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夜の分娩ルーム④「カナの幸せ」最終回

最終回です。少し長くなりました。
全然えっちじゃなくて、申し訳ありません。
読んでくださるとうれしいです。
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夜の分娩ルーム④「カナの幸せ」最終回


仕事の終わりは、夜中を過ぎるので、
レナは、自分の車で、必ず、カナのアパートまで送る。
カナが着替えて来る。
白いミニのプリーツスカートに、ピンクのサマーセーターを着ている。
カナは、男子にしては、ヒップが大きく、
アンダーバストが細いので、ハイウエストで、
まるで、女の子に生まれて来たような子だ。
美貌で気品があり、誰が見たって、年頃の女の子だ。
ルミが、恋するのも無理はない。

女みたいだと中学のとき、さんざんからかわれ、そのときから、口がきけなくなった。
級友はそれを反省して、一切カナをからかわなくなったが、
カナの緘黙は、治らなかった。

高校は、通信制の高校を4年で出た。
これは、並大抵ではなく、毎年、2%くらいの生徒しか卒業できない。
カナは、高い学力を持っていた。

「あら、お母さん、あたしを待っていることなかったのに。」
カナは、家の中では、ずっと話ができていた。
「でもねえ。カナの顔を一日1度は、見たいのよ。」
母の妙子とは、母子の二人暮らしである。
妙子は、カナの女装を、中学を出たときから認めている。
夫が病気で他界し、妙子は、パニック障害を発症してしまった。
外に出ることができない状態が、もう数年続いている。
母は、家の中では、何の障害もなく過ごせる。
しかし、ゴミを出す程度でも、外に出ることに困難がある。
カナも、家の中で、母とならなんでも話せる。
だが、1歩外に出ると、話しができなかった。

カナは母に、看護士の服を着て働いていると言っていた。
それに、嘘はない。
だが、妙子は大体の予想がついていた。
夜、12時を過ぎて、1時ごろ帰って来る。
しかし、毎夜、車で送ってくれている。
大切にされている証拠だ。
カナの収入がないと、暮らしていけない。
カナに仕事があるだけでも、ありがたいと思っている。

「おかあさん。今日、あたしに、少しいいことあったんだ。」
カナは言った。
「え、なに?教えて。」と妙子。
「先生の前で、少し、お話ができたの。」
「え!それは、ほんと!」
「うん。先生だけじゃなくて、誰にでも、話せる気がするの。」
「まあ、そうだと、いいね。」妙子は、目を潤ませた。

2日後、夜の8時、ルミから来たいと電話があった。
「ルミさんには、恩があるから、サプライズしましょう。」
とレナが言った。
やがて、チャイムが鳴って、ルミが入って来た。
カナはドキドキしていた。
息を吸って、カーテンを開け、
「ルミさん、お待ちしていました。」とにっこり言った。
「はい。よろしくね。」
とルミは言って、はっと気が付いた。
「カナちゃん、しゃべれるようになったの!」ルミは叫んだ。
「はい。今のところ、話せるようになっています。」カナは、満面の笑顔でいった。
すぐ後ろに、レナが来ていた。
「ルミさんのおかげだわ。」とレナ。
「あたしは、何もしてないわ。レナの手柄よ。
 まあまあまあ、これは、今日、プレイどころじゃないわ。
 お話を聞かせて。」ルミは言った。

ジュータンの部屋のテーブルで、
ルミは、カナに関するすべてを聞いた。
カナの母親のパニック障害のことも聞いた。
ルミは、うなずきながらレナに言った。

「レナさん。せっかく見つけたカナちゃんだけど、
 あたしの診療室にちょうだい。
 それなら、昼のお仕事になり、お母さんとも、長くいれる。
 カナちゃん、あたし、精神科の医師免許持っているけど、
 やっているのは、赤面恐怖や、吃音とか、パニック障害とかの、
 催眠治療を得意としているの。
 で、一人でやっているのね。
 1回の治療は、8000円なんだけど、
 あたし、医師じゃない。その医師が8000円、手でもらうのはずかしいのよ。
 そこで、受付に一人欲しいの。
 カナちゃんが来てくれたら、もちろん、女子看護士さんの姿でいい。
 あたし、カナちゃんのお母さんを治せると思う。
 あたし、往診もやっているから、お母さん、くる必要ないの。

