「女性代行業」④「妻・文江の思い」

すいません。最終回にできませんでした。次回で、書き終わると思います。
今回も、読んでくださるとうれしいです。
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「女性代行業」④「妻・文江の思い」


神崎興信所の大久保高江から、文江に話をしたいとの電話があった。
ファミリーレストランで会った。
「興信所のからの報告の写真が別人だったこと、
 とっくにお気づきですよね。」高江は言った。
「はい。あれはあれで、いいんです。
 もう使いましたから。」と文江。
「何か、お考えがあるのですね。」
「ええ、まあ。」
「私は、旦那様の孝雄さんの尾行を、5日間しました。」
「元気でしたか。」
「あの写真とは大違い。ステキな方でした。」
高江がそういうと、文江は、ふっと目を伏せた。

「奥様、今何か大変困ってらっしゃいませんか。
 私の興信所は、奥様に間違った写真をお渡ししてしまい、
 いただいた料金の分、何かお力になれることを考えています。
 その為に、私が来ました。」
「ええ。」と言って、文江は目を伏せたが、やがて、高江を見た。
そして、話した。

「今、家に男がいるんです。中学の同級生で、
中学生のとき仲のよかった子だから、
つい気を許してしまったの。べろべろに酔ってて、仕方なく家に上げたの。
そうしたら、酔っていたのはうそで、いきなり私にかかってきたの。
私は、抵抗しきれなかった。でも、子供ができる事態は、必死て避けました。
家の中では、レイプにならないでしょう、警察に何も言えませんでした。」
居座って、小遣いをねだるくらいじゃ、警察は動いてくれません。」文江。

「一番初めのとき、主人に助けを求めればよかったの。
 でも、犯された自分が汚れている気がして、言えなかった。
それで、ずるずる今になってしまったの。」文江。

「あのう、竹田武史を連れて行くことは、私達にとり簡単です。
 あたしが一番弱くて、柔道3段。みなさん、男以上に強いです。
 文江さんが望めば、彼をいつでも連れていきます。
 彼に未練がありますか。」
「全くありません!」文江が、がんと言ったので、二人で笑った。

「旦那様、きっととっくに興信所を使ってると思います。
 分かりますもん。部屋の中で、普段、別の男がいたら。
 それなのに、なぜ奥様を訴えないか。」
「待ってくれているんだと思います。私が、あの人の元に帰って来るのを。」文江。
「わかった。だから、けじめをつけるために、奥様の方から、申し立てた。
 奥様は、負けるのをとっくに覚悟してた。
だから、あのニセの男の写真でよかった。」高江。
「あの人は、待つと決めたら、5年でも10年でも待つ人なの。」文江は涙を見せた。
高江もつられて涙を落とした。

「でも、1つ、不思議な電話があったの。性別はわからなかった。
 『旦那様の浮気写真を撮るなら、今週の金曜ですよ。』って。
 あの人の浮気が写っていなければ、裁判所の申し立てもできないでしょう。
 あの人は、絶対浮気をする人じゃない。
 だったら、興信所に頼んでも意味がないでしょう。
 でも、あの電話を信じて、神崎興信所へ行きました。
 そして、ちゃんと、夫の浮気が、金曜日にあった。例え偽者でも。」
高江は考えていた。そして、言った。
「多分だけど、その電話の人、文江さんの味方です。そんな気がする。」


家庭裁判所から、今度は西川孝雄が勤める会社の本社へ、
社長と人事部長に呼び出しがかかった。
裁判所から、呼び出しがかれば、例え大会社の社長でも行かねばならない。
社長と人事部長は、静かな部屋に通され、大きなデスクの前に座らされた。
書記らしい女性が来て、二人の右手に座った。

