エクスキューズミー・ミス?
エクスキューズミー・ミス?
日本の洋服店の更衣室は、
たいていボックスが、ぽつんとあったり、
更衣室コーナーがあり、そこにボックスが並んでいます。
そして、各ボックスは、ほとんど男女共用だと思います。
アメリカの更衣室は、そうではないのです。
お店の壁に、受付のカウンターに店員さんが立っていて、
その人の右に、ずらりと女性用の更衣の個室が並んでいます。
左に、男性の更衣室が並んでいます。
壁の裏にあり、外からは、見えません。
そして、試着がしたいときは、受付の人に、何着の服を試着したいか、
申請します。受付の人は、服の数を数えて、表に記入し、私がサインします。
すると、受付の店員さんは、掌を右か左に向けて、
「どうぞ。」と言います。
このとき、女性側の右手を向けてくれると、「女性側にどうぞ。」ということで、
男女どちらに見てくれたかが、わかります。
私が、アメリカで、女装で暮らし始めて、
この更衣室に、なかなか挑戦できませんでした。
女装で行って、受付の店員さんに、ジロジロ見られたら、
バレタということ。
女装で来ている客に、まさか、男子側の左手を出したりしないでしょう。
いずれにしても、女性側を差してくれるでしょう。
更衣室は、トイレのように、シビアでありません。
日本で、男女共用になっているくらいですから。
大事なことは、中央の店員さんに、ジロジロ見られないか、ということです。
あるとき、私は、この更衣室チェックに挑戦しようと思いました。
そこで、1番、男とばれにくい服を着ました。
スカート丈が膝までの、ワンピース。
そして、ややストレートな、ボブのウィッグ。
薄いメイク。
家を出るとき、何度も鏡でチェックしました。
車に乗って、洋服店へ。
このとき、心臓がドキドキしました。
素のときでも、女性に間違えられたのに、
女装をして、メイクをしていると、かえって緊張するのです。
広い駐車場に降りたとき、空は薄暗くなっていました。
お店だけが明るく見えます。
私は、勇気を出して、胸を張って、入り口に入ろうとしました。
そのとき、可愛い女の子の声に呼び止められました。
「エクスキューズ・ミー・ミス?」
その子はそう言いました。
10歳くらいの、ブロンドの可愛い女の子です。
最後の「ミス?」という言葉に、私は感激しました。
「ミス」という呼び方があるんだ。
なんとうれしい言葉でしょう。
「イエス!」と私は、その子に振り向いて、しゃがみました。
その子は、学校の宿題で、アンケートがあって、
それに、答えてくれますか、といいました。
「イエス、イエス、なんでも答えます。
あのう、この時間に一人ですか?」
と私は、聞きました。
「母が、あそこで見てくれています。」と女の子は、にっこりしました。
質問は、20ほどで、すぐに終わりました。
私が、立ち上がると、その子は、「サンキュー、ミス。」と笑顔で言いました。
小さい子が、私を、女子に見てくれた。
それに、感激しました。うれしいことでした。
私は、息を吸って、洋服店に入りました。
更衣室・カウンターのチェックは、もう平気でした。
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日本の洋服店の更衣室は、
たいていボックスが、ぽつんとあったり、
更衣室コーナーがあり、そこにボックスが並んでいます。
そして、各ボックスは、ほとんど男女共用だと思います。
アメリカの更衣室は、そうではないのです。
お店の壁に、受付のカウンターに店員さんが立っていて、
その人の右に、ずらりと女性用の更衣の個室が並んでいます。
左に、男性の更衣室が並んでいます。
壁の裏にあり、外からは、見えません。
そして、試着がしたいときは、受付の人に、何着の服を試着したいか、
申請します。受付の人は、服の数を数えて、表に記入し、私がサインします。
すると、受付の店員さんは、掌を右か左に向けて、
「どうぞ。」と言います。
このとき、女性側の右手を向けてくれると、「女性側にどうぞ。」ということで、
男女どちらに見てくれたかが、わかります。
私が、アメリカで、女装で暮らし始めて、
この更衣室に、なかなか挑戦できませんでした。
女装で行って、受付の店員さんに、ジロジロ見られたら、
バレタということ。
女装で来ている客に、まさか、男子側の左手を出したりしないでしょう。
いずれにしても、女性側を差してくれるでしょう。
更衣室は、トイレのように、シビアでありません。
日本で、男女共用になっているくらいですから。
大事なことは、中央の店員さんに、ジロジロ見られないか、ということです。
あるとき、私は、この更衣室チェックに挑戦しようと思いました。
そこで、1番、男とばれにくい服を着ました。
スカート丈が膝までの、ワンピース。
そして、ややストレートな、ボブのウィッグ。
薄いメイク。
家を出るとき、何度も鏡でチェックしました。
車に乗って、洋服店へ。
このとき、心臓がドキドキしました。
素のときでも、女性に間違えられたのに、
女装をして、メイクをしていると、かえって緊張するのです。
広い駐車場に降りたとき、空は薄暗くなっていました。
お店だけが明るく見えます。
私は、勇気を出して、胸を張って、入り口に入ろうとしました。
そのとき、可愛い女の子の声に呼び止められました。
「エクスキューズ・ミー・ミス?」
その子はそう言いました。
10歳くらいの、ブロンドの可愛い女の子です。
最後の「ミス?」という言葉に、私は感激しました。
「ミス」という呼び方があるんだ。
なんとうれしい言葉でしょう。
「イエス!」と私は、その子に振り向いて、しゃがみました。
その子は、学校の宿題で、アンケートがあって、
それに、答えてくれますか、といいました。
「イエス、イエス、なんでも答えます。
あのう、この時間に一人ですか?」
と私は、聞きました。
「母が、あそこで見てくれています。」と女の子は、にっこりしました。
質問は、20ほどで、すぐに終わりました。
私が、立ち上がると、その子は、「サンキュー、ミス。」と笑顔で言いました。
小さい子が、私を、女子に見てくれた。
それに、感激しました。うれしいことでした。
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