性感マッサージ師・相沢京子③「麻里・コテンパン」

もう何のどこを書いているのか、わからなくなっています。
かなり長くなっているので、心配です。
読んでくださるとうれしいです。
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性感マッサージ師・相沢京子③「麻里・コテンパン」


7時50分になっていた。もう30分近く待っている。
麻里は、何度も会社に電話をした。
警察からの電話がないか聞いた。

その頃社会部部員4名は、頭をかかえていた。
「編集長を罪人にしちゃうよ。」
「佳代は立候補したんだからいいけどさ。」
「謝るどころか、俺ら全員逮捕だよ。社長もな。」
「ええ?社長もか!
「ええええ~~。」4人は、真っ青になった

編集長は、思案を巡らせていた。
女子のスカートの中を狙ってスマホでの盗撮などとは違う。
プロ仕様の本格的な盗撮機だ。出来心では済まされない。

それより、佳代が大事だ。
佳代は一体、警察のどんなところで、何をしているだろうか。
暗い部屋で尋問を受けているのか。
部下に「ダメ。」と言ったのは、過去に痛烈な出来事があったからだ。
「ああ、佳代ちゃん。死に物狂いで止めるんだった。」
麻里は、顔を涙だらけにして、両手で顔を覆った。

しばらくして、麻里は気づいた。
あのマッサージ店に行ってみよう。
社に電話して場所を調べてもらうと、近くである。
麻里は、歩いて「洋菓子店マロン」の前に来た。
この店が仲介の役目をしているらしい。

洋菓子店の店員姿でいる京子は、佳代から描きとった人物が来たと分かった。
背が高くすらりとしている。まだ、名前は分かっていない。
麻里は、店に入って聞いた。
「マッサージのサロンを見学したいのですが。」
「お名前をうかがえますか。」
「村井隆子と言います。」
店員はメモをしていた。
「どうぞ。」
(なんだ、簡単に見せてくれるんじゃない。)と麻里は心配して損したと思った。
京子は、廊下の半分まで案内して、麻里に背を向けたまま通せん坊をした。
「偽名を使う理由を教えてください。」
麻里は、ドキッとした。
16、7歳に見える女店員だと思い甘く見ていた。
女店員の言葉の鋭さが胸に刺さる思いだった。
「あの、どうして偽名だとおっしゃるのですか。」麻里は聞いた。

女店員は、振り向いて、麻里を正面から見た。
「今、あなたの声が震えているからです。
 あなたの目蓋が、細かく痙攣しているからです。
 偽名を使って建物に入ると、建築物不法侵入罪になります。
 逮捕されたいですか?
 あなたが、村上隆子さんである証明があれば問題ありません。」
京子は、あえて、「村上」と言った。
10年以上の取材のキャリアのある麻里だ。
今まで、いろいろな人間と接してきた。
こんな若い娘などひとひねりだと思った。
だがそうは行かない。この娘がなにやら恐くてならない。
偽名を使っているのだ。証明などない。
「証明はいいです。お名前をもう一度言ってください。」娘に言われた。
麻里は、再びドキンとした。とっさに言った名前だ。はっきり覚えていない。
店員が最後に言った、「村上隆子」という名が、心に残っている。
麻里は、緊張の塊になり、汗をびっしょりかいていた。
自分の失敗が、佳代に及ぶ。

「あの、村上隆子です。」麻里は言った。
「一番初めは、村井隆子と名乗りましたよ。ほら。」
村井隆子とメモされた紙を見せられた。
「警察を呼ぶに十分な理由です。あなたが、報道関係の人なら、罪はもっと重いです。」
「すみません。報道関係の者なので、嫌われると思ったのです。」
「報道関係の人を、嫌われるようにしたのは、報道関係の人達です。
 意味分かりますよね。あなたも、その一人です。」
「すみませんでした。」麻里は、記者手帳を素直に見せた。
「浅野麻里さんですね。週刊フラッシュ。社会部編集長。
 2年前の1月18日の発行ですね。あなたでしたか。」
京子は、何か思いを遠く馳せているような顔をした。
「あの、何か?」麻里は聞いた。
「いえ、何でもありません。」

京子は、麻里をエレベーターに乗せて、
小さなボタンを押しながら、地下のサロンに連れて行った。
麻里は、スリッパに履き替え、サロンの中に入った。
そして、ベッドの正面の壁に、盗撮機があるのをすぐに見つけた。
バレている盗撮機がなぜ未だにあるのだろう。
警察が来たら、当然押収されるものだ。
ひょっとして、佳代は、捕まらなかったのか・・。
じゃあ、あの電話は、なんだ・・。

「ありがとうございます。もう十分です。」
「もう、いいのですか。あなたは、壁を見つめただけですよ。
 何を見学に見えたのです。あやしいですね。」
「それは・・。」と麻里は、口ごもり冷や汗をかいた。
この娘に振り回されてばかりいる。この私が。
「もっとゆっくり見学なさってください。」
そう言って、店員は、麻里をサロンに残して、エレベーターに消えてしまった。
「まいったなあ。見学に来たと言って、壁だけ見て帰るじゃ、
 誰だって、疑わう。あたしとしたことが。」
平常心を失っていた麻里は、取材の基本も失っていたのだった。
店員をすぐに追いかけようと思い、エレベータに入った。
同時に扉が閉まった。
そして、1階のボタンを押した。
だが、エレベーターは、うんとも、すんとも、動かない。
実際エレベーターは、地下にあるのだ。
それ以下には下がれない。

