浩美は、まるで女の子③「エリの告白」

物語は、終わりに近づいてきました。
最後までお付き合いくださると、うれしいです。
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浩美は、まるで女の子③「エリの告白」


放課後は、浩美の仲間たちが部活に行く。みんな卓球部だ。
変わり者の有希は、運動系の部活に入っていることを、自分でも不思議に思っている。
「有希が、運動部だとはなあ。」と、ときどき高野がからかう。
「卓球部は、体育会系の中で、唯一誰でも入れるクラブなのよ。」と有希。
「そういやあ、そうだ。俺も卓球部だ。」と横井が言った。

浩美と里中エリは、二人とも帰宅部だった。
浩美が帰りを誘うと、エリは、簡単にOKした。
二人で門を出るとき、
「すげっ、学年1番と2番が歩いてる。」と誰かが言った。

「あたし、家で必死で浩美君に追いつこうと勉強してるけど、
 追いつけない。」とエリ。
「嘘。」と浩美は言った。
「里中さんは、お母さんと2人暮らしで、家に帰ったら、
 お料理をして、いっしょに食べて、片付けて、それから、ABBの踊りの練習して、
 宿題だけやって、寝る。」と浩美。
「どうして、知ってるの?」エリは、目を丸くした。
「だって、新学期のクラスの自己紹介のとき、そう言ったよ。
 それなのに学年で2番ってすごいと思ってる。」
「あんなとき言ったこと、覚えていてくれたの。
 あ、だから、今日、踊りに誘ってくれたの?」
「ううん。踊りに誘ったのは、里中さんと仲良くなりたかったから。」
「浩美君って、不思議な人ね。
 今日、すごく自然に誘われて、あたし、心のまま、素直に『うん。』って言えた。」

二人は、それから、駅前のドーナツ店に行った。
このときもエリは、素直に「うん。」と言った。

「浩美君のこと、クラスのみんな、女装させたいって言ってる。あ、気にさわったらごめんなさい。」
「妹が、ときどき女装させてくれるよ。」
「嫌じゃない?」
「うれしくて、たまらないよ。」
「じゃあ、みんなに見せてあげればいいのに。」
「それは、ちょっと恥ずかしいかな。」
「あたしは、見てみたい。」
「里中さんにだけなら、いいよ。」
「わあ、じゃあ、今日あたしの家に来て。女の子になって、
 母に紹介するから、3人で、食事しよう?」
「うん。いいよ。」浩美は言った。

浩美は、その場で、家に電話した。
「今日、里中エリさんて人のお宅で、お母さんと3人で夕食食べて、
 それから、帰るね。」
「うん、わかったわ。」母が受話器を置いた。
「何?女の子の家に行くの。」妹の沙也が聞いた。
「里中さんだって。」
「うほっ。お兄ちゃんもやるじゃない。
 ちゃんと、女の子好きなんだ。」沙也はそう言ってうきうきとした。

里中エリのマンションは、浩美の駅から2つ離れたところにあった。
中は、3LDK。
エリの部屋は、広くて8畳ほどあった。
エリは、浩美に後ろを向かせて、水色のギンガムのワンピースに着替えた。
髪をポニーテールにして、シュシュをつけた。
「もういいわ。」と言われて、浩美はエリを見て、ときめいてしまった。
ポニーテールは、浩美の大好きな髪型だ。前髪が可愛い。
「里中さん。ぼく、ポニーテール一番好き。里中さん、すごく似あう。」
エリは少し赤くなって、「ありがとう。」と言った。

「じゃあ、下着から、女の子のものつけないと気分出ないわよね。」
とエリは、うれしいことを言った。
「じゃあ、下着は新品ね。ショーツと、ブラ。Bカップでいい?
 あ、浩美くんに何カップも何もないよね。」エリは、そう言って笑った。
浩美は、ここで言おうと思った。
「里中さん。実は、ぼく、特殊体質でね、体が女の子に成長してるの。
 で、胸が、Bカップほどあるの。」
「そうだったの?じゃあ、笑ったりして、ごめんなさい。」
浩美は、エリがすんなり浩美の言葉を受け入れたことをうれしく思い、
さらっと謝ってくれたことも、うれしく思った。