高橋調査官補がやってきて、二人の前に座った。
「お忙しいところ、お呼び立てっして、申し訳ありません。
お二人のご発言は、証拠としての力を持ちます。
 そして、記録をさせていただいてます。よろしいでしょうか。」
「はい、わかりました。」と二人は答えた。
高橋は、急に態度を崩し、二人にもリラックスしてもらった。
高橋曰く。
「いやあ、あきれる会社がありましてねえ。
新婚10か月に満たない夫婦の夫を、
単身赴任をさせた会社があるんですよ。小耳に挟んだことはありませんか。」
と高橋。「正確には、新婚8か月です。」
「ほう、それは、酷ですな。」社長。
「せいぜい2年は、待ってやるべきでしょう。」部長。
「それで、奥さんが一人で守っている家に、子供の頃のよしみということで、
 男が入りました。そして、レイプ同然のことをしました。
 家の中のことなら、レイプと言えず、
奥様は、警察に行ってもダメだと考えました。
 また、そんなことをされたら、奥さんは、ご主人に言えません。
 自殺未遂を2度計りました。
 そして、男が寝ているときに、包丁を持って殺人未遂もしました。
 思いとどまりましたけどね。
 奥さんは、ご主人にもちろん言えません。
 男がいることが、そもそも浮気です。

 で、お二人は、会社の社長と部長でいらっしゃるので、
 お聞きしたいのです。
 これは、会社に、新婚の二人を生木を裂くように、夫を単身赴任させたことに、
 罪があるでしょうか。
 ちなみに、新婚の社員を単身赴任させたのは、東京で、たった1社です。
 そんなむごいことは、どの会社もしません。
 その1社をどうご覧になりますかあ。」

「話にならない。新婚8か月で単身赴任させるなど、常識を欠いておる。」社長。
「なにも、わかっとらん会社です。なんのために人事部があるのだ。」部長。
「じゃあ、二人が離婚しても、しなくても、
 特に奥さんが地獄のような生活を強いられたことに、
会社は責任があるだろうということでしょうかね。」高橋。
「もちろんだとも。社員を愛する心がまるでない。」部長。
「具体的にどう責任をとらせたらいいでしょうねえ。」高橋。
「まず、単身赴任の職員を、直ちに、奥さんの元へ返す。
 そして慰謝料は、たっぷり張り込む必要がある。」社長。
「浮気による慰謝料はいくらくらい。」部長。
「本人の資産によります。
しかし、まだ若い社員なら、お金もないし300万くらいが限度でしょうか。」
「じゃあ、レイプに、自殺未遂、殺人未遂なら、浮気の比ではない。
 二人合わせて1000万は払うべきだろう。」社長。

「ほう、今調停している二人は、1000万もらえますか。」高橋。
「考えてごらん。
 そんな非常識をするのは、東京で1社程度のものでしょう。
 もしこれが世間にバレたら、大ごとだ。ツイッターで一気に知れ渡る。
ブラックならぬグレー会社と呼ばれるぞ。信用を一気に失う。」社長。
「なるほど。しかし、1000万で慰謝したとなれば、
世間は、まあ許そうかとなりますかね。」部長。
「まあ、1000万ならね。」社長。
「貴重なご意見、ありがとうございました。
筆記して残させていただきます。
実は、その新婚8か月で単身赴任をしたのは、西川孝雄という社員で、
お宅様のユニオン商事の社員です。
今、岡山の支社で、働いております。
西川夫妻への慰謝に関するお二人のご意見を、判事に伝えます。
それを参考に、判事が最終判決を下します。
それにしても、新婚8か月で遠くへ飛ばされた社員がいるという、
前代未聞の出来事を、
j人事部長様が把握されていないとは、驚きました。
ありがとうございました。もう、お帰りになって結構です。」

高橋は深く礼をした。
社長、部長は、金魚のように、口をぱくぱくしながら出て行った。
書記の女性・泉水洋子は、
「自分の会社じゃないと、なんでもおっしゃるのですね。」と笑った。
「全部言ってくださり、助かったよ。」と高橋も笑った。

(次回、多分、最終回にできると思います。)


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プロフィール

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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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