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澄江クリニック③「Fさんのカムアウト」最終回

ちょっとエッチなこと書こうと思いましたが、
Fさんの続きを書きます。多分、最終回にします。
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澄江クリニック③「Fさんのカムアウト」最終回


その日、診察室に来たFさんは、にこにこしていた。
「何か、いいことありましたか?」と澄江。
「はい。家族にカムアウトしました。」
「まあ!」と澄江は、顔をほころばせた。
「どうやったか、話してくださいますか。」
「はい。前回先生が、大学生は理解があると教えてくださいましたので、
 息子、娘を、アイスクリーム店に誘いました。
 そこで、私の友人のことだけど、と言って、全部話しました。
 で、息子、娘に聞いたんです。どう思うかって。
 すると、二人共、『障害なら仕方ないよ』と言いました。

 『その人の奥さんは、どうなるだろう。』と聞きました。
 二人共考えていました。そして、
 『20年も、反対の性で頑張って来たのだから、後の人生は、
  本来の性で、過ごさせてあげないと、可哀相。
 奥さんは、悲しむだろうけど、子供2人といっしょなら、
 淋しくないんじゃないかな。」

「そうですか。はじめ友人のこととして話したのは、大正解ですね。」
「はい。一通り二人の意見を聞いて、二人にカムアウトしました。
 二人は、驚きましたが、『なんとなく、おとうさん、女っぽかったからな。』
 そう言って受け入れてくれました。

 で、その日の夕飯のとき、妻にカムアウトしました。
 子供二人は、『自分たちは、平気だ』と援護射撃をしてくれました。
 妻は、初め泣きました。ひとしきり泣いた後、わかったと言ってくれました。
 そして、なんとなく気づいていたと言いました。
 そして、『女の心を持ちながら、25年も父親をやってきて、
 さぞ、辛かったでしょう。』と言ってくれました。
 私は、涙が出ました。

 いろいろ約束を決めました。
 別居すること。
 私が、女になっていくのを見るのは、辛いからと妻はいいました。
 家族に会いたいだろうが、電話で済ませること。
 電話では、今まで通りの男性としての、話し方をして欲しいこと。
 このくらいです。

 後は、職場だけです。」

「よかったですね。もう上出来もいいところですよ。」
「はい。お蔭さまで。」
「仕事ですが、Fさんは、工業デザイナー、20年のキャリア。
 背広ネクタイは、不必要ですよね。」
「そうです。」
「会社や職場を代わるのは、今のお年で、
 非能率的です。
 実は、カムアウトは、家庭より職場の方がずっと簡単と言われています。
 私が、Fさんが、『性別違和』であるとの診断書を書きます。
 性別違和は、障害ですから、会社の障害者枠に入ると思います。
 多くの会社は、障害のある人を敬遠し、ごまかしているんです。

 診断書を課長さんに持って行き、
『そのような次第で、明日から、女性の身なりで仕事をしたい。』
 と言えば、課長さんは上役と相談し、十中八九OKが出ると思います。
 もしだめなら、私が、友人の弁護士と2人で乗り込んでいきます。
 人権にかかわることなので、断れないと思います。
 また、仕事に差し支えない限り、減俸など、ないように、念をおします。
 周りの職場の方々は、3日程で、新Fさんに慣れますよ。」

「そうですか。安心しました。先生は、いざというとき、たのもしいですね。」
「ま、一応プロですので、たまには役に立たないと。」と澄江は、にっこりした。

それから、1年後。

昼下がり、患者がいないときに、
澄江クリニックに品のいい女性の訪問者がきた。
カルテを出そうとしていたユミは、気が付いた。
「まあ、Fさん!」と言って、澄江に飛んで行った。
背は、160cm、細身。
明るいスーツを着ていた。
「まあ、まあ、まあ。もうすっかり女性じゃないですか。」と澄江。
診察室でしばし話した。看護婦たちも覗きに来ていた。

澄江「完全な女声になってますよ。」
Fさん「先生のおっしゃったとおり、通勤の車の中で、練習したの。」
澄江「胸は。」
Fさん「あたし、運がよくて、今Bカップ。」
澄江「わあ、すごい!」
Fさん「先生のおっしゃったとおり、女装スナックを一人でしている友達のところで、
    1年間修業をしたの。ママは、よく注意してくれました。
    水商売の言葉じゃなくて、普通の女性の真似をしなさいって。」
澄江「ご家族とは?」
Fさん「子供にも、妻にもよく電話します。男声でね。」
澄江「彼とは?」
Fさん「たまにですけど、コンスタントに会ってます。」

ソファーから立ったとき、Fさんは、言った。
「ずっと思って来たことですが。」
「何ですか?」澄江や看護婦たちは、耳を澄ました。
「先生は、名医でいらっしゃいます。」とFさん。
「そんな、そんな、とんでもないです。」と照れる澄江に、
看護婦たちは、大きな拍手をした。

すがすがしい空気を残して、Fさんは去っていった。

<おわり>

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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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