物語『MF』⑦ 「あの並木道のときのように」最終回

最終回です。あっち飛び、こっち飛びの物語になってしまいました。
書き終わるのにとても苦労した作品です。
今まで読んでくださり、ありがとうございました。
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物語『MF』⑦ 「あの並木道のときのように」最終回


小早川宗雄は、研究室で新聞を見ようとしていた。
1面いっぱいの大きな記事を見て叫んだ。
「おお、杏子さん、見たかい?」
「なんですか?」杏子がやってきた。
「MF成分解禁だって。
 今まで、MFを独占していたT国が、世界にMFを提供したんだ。
 これで、どの国も自国でMFを生産できる。」

「そんな自国への損になることをどうして、するんでしょう。」
「世界戦争を懸念してだと思うよ。
 今まで、MFの秘密を探ろうと、世界の諜報員の潜入が後を絶たなかった。
 だから、この国は、広大なMFの栽培地を、軍隊が守っていた。
 だが、他国の侵入は、その内なくなって来た。
 諜報活動がばれたら、その国へのMF製品の輸出をストップするという制裁を
 かけたんだ。これには、その国もたまらない。国の全女性の抗議に合う。

 この国は、自動車やPCを生産している先進国と思われていたが、
 大手の会社の8割、9割が外国資本で、利益をそれだけ、
 みんな外国に持っていかれる。残りの1割、2割で社員の給料を分配していたんだ。
 だが、MFにより国益が一気に増え、外国資本を完全に追い出した。
 100%自国の資本でやっていけるようになった。
 社員の給与は4倍になった。
 そこで、MFを解禁にする気になったんだと思う。
 スパイどころかMFを求めて、国ごとごっそりいただこうとする国は、
1つや2つじゃないからね。賢い国だね。」
「そうですね。」



夏休みを目前に控えた、昼食時。

ユキ、隆子、邦子、モモが固まって昼食を取っていた。
そこへ杉田浩美という男の子がやってきた。
小柄でやせ気味だ。
「いっしょに食べて言い?」という。
「もちろん。」と4人は席を1つ作った。
「ぼくね、MFの人がうらやましくてたまらない。」
「わかった、浩美くんは、女装がしたいのね。」邦子が言った。
「うん。その通り。でも、ぼくはMFっ子じゃないから、
 女装しても、似合わない。それが、悩み。」
すると、モモが立って、浩美をじろじろ見まわした。
「浩美、立ってみて。」モモが言う。
立った浩美を、モモがまたジロジロ見る。
「もういいよ、座って。」とモモが言った。

みんなは、座ったモモの言葉を真剣に待った。
「浩美は、半分MFっ子だよ。」
「ええ?」とみんな。
「MFには、ハイ、ここからMFです、なんて線はないのよ。
 邦っぺみたいな、女の塊みたいな子から、
 女の子を前にすると、ときどき男言葉が出ちゃうようなユキみたいな子まで、
 いろいろなのね。
 それと同じ、男の子の中にも、浩美みたいに、限りなくMFみたいな子もいる。
 女の子の中にも、あたしみたいに、MFっ子を、ド女にして、征服したいのもいる。
(邦子が、自分を指さして、「アタシのこと?」と聞いている。)
 じゃあ、浩美はあたしと背丈が似ているから、今日、あたしンちで、
 浩美をド女にしよう。着るものは、あたしのを着る。
かつらだってたくさん持ってるし。」

モモのマンションに5人で来たのは、3時ころだった。
中は、2LDKと広い。
「わあ、広い。」と隆子が言った。
「あたし、お金持ちの子だからね。」とモモはニコッとしていった。

浩美の上半身を裸にしたとき、邦子は気が付いた。
「浩美の乳首、あたし達くらいに大きいわ。」
そう言って、邦子は、浩美の乳首をくりくりと刺激した。
「あ~ん、それ感じる。」と浩美。
「浩美は、やっぱり、MFが混じってるわ。」と邦子。

みんなで、寄ってかかって、浩美を女の子にした。
キャミのワンピース。赤と白のチェック。
邦子は、ショーツの女の子の股に見える履き方を教えた。
茶系のボグヘアーを被せて、ブラシを入れた。
つけ睫毛。チーク、リップ。
出来上がり。

浩美は、小柄な可愛い女の子になった。
4人は、浩美をジロジロ見て、
「浩美、女の子で学校来て大丈夫よ。」とユキが言った。
浩美本人が、一番驚いていた。
「女の子に見える。ぼく、うれしい。」
「アタシうれしいでしょ。」とモモ。
「あ、うん、アタシうれしい。」と浩美。

「ね、瞳にしばらく鏡を見させておこう。
 あたし達は、ティータイム。」モモが言った。

10分くらいして、鏡に見入っている浩美のところへ行った。
浩美を壁の大鏡の前に立たせた。
モモと隆子で、浩美の腕を抑えた。
「邦っぺ、女装子が一番喜ぶことやって。」
「わかるわ。」
邦子は、浩美の前に行って、ショーツを脱がせた。
そして、スカートの前を上げていった。
やがて、浩美の固くなったPが現われた。
「あらあ、浩美女の子なのに、これは、何なの。」
邦子が、浩美のPをそっと触る。

