高原クリニック不妊治療科<その2>「性別違和・人実」

高原クリニック不妊治療科<その2>「性別違和・人実」1話完結


※ここにある高原医師が語る内容は、
 ネットで調べたことや私個人の知識に過ぎません。
 医学的に間違えていることもあるかも知れません。
 あくまで物語として、お読みくださると幸いです。

高原クリニックに、親子連れの患者が着た。
子の方は、中学2年生の男子。
両親は、イケメンのお父さんと美貌のお母さん。
男の子は、小柄でやせ形。
一見女の子のように見える。
名前は、人実といい、音で聞くと女子の名である「瞳」を連想する。

3人は、人実を真ん中にして、座った。

父・健二
「この子ですが、男の子なのに、自分の心は、女だと言うんです。」
母・靖子
「治して、いただきたいと思ってきました。
高原院長
「何を治すのですか。」

靖子「それは、女の心を男の心に治していただきたいのです。」
高原は、あきれた顔をした。
「あのですね、ここは、不妊治療科クリニックですよ。
 心のことは、精神科です。なぜ、精神科へ行かなかったのですか。」
健二「精神科は、いろいろ、敷居が高いのです。
   まだ、世間の偏見があります。」
高原「なるほど。まあ、お話だけでも伺いましょう。」
靖子「人実が、部屋の鍵をたまたま閉め忘れていたのでしょう。
   人実が部屋で女装をしているとき、私はリンゴを持って行ったんです。
   それで、問い詰めますと、自分は女の子になりたい。
   ぼくの心は、女だといいます。」

高原「ただの女装願望ではないのですか。」
靖子「人実が、自分で違うといいます。生まれたときから、
   心が女だったと言います。」
高原「じゃあ、『性別違和』つまり「性同一性障害」の疑いですね。」
健二「はい。それを治していただきたいのです。」
高原「治りませんよ。女の子の心を男の子の心にするなんて、無理です。」
健二「催眠治療か何かで、なんとか治りませんでしょうか。」

高原「なんとかなりませんな。
例えば、お母さん。何がしかに拉致されて、
    これから、催眠治療によって、あなたの心を男にします。
    そう言われたら、死に物狂いで抵抗しますか。
    それとも、素直に心を男にしてもらいますか。」
靖子「それは、死に物狂いで抵抗します。」
高原「人実さんだって同じです。
 女の心を男にすると言われたら、死に物狂いで抵抗しますよ。
    仮に、人実さんが深い催眠状態になったとしましょう。
    しかし、そのときでも、理性がしっかり見張っているんです。
    で、自分に有害な暗示だと思うものは、理性が跳ねのけるのです。
    『人見さん。あなたには、乳房がある。』と言ったとしましょう。
    これは、受け付けるでしょう。
    理性は、それが、人実さんの願いだと知っていますから、
    拒否しないのです。」
「そうですか。」と両親はうなだれた。

高原「ところで、ご両親は、人実さんが本当に男の子かどうか調べましたか。
    女の子かも知れないのに。」

両親は、高原の意外な言葉に、軽いショックを受けた。
(とんだ、ヤブ医者かも知れない。)

健二「それは、生まれたとき、お医者様が、男の子だとおっしゃり、
   私たちも確認し、出生の届け出をしました。」
高原「そうでしょう。だから、人実さんの性は、『指定された性』でしかないのです。
   内科医は、人実さんの外性器を見て、タマタマとオチンチンがちゃんとあれば、
   男の子と判断して、内性器や染色体など調べません。
   外性器に異常があれば、詳しく調べますが。」

健二「では、人実が女の子であるという可能性もあるのですか。」
高原「内性器、染色体、遺伝子、性腺などすべてを調べて、
   生物学的に男子だという結果が出ても、全部ではありません。
   もう一つ、臨床心理士による検査があります。
   ここで、人実さんの性自認や社会的性を調べます。
   その心理士が、人実さんの性自認が女子であると判断したとき、
   人実さんは、まだ男子だと判定されません。
   そのときのイメージは、
   『この子は、女の子だが、男の子の身体を持っている。』というものです。
   ここで、初めて「性同一性障害」だと診断され、治療の対象になります。
   治療は、人実さんの身体を女子に近づけることです。
   人実さんの心を男子に近づけることは、医学の歴史に照らして、
   無理だと、分かっているからです。」

