スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

鷺の院 洋之助の妻・知恵①「出会い」

鷺の院 洋之助の妻・知恵①「出会い」

==============================
えー、前に書きました「洋之助とムサシ」のお話の続編を書きます。
 今度は、洋之助の妻・知恵が出てきます。
 800年卒業生の出なかった鷺の院・洋之助の2人目の卒業生です。
時代考証めちゃくちゃなので、坂本竜太など出て来ます。
地理もめちゃくちゃです。
 どうか、お許しくださいませ。
 ==============================

<はじまり>

ここは、熊本一番の賑やかな城下町。大変な人だかりである。
味噌田楽、飴、おでんに、饅頭。
かんざし、櫛、髪飾りと、目にも、お腹にも欲しい物ばかりである。
猿回し、また、四角い箱から首を出した首侍がいる。
首侍は、頭に木の皿を取り付け言っている。
「拙者が穴に逃げる間に、木の皿を見事打ちたれば、そこに置いたる1両は、
 打った人の物でござる。さあ、誰か、挑戦召される方はおらぬか。」

1人、2人の侍が、短い竹刀をもって試したが、
どうしても、首侍の首が引っ込むのが早い。
見物人は、常に10人ほどいる。
その中に、じっと見ている躯体のいい侍が2人いる。
気配といい、眼光といい、これは本物と感ずる強さである。
道場なら、6、7段の腕であろうか。
首侍は、密かに思っていた。あれだけの腕があるのに、なぜ試しに来ない。
さては、偵察か。

そのとき、目をくりくりとさせ、首侍の目を真正面から見ている人物がいた。
子供に見えるが赤い旅装束をしている女だ。小柄である。
短い髪を後ろに1本固く結んで、前髪を短くして額を見せている。
その人物が、
「おぬしゃ、ええ人相をしているな。どえらい人物になるぞ。
 よっしゃ!お前に今日は稼がせてやろう。
 2両出そう。あたしは、強いからな、お前の首が引っ込むより先に、
2打うつかも知れんぞ。」と言う。

おかしな女客が来たものだと、人だかりが、どんどん膨らみ、
大変な人数になった。
「おいおい、変な姉ちゃんだが、2打うつとよ。」
「無理だよ。今まで首侍が皿を打たれたのを見たことがない。」
「でも、2打うつと言ってるよ。」とそばにいる子供。
「打てるか楽しみ。」と、隣の女の子。
「無理、無理。」と大人。

首侍こと、坂本竜太は、考えていた。
江戸では、御前試合で1番をとった腕前である。
その坂本から見て、女は弱いような強いような、分からないのである。
殺気が全く読めない。
殺気を操っているなら、よほどの達人である。
知恵は、竹刀を上段に構えた。
「首侍、2両のチャンスぞ!それ!」
ババン!とほんとうに、女の竹刀が、坂本の頭のお皿を打った。
まず、1本は確実。
だが、人目には、速くて、2打うたれたのか、誰にもわからない。
坂本本人のみ、2打うたれたことがわかった。

「これ、女。人を愚弄するのもいい加減にせよ。
 1打か2打かなど、速く打てば、わからぬ。」
あの強そうな侍が言った。
「教えてやろう。『首侍』とはな、実を申せば、剣の達人がやっているのだ。
 だから、だれがやっても皿を打てぬ。
 今の1打は認め誉めて遣わす。だが、2打うったなど、人の目を惑わすのは、
 けしからん。今日は見逃してやるから、以後控えるがよい。」
「あんたは、しゃべらん方がいいな。」と知恵は言った。
「黙って立っていたときは、強そうに見えもしたが、言葉を発するほどに弱く見ゆるぞ。」
知恵は言った。
坂本は同感だったので、思わず笑いそうになり、それをこらえた。

侍が、むっとしたとき、首侍は言った。
「お待ちください。わしは、はっきり2打うたれました。
 この目で、ちゃんと見ましたきに。この人の勝ちでござる。」
見物人は、お侍が恐くで、大声が出せず、
ひそひそと話していた。
「首侍とお侍は、ぐるかねえ。」
「だったら、首侍は、1打でしたというだろう。」
「なるほど、その通りだ。」
ざわざわと周りが騒ぎ出した。

「いいかい、お侍。修行を積めば、7打まで見える。
 今ここで、あんたら2人を一瞬にやつけるから、
 2打さえも見えない自分を反省しな。
 真剣、木刀、竹刀、無手、何でもけっこう。好きな構えでどうぞ。」
『生意気な女め。少し、温情を見せれば、つけあがり、この通りだ。』
武士二人は、同じように思った。そして、真剣の刃をミネウチに構えた。

「ほほう。ミネウチで来るとは、見かけほどのことはあるな。行くぜよ!」
知恵は、ビューんと侍2人に飛び掛かり、首を両手で巻き、
思い切り頭と頭をぶつけた。
侍は、一瞬に白目をむいて、倒れた。

わあああああと観客は大変な喜びよう。
「さあ、首侍。二人の侍をやつけた。
 奴らは、仲間の恥と、必ず集団で追いかけて来る。
 道場の者なら、始末が悪い。
 小屋に箱を片付けて、あたしと逃げるぞ。2両は駄賃だ。」
知恵はそう言い、片づけを手伝い。
初めは手をつなぎ、途中から、
「おぬしの方が大きいから、あたしをおんぶじゃ。」
「はい。」
と坂本竜太は、言われるままにした。
女には、不思議な貫禄がある。
「どこへ行きますか。」
「昼時、飯をいただけるところに行くぞ。」
「はあ。」

二人が来たのは、紗枝呉服問屋の隣、
「夕月剣道道場」であった。

12年間後、紗枝は、夕月が、どうしても剣への思いを断ち切れぬふうを見て、
隣に剣道場を作った。
夕月は、だれが見ても美しい女性であるが、
身が男であることを隠し、紗枝と女二人の夫婦として暮らしている。
稽古のときは、後ろに髪を1本に結び、前髪を長めに降ろしている。
紗枝とは夫婦であるが、体は男女なので、「百々」という娘ができた。
夕月の正体は、かつて日本1の美剣士と謳われた佐々木小次郎、その人であったが、
身を隠すため、絶対に自分の強さを見せなかった。

(次回『夕月の実力健在なり』です。)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。






スポンサーサイト
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

瞳のセルフヌード

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。