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スーパー洋子「私立桜台高校」②「夏子痛恨のミス」


スーパー洋子「私立桜台高校」②「夏子痛恨のミス」


木下と加藤を席に着かせた。
大村が、問題を持ってきた。
それを、見せようとしたので、洋子は、

「ちょっと待って。あなたは、その問題の答えを完全に理解しているのね。
 つまり、何を聞かれても、答えられるんですね。」と言った。
洋子の言葉に、
「はい。」と大村夏子は言った。

「これは、私を辞めさせるためのものなの?
 それとも、私がその問題を解ける教師であることを期待してのものなの?」
「期待してのものです。」と夏子。
「じゃあ、私が解けるかも知れない問題なのね。」と、洋子。
「私が解けました。それが答えです。」大村は言った。

「じゃあ、あなたの期待はずれだったら、私はこの学校を辞めるのね。
 大村夏子さん。そういうことなの?」
「そうです。でも、先生がお解きになれば、問題はありません。」
と大村夏子は言った。
『上手いこと言うなあ。』と洋子は、変に感心した。

「これは、場合によって、私は、仕事を失うという大変なことなのです。
 私は、病気の母をかかえているのね。私の収入がないと、
母は病院にも行けず死んじゃうの。
 わかってくれる?
 だから、私は、これからそれだけの覚悟で、
大村さんの挑戦を受けようとしています。

 天下の桜台女子高校、成績ナンバー1の大村さんのね。
 いやだけどさ。できれば、逃げ出したいわよ。
 あたしって、お馬鹿だから、挑発に見事に乗ってるわけ。
 だから、大村さんも、それだけの覚悟をしてね。」
洋子は、言った。
「どういうことですか。」大村夏子は言った。

「大村さん。私があなたの問題を解いたら、この学校を辞めてください。
 退学願いを出してね。受理されなくても、学校に来なければいいの。
 あなたと私、勝った方が学校にいられます。
 イーブン・イーブンでないと、不公平でしょ。」
洋子の言葉に、クラスは、一瞬ざわざわとなった。

大村夏子は、先生が解けないという絶対の自信があった。

夏子は、数学の天才児と小学校のときから言われてきた。
小学生のとき、高校の微分積分などの数学を終了し、
中学を経て高校生となり、T大学の数学科の内容をほぼ理解していた。
数学に関しては、絶対的な自信を持っていた。
その夏子が、先生に突きつける問題に関し、さらに絶対を期した。

夏子の父は、T大の数学教授だった。
その問題は、父が最近やっと解きえた数式であるのだ。
世界ではじめて、夏子の父が解いたかもしれないと学会で発表した。
それを、英語教師がとけるはずもない。
ただ、式の説明をしろと言われると、まずい。
さすがの夏子でも、世界の数学のレベルには達していない。
父の数式は、夏子でさえ、チンプンカンプンである。

自分は、答えを知っているだけで、途中の展開など全くわからない。
だが、かまうもんか。
こんな中学生みたいな教師が答に到達できるはずがない。
必ず途中でギブ・アップだ。
多分、数式を見たとたんお手上げだろう。
だから、説明の必要はない。
朝から、早口で出席をとり、ふざけた幼児語を使う。
夏子はそれも気に入らないでいた。

「あたし、辞めます。先生が解けたら、きっぱり辞めます。」夏子は言った。
「あたしも、夏子の問題を先生が解いたら、一緒に辞めます。」木下朱実が言った。
「あたしもです。一緒にやめます。」加藤ユカが言った。

「ほんとに、いいの?
 あたしが、問題解いたらさ、後から、よくあるのよ。
 夏子さんのせいにしてね、
『夏子、先生じゃ絶対解けないって言ったじゃない。』
『どうしてくれんのよ。』なんてさ。」
洋子は言った。

「そんなことしません。」木下と加藤はきっぱり言い切った。
「ほんとね。人のせいには、しっこなしよ。」
「くどいです。」と木下と加藤は言った。

洋子はさらに言った。
「親がどれだけ謝って来ても、
 校長がどれだけ帳消しにしてくれても、
 私が解けたら、3人は自分の意志で必ず退学しますね。
 後で謝ったり親頼みで謝って来るなんてみっともないマネしませんね。
 私は、母の命をかけているんですからね。」

「後で謝ったりしません。親にも謝らせません。」と3人は胸を張った。

「ここをやめたら、あなた達を受け入れる学校なんてないわ。
 桜台で先生いびりをして退学した子を、どの高校が受け入れますか。
 もし、受け入れてくれる学校があっても、
 あなた達は、苦労するわよ。あなた達とは、ぜんぜんタイプの違う子達がいる。
 いじめられるかも知れない。
 あなた達は、中学卒業という学歴になって大学にはいけないわ。
 あ、でも、大検って方法があるか。司法試験という手もあるわ。
 あれは、学歴を問わないから。じゃあ、いいかもね。」
洋子は、最後を軽く言った。

「わかっています。覚悟の上です。」夏子は言った。
「木下さん、加藤さんは?」洋子は聞いた。
「何度も言わせないでください。」二人は言った。

「おーい、クラスのみんな聞いたあ?」と洋子はみんなに言った。
「はい、聞きました。」とみんなは、しっかりと言った。
やはり、クラスのみんなは、本心ではこの3人を嫌っている、というより恨んでいる。
洋子はそうにらんだ。

クラスのみんなは、このおもしろい対決に、内職をするものは誰もいなかった。
洋子の余裕に、何かを期待していた。

「では、見せてちょうだい。」
洋子は言った。
夏子は、洋子に問題の紙を渡し、そこに立っていた。
洋子は、問題を見て、露骨に、「げっ!」と言う顔をした。
夏子は、にやりとした。
クラスのみんなは、一瞬失望の色を見せた。

数式は、夏子の手書きのものだった。

洋子は、ふーと前髪を吹き上げた。
「なんとまあ。ここまで、やらせるの?」
などと言いながら、洋子は、鉛筆を走らせたのだった。
夏子は、「まさか。」と思った。一瞬、不安が胸をよぎった。

10秒も経たなかった。

「はい、できましたよ。」
と洋子は、にっこり夏子に見せた。
夏子は、その答えを見て、にんまりとした。

「先生、答えが違っています。」と夏子。
「あってるわよ。」と洋子。
「違っています。」と夏子。
「あなたに、それがわかるの?わかったら大変です。」と洋子。
「昨日自分で考えてワープロで打ったものがあります。」夏子は言った。
「じゃあ、見ちぇて。」と洋子は、再び幼児語になった。

夏子は、用紙を持ってきた。
ワープロで打ったなんていうのは、とんでもないウソで、
ある雑誌の1ページをそっくりコピーしたものだった。

「わかったわ。で、あなたが私にくれた問題の答えを言ってください。」
洋子はやさしく言った。
「X2-ABです。そこに書いてありませんか。」と夏子は誇らしげに言った。
「これには、そう書いてあるわ。
 私が言っているのは、あなたが、私にくれた問題の答えを聞いているのです。」
洋子は言った。
一瞬、夏子は、きょとんとした。

「問題の数式が違うのだから、同じ答えになるはずがないです。」洋子は言った。
夏子はまだわからなかった。
「2つの問題をよく比べてご覧なさい。」
洋子は言った。

夏子は、わずかな不安にかられ、問題を見比べた。
そして、自分の問題の写し間違いに気が付いた。
17番目の文字は、X4であるのに、自分は、X5としていた。
夏子は、真っ青になった。


つづく(次回は、「決着」です。)


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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