澄江クリニック①「本木澄江の診察」

澄江クリニック①「本木澄江の診察」


本木澄江の精神科クリニックは、ジェンダー・クリニックも兼ねていた。
もっとも、女性ホルモンの注射や美容整形などはしない。
あくまで、窓口としてのクリニックである。

診察室は、広く、大きなソファーがあり、観葉植物が、
上手に置かれている。

本木澄江とは、本名であったが、ふつう女名前である。
彼女は、女装者であり、親が「澄江」という名をよく付けてくれたと感謝している。
澄江は、学生時代から女装をするようになり、それから、クリニックを開業するまで、
ずっと女で通してきた。
澄江を見て、男だと思う人は、まずいない。

今、30歳代後半のサラリーマン風の男性が相談に来ていた。
「そうですか。結婚されて、小学生のお子さんが2人いらっしゃる。」澄江は言った。
「はい。それで、できる女装に制限があります。」
「制限どころか、がんじがらめではありませんか。」
「1回2万円の女装サロンがあります。
 そこに行けば、メイクでかなりな女にしてくれて、
 写真を撮ってくれます。」
「今は、それで、我慢なさっているのですね。」
「はい。でも、私の小遣いでは、2か月に1度が精一杯です。」

「もし、2年の単身赴任があったら、何をなさいますか。」澄江。
「脚と髭を、脱毛します。眉をぎりぎり細くします。
 ぎりぎりというのは、男にも見えるというギリギリです。
 女装外出をします。」
「脱毛は、永久?」
「そうしたいですが、やがて妻にばれるので、永久は無理です。」
「性別適応手術で、女になってしまいたいと思いますか。」
「妄想の中で、いつも思っています。
 でも、妻子がいますので、夢のまた夢です。」

「離婚をして、女として暮らしたいと思いますか。
 まだ、30歳代でいらっしゃる。」
「それを、何度も考えましたが、やはり家族を愛しているので、できません。」
「ご家族に、女装の願望をカムアウトするのはどうですか。」
「家族が受け容れてくれるイメージがどうしても浮かびません。
 それに、いったんカムアウトすれば、家族の心は、私から離れます。
 日常の会話が、難しくなります。
 カムアウトして、うまく行っている方もいると思いますが、
 私の場合、絶対に無理です。」
「では、当面、その女装サロンに行って、願望を叶えるしかありませんね。」
(結局、こうなるんだよな。)と澄江は思った。

「ときどき、若くて独身の人が、家を離れた部屋で好きなだけ女装を楽しみ、
 すごくきれいになって外出もしているのを見て、
 うらやましくて、胸がキューンとします。」
「ジェラシーですか。」
「ちがうと思います。羨ましいのと、同時にその人を好きになってしまうので、
 その人の写真をもっと、もっと見たいと思います。」
「ここが、女装の素晴らしいところですよね。
 ジェラシーの前に、好きになってしまう。」

「『精神的女装のすすめ』というレポートを書いた人がいます。」
「ほう、どんな内容ですか。」
「あなたのように、全く女装をする環境にない人へ、書かれているものです。
 小用でトイレに入るときは、女の子のように座ってやり、
 太ももをぴったりつけてする。終わったら、必ずビデを使い、紙で拭く。」
「なるほど。それなら、私にもできますね。」
「心の中では、常に女言葉を使う。例えば、洋服店のウインドウを見て、
『いや~ん、あの服、あたしの、チョー好み。似合うかしら』なんて言ってみる。
 テレビを見ているとき、心の中で女の子になって見る。
 『あたし、この人好きなの。ああ、ステキだわ。』なんてね。」
「ほうほう。考えれば、まだありそうですね。」
「誰にも見られないところで、女の子文字を練習する。
 投函しませんが、誰かに書くつもりで、女の子文字で手紙を書く。」
「なるほど。それ、燃えますね。」

「車通勤ですか。」
「はい、片道30分です。
「じゃあ、往復、女声の練習をする。」
「ほうほう。」
「女声の出し方のマニュアル本がありますが、
 もっていて、見つかるとまずいです。
 ネットでそういうサイトに行って、参考になさるといいです。
 自分で女声が出せたと思っても、周りには、まるで男声に聞こえていますから、
 ボイス・レコーダーを使います。
 レコーダーの声が、女声に聞こえたら、次は実践です。
 洋服の雑誌などに、女になって電話して、質問し、楽しみます。
 女声を出せるようになると、かなり女になった気がしますよ。」
「よく、わかりました。」
「全部一度にやるのではなくて、気が向いたときだけね。
 どれも、けっこう疲れますから。」
「本当の女装じゃなくても、お茶を濁す程度の効果がありますね。」
 
「そう、気休めとしては、優秀です。
 まあ、こんなことしか言えないのです。
 いつも診察料をいただくのに、気が引けています。」
「いえ、『精神的女装』がためになりました。
 今まで、考えたこともありませんでした。
 それに、頭の中が、整理されました。
 家族には、カムアウトしない方がいいこと。
 私にできる女装の範囲がわかりました。」
「また、お出でになりませんか。」
「はい。先生は、何もかもわかってくださいます。」

客は、診察料を払って、出て行った。
診察料が、驚くほど安い。
「お薬出さないと、稼げないのよね。」
と澄江は、看護婦たちに行った。

「さあ、今日はもう終わり。
 シャッター閉めて、みんなで、にゃんにゃんしよう。」
澄江がいうと、3人の看護婦は、わ~いと喜んだ。
3人の看護婦は、澄江が選びに選び抜いた、女装子である。


(次回は、未定です。)

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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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