合気和円流・中川靖子③「本当に勝てるの?!」

合気和円流・中川靖子③「本当に勝てるの?!」


次はボクサーである。
バンタム級、全日本3位。
今までの選手の中で、最高のタイトルをもっている。

アナ「高木さん。今回だけはだめでしょう。
   高木さんなら、どう戦いますか?」
高木「ボクサーは、苦しいですよね。
   勝つ方法がなくはありません。
   まず、相手を、かんかんに怒らせます。」
アナ「え?それ余計まずいのじゃありませんか。」
高木「まずいですよね。」そういって、啓子は笑った。

啓子の言った通りのことが起こっていた。
靖子は、ボクシング用のグラブを両手にはめて、出て来たのだ。
ボクサーの寺田は、それを見てかんかんに怒った。
自分のパンチは、ボクサーに対し、グラブが必要だとでもいうのか。
いいか。ボクサーのグラブは、パンチで相手を殺さないためにするのだ。
お前がいいなら、構わない。グラブを取ろうじゃないか。
死んでも、文句を言うなよ。

寺田は、そう言葉を吐きながら、グラブの紐をほどいた。
そして、手に巻いている包帯も取った。

それを見ていて、靖子は自分のグラブもとった。

開始線に立ったとき、寺田は、靖子を怒り倒すほどにらみつけていた。

アナ「高木さんの言う通り、ボクサーは、かんかんに怒ってますよ。」
高木「これも、彼女の作戦です。寺田さんに素手になってもらわないと、困るんです。」
アナ「意味がわかりません。」

「はじめ!」の合図で、寺田は、果敢に前に出て行った。
そして、雨のようなジャブで攻めてきた。
靖子は、身を自由自在に動かし、寺田の攻撃をすべて交わしていた。
会場は、静まり帰っていた。
今度こそ、靖子が殺されるのではないかと感じていた。

寺尾は、じれていた。
いくら打っても交わされる。
だが、そのとき、靖子がわずかに身を起こした。
「さあ、打って来なさい。」と言わんばかりだ。右肩ががら空き。
「そこだ!」と寺田は、目を見開き、靖子の右肩に、決めのストレートを出した。
相手の右肩は、骨が、ぐちゃぐちゃになる。かまうものか。
会場は、はっと息を呑んだ。
なんと、靖子は、指、手首、腕のクッションをフルに使い、
両手で、必死に、寺田の拳をキャッチしていた。
「バカな、俺の渾身のパンチだ。両手でも受けられるはずがない。」
そう思っていた。
靖子は、密かに「流水鉄化」と唱え、体を鋼鉄化した。
受け止めた寺田の拳をそっと、寺田のねらったところに持って行った。
何事だ・・と思いながら、寺田は、靖子の肩に触れた。
「ええ?」寺田は、思わず声をあげた。
寺田は、靖子に鋼鉄の感触を得た。
靖子は、寺田の手を、自分のフックの位置に運んだ。
感触が、鋼鉄である。
靖子の腕を触り、首を触って行った。最後にボディ。
寺田は、目を大きく開いた。
「あなたは、鋼鉄でできているのか。それとも、ロボットなのか。」
「いいえ。和円流の技を使っているだけです。
 簡単に元に戻れます。」靖子は技を解いた。
そして、寺田に同じところを触らせた。

「技の一つか。こんな技があるのか。」
寺田は、しばし考えにうつむいた。
「じゃあ、君が俺のストレートを、キャッチしたのは、
 俺が、君の鋼鉄の肩を打たないようにか。」
「ぎりぎりで、そう思いました。」
「俺をキャッチした君の手は、まだ柔らかかった。」
「術を掛ける前です。死に物狂いで止めました。そして術をかけました。」
「君のキャッチがなければ、俺は、怒りに任せた渾身のパンチで、
 君の鋼鉄の肩を打っていた。
 俺の拳は、ぐちゃぐちゃになり、ボクサーとして、終わりだった。」

寺田が、靖子を見る表情がまるで違っていた。
寺田は、感激していた。そこで、審判席に行って、マイクを借りた。
「私は今、こちらの中川靖子さんの武道の姿勢に感激し、
 みなさんにお話ししたくて、マイクを借りました。
 みなさん、信じられないと思いますが、
 私が、ストレートパンチを繰り出したとき、
 中川さんは、全身鋼鉄になっていたのです。そういう技があるそうです。
 そこで、みなさん、思い出してください。
 私が、怒りに狂い渾身のストレートを出したとき、
 中川さんは、私の拳を生身の手でキャッチしてくれました。
 それがなかったら、私のパンチは、鋼鉄の肩に激突し、
 私の拳は完全に潰れ、ボクサー生命は終わりでした。

 中川さんは、私のパンチをとめなくてはいけないと、
 ほんのぎりぎりになって、思ったそうです。
 私は、それが、かえって素晴らしいことのように、思うのです。
 なぜなら、とっさに出た行動は、その人の本質を表すと思うからです。

 「合気流」「和円流」戦った後、仲良くなれる。それが、目標と聞きました。
 初め私は、そんな戯言、何をチャラチャラと思っていましたが、
 今は、違います。中川靖子さんに感謝し、尊敬し、
格闘技を語り合うお友達になりたいと思っています。
これだけは、言いたくて、マイクを持ちました。
あ、試合は、当然私の負けです。失礼します。」

会場全体が、大きな拍手に包まれた。
中川雲竜の隣にいる大川雪之介が言った。
「長生きはするもんですな。相手が、合気の精神を言ってくれた。」
「あはは。そうですね。私もこの年になって、初めてです。」

松村紀子「ああ、ステキだな。今すぐ道場に行って、稽古をしたくなった。」
近藤美咲「あたしも。みんなが、集まっていたりしてね。」

アナ「高木さん。体が鋼鉄のようになるとは、どんな技ですか。」
高木「水流鉄化といいます。体に水の流れを思うことで、
   体が鋼鉄のようになります。5分が限度ですがね。
   大変難しい技で、10段で、この技を会得して、やっと段位がもらえます。」
アナ「まだまだ知らない、不思議な技が、あるんですね。」

アナ「さあ、次は空手ですね。一番実践に近いと言われる極芯空手。
   一発入れられたら、終わりですね。」
高木「そうですね。怖いですね。ボクシングに加えて足わざもありますね。」
アナ「勝算はあるのでしょうか。」
高木「ありませんね。ほんとにどうするんでしょう。」
アナ「そんなことをおっしゃらないで。」
高木「柔術の姿三四郎は、空手の樋垣源之助に勝っているんですがね。」
アナ「それ、気休めにしかなりません。」

(次は、『極芯空手、勝てっこない』です。)

※もし、ポチをくださる方。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。






スポンサーサイト
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

瞳のセルフヌード

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム