スーパ洋子対大リーグ1:9⑤「大スーパ記録」最終回

最終回です。読んでくださった方々、ありがとうございました。
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スーパ洋子対大リーグ1:9⑤「大スーパ記録」最終回


シャイアンツの2番打者ジョディがバッターボックスに入った。
観客の「あと5キロ!」コールが始まる。
85キロまで、あと5キロだ。
洋子は、振りかぶって、第2投。
ボールは、うなりを上げて、クリスのミットに飛び込んだ。
バーン。
180キロを表示。
わああああああああと観客の声援。
今や、敵味方なく、全員が洋子を応援している。
「もう少し引っ張ろうと思ったけど、そろそろ行くか。」
洋子は、クリスに向かって、アゴちょっとあげた。
「185だな。」クリスに通じた。

洋子は、振りかぶった。片足を上げて、
『ショーは、大袈裟にいかないとね。』と心で言った。
洋子の左足が、より高く上がったと、観客は見た。
ムチのように体をしならせ、洋子は、全力球を投げた。
白いボールが、ヒュンとクリスのミットに収まった。
爆音。
球速表示が、「185」を示したとき、観客は、興奮して、
立ち上がり、すごい声援と拍手を送った。
打者は、もちろん見送り。
「ほんとに、俺たちは、185を見たんだ。」
「すげー、怖いくらいだった。」
テレビも、このときだけ、横映しにして、球速が分かるようにした。

観客の誰かが言ったのか、
「ウキぺディアには、ミス洋子の最速球は、190kmとあったぞ。」
「ほんとか?」
「じゃあ、あと5キロアップできるの。」
この辺から、「あと5キロ!」が始まり、それが、一気に会場に広がった。
洋子は、クリスに、アゴあげ、あと5キロを伝えた。
『うへー、洋子、ほんとかよ。』とクリスは、アゴサインした。
『試しにね。』洋子は、言った。

洋子が、190を投げようとしている。
会場はそれが、わかり、シーンとなった。
洋子は、ボールを粉で揉み、振りかぶった。
そして、クリスに向かって一気になげた。
ズバーンと大砲のような音がして、
球速掲示板が、190kmを表示した。

うわあああああああと、観客も選手も総立ち。
拍手と歓声がいつまでも止まなかった。
洋子とクリスは、近づいて、抱き合った。
「190をキャッチしたなんて、夢みたいだ。」
「クリスのおかげ。そして、そのミットの。」

二人は、観客に両手を上げて、声援に答えた。

試合は、興奮の内に終わった。
アナ「ボブさん。試合をご覧なっていかがですか。」
ボブ「今日この席で、感動的試合を見ることができ、感無量です。
   ミス洋子の190を見られただけでも、感激です。
   これもそれも、ドンジャーズのジャッキー監督の勇敢なる発表が、
   このゲームを実現しました。
   監督の願いである大リーグの活性化。実現するでしょうね。」

洋子と監督ジャッキーは、みんなに胴上げされた。
そして、宴会場に向かっているときである。
シャイアンツのロディとラルフが追いかけて来た。
「ミス・エンジェル。君はスーパーコーチだろ。」
「はーい、そうです。」と洋子は胸を張った。
「俺は、どうやったら、記録を作れる?」とロディ。
「ロディさんは、すでに、球速172kmの記録保持者ですよ。」
「え?どうして。」
「今日のメイン・スピードガンは、狂っていたんです。
 そこで、私は、アンパイアにそれを言いって、正しく修正してもらいました。
 修正記録では、ロディさんは、171.76km。
 大リーグ最速記録です。監督は、もうご存知ですよ。
 いちばん、効果的なときに、発表なさるおつもりだと思います。」
「ええ?じゃあ、ヨーコ・コーチ。あのとき、どうして、最速を出せたんだ?」
「あの5投目。あの時だけ、ロディさんの、中指と人差し指が、
 1シーム(縫い目)ずつ狭かったんです。
 指が狭くなると、指が長くなりますよね。で、有利。
 でも、ボールが揺れる欠点があります。
 それを克服されると、ジャンジャン170台が出ますよ。」
「おお、さすが、スーパーコーチだ。」

ラルフが言った。
「俺にも、一言。俺はロディのフォークが捕れない。
 毎回命がけでやってる。どうすればいい?」
「ファースト・ミットのような縦長のミットを特注するのが、一番簡単です。
 ミットの形とほぼ同じで、5cm縦に長いのを作れば、
 スコップで土を救うように、軽くボールを捕れますよ。
 3cm長いのでも、全然ちがいます。」
「やった、そうか!ありがとう。」
二人は、子供のように飛び上がって行った。

翌日記者会見があった。
ジャッキー監督、洋子、ロディ、ボルグ監督出席。

記者:ミス洋子、今回の試合で一番うれしかったのは、なんですか。
洋子:ロディさんから謝罪をいただいた後、私がマイクをいただき、
   全観客の方々が拍手をくださったときです。
   両チームのわだかまりが解けたように思え、うれしかったです。
記者:ジャッキー監督。いかがですか。
ジャッキー:同じく、ミス洋子が、私の真意を皆さんに伝え、
      「勇敢なるドンジャーズ」と言ってくださったことです。
      涙がでました。
記者:ロディさん。一番うれしかったのは、いつですか。
ロディ:もちろん私の無礼な投球を皆さんが許してくださったときです。
    ミス洋子のおかげです。
    それと、ロサンゼルスを「天使の町」と私にしては、
    上出来のシャレを言えたときです。
   (みんな、笑い。)
記者:ミス洋子は、コーチとして、多大な年俸をもってのオファーを受けながら、
   日本に帰り高校野球のコーチをなさる。その理由を教えてください。
洋子:大リーグはみなさんは、完成された選手の方ばかりです。
   ほとんど、コーチをする余地のない方々です。
   その点、高校野球の皆さんは、コーチをすれば、どんどん向上されます。
   コーチとして、その喜びは、何ものにも、かえがたいのです。
   私にとっては、『なんてったって高校野球です!』(と拳を上げた。)

美輪高校では、部員たちが、中村監督の家に集まって、テレビを見ていた。
洋子の言葉を聞いて、みんな、おおおおおおおと拍手をした。

インタビュー会場。
「はい。」とロディが手を挙げた。
司会:「ロディさんどうぞ。」
ロディ:「私ね、試合のあと、スーパーコーチ・ミス洋子に聞いたんです。
    『大リーグ最速記録を出すにはどうすればいいか。』って。
    そしたら、ミス洋子は、たった1分、私にコーチしてくれました。
    それを聞いた私は、ぱあっと目が開きました。
私みたいに、大リーグの選手だって、みんなスーパーコーチが必要なんです。
    みんな悩んでいます。ですから、倉田コーチに、どんどんアメリカに来てほしいです。
ボルグ監督:旅費、宿泊代は、全部球団が出します。漁師町フリーパス付です。
ロディ:監督、チーム独占は、無理でしょう。いろんなところを回ってもらわないと。
司会:(笑いながら)そうですね。
    ミス洋子、大リーグ選手も、首を長くして待っているようです。是非アメリカにも来てくださいね。

大きな拍手で、インタビューは終わった。

洋子は、大きなお土産の袋を持って、中村監督の家に帰って来た。
見張りがいて、洋子を見て、家の中に飛び込んで行った。
洋子が監督の家に入ると、100人の部員が集まっている。
マネージャー安田や中村監督の家族もいた。
みんな、にこにこしている。
皆は、いっせいにクラッカーを鳴らした。
「倉田コーチ、お疲れ様。」
みんなは、せーので、『なんてたって、倉田コーチ!』と言った。
『ああ、やっぱり、ここ。』
洋子は、にこにことした。

<おわり>

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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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