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合気流「つよプリティ」松村紀子②「靖子の実力」(完結編)

合気流「つよプリティ」松村紀子②「靖子の実力」(完結編)


近藤美咲も、松村の今の言動に失望している一人だった。
美咲は、いやいや開始線に出た。

近藤の身長は173cm、肩が張った筋肉質だ。
一方、靖子は、164cm。細身だ。
向いあえば、2周り体格が違う

近藤は、靖子に対峙した。
靖子を見た。
そのとき、身も凍るような恐怖にかられた。
これは、対峙して見ないとわからない。
『この人は強い。とてつもなく強い。』
止めようもなく、脚が震えて来る。

部員達は、みんな近藤を見ていた。
『あの、近藤さんが、震えている。』
『どうして?』
『相手が恐いからに決まってるじゃない。』
小声でささやいていた。

近藤は、5段で、いつも、受ける身だったが、
今は初段だ。段の低い者から行くのが礼儀。
行くしかなかった。
手刀を作り、目を半分つぶりながら、靖子の肩に打ち込んだ。
打ち込んだと思ったとき、靖子の技が終わっていた。

「え?」と部員達は思わず声を上げた。
『見えなかった。』

近藤は畳に腹這いにされ、右手を垂直にとられ、
靖子の左手が近藤の体越しに腕をとっていた。
その一切が、速くて何も見えなかった。
松村紀子は、固唾を呑んだ。

「みなさん、これが、裏腕固めです。
 相手の右腕を、左側から固める。
 決まれば、強烈です。
 この時、私が、力を入れるのは、小指でなく、親指なのです。
 小指で締めようとすると、相手がもがいたとき、小指が骨折します。
 小指の骨折者が、少しでも出ないように、私は、2時間もかけて来ました。
 それを、次回、松村さんにテレビで言ってもらわないといけません。」
 
靖子は、近藤の腕をほどいた。

「大丈夫。松村さんなしで、訂正だけならできます。」
とギャラリーの上にカメラマンがいた。
「全部、撮りましたよ。松村さんが、素早く中川さんの帯の色を見るところから。
 白帯だと思い、上から目線に言葉が変わりましたよね。
 5段の近藤さんを、初段と偽って出したこと。
 中川さんの技の速さ。カメラが追いつきませんでした。
そして、みなさんに説明するところ。」

カメラマンは下に降りてきた。
「昨日お電話をいただいたので、中川さんについて調べました。
 どんな人か知っていないと責任上いけませんからね。
 調べて驚きました。
 合気・和円流の神様と言われる、中川雲竜さんの孫で一番弟子。
 「和円流」ただ一人の免許皆伝。
 合気流9段。
 ここにもう一人すごい人がいますよ。
 合気流10段の高木啓子さん。」
啓子は出てきた。
啓子は、雑誌などによく出るので、顔がよく知られている。
「わあ、本物だ。」
「本物は、はじめて。」などと、みんなが言っていた。

そのとき、松村紀子が、両手をついて、頭を下げていた。
「みなさん。すみませんでした。
 退部になって当然のことをしてしまいました。
 私は、テレビに出るようになって、『つよプリティ』などと呼ばれ、
いい気になり、どんどん傲慢になってしまいました。
 合気の精神を忘れていきました。
 あげくに、近藤さんを初段と偽り、中川さんを笑いものにしようなどと、
 合気流として、全く許されないことをしてしまいました。
 それを、皆さんが心で批判されているのも分かりました。

 中川さんと近藤さんの試合で、投げられる近藤さんも、
 投げる中川さんも、あまりに速くて見えませんでした。
 9段、10段の人は、それほどのレベルにいるのかと、自分が恥かしくなりました。
 中川さんに向かっていく近藤さんが、震えていました。
 中川さんの強さが、見るだけでわかったのです。
 しかし、私は、すぐ後ろにいて、それが、わかりませんでした。
 その意味でも、近藤さんは、私より、ずっと実力が上です。

 私は、今回の反省を踏まえ、テレビのお仕事は、やめようと思います。
 合気の心が、自然に身に付くように努力したいと思います。
 ですから、もう少し、この合気流部にいさせてください。
 退部を覚悟しましたが、やっぱり合気流をやりたいのです。
 もう、部長の資格はありません。近藤さんは、最良のコーチ。
部長として、私より、数段心の出来た人がいるはずです。
みなさん、お願いします。もう少しこの部にいさせてください。」

松村の言葉を本心と見て、皆は、うなずいた。
「両立は、むずかしいのでしょうか。」
「松村先輩のおかげで、合気流に灯が点るかも知れないと思っていました。」
「柔道着のTシャツなしで、胸を開けているのは、やめてほしいです。」
「わかりました。」とカメラマンは言った。「今の、松村さんの謝罪もカメラに収めました。
 スタッフと相談して後、また、松村さんと相談したいと思います。」

カメラマンは帰った。
「ねえ。高木啓子さんと中川靖子さんが、せっかく見えましたので、
 一度は、技をかけていただきたいです。」2年生が言った。
「じゃあ、私達二人と、皆さん20人で、乱捕りをしません。」と啓子。
「わあ、それすごいです。」

20人は、二人に、ぽいぽい投げられていった。
ある時は腕の一振りで、また胸の一押しで
戦いながら、明るい声が、こだました。

正座して、うつむいている松村の横に、近藤が正座してならんだ
近藤は、松村の肩に手を掛けた。
「先輩。テレビか部長か、どっちかにすれば、やっていけますよ。
 あたしとしては、先輩にテレビの方をやってほしいです。
 テレビの場合練習時間を取られますから、
 そのときは、朝練毎朝1時間ならお付き合いします。」
 
松村は、近藤を見て、手に手を重ねた。
「ありがとう。」
松村は、近藤に微笑んだ。
「さあ、みんなの中に入りましょう。」と近藤。
「うん。」
二人は立って、みんなの中に飛んで行った。


<おわり>

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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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