 レナさんどう?カナちゃんは、医療事務とか、看護士とか、
 少しずつ資格を取っていけばいい。
 通信高校を出るなんて並大抵ではないわ。きっと、お勉強もできるはず。」

 あたし、カナちゃんが来てくれたら、医師と看護婦の関係は、
 きっちり守るわよ。遊びたいときは、レナさんのところへくるから。」

「カナちゃん。いいお話だと思うわ。私のことは、考える必要ないのよ。
 ここは、カナちゃんの気持ち1つで決めていいのよ。」レナは言った。

「患者さんの中には、対人恐怖で話せない人もいるし、
 赤面恐怖の人もいる。待合室で震えている人もいる。
 そういう患者さんに対して、カナちゃんは、理解してあげられる。
 受付じゃないとき、『いかがですか。』『少しよくなられて、よかったですね。』って、
 親身になって話しかける。これは、実に大きな癒しなの。
 その点、カナちゃんは、最高の看護士さんだわ。」

カナは泣いた。
「うれしいです。あたし、ルミさんのところで、看護士のお仕事したいです。
 小さい頃からの夢でした。よろしく、お願いします。」
カナは頭を下げた。
ルミとレナは、拍手をした。

翌日、午前10時、ルミこと木本浩二は、私服のカナと、
カナの自宅を訪ねた。
男装の浩二は、細身でとても優しそうな人だった。

妙子はあわてて、座布団を3つ用意した。
浩二は挨拶をして、
「この度、カナさんに、私の診療所に来ていただくことになり、ご挨拶にきました。
 私は、精神科の医師ですが、催眠治療を得意としていて、
 赤面恐怖や対人恐怖、吃音、パニック障害の患者さん等を見ています。
 看護婦は、カナさんがただ一人です。

 給与ですが、私は、稼ぐのが不得手であります。
 しかし、カナさんには、公務員並みの給与をお渡しできると思います。
 ボーナスもありです。

 カナさんには、女性として働いていただきます。
 そして、おいおいに、資格を取って行ってもらおうと思っています。
 私は、往診治療もしています。
 お母様のパニック障害も、ききました。
 私の得意分野ですので、ご希望であれば、往診いたします。
 あ、少し、話し過ぎました。よろしくお願いいたします。」
浩二は、頭を下げた。

妙子は、涙に暮れていた。
「ありがとうございます。うれしいです。カナをよろしくお願いいたします。」
カナも涙を浮かべていた。

浩二は、せっかくだからといって、
妙子に第1回目の催眠治療を行った。
妙子は、完全に催眠にかかった。
「はい。醒めたら、気分爽快です。」
浩二がいうと、妙子は、目を開けた。
「ああ、気分がいいです。」と妙子は言った。
「今の治療を、5回ほど受ければ、外に出られるようになるかも知れません。」
浩二はにっこりと言った。
「それは、楽しみです。」と妙子は言った。

浩二とカナは、診療所に向かった。
カナは浩二に聞いた。
「あたしより、先生の方がえらい方なのに、どうして、先生から挨拶に来てくださったんですか。」
「それは、私はもう治療を始めているつもりだから。
 カナのお母さんに、今一番必要なのは、『安心』なのね。
 カナにとっても、同じ。お母さんが、安心してくださったら、今日の私の治療は、成功っていうわけ。」
「わあ、感激です。母は絶対安心したと思います。」
「その安心が、おかあさんの症状をどんどんよくするよ。」
「そう思います。」
「カナも同じ。楽しみなことばかり胸に浮かぶようになったら、
 もう、大勢の前でも話せるから。」
「それは、楽しみです。」カナ。
「そう、その楽しみ。」
浩二とカナは、顔を見合わせにっこりとした。

<おわり>


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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