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性感マッサージ師・相沢京子④ 「会社の運命を握る京子」最終回

大変、大変、長くなりました。途中、読み飛ばし可能な部分があります。
そこも、読んでくだされば、さらにうれしいですが。
長い物語、最終回です。読んでくださるとうれしいです。
===================================   

性感マッサージ師・相沢京子④ 「会社の運命を握る京子」最終回

 <お断り>
  この物語は、完全なフィクションであり、物語に出て来る人々の発言や、
  登場する機材は、すべて、架空のことです。


「あと、2分です!」田村が泣きそうな声で言った。
「あ、あの人です。」
4人は、あと30秒というところで間に合った。

社長は、京子の前にひざまずき、両手をついた。
後の3人も、同じようにした。
「社長の藤岡一郎です。度重なる無礼をお詫びいたします。
どうぞ、会社にお戻りくださいますように。
 全部長、全関係者、全社会部の社員を集め、報告いたします。
 また、村井様の要求に応じます。
 何卒、お出で下さいませ。」
「はい。わかりました。さすが社長様。お話がわかりますわね。
京子は言った。

京子は、ゆったりした応接間に通され、出されたコーヒーを飲んだ。
やがて、若い女子社員が来て、直々に京子を会議室に案内した。
中に入ると、社長が上座にいた。社長の正面の机に、麻里、佳代と関係者がいた。
京子は、細長く口型に並んだ机の右端に座った。
その他の席に、部長クラスと思われる部署名と名を記した12人がいる。
そして、パイプ椅子が後ろに並べられ、社会部と関係者と思われる社員がいた。

社長が簡単な挨拶をして、京子が語った。
「私は、村井隆子と申します。これは、偽名であり、
 昨日、浅野編集長が、私のサロンに来たとき名乗ったものです。
 性感マッサージという仕事柄、秘密の部分がありますので、
 私の偽名をお許しください。

 まず、社会部編集長の浅野麻里さんから、
 犯行までのことを話してください。
 これは、つい昨日のことですから、『あ、思い出しました。』といって、
 あとから、付け加えたり、修正するのは、止めてください。
 浅野さんは、すでに私の前で、散々嘘を付きました。
 今日は、だめですよ。
 あなたが、今言った後からの付け加えやごまかし、嘘を言った場合、
 1つだけは、大目に見ますが、2つあった場合私は、退室して、
 警察にいきます。浅野さん。いいですか。

 もう一つ、皆さんに緊張感をもってこの場に臨んでいただくために、言います。
 私の証拠物件を、私が警察にもっていけば、田村さんどころか、
 この会社が、約2日で潰れます。みなさんは職を失います。
 そんな恐ろしいものが、この度の盗撮で使われたのです。
 ですから、姿勢が曲がったり、よそ見、私語などしたら、終わりです。
 社長様。私の言葉は、脅しや偽りではありませんね。」

社長「脅しではありません。皆の態度一つで、こちらの村井さんを、
  怒らせてしまったら、会社は、2日、いや、即日に潰れます。
  そして、身柄を拘束されます。持ち物はすべて押収されます。
  ご家族も巻き込まれます。
  理由は、後で話します。」
会議室の空気が変わった。曲がっていた背中が伸びた。
組んでいた脚が、ほどけた。手が膝の上に乗った。

<浅野麻里の報告>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※この部分は、物語に重複しています。長いので、抜かしてお読みになっても、
 影響がありません。

麻里は立った。
「一昨日のことです。記者の人達で、『性感マッサージ』というサロンがあり、
 どうも、あやしい。客は、マスクをしてサングラスを掛けてやってくる。
 思わぬ、有名人や著名などから暴利をむさぼっている。
 そのいかがわしいサロンに、有名人が来たら、これはスクープになる。
 と言っていました。
 じゃあ、盗撮しちゃおうよと、私は提案しました。
 そして、潜入する役は、田村佳代に決まりました。
 当日、田村を3人の女子社員でドレスアップして、サロンに行かせました。

