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スーパー洋子「タイプ・両手打ち」<2話完結>

スーパー洋子・両手打ち


※政治的、歴史的内容が多少出て来ますが、これは、全くの架空のものです。


三栄出版に意外な人が来ていて、対応した百合子は、
少なからず驚いた。
年齢は29歳くらいの女性だが若く見える。
ストレートな髪、前髪を真ん中から、左右に分けている。
一口に年の割に可愛い。

「あのう、T大の歴史学の助教授でいらっしゃる三崎ルカさんでいらっしゃいますよね。」
と百合子は、聞いた。
「はい、テレビにあまり出ないのに、よくご存知ですね。うれしいです。」
「いえいえ、You Tube の討論会が好きで、よく見ます。
 三崎ルカさんが、名立たる論客を、バッサ、バッサとお切りになるのを、
 胸のすく思いで聞いています。」
「はずかしいです。」
そう言って三崎は、ご指名である、倉田洋子を呼んでもらった。
三栄出版のNo.1編集者と聞いて来た。

やって来た洋子を見て、三崎ルカは意外に思った。
まるで、高校生のように幼く見え、可愛い。
医学部の学生、希来里に聞いて来たのだ。
希来里によると、超人的能力の持ち主であるらしい。

百合子と交代で来た洋子は、三崎ルカの顔を見て、
「やったぜ。」と拳を上げた。
「あの、何がやったぜなんですか。」
「三崎ルカさんに一度お会いしたかったからです。
 三崎さん、可愛いですから。」
「まあ、あなたには負けますわ。」とルカ。

三崎は、本を、なるべく早く出版したいという。
「1週間は無理でしょうか。」という。
「センセーショナルなご本なのですね。」
「自分では、そう思っています。」
「じゃあ、ペーパーバックにして、どんと題名を書き、
 三崎さんのお名前とお写真をドカンと載せるだけなら早いです。」
「いいですね。週刊誌的価値の本ですから。」
「急ぐ理由をお聞きしていいですか?」
「はい。今度のA国の新大統領ですが、
 ポンポン感情的にものを言い、世界が振り回されています。
 あの衝動的な大統領の発言は、
 実は、優秀な5人のブレインが考えに考え抜いたものだと、
 各国に知らせたいのです。
 最後は、大統領の当面の目標は何かを明らかにしたいんです。」
「まあ、おもしろそうです。
 じゃあ、ルカさんは、その5人のブレインの人となりを知ってらっしゃる。
 それで、この5人なら、こう考えがまとまるだろうと占うおつもりですね。」
「どうして、そこまでお分かりになるの。びっくりです。」
「どうせ出すなら、英語版も考えてらっしゃいますね。」
「はい、できれば。」
「三栄には、2人の超優秀な翻訳をなさる方がいるのですが、
 時間がありません。及ばずながら、私がいたします。」
「まあ素敵。」

洋子の仕事は、口述筆記であった。

「口述筆記の場合、私はその方のお宅に伺い、
 著書や参考文献に目を通したいんです。その方が、正確な口述筆記ができます。」
「分かりました。私のマンションが近くですから、お出でください。」

三崎ルカのマンションは、やや男性的な内装だった。
着くや否や、洋子は書斎の三崎の書いた本、英語版も目を通し、
本の中にあった参考文献にも目を通した。
洋子は、1冊をパラパラめくるだけだったが、
三崎は、洋子がちゃんと読んでいるとは、夢にも思わなかった。
希来里から、洋子の本を読む速さを聞いていたが、
洋書もあり、パラパラでは、絶対無理と思っていた。

三崎が、紅茶を淹れてくれる間に、洋子は必要な本を読み終わった。

キッチンテーブルで紅茶を飲みながら、洋子は言った。
「ルカさんのハーバード大学のときの卒業論文は、出色のできですね。」洋子は言った。
コピーを取って、それを製本したこの世に、自分だけの1冊の本である。
心血を注いで書いた、自分の中の最高傑作である。
「お読みになったの。」
「拝見しました。」
「いつ?」
「さっきです。」
「まあ。」とルカは、ほんとかなと思いながら、
「どこがよかったですか。」と試しに聞いてみた。
感想を聞くことは、ときに相手を困らせることを、百も承知で聞いた。

「C国は多民族国家ですが、それを4つの民族にまとめ、
 その4つが、どのように東南アジアに影響を与えたか、
 お調べになりました。
 それまでの民族分けは、遊牧民族に農耕民族、
 あるいは、肉食系民族と草食系民族という分け方で、大体満足していました。
 それが、例えば、K国とN国を比べると、
 同じ農耕民族であり、思想も朱子学や儒教で似ている。だのに、
 K国の人は、能動的、積極的、だから、しょっちゅうデモ行進をする。
 N国は受動的、紛争を嫌い、過去に2回、安保反対の
 大規模なデモがあった程度です。

 この違いは、どこから、どのような影響で生まれたのか。
 それとも、民族の遺伝子的違いによるのか。
 その答えを読むときに、私は、ワクワクして、強烈な興奮に見舞われました。
 古代C国から始まり、それが、今日的な問題を占うがごとくに、言及され、
 今のC国、南北のC半島、そして、N国の関係を解き明かす、大きな示唆を、
 与えられています。政治的な工夫と共に、民族としての違いを意識して克服しない限り、
 平和な共存は、遠いと。
 この論文が新大統領が誕生していない4年前だということに、驚かされます。」

ルカは、驚きと同時に、大きな喜びを抱いていた。
今、洋子が語ってくれたことは、ルカが、どこよりも力を入れ、
書いたところだった。それが、今まで、誰もこの部分を評価してくれなかったのだ。
評価して、願う通りに、知的興奮を覚えてくれたのは、洋子が初めてだった。


(次は、後編。2話完結です。)


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プロフィール

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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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