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スナック・アユカ⑥「株主総会」後編  <書き足し 12:10>

最終回が見えてきました。
読んでくださるとうれしいです。
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スナック・アユカ⑥「株主総会」後編


大原は、日ごろカモフラ―ジュとして、
正規の帳簿を本棚の裏に隠し、裏帳簿を堂々と本棚に置いていたのである。
堂々と立ててあるものは、かえって疑われない。
アユカの精鋭は、内部告発をして、税務署に訴え、
休日に、税務署員立ち合いの元に、本棚に堂々とある裏帳簿を税務署員に渡し、
2年前の正規の帳簿を本棚の裏に隠し、すり替えたのである。
本年度の正規の(表向きの)帳簿が、裏帳簿のあった場所に堂々と置かれた。
このとき、2年前の正規の帳簿を1冊だけ、裏帳簿の棚の端に置いた。
大原が一番よく使う裏帳簿である。
アユカ精鋭は、株式総会の前の日、棚に1冊ある2年前の帳簿を、
本棚の裏に移した。

大原は、間抜けにも、背中の2年前の帳簿を裏帳簿と思い、
10日間の不正を記録してしまった。
高級料理屋で部長たちに振舞った料理、賄賂として渡した金を、
全部書き込んでしまった。

株主総会に高橋と大原は、互いに確認したにかかわらず、
本棚の裏にある2年前の正規の帳簿を持ってきてしまった。
(思い込みとはこんなものだ。)
本棚の裏にあるのは、表向きのものばかりだ。
それを、ごっそり持って来た。
棚にある、裏帳簿は、ゆめゆめ持って行けない。

朱美「高橋さん。本物の裏帳簿は、もう税務署に行ってるわよ。」

彩花が手を挙げた。
中村「武田さん。」
彩花「高橋さん。その帳簿が語るように、2年前までは、あなたは不正をしなかった。
   あなたが、2年前、人件費の搾取をはじめてから、
   各店舗は、3人いた人が1人になり、店長さんは、死ぬほど苦労したんです。
   中には、精神的に参ってしまい、薬を呑みながら頑張っていた人もいます。
   私は、それを絶対許せません。
   また、売り上げから1000円を、店長に、コンビニのATMに寄付だと言って、
   毎日入金させました。それが、バレナイように、お金をころがし、
   最後には、ご自分に、毎月600万円が、手元にくるようにした。ずるいです。

   バイトさんへの人件費の搾取は、目も当てられません。
   お店2人のバイトさん計400人。時給1000円として、
   6時間労働。これを月にすると、6000万円を、帳簿をごまかし、
   独り占めにしていたのです。2年間で、10億円を軽く超えます。
   これだけの搾取をしておいて、さらにATMの寄付までさせる。
   鬼というほかありません。

   後ろの重役の方々も、仲間ですね。
   料理屋で話したことは、全部記録して、警察に渡してあります。
   今年の裏帳簿、去年の裏帳簿は、税務署の方がすでにお持ちです。
   2年前の帳簿と比べれば、不正が一目瞭然です。
   私は、あなた方を絶対許せません。
   よって、自分が社長になる決心をしました。」

重役たちは真っ青になっていた。
高橋の不正がまさかこれほどまでとは思わなかったのである。
月にして6000万が、高橋の懐に入っていた。考えただけでも恐ろしい。

高級料理屋では、高橋は次期社長になるために、
自分達を招いて、株式総会での1票を欲しがっているだけだと思っていた。
だがもう、小遣いでは済まない金額をもらっている。
300万円は超えている。
立派な贈収賄である。
高橋が、それほどの額を振舞える財源を考えるべきだった。
これだけもらってしまえば、もう高橋の不正を知っても黙認せざるを得ない。
高橋の裏帳簿に、きっちり自分たちが受け取った金額が記録されている。

中村「もうご意見はありませんね。
   では、投票に移ります。
   それぞれ、持ち株数によって、票数が異なります。
   それは、こちらで、計算します。
   高橋健三さん、辞退なさいますか。
   警察と税務署の方たちが、
   ドアの向こうで待っていらっしゃるようですよ。」
高橋は、腕を組み、それでも、首を横に振った。
後ろの重役たちは、真っ青になり、万事休すと首を垂れていた。
高橋なんかに、そそのかされたことが悔やまれたが、
結局は自分が悪いのだった。