 田村が、サロンに入って行って、10分ほどして、
 田村から、盗撮機がばれてしまった。だが、店の主人は、警察に訴える前に、
 編集長と話がしたいと言っているとの電話がかかりました。
 私は、指定の「カラオケ7」の裏で待ちました。
 しかし、指定の場所に、私は、タクシーで行ったため、
 7時15分という約束の時間に、11分遅れでつきました。
 電車で、行けば悠々だったのに、タクシーで行ったため、
 渋滞に巻き込まれ、遅れてしまいました。

 田村には、電話がつながらず、
 私は、田村がもう警察に連れていかれたと思い、絶望しました。
 社にも、最寄りの警察にも、田村がいないかと連絡しましたが、
 田村は、いないとのことでした。
 私は、上司として、部下に犯罪行為をさせたことを、
 深く反省し、涙にくれました。

 私は気が付き、そのサロンに行ってみようと思い立ちました。
 洋菓子店の店員さんに、サロンの中を見学したいとお願いすると、
 廊下の途中まで案内してくれましたが、そこで、詰問されました。
 そのとき、私は、2つの嘘をついていました。
 まず、村井隆子という偽名を使ったこと。そして、見学というのも嘘でした。
 目的は、田村がいるかどうか確かめることと、
 盗撮機がまだあるかどうかを見るためでした。

 その私の一連の行動が、店員さんに怪しまれました。
 なぜなら、見学と言っておきながら、私は、盗撮機がまだあることを確認し、
 すぐに帰ろうとしたからです。
 偽名を咎められ、私は、記者手帳を見せました。
 見学と言った嘘のために、私は、エレベーターに20分ほど、閉じ込められました。
 偽名を使い、目的を偽って入ったことは、建築物侵入罪に問われると言われました。
 その場で、逮捕されても、おかしくはない状況でした。
 しかし、女店員さんは、許してくれました。それは、私が、
 「私が愛している大切な人を探しているのだ。」と言ったからです。
 しかし、ここでも、私は、再びミスをしました。

 「その方のお名前は?」と聞かれ、私は、田村を守る気持ちから、
 「なぜ、名前を聞くのですか?」と言ってしまいました。
 愚かな言葉です。
 「人探しに来た。」と言っていながら、その人の名を言うことを拒んだのです。
 しかし、女店員さんは、温情のある方で、それも見逃してくださいました。
 その女店員さんとは、今前にいらっしゃる村井隆子さんです。
  
 私は、とても、後悔しました。始めから正直に言っていれば、よかったのです。
 私を案内してくれた女店員さんを、若いからと言って、
 甘く見てしまったことが、すべての失敗でした。

 そういう失敗を重ねておきながら、一夜明けた今朝、
 大事な用件で来てくださった村井隆子さんを、若い娘だと見下し、
 3度要件を言われながら、返事すらしませんでした。
 村井さんは、私が、昨日の女店員さんだとわかるように、
 わざわざ、同じ姿で来てくださり、同じ髪型。
 さらに、昨日私が使った偽名を名乗って、
 3つものヒントをくださったのに、私は、気が付かず、
 村井さんを、ほぼ完全に無視しました。
 私が電話でもしていたなら、いざ知らず、
 私は、いつでも中断できる、書類に目を通していたのです。
 昨日、逮捕される身を許してくださった方を、
 アゴで、追い払ったのです。なんたる無礼でしょう。
 これだけの無礼を働いた私を、まだ許してくださり、
 この場に、いてくださっているのです。

 自分の反省心のなさに、つくづく愛想が尽きています。
 私は、盗撮機が無事に設置されたままだったこと、
 田村が、無事に帰社していることで安心をし、
 まぬけにも、当分は大丈夫だと、朝から他の仕事にかかっていました。」
 以上が、これまでの経緯です。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ここまでです~~~

京子「では、この犯罪に関係した方の、意識を聞きたいと思います。

黒車のA「私は、車の中で盗撮機から送られてくる画像を保存する仕事でした。
     盗撮は違法だと知っていましたが、罪の意識は全くありませんでした。
     映像は送られてきませんでしたが、もし保存できたら、相棒と、
     『ヤッター!』と喜んだと思います。」

黒車のB「私も同じで、盗撮は違法と知っていましたが、罪の意識はありませんでした。
      成功したら、A君と喜びあったと思います。」

京子「わかりました。正直な発言だと思います。
   では、次の方。」

誰も立たない。

京子「これは、驚きです。この4人では、無理です。
   浅野編集長。この犯行のリーダーとして、犯行に関わった人を、
   把握していないのですか。ことは、犯罪ですよ。
   私なら、簡単に予想が付くのに、実行犯のあなたが、わからないのですか。」

浅野「すみません。わかりません。」
京子「こんなことで、たった1回の言い直しができる猶予を消費するのですか。」

周りの誰も気が付かない。

京子「では、言いましょう。
   盗撮機をあなたに貸した人物がいるはずです。
   盗撮の目的を言わなければ、ふつう貸してくれなせん。その人が1人。
   もう一つ。当日田村さんは、着慣れないドレスを着ていて、
   濃い見事なメイクをしていました。
   それを、あなたは、今さっきの説明で、
   3人の女子社員でやったといいましたよ。
   自分で言ったことではありませんか。」

浅野と佳代は、「はあ~。」と口に手を当てた。

「只今、呼んでまいります。」と言って、浅野と佳代は飛び出して行った。

京子「社長様。昨日から、彼女は、すべてあんな調子です。
    私がどれだけイライラし、怒りを感じたか、お分かりでしょうか。」
社長「まことに申し訳ない次第です。村井様のお気持ち、お察しいたします。」

やがて、3人の女子社員と男子社員が来た。

A子「盗撮目的であることを知っていました。
   しかし、罪の意識は、全くありませんでした。」
B子「目的を知っていました。罪の意識はありませんでした。」
   田村さんを着飾ることに喜びを感じながらしました。」
C子「私も、罪の意識は全くありませんでした。
   悪くどいサロンを懲らしめるのだと聞いていました。
   だから、むしろ、正義のつもりでいました。」
 
情報部の江藤
  「あの盗撮機は、大変危ない物なので、使用禁止だったのですが、
   社会部は、どこから入手したのですか。
   
浅野「芸能部です。」

江藤にかわり、情報部部長の大村が言った。

大村「あれは、動画撮影機だとわかっていましたか。静止画カメラにもなりますがね。
    あの盗撮機を誤って使うと、恐ろしいことになります。
    通信衛星を通じて、リアルタイムで世界に発信できるのです。
    中国、北朝鮮、中東諸国、そして、CIAなどなど。
    もし首相の奥様が、お忍びでサロンに来て、その動画が、世界に飛んだりしたら、
    みなさん、どうなるかご想像が付きますよね。リアルタイムですよ。
    編集会議なんか関係ありません。田村さんは、全世界発信モードで設置したと
    思います。つまり、なんの設定もしなければ、そうなっています。
    村井さんのサロンに、高度な電波も遮断する設備があったからこそ、
    われわれの首は今つながっているのです。
    村井さんが、警察に盗撮機を提出していたら、会社は即日潰れます。
    社長と私で秘密裏に、ずっと盗撮機の行方を捜していました。
    今回見つかってよかったです。」

京子「盗撮機は、大村様のおっしゃる通りです。
    続けます。盗撮機を設置したまま、網を張り、大物女性が来て映っていたら、
    それを、すっぱ抜くのが目的でしたか。」
浅野「そうです。最終的には、編集会議にかけますが、
   すっぱ抜きが目的でした。」
京子「大村部長様の説明で、編集会議など意味をなさないことが、お分かりですか。」
浅野「はい。今わかり、震えています。」
京子「すっぱ抜かれた人の立場や、
    私のサロンの打撃など、考えないのですか?」
浅野「スクープが生業なので、ほとんど考えません。」

京子「ご自分がすっぱぬかれたときも、
    同じ感情でいられるのですか。」
浅野「そういうことをしていますので、自業自得だと思います。」
京子「浅野さん。勘違いしないでください。
    私が言っているのは、他のすっぱ抜き専門の雑誌社が、
    あなたのセックスシーン、妹さんのセックスシーン。
    あなたの愛する人のセックスシーを、猥褻な言葉を入れて、すっぱ抜いた場合です。
    あなたは、自分もすっぱ抜きをやっているので、自業自得と納得するのですか。、
    
浅野は、口を閉ざしてしまった。
浅野は、うつむいて目を潤ませていたが、小さな声で、
  「自業自得だと思います。」と言った。

京子「だれの?」
浅野「自分にとって自業自得です。」
京子「妹さんにも、姉の私が同じことをしているので、自業自得と説得して、怒りを感じないのですか。」
浅野「そうです。」
京子「愛する人にも?」
浅野「(泣きながら)そうです。」
京子「怒りを感じないのですか。」
浅野「自分には、怒りを感じる資格がないと思っています。同じことをしているからです。」

京子「あなたの本心とは思えません。
    あなたの愛する人のセックスシーンを、
    YouTube で世界に流してみましょう。
    タイトルはこうです。『週刊フラッシュの浅野麻里編集長。』
    あるサロンに盗撮機の設置命令を出し、逆に自分の愛する人が盗撮されるという
    間抜け映像。濃厚なセックスシーンがぞくぞく。』
    こんなテロップが流れます。
    こんなのが、You Tube にぼんぼん私は流します。
    浅野さんは、このときの犠牲者が誰だかわかりますね。

    あなたが、本気で自業自得などと割り切るならば、
    あなたが私に働いた数々の嘘や無礼の恨みで、
    この場で、ボタン一つで流します。

   
京子「田村さん。あなたが私のサロンでセックスしたお相手は、
    夢でもなんでもない、実際の人です。
    その人は、私に巧妙な電話をかけ、わたしを、カラオケ7のビルの裏に呼び出し、
    30分も待たせ、そのすきに、サロンに来て、あなたとセックスをしたのです。
    それを、あなたが設置した盗撮機が、見事に撮影しています。
    田村さん。私の言葉を信じ、ほんとに夢だったとでも思っていたのですか。
    夢にしては、あまりにもリアリティーがあったでしょう。

    私は、それほどの悪人ではありません。
    すでに、あなたのスマホに、そのまだ未投稿の映像を送ってあります。
    テロップも、流れます。
    これを見て、浅野さんが、まだ、自業自得などと言うなら、
    今この場で、You Tube に投稿します。ボタン一つです。
    どうぞ、お二人で、この場で。ご覧ください。」

田村は慌てて、スマホを出し、映像を開いて見た。浅野と見た。
そして、二人は、顔面蒼白になった。

佳代だけでなく麻里も写っているとは思わなかった。
裸同士で、濃厚なセックスをしている。
自分が映っているはずがない。だが、佳代は、麻里が来たと言う。
麻里に間違いなかったと言う。
麻里は、何が何だかわからなかったが、認めるしかない。

京子「これをYou Tube に私が投稿しても、あなたやお相手や、この会社は、
   私を訴えることができません。なぜなら、盗撮機を設置したのも、
   あなたや、このフラッシュ社であるからです。」

京子は、二人の返事を待った。
二人にたっぷりと映像を見せた。

佳代が、見終わったのか、スマホをポケットにしまった。

浅野は、やがて立った。ぼろぼろと涙を流していた。

浅野「先ほどは、自業自得だなどと、
    場当たり的な返答をしてしまったことを深く後悔しています。
    言い直しは1回という約束ですが破らせてください。
   
    実際盗撮されてみて、暴露されてみて、被害者の気持ちがわかりました。
    マッサージサロンに来る罪もない人を、ただ有名人だという理由で、
    暴露するなど、どれだけ罪深いことであるかがわかりました。

    暴露されたら、私は、もう生きて行けません。
    ましてや、自分の愛する人のセックスシーンが、世に広く暴露されたら、
    それこそ私は、生きて行けません。
    しかも、愛する人の暴露を企てたのが自分なら、なおさら生きて行けません。
    今後、社内に置いて、仕事上、違法取材をしなければならないはめになったら、
    私は、会社を辞めると思います。
    盗撮機を設置する命令を出したことに対して、深く反省しました。
    この反省だけは、本物です。
    性感マッサージサロンの村井隆子さんに深くお詫びします。
    本当にすいませんでした。やっと目が覚めました。」
浅野は、京子に、深く礼をし、両目にハンカチを当て、座った。

田村も立った。目にいっぱい涙を流していた。
    「浅野編集長と同じ気持ちです。
    今になって、何の罪の意識をもたず、盗撮機を設置した自分が、
    どれだけ、常識的な罪の意識を失っていたが、身に染みてわかりました。
    これから、被害者の身になって考え、仕事をしていきたいと思います。
    性感マッサージサロンは、女性しか入れません。
    ですから、皆さまは、私のお相手の人は、女性であるとお分かりになったと
    思います。あたしは、女性しか愛せない身です。
    それなのに、同性愛の有名人を追いかけて写真をとり、
    二人がレズビアンであることを暴露したことがあります。
    スクープでした。

    二人は世間に騒ぎ立てられ、芸能界を去りました。
    今、どんな生活をしてらっしゃるのか、わかりません。
    自分が同性愛であるのに、同性愛の人を暴いた私には、
    なんの良心の呵責もなく、スクープできた喜びに酔いしれ、
    うかれ、はしゃいでいました。
    サロンの村井隆子さんは、そんな私に被害者体験をさせてくださり、
    人として、私を救ってくださったのだと思います。
    ありがとうございました。私は、目が覚めました。」

田村は涙ながらに座った。

京子はにっこりした。
そして立った。
京子
「浅野さん、田村さんのお言葉を聞いて、私は、気が済みました。
 まず、社長様に、この恐ろしい物をお返しします。」
 (初期化してあります。と言って社長に盗撮機を渡した。)

 社長は、拝むように受け取り、隣の情報部長大村と確認し合い、うなづき、
 みんなに少し見せた。
 一同が拍手した。

京子
「さあ、これで、めでたく盗撮機は元の古巣へ帰りました。
 みなさま、どうぞ、姿勢を楽にしてくださいませ。

 まあ、今回浅野さんの手の焼けること。(皆笑い。)
 社会部の部下の方も、さぞ、ご苦労だと思います。(社会部員の笑い。)
 ですが、浅野麻里さんという方は、大変憎めない方であり、
 恐らくは社会部の皆様に、支えられながら、どんどん、ガツガツと、
 仕事をやっていく方と見ました。

 田村佳代さんは、豪胆な方であり、
 我がサロンに盗撮機を設置するという大変緊張するお仕事だったのに、
 『シャワー、お風呂どちらにしますか。』と訪ねましたら、
 『風呂の方に入ります。』とおっしゃいました。
 盗撮機を設置に来て、風呂の方に入られた方は、初めてでした。(みんな大笑い。)

 ちょっと、わたくしの自慢をします。
 わたくしは、浅野さん、田村さんを「無罪」にすることだけを、
 はじめから、考えていたのです。
 盗撮が無罪になるのは、2つの場合です。
 1つは、誰も人が来ないところに、盗撮機を設置しても、罪になりません。
 例えば、誰も来ない公園の、誰も使わない女子トイレに、
 スマホを設置しても、罪になりません。「君は、バカか」と言われておしまいです。
 (皆笑い。)
 ですから、私は、田村さんを、もう5年も使ってない、
 第2サロンの方にお連れしたのです。来るとしたら、田村さんの関係者だけです。
 だから、「私が、10年も使ってないところですよ」といえば、まず無罪になります。