靖子「こうなった原因は、なんでしょうか。」
高原「これは、仮設でしかありません。
   お母さんのお腹の中で、人実さんの脳が成長しているとき、
   女性ホルモンを大量に浴びて、脳が、女脳になることがあります。
   女脳を持って生まれて来ると、女性としての性自認を持つと言われています。
   お母さんのせいではありませんよ。」
健二「じゃあ、どうすればいいのでしょうか。」
高原「人実さんにとって、こんな重大なことを、精神科の敷居が高いからと言って、
    また、ご近所の目があるからといって、
    こんな不妊治療科という場違いなところへいらしたことが、
    そもそもの間違いです。
    精神科、もしくは、ジェンダークリニックへ行かれるべきだったのです。
    精神科でも、ジェンダーに詳しい先生がいるところだけですよ。
  
   しかし、ここで、私たちが出来ることが、一つあります。
   人実さんは、男子経験は、15年間してこられました。
   女子経験は、ゼロに等しいと思います。
   ご自分の性自認を正確に知るために、
   週に2時間くらい、このクリニックで、女の子体験をさせることならできます。
   幸いここには、2人の性別違和のナースがいます。
   具体的なお話ができ、人実さんにとって、有益だと思います。」

人実の両親は、互いに目を合わせ、「ダメダメ。」
と、目で言い合っていた。

「そのナースを呼びましょう。」と高原。

高原は、性別違和であった小坂早苗と小林エミを呼んだ。
二人が顔を見せたとき、人実と両親は、少なからず驚いた。
二人が、完全な女性に見えたからだ。
小坂は、
「生まれたときは、男の子だったんですよ。
 私は、両親に理解がありましたので、大学に行き、薬剤師の資格をとりました。
 二十歳の時、戸籍の性別を女にしましたから、法的にも女性です。」と言った。
小林は、
「私は、看護師の資格を取りました。両親に理解がなく、
 看護師になるまで、男でいました。
 自分の大切な青春時代を女として過ごしたいとどれほど思ったことでしょうか。
 でも、ここの高原先生が理解してくださり、今は、女子として働いています。」

小坂と小林を見たことは、人実の両親にとりかなりのインパクトであった。
声も姿も、まるで女性で、清楚な感じのする二人だった。
人実は、目を輝かせていた。

しばらくして、健二が言った。
「小坂さんと小林さんを拝見して、妻と私の認識が変わりました。
 人実をここに来させます。よろしくお願いします。」
靖子も言った。
「こちらに伺ってよかったと思います。
 こちらに通わせていただきながら、ジェンダークリニックや精神科に、
 まいります。」

高原は、お勧めのジェンダークリニックのパンフレットを2、3渡した。

人実と両親の3人は、何かすっきりしたように帰って行った。

高原のそばに4人の看護師が来た。
「いやあ、百聞は一見に如かずだったなあ。
 小坂さんと小林さんを、見て、あのご両親は、安心したね。」
「ちょっとは、役にたったんですね。」と小坂は言った。
「大いに助かったよ。内もジェンダークリニックにするか。」と高原。
「それも、いいですね。」と小林が言って、みんなで笑った。

人実とその両親。
健二「いろいろわかったよ。人実は男の子の体をもった女の子なんだ。」
靖子「人実。家では、女の子の格好をしていいわ。
   女言葉も使っていい。
   人実のこと、目編の『瞳』だと思うことにする。」
人実「ほんと?わあ、やったあ!ぼく、勉強して、薬剤師になりたい。」
健二「お医者様という選択肢もあるぞ。」
人実「うん。それもいいね。」

困難は多々あるだろうが、3人は、第1ステップを踏んだ。

<おわり>

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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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