投票と計算が終わった。
中村「それでは、結果を発表します。
   高橋健三さん、49票。
  (それでも、票を入れる奴がいるのかと、中村は内心怒りに燃えた。)
  続いて、武田彩花さん。51票。
  (何?と高橋は驚いた。では、あの派手な女が、49票の大株主だったのか。)
  次期社長は、武田彩花さんと決まりました。
  これをもって、散会といたします。
 彩花は、社長、朱美と抱き合って喜んだ。

高橋は、逮捕されても、投票では勝っていたと、
自分への最後のプライドを守るつもりだった。
だが、その票においても、結局負けであった。
あの派手な女は、スナック・アユカと呼ばれていた。
今日の結果では、スナック・アユカが49票持っていたことになる。
では、株主表のスナック・アユカの5票とはなんだ。
もしや、書き替えられたのか。ぎりぎりまで、我々を安心させるために。
それは、無理だ。俺の机のファイルの中にある。
それに、プリントは手垢がつき、シワがよっている。
すり替えればわかる。だが、すり替えられたとしか思えない。
彩花しか、やるものはいない。どうやったのだ。

高級料亭で部長どもに大金をばらまき、何度もおごり、したくもないバカ話をし、
盛り上げるために、ドジョウすくいまでやってみせた。
それが、奴ら全部の株を得ても、始めから負けていたのだった。
宴会で自分が一番嫌なことをし、何にも役に立たない奴らを喜ばせたことは、
今、自分を惨めにさせるだけだった。

帳簿がすり替えられていた。朝飯前の業でやられた。
大原の工夫など太刀打ちもできてなかった。
武田彩花は、何もかも知っていた。裏帳簿の場所、本棚裏にある正規の帳簿。
それを持って俺や大原が総会に来ること。
2年前の帳簿だと気づかないだろうという読み。
2年前の帳簿に、大原に10日間の不正を書かせた。
大原のような抜かりのない男に、どうやって書かせたのだ。
すべて、知られていて、すべて操られていたのだ。
全部見通していた。たった一人でどうやった。
あの無能な第一秘書が。

そうか。無能な第一秘書は、俺を欺くための仮の姿か。
それを、2年も演じ続けたのか。
前社長は、会社のことは何もできない男だ。
彩花が、全ての社長事務をやっていたのだ。
俺としたことが、どうして、それに気づかなかった。
社長の起案書は、すべて彩花が作っていた。
社長への起案書も、全部彩花がさばいていた。
そうしながら、俺と戦う作戦を練っていた。
大した女だ。

18億を手にした俺の頭脳が、軽く手玉に取られた。
大原の知恵など問題外にやられた。
恐ろしい女だ。2度と敵にしてはならない女だ。
アユカの精鋭の存在を知らない高橋は、
彩花一人の仕業だと思い込み、彩花の恐ろしさを過大に見て恐怖したのである。
高橋は、自尊心がずたずたになり、悔しさに目を閉じ唇をかんだ。
これで、一文無しである。

高橋、大原、重役等は、部屋を出ると、税務署員、警察の迎えがあり、
全員手錠をかけられ、連れていかれた。
手錠とは、屈辱的なものである。それを、ひしひしと感じた。

ほとんどの社員が、それを見ていた。
「驚いた。高橋部長が手錠はめられてる。」
「あの仏の面が、不自然で怪しかったじゃない。」
「何か不正をしたんだ。」
「重役連も、ごっそり連れて行かれてる。全員かも。」
「じゃあ、社長は、第一秘書さん?」
「大丈夫かなあ。」
「心配だなあ。」
「大丈夫ですよ。あの方ほど心が温かく、頭の切れる方は、めったにいません。」
みんなは、えっと思って、振り向いたが、だれもいない。
スナック・アユカ、精鋭部隊、第一任務終了であった。

(次回は、「社長の所信演説」です。)

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プロフィール

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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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