百均で働く悲しき正社員①「女の子になって転職」(前編)

長くなりました。前編・後編にわけます。
読んでくださるとうれしいです。
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百均で働く悲しき正社員①「女の子になって転職」(前編)


まだ、午前中である。
ママは、パソコンから打ち出した地図をみんなに見せた。
「ここ、この百均。そうとうひどいのよ。
 あたしはね、小工場で、人がいなくて、
社長も汗みずくになって働いているところは、OKなの。
一大チェーン企業で、社長は高級車乗り回して、
女遊びやってて、各店舗の人件費を搾取する。
そういうところが、あたし達のターゲットなのね。
 ここ、店長は、小野圭一くん24歳。このままだと、彼は1週間以内に倒れるわ。」
「じゃあ、彼をここに連れて来ればいいんですね。」と久美。
「うん。女の子みたいな可愛い子よ。」とママ。
「わあ~い。」と三人は、バンザイをした。

『百均鶴島店』10時オープンだが、中に一人来ている。
それが、店長の小野圭一だと3人は思った。
店長は、店の準備で9時には来ている。
バイトのレジの人が、10時10分前に入る。
10分後に、オープン。
このとき3人は驚いた。
けっこう大きな店で、レジは8台もあるのに、バイトが4人しかいない。
最低8人は必要だ。
それが、レジに3人、あと一人と店長がフロアーという有様だ。

在庫チェックがあるが、それをしている暇がない。
仕切りなしに、品物の場所を聞かれる。
店長は、ストレートなカラフルなエプロンをしている。
そのためか、子供から「お姉ちゃん」とか、
おじさんから、「姉ちゃん」としょっちゅう呼ばれていた。
慣れっこなのか、店長は、気にしない。
レジの人は、いい人のようだ。

注文の品が段ボールで来る。裏に回して、業者と中を開ける。
来た商品を並べる。

昼になると、レジの人を交代に、昼食に行ってもらう。
その間、店長がレジに入る。
だが、その間も、品物の場所を聞かれる。
並んでいる人に、
「すいません。」と店長は何度も言った。

店長は、みんなの食事が終わってから、店長室に入る。
食欲がないので、コーンフレイクと牛乳。
ほんの10分だけ。
この10分だけが楽しみなんて、悲しいなあと圭一は思う。

久美「あたし、百均のバイトやったけど、これだけの店で4人っての初めて。」
奈々「8人は必要よね。」
美晴「立ち食いそばのときを思い出して、身がつまされる。」
奈々「手伝っちゃいけないんでしょう。」
久美「バイトさんが帰ったら、少しはいいんじゃない。」

その日、悪いことに、クレイマー・クレイマーが来た。
クレームを付けることを喜びにしているおばさんだ。
この人が来ると、対応に20分は取られる。
その時間、するべき仕事が溜まっていく。
納品がドンドン来る。
その間発注もする。
時間給のパートさんの交代がある。

閉店の10時までが、地獄のように長く感じる。
10時になり、バイトの人を帰して、やっと一人になる。
このとき、やっとほっとする。
まだまだ、仕事はあるが、とりあえず、店長室でコンビニのお結びを食べる。
ちゃんとした夕食も食べられない。
週1回の休みの日は、疲れて1日寝ている。
圭一は、ふと悲しくなり、涙がこぼれた。

3人はトイレに隠れていて出て来た。
「さあ、あたし達で残りの仕事やっちゃおう。
 あたし、このチェーンでバイトしたことあるから、わかるから。」久美。
「うん。あたしも少しわかる。」と奈々。
「あたしは、床磨き。」と美晴。
3人は始めた。
現金をまとめ、レジと照合する。
現金を袋に入れておく。
不足している商品を調べ、発注。
床の掃除。
これを一人でやると、1時間はかかる。
11時半が、ふつう店を出る時間だ。
アパートに12時過ぎに着き、お風呂はどんなに嫌でも入る。
30分くらいはテレビをみたい。
こうして、寝る時間がどんどん削られる。
翌日は、7時半に起きて、
8時半にアパートを出る。

正社員になることに焦っていた。
最後は、雇ってくれるところどこでもいいと思って、ここに来た。
正社員だから、デスクワークをイメージしていた。
ところが、この2年、仕事は、アルバイトと、全く同じだ。
これに、責任を取らされ、バイトさんの調節をし、
店の始まりと終わりに、余分な仕事がある。

圭一が、涙を拭いて出て来ると、3人のエプロン姿の女の子が笑顔で立っていた。
「現金の照合終わりました。現金はこの袋に入っています。」
「不足分の商品の発注終わりました。」
「床掃除、すべて終わりました。」

圭一の顔にみるみる笑顔が浮かんだ。
「わあ、みなさんは、寝てる間に仕事をしてくれる小人さん?」
「もっと、いい3人かも知れませんよ。」奈々が言った。

久美は、ブラック企業を摘発する会の話をした。
「圭一さんは、あと1週間仕事を続けると、倒れてしまいます。」
「あたし達も、圭一さんと同じように、倒れる寸前だったんです。」
「これから、アユカっていうスナックへ一緒にいきましょう。
 きっと元気が出て来ると思います。」

ここに小野圭一は、救われることになる。

4人でアユカに来た。ママは一番に、
「まあ、可愛い人だわ。
 ね、圭一さんは、女の子になりたいって思う。」
両脇で3人は、ニマニマしていた。
「ぼくが、髪の毛をこんな風にしているの、
 ハードな職場で、少しでも女の子気分でいたいからなんです。」
「じゃあ、女の子になりましょう。明日から、職場に行かないのよ。」ママ。
「え、どういうことですか?」と圭一。
「あんな会社、こちらから辞めてやるの。生活は、保障しますよ。」
「わあ、それ夢見たいです。」
「じゃあ、このカクテルを飲むと女の子になるの。
 必要な時は、男の子に戻れるから、安心して。」
圭一は、カクテルを飲んだ。
すると、体の底からエネルギーが湧いてきて、
さっきまでの疲れが嘘のようだった。
3人は、圭一を見て、うれしそうに、拍手をしていた。
『可愛い。一番可愛いかも。』と思っていた。
圭一は、自分が女子高生の夏の制服を着て、
髪がストレートに肩まで届き、外巻き、前髪をヘアピンでとめ、
額を少し出していることに少しも気づいていなかった。

(次回は、「ママ、本領発揮」です。)

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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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