スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

FtM さん、通報される

これは、実際にあったことを、脚色したものです。
=================================   

FtM さん、通報される


平日の夕方、あるデパートでのことである。
女子トイレには、化粧を直す人もいて、7、8人の女性がいた。
そこに、ジーンズに、Tシャツを2枚重ねにした青年が入って来て、
堂々と個室の中に入って行った。
髪の毛をベリーショートにしていた。
飯塚芳子、OL27歳は、一緒にいた友人二人に言った。
「何?今の男。堂々と個室に入って行ったわ。」
「いいじゃない。理由があるのよ。」
「かまわない方がいいのよ。」
友人二人はそう言ったが、
「ダメよ。ああいう奴をほっといてはいけないのよ。」
芳子は、そう言って、110番に通報した。
「はい、○○デパートの4階です。」

個室に入って青年はなかなか出て来なかった。
その内、個室の中から声が聞こえてきた。
「チクショーメ、なかなか出て来やがらねえ。」
芳子は言った。
「ああ、やって、時間稼ぎをしてるのよ。
 盗撮でもやってるのよ。」
「ほっときなよ。」
「そうよ、はっきりわからないことじゃない。」

その内、女子トイレをノックする警官の声が聞こえた。
「警察です。訴えがありきました。飯塚芳子さん、いらしたら来てください。」
そう言われて、芳子は外に出て、制服の警官2人と、その青年を待った。

「ふー、やっと出やがったぜ。」
と、水を流す音と共に、青年が出てきた。
トイレにいた女性もジロジロと青年を見ていた。

青年がトイレの外に出ると、そこに警官2人と芳子が待っていた。
「男性が女子トイレにはいったという通報が、この方よりあり、
 取り調べのため、署へご同行願います。」
そう言われた。
「ふー、またかよ。」青年は、そう言った。
警官は、芳子も連れて行こうとするので、芳子は、
「待ってください。あたしも行くんですか。」と言った。

「何をおっしゃる。あなたが通報したとたん、
 あなたは、名誉棄損または侮辱罪の容疑者になるのです。
 この方が女性だと判明した時、この方は、あなたを訴えることができるのです。
 くどいようですが、あなたは今容疑者なのです。」警官はそう言った。

「あたし、これから用があるんです。」
「容疑者は、身柄を拘束されるのです。」
芳子は、トイレの二人に、「あたしは容疑者なんだって。」と言った。
軽く通報すればそれで澄むと思っていた芳子には、大きな誤算だった。

青年は、その場で、持ち物を全部ビニール袋に入れさせられた。
と言っても、スマホ1つと、ティッシュだけだった。

「この方が女性と分かったとき、あなたの持ち物が押収されます。」
警官は芳子に言った。

警官は、幹夫(青年の仮名)と芳子を連れて、近くの派出所へ、
歩いて連れていった。
派出所ではあるが、デパート街の派出所で、10人以上の警官が、
しきりと出入りしていて、奥に3つの部屋があった。
二人は横長のデスクに並んで座らされ、その前に、50歳くらいの警官が座った。
その横に、パイプ椅子があり、若い警官が記録をとっていた。

年配の警官は説明をした。
「えーと、幹夫さんは、本名ではありませんね。」
「はい。吉永邦子です。」
芳子は、青年の名を聞き、幹夫をじろっと見た。
女性名が、意外だったのだ。
「飯塚芳子さんは、本名で間違えありませんね。」
「はい。」
「実は、こちらの飯塚さんが、○○デパート4階のトイレに入って来た
 吉永邦子さんが、男性ではないかと疑い、警察に通報されました。
 吉永さん。あなたの性別を表すものがあれば、すぐに解決しますが、
 何か、ありますか。」
「残念です。何もありません。」と幹夫。
「では、飯塚さん。この吉永さんをどうして男性だと思ったのですか。
「一目でわかります。今改めて見ても、髭を剃った後が、わかりますし、
 胸も平らだし、本能的に男性だとわかります。」
「本能的ですか。」警官は失笑をした。
「吉永さん、となりの飯塚さんを、本能的に女性だと感じますか。」
「化粧はしているようですが、本能的には、この人に女性を感じません。」
「そんなの、仕返しで言っているだけでしょう。」飯塚は怒った。
「飯塚さん。このように本能的なんてことは、根拠になりません。」
警官は言った。

