ウルトラ美容師・高杉修<第1話>後編「高杉の美容」

少し体調が回復しました。後編を投稿いたします。
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ウルトラ美容師・高杉修<第1話>後編「高杉の美容」


「わかりました。
 私はあなたに、靴を作りましょう。
 そして、服と帽子を。
 そして、リップです。
 髪を少しだけ、カットしましょう。
 これらは、あなたが彼に話しかける勇気を与えてくれるはずです。
 さあ、では、靴から作りましょう。一緒に見ていてください。」

修は立ち上がって、靴作りのコーナーへ行った。
美香は、ついて行った。
やっぱり、天才は変わっていると思った。
「靴のサイズは、24.5ですね。」
「わかるんですか?」
「もちろん。」
修は、驚く速さで、皮を切り、靴の形に、特殊なミシンで縫い、
形ができると、不思議な模様でできたインド綿のような布を皮に縫い付けていった。
かかとは1cmくらいの高さ。
靴の甲に、蝶々の形のアクセントを付けた。
それが、見事にステキだった。

見る間に、左右1足の靴が出来た。
修は、嬉しそうに美香に渡して、
「どうですか。世界に1足しかない、あなただけの靴です。
 履き心地は満点ですよ。今、履いてみてください。」と言った。

美香は、そうっと靴に足を入れた。
靴はこれ以上ないほど、足にぴったりだった。
「わあ~、ステキです。羽のように軽くて、幸せな気持ちになります。」
美香は、感激した。
「次は、その靴に合うような、ワンピースとボレロを作りましょう。」
修はそう言って、ずらりと並んだ布の棚から、1つを取り出した。
「わあ~そんな柄の布、見たことありません。」美香は言った。
「でしょう。これ、シルクロードを渡って来た布です。」
修はにっこり笑うと、美香の採寸もせず瞬く間に、
スカート部にフレアのたっぷりある肩見せのワンピースを縫い上げた。
そして、薄地の布で、ボレロを作り、同じ布で、ツバ広の帽子を作った。

美香は、作られるもの、作られるもの、あまりにもステキで、
夢を見ているようだった。

修は、美香を丸椅子にかけさせて、白い布を首に巻き、
チョチョンとハサミを入れた。
ショートであった美香の髪が、そのチョチョンで、
一気にスタイリッシュになった。

「じゃあ、あそこで、服を着替えて来てください。」
修は言った。
美香は、服の肌触りの良さに驚いた。
たっぷりのフレア。薄地のボレロ、そして、ハット。

更衣所から降りて来た美香に、修はリップを一引きした。
「この色のリップは、この服の色に合わせて、今、私が作ったものです。
 世界で、あなたしか持っていません。」
修の言葉に、美香は、感激した。
「では、姿見で見てみましょうか。」
鏡を見た美香は、まるで別人を見るように思った。
スリムになったわけではない。
鼻が高くなったわけでもない。
メイクは、リップだけ。
だのに、心の中に幸せな気持ちがあふれ、
喜びで、目が潤んで来るのだった。

美香は言った。
「ありがとうございます。
 どんな私の劣等感も、今のこの幸せな気持ちには勝てません。」
「よかった。彼に話しかける勇気が出そう?」と修。
「はい。大事なことがわかりました。
 世の中は、乗り越えられないことがたくさんあるけれど、
 乗り越えられることもたくさんあるっていうことです。」
「そう。」と修はにっこり笑った。

美香は、料金を払おうとした。
「貯金を全部持ってきました。」
「うちは、後払いなんですよ。
 私のしたことで、役に立ったと思える額だけ、
 後で、郵便ポストに入れておいてください。
 それは、5年後でもいいし、10年後でもいいんです。」
「そんな、靴や服は、お返しするんですよね。」
「いえいえ、リップを含め、全部あなたのものです。」
「そんな、金額に変えられません。」
「じゃあ、こうしましょう。
 あなたと、彼が、結ばれたとき、1万円いただきます。」
「まあ、修さんは、サンタクロースですか。」
「そう呼ばれることが、一番うれしいです。」
修は、にっこりした。



3日後の夜。
修の美容室のドアをノックする音があった。
修がドアを開けると、美香ともう一人男性がいる。
美香と同じ、少し太めで、背は同じくらい。
修は、一目で、それがだれだかわかった。
いかにも優しそうな青年だった。
「おかげ様で、私達お付き合いすることになりました。」
美香が言った。
「茂樹さんです。」
「そうですか。いい感じの方ですね。」と修。
「はじめまして。修さんは、ぼくたちのキューピッドです。」
と茂樹は、言った。
「あら、サンタクロースさんとお呼びする方がいいのよ。」
と、美香が言い、3人で笑った。

挨拶だけして、帰りに美香と茂樹の二人は、お店のポストに1万円を入れた。
「将来、ぼく達がお金持ちになったら、もっとお支払いに来ようね。」
と茂樹が言った。
「そうね。でも、お金持ちにならなくても、幸せになれば、
 修さんは、それで喜んでくれそう。」
「そうか、そんな人だったね。」

二人が寄り添って歩いているとき、
修は、即席ラーメンのお楽しみタイムにいた。


<第1部 おわり>

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ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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