり、
そこをどんどん行くと、次第に古びたビル街になっていく。
その横町の、戦後を思わせるような小道の小さなビルの2階に、
若葉出版があった。
ノックをして入ると、狭い部屋で、
デスクに50歳くらいの、髭の男性がいた。
骨格はがっちりしているが、やせていて、かなりステキな人だった。
どうも、彼一人のようだった。

「大森有希です。」と有希は名乗り、
自分の履歴書と、原稿を渡した。
その編集長は、朝倉賢治と言った。
朝倉は、有希の履歴書を見て、
「何、君、性同一性障害なの?」と驚いた。
「はい。生まれは男子です。」
「もし、これが本になったら、このことは、伏せておくんだよね。」
「いえ、公表してくださってけっこうです。」
「失礼だが、こういうことは、売りになるからね。」
と朝倉はいった。

「では、まず拝見するか。」
そういって朝倉は、椅子からデスクに脚をかけたまま、
有希の原稿を1枚1枚めくって行った。
さすが、編集長。ページをう読むのがものすごく速い。
初めての人が見たら、「真面目に読んでくれてるのか?」と、
怒ってしまうだろうとの速さだった。
しかし、有希は、もっと速く読める。
だから、朝倉のスピードを見ても、特に驚かなかった。

朝倉は、その姿勢で見ながら、途中で、脚を降ろし、
デスクにきちんと座り、原稿をめくりはじめた。
途中何度も、「ぷーっ。」と噴き出した。
「あははは。」と何度も笑いもした。
有希は、「いいぞ。」とうれしく思っていた。
本にして、250ページくらいの原稿を、わすか、20分もかからずに読んだ。

原稿を、デスクに置いて、朝倉は、
「うーん。」と唸った。
「これは、若い子を対象にして、明るくて、オシャレで、おもしろく、
 かつ、トリックがすばらしい。
 君は、まだ知名度がないから、表紙装丁に、人気のイラストレーターをたのみ、
 また君は、美人だから、著者プロフィールに、君の写真を載せる。
 そして、君が、性同一性障害であることもはっきりと書く。
 どうだい、君がそれでいいなら、本にしよう。」

「わあ、うれしいです。」と有希は飛び上がった。
「君、アルバイトにファッション誌のモデルをやっているとあったね。
 そのことも書こう。
 ファッションモデルが、推理小説を書く。
 どうせ、美貌を売りにした三流小説だろうと思って、みんなは手にする。
 だか、読めば、完璧に笑わされ、トリックに感心する。
 どうこれ。」
と朝倉は言った。

「ほんとに、本にしてくださるのですか。」と有希は聞いた。
「ああ、本気だとも。君はわが社の宝だ。よく来てくれた。」
朝倉は、にこっとした。
「そうだ、君は、ブログをやっているといったね。アクセスは、どのくらい?」
「毎日、2万です。」
「UUっていうの?実際の人数は?」
「5000です。」
「よし、その人達が買ってくれるとして、初版は、8000部でいこうか。」
「はい、うれしいです。」
有希は、飛び上がった。

つづく(次は、「批評家たちの声」です。)

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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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