麻里は、社に電話をしようとしたが、通じない。
「圏外」という表示が出るだけだ。
エレベーターの扉を開けようとしたが、びくとも開かない。
「緊急ボタン」など、一切ない。
麻里は、焦った。
完全に怪しまれた。
自分としたことが、と麻里は、髪を掻きむしった。
麻里は、エレベーターの中で、腰を降ろして待った。

20分ほどして、エレベーターの扉が開いた。
助かったと思った。疑惑は晴れたのか。
「外にご案内します。」と先ほどの店員が言った。
麻里はほっとした。
二人が入ったまま、京子は、エレベーターを停止した。
ガタンと、エレベーターが止まった。
京子は、言った。
「なぜ、あんな意地悪をしたかわかりますか。」と京子。
「いえ、わかりません。」
「今の嘘で、3回目の嘘です。嘘は、2回まで。警察を呼びます。」
京子はスマホを耳に当てた。
「ま、待ってください。」と麻里は慌てていた。
「もう2度、嘘をついてしまったことを、自覚なさっていますか。」
「はい。2度付きました。」麻里は言った。
「言ってください。」
「偽名を使ったのが1つです。見学の目的で嘘をついたことと2つです。」
「見学の目的を詳しく。」
「ここに取り付けた盗撮機が無事かどうか。
 もう一つは、取り付けた女性が無事どうか調べに来たのです。」
「その女性はただの記者ですか。恋人ですか。」
「好きな女性です。愛しています。」
「彼女のお名前は?」と京子。
「どうして、名前を聞くのですか?」

麻里は、自分が愛する女性の名を、おいそれと口にしたくはなかったのだ。
だが、それは、とんでもないことを言ったと気付いた。
自分は人探しに来たと言ったばかりだ。
それなら、サロンの人に、探している人物の名を、真っ先に告げるのが普通だ。
「今、なぜ動揺しているのですか。」と京子。
「あの、人探しに来たと言って、
その本人の名を言うのをためらうのはおかしいと思ったからです。」

「別に名を伏せて人探しをするのは、少しも変ではないですよ。
 その人が、我がサロンに盗聴、盗撮などの、危害を与えているなら別です。
麻里は、またドキンとした。
今の動揺で、佳代がサロンに不利益を与えたことを白状したようなもんだ。
この怖い子の誘導尋問に、自分は完全にかかっている。
「田村さんが、私のサロンに盗撮機を設置したことは、
あなたと私とで諒解で、諒解済みですよ。
『佳代の実名がバレてる。』
「あなた、変ですよ。罪に怯え逃れようとしている人みたいです。」
「すみませんでした。心配事があったものですから。」
「愛する田村さんが、警察に逮捕されることですね。」
「それをどうして、ご存知なの?」
「朝、あなたに、盗撮機が見破られたと、慌てて電話をしてましたよ。」

「じゃあ、佳代は、警察に?」
「まさか、大事なお客様を警察にやったりしませんよ。」
「ああ、よかった。ありがとうございました。」
「しかし、ロープでぐるぐる巻きにして、トイレの中に監禁されているかも知れませんよ。
 警察には渡しませんが、私達で、拷問を加え、白状させることもできます。
 あなたに時間を十分上げたのに、なぜ田村さんを探さなかったのですか。
 隠すのは、トイレ以外にないじゃありませんか。ちょっと開けてみればいいのに。
 盗撮機と田村さんと、あなたにとっては、盗撮機の方が大事だったとしか思えません。
 そんな人なら、私達の自由にさせていただきます。」
浅野は、自分の愚かさに、頭をガーンと打たれた思いだった。
「それなら、あたしを身代わりにしてください。」
「美しい言葉ですが、あなたは、身代わりになる資格がありません。」
「盗撮機の場所を知っています。」
「あなたが知っているのは、壁に貼ったただの黒いボタンでしょう。
 あなた、じーと見ていましたね。あれは、おとりです。
 盗撮機がどこに貼られたかは、田村佳代さんしか知りません。」

「拷問はやめてください。編集長のあたしの責任です。」
「しませんよ。サロンは、防犯装置だらけで、いつ誰が何をしたか、
 すべてわかっているのです。あんな犯罪になることを、部下にさせてはいけません。
 ましてや、あなたの愛する人でしょう。
 どうぞ、お帰り下さい。田村さんは、社に戻っていますよ。」
「ああ、よかった。どうもすみませんでした。」
浅野は、頭をさげさげ、帰って行った。

「なんだ、両想いなんじゃないの。」
京子は、そう言って、くすりと笑った。
 
麻里は若いのに怖い女店員から離れることができて、
命拾いした思いだった。
すぐに社に電話をした。
「あの、佳代ちゃん戻った。」
「ああ、戻ってますよ。」
「ああ、よかった。佳代ちゃんに代わって。」
「ああ、編集長、やり遂げましたよ。」と佳代の弾んだ声。
「バレたって、電話したのはなぜ?すごく心配したのよ。」
「バレませんよ。普通にマッサージしてもらって帰ってきました。
 全然怪しいところじゃないですよ。
 マッサージの途中、編集長の夢を見ました。」
「そう、無事ならいいの。安心したわ。」
麻里は、とにかくほっとしたのであった。
いくつかの疑問点があるが、もう考える気力が尽きていた。

(次回は、『京子、編集社を訪れる』です。)

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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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