女性代行業<エピローグ>⑥「いろいろな人への感謝」

今回は、少し長くなりました。「女性代行業」と題しながら、
そんな場面が少ししか書けませんでした。
いつか、「女装の人達」が大勢活躍するお話を書きたいと思います。
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女性代行業<エピローグ>⑥「いろいろな人への感謝」


単身赴任から解放された西川孝雄は、
会社から特別に3日間の休暇をもらった。
その第1日目に、竹田の煙草の匂いが染みついたマンションの部屋を、
プロのハウスクリーニングに頼んだ。
そして、竹田が万年床にしていた布団は、新しい物に買い替えた。

二人は、ハウスクリーニングの間、2つのところへ挨拶に行った。
はじめに、谷口紗代のいるKSS探偵社。
電話をし、谷口紗代に会いに行った。
中は、オープンな広い部屋で、10人くらいの美女が、
いかにもフェミニンは服を着て、いろいろな仕事をしていた。

所長の大きなデスクがあり少年の格好をしている。
孝雄が、ダミー孝雄と交代するときにいた、事務員である。
その後、少年の姿に変装した。

西川夫妻を見ると、
「まあまあ、あたしが、所長の小池です。」
と所長が来た。
「あのときの事務員さんですか。」と孝雄は聞いた。
「えへへ。子供役ができるただ一人の所員です。」小池はにっこり笑った。
「紗代ちゃん、礼香ちゃん、お客様よ。」と小池は呼んだ。

紗代は、すぐにわかった。
「この背の高い子。もう女女してるでしょ。
 彼女ががんばって、孝雄さんのダミーを演じたの。」
そう言いながら、所長の小池は、4人をテーブルに招いた。
「この綺麗な方が、あの孝雄さんのダミーだったんですか。」と文江。
すると、礼香は、
「あたし、女の典型でしょう。男性の役なんてできないって言い張ったんですよ。」
「でも、昔は、男だったんでしょう。と説得しました。」と、紗代。
文江は笑っていた。
コーヒーが来た。
「一つ、疑問があるんです。」と文江は言い、
「『次の金曜日に、孝雄さんが浮気をしますよ。』って電話をくださったのは、
 こちらの方ですか?」
「はい。あたしですよ。」紗代が手を挙げた。
「ああでもしなければ、奥様は、興信所へ行かないと思ったからです。
 孝雄さんを信じていらっしゃった。興信所に頼んでも、
 1か月、2か月尾行しても、浮気の写真なんか取れないと。
 そこで、孝雄さんと相談して、1日浮気の日を偽装したんです。
 あの神崎興信所は、プロ中のプロ集団ですから、
 こちらも苦労しました。ダミーが礼香ですもの。」
「もう、あたし、女が出ちゃうんじゃないかと、
 気が気じゃなかったんですよ。」と礼香。
所長が、
「あたしも、冷や冷やしながら、後をつけてたんですよ。
 だけど、今、お二人がごいっしょに見えたので、うれしかったです。」と言った。

二人は、プリンセットを置き、深く感謝の礼をして、次は、神崎興信所に向かった。
二人を見て、みんなが集まって来た。
「まあ、ハッピーエンドですね。」と神崎が言った。
「あの、妻に170万を取り戻してくださって、
 ありがとうございました。」と孝雄。
「いえいえ、ダミーを撮ってしまって、
 少しでも、お返しをしなければと思ったんです。
「お支払いした額の17倍返してくださいました。」文江。
「いえいえ、当然の額です。大久保高江が、竹田を尾行して、
 竹田が貯金していることを見つけたんです。」
高江が、
「あたし、文江さんのお心が健気でいじらしくて、
 何としても竹田の尻尾をつかみたかったんです。」と言った。
「で、裁判の結果はいかがでした。」所長。
「見舞金として、100万円もらえました。
 そして、社長、人事部長のポケットマネーから、もう100万いただきました。
 判事のお話が、社長の胸を打ち、社長は、1億でも2億でも出すと、本気で、
 言ってくださいましたが、判事は、その言葉だけで充分だとおっしゃり、
 あくまで、見舞金をとして100万円いただきました。」
「さすが判事さんですね。1億ももらってしまったら、
 他の社員から妬まれるは、人生が変わってしまいますもの。
 100万円が、妥当ですね。」神崎は満足げに言った。
文江は、大久保高江の手を取って、
「ありがとうございました。あの辛いとき、たった一人打ち明けてお話できた方です。」と言った。
「仕事がOFFのときは、お会いしましょう。」と高田。
「はい。」と文江。

時は前後し、
社長室の前で、人事部長は、今か今かと社長を待っていた。
やがて、社長が帰って来た。
「社長、いかがでしたか?」と部長。
「まあ、中にはいろう。」

社長は話した。
「判事は、私の結婚して間もない娘の身になって考えようと言い、
 西川君の奥さんに起こったことを話した。
 私は、罪の意識にまみれ、『1億でも2億でも、判決に従いますと言った。
 本気で言ったんだ。
 そうしたら、判決は、見舞金として100万円だとおっしゃった。」
「え、それは、桁がちがいませんか?」と部長。
「ああ、私もそう言った。すると、」
「悲劇は起こったが、これは、会社の責任ではない。
 ただ、新婚8か月の社員を単身赴任させたことは、
 世間的にも酷であるから、
 申し訳なかったという気持ちで、見舞金100万が妥当だと。
 判事が、私の娘の身になって、私に考えさせたのは、
 社員一人一人の身になって、会社運営をして欲しいということだと、
 私は思った。私が口にした1億2億で、社員のために、
 よいことをして欲しいと言われた。」

「なるほど。よくわかりました。
 名判事ですね。
 私も、反省の後、いろいろ考えました。今よろしいでしょうか。」
「ああ、いいとも。」
社長室に、明るい空気が流れた。

孝雄と文江が、マンションに帰って来た時、
煙草の匂いはもちろんのこと、
部屋は、新築のようにピカピカしていた。
そして、新しい布団が一組置かれていた。
「どうですか?」と業者の人達が言った。
「わあ、すごい。どうやって匂いをとったのですか。」
「壁の奥にまで、圧力で液を入れていますから、時間が経っても無臭です。」
業者の人は、にこにこしながら、帰って行った。

「新婚で、初めてここに来たときみたい。」と、文江。
「そうだね。世の中、やり直しがきくことが、たくさんあるんだね。」と孝雄。
「いろんな人に助けられてね。」文江。

二人は、ピカピカのテーブルで、
見つめては、笑いながら、紅茶を飲んだ。

<おわり>


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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