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野中里子のただ一つの悩み④「里子とヒロミの思わぬ展開」

最終回でもないのに長くなりました。どうか、お読みくださいませ。
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野中里子のただ一つの悩み④「里子とヒロミの思わぬ展開」


セックスを終えて、シャワーを浴び、45分で終わってしまった。
ラブホテルは、2時間いてもいいのに。
「ちょっともったいないけど、お食事に行こう。」里子は言った。
「ええ。少しお腹すいてきた。」とヒロミ。
「高級レストラン、平気?」
「多分平気。」とヒロミ。

里子は、タクシーを拾い、あるホテルの名を告げた。
見上げるような高層ビルの前にタクシーは止まった。
その最上階のレストラン。
ヒロミは、落ち着いていて、こんなところに慣れているようだった。
運よく、窓側の席に座れた。

「ヒロミは、あたしと結婚してくれるんでしょう。」里子が言う。
「お客様への、リップサービスって、考えなかった?」
「考えなかった。本気だと思って、疑わなかった。」
ヒロミは、くすくす笑った。
「本気よ。里子に一目惚れだったから。」
「うれしい。じゃあ、こうなったら、根掘り葉掘り聞いていい。」
「いいわよ。」
「昼間は、何をしているの。」
「学生よ。3年生。」
「何学部?」
「法学部。」
「あたしも。卒だけどね。あの、大学の名前聞いていい?いやならいい。」
「T大。」
「わあ、ほんと!」
「うん。」
「あたしも、T大なの。」
「ほんと?すごい。」
「ヒロミだってすごいじゃない。」
「あたし、こんな風だから、会社は、苦手。
 法的に、女子トイレには行けない。
 その点、里子の戸籍がうらやましい。」
「あたしの有利な点、それだけよ。
 ほか、なーにもないの。」
ヒロミは、くすくす笑った。
「あたし、弁護士に成れたら、いいと思っているの。
 里子、法学部なら、いっしょに勉強しない。」
「ヒロミといっしょなら、する。」
ヒロミはまた笑った。
「里子は、重大なことを、簡単に決心するのね。」
「他に、何か決心した?」
「結婚のこと。」
「ああ、そうね。」と里子は笑った。

里子は、ヒロミが、立原物産という大会社の御曹司であることを聞き出した。
里子は、立原物産に匹敵する大会社、長谷川商事の令嬢であり、
今は、平でそこに勤めている。

里子は、ヒロミのマンションまでタクシーで送ってくれた。

ヒロミは、ヘルスを次の日に辞めた。
それから、勉強をはじめた。
里子は、相変わらず仕事を早くすませ、勉強を始めた。
ときどき、ヒロミのマンションにいき、
いっしょに勉強+アルファーをした。



1か月が絶って、5月になった。
夜の7時である。
里子が、友達を紹介するというので、
それだけで、野中家は、てんてこ舞いをした。
「友達」というのは、男性かも知れないからだ。
家族が「男性?女性?」と聞いても、
里子は、「さあ~どっちかな・・」とはっきり言わなかった。
もったいぶるのは、男性である証拠だ。
いつもの長いテーブルではなく、
少し、大きいめの四角いテーブルにお茶とワインを用意した。

チャイムが鳴り、里子は飛んで行った。
男性とばかり思っていた家族は、ヒロミの姿を見て、ずっこけてしまった。
ヒロミは、桜色の薄手のスーツを着ていた。
「みなさん。加納ヒロミさんです。あたしのフィアンセなの。」
と里子は言った。
家族は、ずっこけから、再び、
「えええ!」と叫んだ。
「加納ヒロミです。どうぞよろしく。」
里子は、ヒロミを座らせ、自分も隣に座った。
ワインを開けた。
母の百合が、
「ヒロミさんは、女性ですよね。それが、里子のフィアンセってことは・・・」
「お姉ちゃん、同性婚をするつもりなの。」と妹の早苗。
父の圭太が、一番落ち着いていた。
「どうしてもというなら、私は、反対するものではないが。」
「ヒロミさんは男性です。」
みんなはまた「えええ!」
「じゃあ、そういう女性の格好がお好きなの?」と百合。
「世に言う女装子ですか。」と早苗。
「ま、まあそうです。」とヒロミは言った。
「女性になってしまいたいとは、お思いにならないの。」と百合。
「里子さんを愛していますので、このままで、満ち足りています。」ヒロミ。

「ヒロミさんは、お綺麗で、どこから見ても女性なので、
 内の娘とわざわざ結婚しなくても、女性として生きていけるのではありませんか。」
と母の百合。すると、父の圭太はすぐに言った。
「百合は、何を言うんだ。二人は、好き合っているんだ。結婚したいと言ってるんだよ。
 それを、一人で生きて行けばいいなんて、里子に言えるかい?」父の圭太が言った。
「そうね。失言でした。今、私は、世間体と戦っている気がします。」百合。

ヒロミは、里子の家族に悪し様に言われることも覚悟していた。だが、ちがった。
里子の家族は、今懸命に自分を理解しようとしてくれているのだ。
いい人達だと思った。

ヒロミが言った。
「私は、より女らしくなりたいがため、女性ホルモンを2年ほど打っています。
 この体では、子供は望めないことを、ご承知ください。」
圭太と百合は、これには、うつむいてしまった。
「子どもを産めない夫婦なんて、5万といるわよ。」と妹の早苗。

ヒロミは、内ポケットから、吊書きを出して、里子に渡した。
里子は、「ハイお父さん。」と渡した。
母と妹は、父に首を寄せるようにして見た。
「開明高校から、T大の法学部、3年ですか。」と父はいい、
「では、司法試験を目指してらっしゃるのですね。」
「はい、里子さんといっしょに頑張ろうと決めています。」とヒロミ。
里子が言った。
「ヒロミさんのことだから、そこに書いていないと思うの。
 ヒロミさんは、立原物産の御曹司です。」
「えええ!」と3人は叫んだ。

里子
「私は、ヒロミさんが、立川物産の御曹司ということで、
 好きになったのではないの。初め知らなかったの。
 ヒロミさんはこの世でただ一人、私を受け入れてくれる人だからです。」
家族は、キョトンと里子を見ていた。

里子は、息を吸って、ヒロミを見た。
ヒロミは、眼でうなずいた。

里子は言った。
「これから、あたしのことをいいます。
 お母さんも、お父さんも、早苗も泣かないでね。
私が生まれたとき、内科の先生、そして、お母さん、お父さんで、
 私の性別を確かめたと思います。そして、女の子だと判断なさった。
 でも、ここで精密検査を受けていれば、
 私は、男の子だと、判定されたと思います。」
「えええ?」と家族は言った。
「幼児の私が、自分の体を知ろうはずはありません。
 私が、自分の体に違和感をもったのは、小学4年生のときでした。
 私は、どう見てもオチ〇チンがあったのです。
 オチ〇チンは、そのまま、体の成長と共に大人並になりました。
 それ以外は、私は普通の女の子でした。乳房もあります。
 私のような子は、13000分の1くらいの確率で生まれるそうです。

 私は、お母さんにも、お父さんにも、自分の体のことを言えませんでした。
 そのことは、謝ります。
 ひょっとしたら、危険な状態かも知れません。
 すると、ますます言えなかったのです。
 結婚をあきらめ、一生黙って生きて行くつもりでした。
 でも、ヒロミさんと出会うことで、結婚したいと思いました。
 私たちの体と心は、お互いに引き合うものでした。
 ヒロミさんに出会ったことは、私の生涯の幸せです。
 ですから、二人の結婚を認めてくだされば、うれしいです。」

母の百合は、思った通り、目を涙で一杯にし、里子の首に抱き付いた。
「ごめんなさい。気が付いてあげられなかった。
 どんなに辛い思いをしたことでしょう。」
妹の早苗も来て、泣いていた。
「あたしだったら、死んじゃうかも知れない。
 お姉ちゃん、よくがんばったね。」

みんなが席に着いた。
父は、涙ぐみながら言った。
「娘のフィアンセが、女装をする人であると知り、
 日頃偏見を嫌っている私が、
 ヒロミさんを、つい、上から目線に見てしまいました。
 ところが、娘の障害を知り、今度は、ヒロミさんがありがたく、
 眩しく思いました。
 なんという身勝手かと、今、自己嫌悪にひどく陥っています。
 この私の身勝手を許してくださり、里子と婚約をしてもいいといってくだされば、
 父親として、こんなにうれしいことはありません。よろしくお願いいたします。」
父は、そう言って頭を下げた。

母が言った。
「夫よりもっとひどく、ヒロミさんのことを上から目線で見ていました。
 どうか、お許しくださいませ。
 娘の告白を聞いて、ヒロミさんは、娘の天使だと知りました。
 身勝手を、反省いたします。
そして、どうか、里子の願いを叶えてくださいますように。
 ふつつかな娘ですか、よろしくお願いいたします。」

妹・早苗
「あたしは、偏見を持っていませんでしたよ。
 それより、ヒロミさんを拝見した時、『可愛いー!』と思って、
 胸キュンでいました。
 ヒロミさんが、男性でも女性でも、
 お二人の結婚にはじめから終わりまで大賛成でした。
 もし、ヒロミさんのご家庭で、揉めたりしましたときは、
 1番に駆け付けます。」

今まで、泣かなかった里子は、立って、涙をポロポロ流した。
「結婚なんて、できるとは思わなかったの。
 みんな、ありがとう。あたし、うれしい。」
ヒロミが立って、里子の肩を抱いた。
みんなで、大きな拍手を送った。

(次回、最終回です⑤「すべては、願うままに」)

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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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