「いや~ん、感じちゃう。」
浩美は、簡単に女の子の声をあげた。
「浩美、だれにキスしてほしいの。」
「ユキ。」
「光栄だわ。」ユキはそう言って、浩美にキスをした。
舌を少し入れた。浩美はそれを受け入れる。
邦子は、浩美のPを口に頬張り、愛撫を始めた。
浩美は、ユキの口の中で、喘いでいる。

腕を持っている隆子とモモは、
浩美のキャミから手を入れて、乳首を愛撫した。
ユキが唇を解くと、
「あん、いやん、あたし、感じる。お願い。許して。」
と叫んだ。
「4人に襲われて、浩美ラッキーよ。」とモモが言った。

「ああん、はじめてなの。あたし、すぐにイっちゃう。
 ああん、イっちゃう。イっちゃう、イっちゃう。」
浩美は、叫んだ。
「浩美、すごく可愛い。」
ユキがもう一度キスをしたとき、浩美は痙攣した。
そして、邦子の口の中に、放射した。

「ああ、うれしかった。」
浩美は、そういって、ジュータンの上に崩れた。

その日から、クラスに女の子が一人増えた。
女の子の中で、170cm背のあるボーイッシュな安田成美という子が、
浩美に目をつけて、二人はカップルになった。



11月初旬。
「わあ、すごい!」と、隆子はYouTube を見ながら叫んだ。
ユキのサイトが、すべて60万アクセスを超えている。
オリジナルで隆子の一番好きな曲は、70万を超えている。

ユキをボイス・トレーニングしてくれるミニスタジオの7人も、
ユキの歌を聞きながら言った。
「そろそろ、いけるね。」
「同感だ。」
1曲が終わって、遠藤忠雄というリーダーは言った。
「ユキ、そろそろライブやってみるか。」
「え、ほんとですか。うれしいです。」
「100人くらいのミニホールだ。席あり。
 まあ、チケットは、2000円くらいでね。
 12月のクリスマスねらい。
 それから、報告がある。
 俺たち7人で事務所を作ることになった。
 で、ユキが契約してくれたら、
 ユキが、俺たちのたった一人のシンガー。
 どう、受けてくれる。」
「もちろんです。めちゃくちゃうれしいです。」
ユキは、心が宙に浮かびそうになった。

トレーニングが終わり、ユキはすぐ隆子に電話した。
「わあ、ほんと!ユキなら絶対いけるよ。」
「ありがとう。隆子が毎日聞いてくれたから、
 You Tube の得点上がった。今のところ、何が一番いい?」
「『サヨナラの後で』もう何回聞いたかわからないよ。」
「うれしいな。それ、ぼくも一番好き。」
(また、「ぼく」って言った。と隆子は思う。)
「あたしに一番に教えてくれたの。」
「だって、隆子がいちばん聞いてくれてる。」
「ご家族にも、早く電話して。」
「わかった、じゃあね。」

ユキの人気が出たら、自分は遠い存在になってしまう。
初めはそう思っていた。
だが、今は、ユキは、いつまでも、ぞっとそばにいてくれる。
そう思えるのだった。

12月19日(土)。
ライブ当日。100人のミニホールは、満杯だった。
ジョイント・ライブではなく、ユキのワンマン・ライブだ。
ユキの家族3人、
クラスの友達、隆子、邦子、モモ、浩美、安田成美が来てくれていた。

ユキは、黒い細身のセーター、こげ茶のミディスカートという、
いつもの姿で出て来た。
コアなファンがいてくれるようで、キャーキャーいっていた。
前半は、弾き語りを3曲やって、語りに入った。
「皆様、来てくださって、ありがとうございます。
 えー、あたしの性別は謎ですが、一応MFですので、男であり、女の子です。
 都合のいいほうを選んでください。(会場笑い。)
 今日は、あたしの生まれて初めてのライブです。
 このライブは、一生忘れないと思います。
 そして、来てくださった方も、一生忘れないと思います。
(会場拍手。無理でしょう!など声が飛ぶ。)
「今言ってくださった方、お名前は?」
「ヨッシーだよ。」
「ヨッシーさん、覚えました。次のとき、同じ格好で来てください。」
「また、来さすんかい?」
(会場は、爆笑。)
 あたしは、デビューしたばかりですので、あまり持ち歌がありません。
半分くらいは、カバーになると思いますが、ご勘弁ください。

3曲しっくりやって、お着替え。
バックバンドのドラム、シンセ、ギターの三人でユキの曲をメロディで
引いてくれている。
やがて、ユキが出て来て、また、キャーとファンの声。
ユキは、赤いミニのサンタ服。
長くて綺麗な脚を、初めて披露する。
ファン達は大喜び。
「あんなに脚が長いのに、ミディはもったいないよね。」
などと言っている。
ユキは、サンタの帽子をかぶっていて可愛い。

ギターを肩から吊って、バンドをバックに、
まずは、「オブラディ・オブラダ」。
会場総立ち。

隆子は思っていた。
ホールが、その内東京武道館になるかもしれないな。
でも、ユキはいつも自分のそばにいてくれる。
そして、学園の並木道のときように、
あたしのために、ギターを弾いて歌ってくれる。

<おわり>


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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