 もう一つの無罪のケースは、
 盗撮機を設置した加害者と、映されてしまった被害者が同一人物だったときです。
 この点、田村さんは、即無罪です。
 問題は、浅野さんです。彼女も無罪にしたい。
 そこで、私は、田村さんの声を真似て浅野さんをサロンに呼び出し、
 『佳代さんといっしょにいて、カメラに映されてください。』と頼んだのです。
 これで、映像に二人が映されました。
 私が警察に行く事態になっても、あの恐ろしい盗撮機など持って行きませんよ。
 データを移し替えた安価なものを持って行きます。
 双方無罪ですぐに追い返されます。

 ということで、お2人は無罪になることになっていたと思ってください。

「うおーーーー。」と拍手が起こった。

最後に社長が立った。
「えー恐ろしい盗撮機については、村井さんは熟知されていますので、
 お帰りになった後で説明します。
 みなさん、今回は、村井隆子さんに、人も会社も底から全部助けていただいたのです。
 もし、村井さんが、盗撮機の知識がなかったら、すぐ届けられていたかも知れません。
 そうなれば、今日中に100人の警察です。
 この会社の物、全部持って行かれます。
 さらには、みなさんのご家庭のパソコン、スマホ、DVDなど全部です。

 田村君は、恐らく洋菓子のお店に1歩入ったときに、バレていたのでしょう。
 村井さん、そうですね。」
京子。
「外から来るときにすでにばれていました。
 田村さんは、明るい通りを、素顔で平気で来て、
 店に入るときに、マスクとサングラスをかけたのですから。」
(みんなが笑った。)
社長
「今回のことを教訓に、私は、『取材の倫理としての許容範囲』といいうものを、
 もう一度、社員で考えなくでは、ならないと思っています。
村井さんのご誠意には、それをもってお答えしていきたいと思います。

 では、村井さんにも、社に対するご要望があると思います。
 どうぞ、おっしゃってください。」

京子は立った。
「週刊フラッシュ」さんには、悪い奴をどんどん懲らしめて欲しいと思うことです。
 それと、LGBTといわれる「性の少数派」と言われる人々を、
 なるべく支援してあげてほしいのです。さっき、田村さんが、自らカムアウトなさいました。
 大変勇気のいることです。

 彼らへの偏見の壁はまだ厚いです。そういう壁を少しでも崩して欲しいのです。
 以上です。

社長
「わかりました。皆さんどうですが、週刊フラッシュは、「LGBT」の人達を、
 支援するという宣言をしませんか。」

賛成です!との声があがり、拍手が起こった。

京子「それだけで、何ものにも代えがたいうれしいお土産です。」

京子は、礼をして、上機嫌で会議室を出た。

すると、浅野、田村が、そろっとついて来た。
「教えてください。私のあの映像がわかりません。」浅野。
「お店の一番背の高い子に浅野さんの役をさせたの。」
「だって、私の服を着てましたよ。」
「浅野さん見学に見えたでしょ。あのとき盗撮機は、浅野さんの洋服を撮影したの。
 その映像から、あるアプリでちょちょいよ。」京子。
「あたしをカラオケ7に呼んだ理由は?」
「浅野さんが無罪になるためには、田村さんといっしょに、映っていなくてはならない。
 その時間、編集社にいてはだめでしょ。過剰アリバイになります。
 だから、誰も見てないところで、時間つぶしをしてもらったの。」
「わあ、すごい。村井さんは、7時15分までに、そこまで考えてくださっていたのですか。」田村。
「私は、お客様(田村)を守るのも仕事ですからね。
 それよりも、あんな嘘の映像ではなくて、
 本物と本物の二人で今日にでも、結ばれましょうね。」
うふっと笑って、村井隆子は歩いていった。

「村井さんは、助けるだけじゃなくて、
キューピッドにもなってくれたんだ。」
二人は、そう言って去って行く京子を見つめた。

*

週刊フラッシュ社は、次号に「お詫び」として、
取材倫理を逸脱した行為をしてしまったことを詫び、
今後、取材の在り方を、全職員で、改めて考え直したいとした。

さらに、<宣言>として、社は、今後LGBTの人達を支援していくことを、
決意しました、と述べた。

これを、第2ページに、大きく掲げた。

それは、相沢京子を、十分満足させるものであった。


<おわり>


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。






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ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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