浩美は、Bカップのブラをかり、エリの中学生のときの、クリーム色の、
7分袖のワンピースを着た。
浩美の髪は、女の子風のショート・ヘアーである。十分女の子だ。
「着たよ。」と浩美は言った。
振り向いたエリは、浩美を見て、みるみる目を輝かせた。
「わあ~、可愛い。」
と、飛び跳ねた。
「体のラインも、女の子なんだね。それも、さっき言った理由で?」
「うん。自慢じゃないけど、ぼく、ABBの河原涼子さんと同じサイズ。」
「わあ、すごい。どうりで脚が長いと思った。
 ね、ちょっとメイクしてみようか。」
「里中さんもする?」
「うん、いっしょにしよう。」
二人はファンデーションを薄く、ピンク系のシャドウと、チーク。
薄いピンクのリップをつけた。
二人とも美形で、メイクをすると、ものすごく可愛くなった。
エリは、浩美の髪の後ろ半分を膨らました。
すると、浩美のショートは、さらに女の子っぽくなった。

「わあ、浩美くん、絶対女の子。誰が見たって女の子。」とエリは喜んだ。
「ね、クラスのみんなに見せられないでしょう。」と浩美。
「あたしだけ浩美くんの女の子見て、みんなに悪い気がする。」
「そのうち、そんなときが来る気がする。」

「ね、母の前では、浩美くん、しばらく女の子でいようよ。
 だから、あたしことエリって呼んで、浩美くんのこと、浩美って呼ぶ。」
「うん、それおもしろい。」浩美はにっこりした。

浩美が助手になって、二人でカレーライスを作った。
二人は、うきうきして母の早苗を待った。

やがて、ピンポーン。
浩美はテーブルにいた。
「ね、お母さん。お友達が来てるの。」とエリ。
「まあ、あなたにお友達?何年振りかしら。
 まさか、男の子だったりして。」
「そんなはずない。」

早苗が姿を見せたとき、浩美はさっと立った。
「小川浩美です。はじめまして。」
浩美は女の子らしくお辞儀をした。
早苗は、美人で、大胆な花柄のワンピースを着ていた。
「まあ、可愛い方ね。どうぞエリをよろしく。」
早苗はそう言い、手を洗ってテーブルについた。
いただきますをした。
「まあ、このカレーおいしいわ。」
「浩美といっしょに作ったから。」エリ。

「エリに、お友達がいるなんて、聞いたことないんですよ。
 小学校のときから、めったに話さない子なの。」
「エリさんは、超美形なんですね。
 だから、男の子も女の子もビビっちゃって、話しかけられなかったんです。
 おまけに、成績が学年2番なんて聞いちゃって、
ますます恐れ多くなっちゃったんです。
だから、エリのせいではなく、みんながアホだったんです。
 だから、早い者勝ち状態でした。
 それをいち早く悟ったあたしは、『あたしのもの!』と、
 お手つきをした訳なんです。」浩美は、にっこり笑った。
「まあ、浩美さんは、おもしろい言い方をなさるわね。」早苗は笑った。

「お母さん、浩美こそ、あたしがどうしてもかなわない学年1番の人なの。」エリ。
「まあ、エリがどうしても抜けない人がいるって言っていた、
 その人が、浩美さんなの。」
「ま、早く言えばそうですが、エリさんを抜くのは並大抵ではありません。
 エリさんの心をゲットしたいと、その一心で、日々励んでいる訳なんです。」
浩美がいうと、早苗とエリが、あははと笑った。

浩美から、するするとおもしろい言葉が出て来て、
大笑いしながら、夕食の時間は終わった。

片づけを終えて、エリの部屋に戻り、ソファーに並んだ。
「今日、ありがとう。母があんなに笑ってたの久しぶり。
 あたしに浩美のようなお友達ができて喜んでいると思う。」
「今日言ったこと、みんな本当のことだよ。」
エリは、少しうつむいたりして、考えているようだった。
「あのね。こういうことは、初めに言うのがフェアだと思うから、言うね。
 LGBTって知ってる?」
「うん。もちろん。」
「あたし、その中のLなの。」
「エリは、男の子みたいにしたいの?」
「ううん。あたしは、女の子同士がいいの。」
「そうなんだ。」
「それで、小学校のとき、好きな女の子に、まともにキスをしてしまって、
学年中の子に嫌われて、人としゃべれなくなってたの。これは、母も知ってる。」
「そうだったんだ。悲しい思いを何度もしたんだね。」
エリは、浩美の言葉に、涙を流した。
「ぼくもお仲間だよ。LGBTのTだから。トランスベスタイト。女装子。
 エリは、女装子じゃだめなの?」
「浩美に会うまでは、だめだと思ってた。でも、浩美は特別。
 もう好きになってる。だから、今日誘ってくれたの、夢みたいだった。」
「女装子は、女装子が好きだけど、女の子も好きなんだよ。」
「そうなの?」
「うん。ぼくは、エリがずっと前から好きだった。」
「ほんと?」
二人は、見つめ合い、そのうち、唇を重ねた。

(次回は、考案中です。)


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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