「飯塚さん。吉永さんが、もし女性だと判明したときは、
 あなたは、吉永さんに、大変な侮辱を与えたことになりますが、
 それは、ご承知ですか。」
「ええ、大変な侮辱を与えたと思いますが、彼が、女性であるはずがありません。」
「女性であったら、どうしますか?」
「あやまります。」
「それで、終わりですか。」
「慰謝料が必要なら、払います。」
「お金で済むことだとお考えですか。」
「それしか方法がないじゃないですか。」
「吉永さん。言いたいことがあればどうぞ。」

「私は、『性別違和』『性同一性障害』の方がわかりいいかな。
心は男ですが、体は女です。
 だから、体を男にする治療をずっと受けてきました。
 やっと髭が生えるようになったし、オッパイは貧乳になったし。
 すね毛だってある。
 ここまで、男になれたのに、家庭裁判所では、まだ、男と見てくれません。
 つまり、法の下では、まだ、女なんです。
 女子トイレに入って、法の下で俺が男だと認められ、
 どこでもぶち込んでくれれば、うれしいことです。
 つまり、法で男と認めてくれたことになります。
 ただ、家庭裁判所の審査とは矛盾するでしょうが。
 飯塚さんに、一言聞きたいのですが、いいでしょうか。」
幹夫は警官に聞いた。
「どうぞ。」警官は言った。

幹夫は、芳子に向かった。
「仮に俺が女だとしたら、
 俺は、どっちのトイレに入ればいいの?」

「飯塚さん。答えてあげてください。」と警官。

芳子は、考えながら言った。
「法的に、女性なら、女子トイレでしょう。」

「すると、あなたみたいな人が、また通報する。
そして、こんな無駄な時間を警察で過ごす。
 飯塚さん。もっと真剣に考えてくんないかな。
 俺は、この境遇で生きて行かなきゃならないんだぜ。
 多目的トイレを使うなんて、安易な答えは止めてくれよ。
 そんなのないところは、いくらでもある。」

「法的に女性なら・・男子トイレに入るのは、違法・・。」
芳子の言葉が、ゆっくりになった。
「あなたが、俺ならどうする。」幹夫。
「あたしなら・・。」
飯塚芳子は、うつむいて考え込んでしまった。
警官は、粘り強く黙って見ていた。

芳子は、しばらく考え、やっと口を開いた。
「あなたは・・女子トイレを使うべきです。
 わたしは、あなたを通報すべきでは、ありませんでした。
 ジロジロ見ることもいけないことでした。
 男性に見えても、どんな事情があるかも知れません。
 どんな境遇の方かもしれません。
 私には、そういう想像力がありませんでした。
 情けないことです。
 ごめんなさい。」
芳子は、目にハンカチをあてた。

「うれしいお言葉です。もう十分です。」幹夫は言った。

警官は、やさしい眼差しを向けていった。
「ええ、署からの報告が届いています。
スマホからすべてを調べました。戸籍、運転免許証、保険証など。
 吉永邦子さん、通称幹夫さんは、女性だとわかりました。」
芳子は、うなずき、
「ごめんなさい。」と言って泣き出した。
「いいんですよ。もう慣れっこですから。」と幹夫。
「では、お引き取りください。」警官は言って、幹夫にビニール袋を返した。

外に、芳子の友達が待っていた。
泣きながら出て来た邦子を、二人は抱いて歩いた。

幹夫は外に出ようとして、警官に、
「あのう、私のようなものに、ご理解がおありですね。」と言った。
「そうでしたか?」
「はい。私を責める言葉を一切おっしゃらなかった。」
「実は、息子、いえ、今は娘がいて、あなたと逆です。
 長い間理解してやれず、可哀相なことをしました。」
「そうですか。今は、お幸せですね。」
「だと、いいのですが。」
幹夫は、にっこりして、
「では、失礼します。」
と言って外に出た。

外は、紺色の空。街の灯りが点っていた。


(次回は、未定です。)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





スポンサーサイト
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

瞳のセルフヌード

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。