ジョージさんのスカウト⑤「表紙を飾るルミ」最終回

エピローグ的な最終回です。これまで読んでくださり、
ありがとうございました。この回も読んでくださるとうれしいです。
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ジョージさんのスカウト⑤「表紙を飾るルミ」最終回


涼太は、怜奈に眉を少し太く描いてもらい、前髪で隠して、家に帰った。
全然バレなかった。

夕食の後、自分の部屋で、自分の顔をよく見てみた。
『この顔が、あんなに可愛くなれる顔とは思えない。
 絶対、男の顔だよな。
 それを見抜くジョージさんは天才だな。』
鏡の前で涼太は、そう思った。

階下に行くとみんながテレビを見ている。
中2の美加に聞いてみた。
美加は、夕食後だというのに、ポテトチップスを食べている。
「ねえ。ぼくって、女っぽい?」
「何言ってるの。あたしの友達、みんなお兄ちゃんのこと、
 男装したお姉ちゃんだと思ってるよ。
 なんで男装してんのって聞かれる。
 あたし、男になりたいみたいよ?っていう。
 じゃあ、貧乳なのは、ラッキーだねって。」
父と母が笑った。

「そうなの!
学校で、『女みたい』って言われたことないよ。」と涼太。
「それは、いいクラスで、
お兄ちゃんを傷つけちゃいけないって思ってくれてるからよ?」
「はあ~。」知らなかったと涼太は思った。
「お兄ちゃんさ。制服のズボンって股上が長いじゃない。
 それを、いっぱいいっぱい上まであげて、
 そこで、ベルトしてるでしょ。
 しかも、ベルトをきつく閉めてる。細いウエスト丸出し。
 お兄ちゃんのウエスト、女の子みたいに高いところにあるの。
 そこでベルトしめたら、まるで、女の子。
 それで、ピップが大きい。パッと見女の子だよ。
 お兄ちゃんのたった一つカッコイイところは、脚がめちゃ長いこと。」
美加は、言葉がキツイ。だが、一つだけ、誉めてくれた。

「お母さん、ぼく女っぽいって思ってる?」
「思っているわよ。」
「どんなところが?」
「声が、可愛いわ。」
「うん。」
「手が女の子の手。」
「他に?」
「首が長くて細い。なで肩。首からアゴの線が女の子。」
「お父さんは?」
「俺はよく分からないけどな。涼太が、そばに来ると、一瞬女の子だと感じる。
 涼太には、女の子だと感じさせる何かがある。」
「じゃあさ、ぼく女装したら、似合うかな。」
「似合う!」と家族3人が同時に言った。
『はあ~、知らなかった。』と涼太は認識を新たにした。

夏休みは始まったばかり。
涼太は、バイトだと言って、毎日ジョージさんの家に行き、
楽しい毎日を過ごした。
怜奈、絵里、梨奈から、写真のポーズの取り方を徹底的に教わった。
歩き方も。仕草も、表情も、何もかも、教わった。
2人のときのポーズ、3人、4人のときのポーズ。
メイクも、自分のメイクボックスを買ってもらい、
4人で化粧品店に行って、あれこれと揃えていった。
女装をしていくと、全くバレた気がしなかった。
涼太は、日増しに、仕草もすべて、キュートな女の子になって行った。

洋服も、表参道を自信を持って歩けるくらいのものを、
ジョージさんがたくさん買ってもらった。
涼太は、一日、ルミでいる方が長かった。

午後は午後で、ベッドの上で、最高のお楽しみタイムだった。

夏休み、最後の10日間は雑誌のための撮影だ。
ヘアーさん。メイクさん、スタイリストさんがいて、自分は何もしないで、
次から次へと、自分を変身させてくれる。
4人で遊園地へいっての撮影。海が見えるところでの撮影。
町中。レストランの中。あらゆるところで撮影した。
セクシーな服から、森ガール風な服まで、いろいろ着た。

次の表紙を飾ることになっているルミは、スタジオの中で、
たくさん写真をとった。扇風機を当てたり、いろんなライティングをされて。
何から何まで、夢のようだった。
一体何着、服を着ただろう。思い出しても数えられないほどだった。
最後の撮影が終わった。
「ルミちゃん、いいですね。」とカメラマンの石黒が、ジョージさんに言った。
「当然よ。あたしが、1000人に一人と思った子だもの。」とジョージ。

雑誌は、「ハイティーン」という名で、中高生をターゲットにしている。
(もっとも、ジョージは、大人までの服をデザインする。
 カジュアルからフォーマルまで。)
「ハイ・ティーン」の中に、「ジョージのコーナー」というのがあって、
30ページくらいの、人気コーナーである。
ジョージの4人のモデルは、そのコーナのためのモデルだ。
怜奈と絵里、梨奈は、すでに人気モデルだ。
そこに、最強の新人としてルミが加わる。
新人として、表紙を飾る。

涼太は、雑誌が出る日が楽しみで、毎日ドキドキしていた。
学校が始まり、
9月15日。ついに発売。
ジョージの部屋に飛んで行った。
表紙を見て、びっくり。
「わあ、自分じゃないみたい。」とルミは言った。
「もう、超キュート。最高!」とみんなに抱き締められた。

家族には、とても言えない。秘密。
美加が、この雑誌を買っていることを知っている。
涼太は、雑誌をジョージのところへおいて家に帰った。

夕食のとき、美加が、「ジャーン!」と言って、
みんなに雑誌「ハイ・ティーン」の表紙を見せた。
「まあ、可愛い子ね。新人?」と母。
「うん。今月号から。もう、超可愛い。浅井ルミって子。
 『ジョージさんのコーナー』のモデルさん。みんな可愛いけど、
このルミちゃんが最高かな。もう胸キュン。」
涼太は、美加の言葉がうれしくてたまらなかった。

「お兄ちゃん、どうよ。」と美加が雑誌の表紙を見せた。
「う、うん可愛いね。すごくタイプ。」と涼太。
「あたし、表参道で、また待ち伏せしようかな。
 歩いて来たら、サインもらう。」
「そんなに簡単に会えるの。」と母。
「1週間がんばって、ラッキーならね。」と美加。

美加は、それを本気で実行したのだ。
日曜日、ルミが同じく好きという友達・真理と2人で、
表参道に午後1時に行った。
涼太はそれを知っていた。
ジョージさんの部屋で、ルミは、みんなに頼んだ。
「あたしの妹、あたし達のファンで、
 今頃、表参道で待ち伏せしてると思うの。
 お願いだけど、4人で、妹のいるところを歩いてくれない。」
3人は、大乗り気だった。
「行くわよ。ルミの妹さんの顔見たいし。」とみんなが言った。

4人でハイセンスな服を着て出かけた。
みんな底厚の10cmヒールを履いて出たので、背が175cmを超えている。
ルミは、縞模様のボディコンを着た。超ミニなので、
驚く程長い脚が見える。

4人が歩くと、ほとんどの人が振り向いて行く。

美加が見えた。友達と2人でいる。
美加は、4人を見つけた。友達とガッツポーズをしている。
やがて、至近距離に来た。
「あ、あのう、ジョージさんのところの、
 絵里さんと、怜奈さんと、梨奈さんと、ルミさんですよね。」
「ええ、そうよ。」と怜奈がにっこりと言った。
「あの、ファンなんです。サインいただけますか。」
「いいわよ。」絵美が言った。
わあ~と、二人はうれしくて飛び跳ねていた。
美加の色紙をルミは始めに受け取って、
「お名前は?」と聞いた。
「美加です。」
聞いてルミは、「美加さんへ」とつい漢字で書いてしまった。
色紙を回して、みんなでサインをした。

「ね、せっかくだから、ツーショットしない?」と梨奈が言った。
「いいんですか。」と美加と真理は目を輝かせた。
美加が出したスマホを梨奈が、受け取り、
「じゃあ、はじめに美加さんとあたし。」とルミは言った。
「あたしの名前、知ってるんですか!」と美加は、驚いた。
「色紙のとき、教えてくれたじゃない。」とルミ。
「ああ、そうか。」と美加は笑って、
ルミは、美加の方に手をやり、顔を近づけて、梨奈がパチリ。
「ちょっと、動いちゃった。」ルミ。
「じゃあ、あと2枚撮っておこう。」梨奈。
美加は、ルミを3枚ゲットだった。
代わる代わる撮って、美加の友達もみんなと2ショットが出来た。
美加は、みんなから、美加、美加と呼ばれた。
真理も名前で呼ばれた。

気が付いたら、人が集まっていた。

4人は見ている人に、にっこり会釈をして、アイスクリームを食べに行った。
美加と真理は、家族や友達に見せたくて、飛んで帰って行った。

「どうも、お付き合いしてくれて、ありがとう。」とルミは言った。
「美加ちゃんって言うのね。すごく、可愛い子じゃない。」と怜奈。
「ルミね。色紙にさ、美加ちゃんの名前、漢字で書いたわよ。」と梨奈。
「あ、しまった。お友達の真理ちゃんのはカタカナだった。」とルミ。
「気が付いてないって。OK、OK。」と絵里。
「そうね。」とルミは笑った。

電車の中の美加と真理。
真理「4人とも、すっごく脚長かったね。」
美加「ほんと、ルミさんなんかめちゃ長かったよ。」
二人は、色紙を交換して見た。
真理「あ。美加のは、『美加さんへ』って漢字で書いてあるわよ。
   あたしは、マリってカタカナなのに。」
美加「そういえば、そうね。
   多分、ルミさんに美加って名前の妹さんがいるのよ。
   それで、妹さんの名前を、つい漢字で書いちゃった。
   漢字が同じなのは、偶然。」
(全く、その通りだったのだ。『偶然』だけが違う。)
真理「あ、なるほど。」
真理は、簡単に納得した。

二人は、それ以上考えなかった。
それよりも、スマホの写真を早く見たいのだった。


<おわり>

(次回は、未定です。)

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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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