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スーパー洋子「美輪高校野球部」④『変わる野球部』

前回の「緑ヶ丘高校野球部」のときは、あまりにも安易に、
野球部が再スタートしました。そこを書き直したく思っていました。
今回、そこのところを詳しく書くことができ、
私としては、満足しています。次回で、最終回にしたいと思います。
これまで、読んでくださり、ありがとうございました。
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スーパー洋子「美輪高校野球部」④『変わる野球部』


翌日、安田は、朝早く、3年C組の、吉田を廊下に呼んだ。
昨日、3年生を集め、洋子のことを話していた部員だ。
安田は、吉田に言った。
「最高の授業態度。そして、昼休みの掃除を誰よりもがんばれば、
 新野球部が誕生するかも知れない。まず、1週間。
 そして、これは、卒業まで続ける。
 今すぐ、3年生に知らせ、1、2年をどこか教室に集め、
 このことを伝えること。
 1時間目から、ちゃんとするから、朝の内に終えること。」
「はい!」と吉田は、目を輝かせ、飛んで行った。

全野球部が、多目的室に集合していた。
吉田と、主将の近藤が、熱弁をふるっていた。
ちゃんとするだけではなく、勉強もしっかりやるんだ、と言っていた。
2年生が立って言っていた。
「ぼくらは、倉田先生を始め馬鹿にしていて、
 それが元で、解散になってしまいました。
これからは、どんなに弱いと思える学校でも、
 馬鹿になどせず、礼儀を尽くしたいと思います。」
そうだ、そうだと、みんなが、拍手をした。

「よし、いいぞ!」と思いながら、安田は、教室を離れた。

安田が職員室に来て見ると、
洋子が、コーヒーメーカーのところで首をかしげている。
「倉田先生、首の運動ですか。」と安田もコーヒーを入れながら言った。
「そろそろ、校長から、呼び出しが来るはずなんですけどね。
 まだかな。あたし、今日で解雇されるはずなんですよ。」と洋子。
「あ、それは、ありませんよ。校長は、倉田先生を死んでも離しません。」
「それは、ありませんよ。野球部解散させたんですよ。首でしょ。」と洋子。
「野球部は解散しましたが、新野球部が結成されます。
 監督は、辞任しますが、再就任されます。
 野球部員たちは、教室で、超模範生になります。
 すべては、倉田先生の思い通りになります。」安田は、お茶目に笑った。
「さては、安田先生、動かれたでしょう。」
「ま、ちょっとですけどね。えへへ。」と笑いながら、安田は、デスクに行った。
『あの、「えへへ」。私と似てる。』洋子は、そう思った。

2時間目が終わった20分休み。
先生たちは、口々に言った。
「まあ、どうしたんでしょう。野球部の子達。もう最高の模範生でしたよ。」
「私もそうです。背筋をピーンと伸ばして、1時間中、姿勢を崩しませんでした。
「野球部がちゃんとしていると、学校全体が変わったように見えました。」
「あれなら、甲子園に行っても、胸を張れますね。」

野球部員への生徒の評価は、昼休みの掃除の時間に高まった。
女子が重いバケツを運んでいると、後ろから来て、
「俺が持つ。」と言って、すっとたくましい腕で持ってくれる。
黒板消しを窓ではたいていて、制服に白い粉が付いている女子に、
「俺が代わる。俺は、服に粉が付いたっていいから。」と言って代わる。

今まで、ろくに掃除当番をしなかった野球部の連中が、
誰よりも一生懸命やっている。
嫌な床の雑巾がけも、少しもさぼらずやる。

他のクラスメートが、さぼっていても、
そんなの目もくれず、真面目にやっている。

これが、3日経っても4日経っても、変わらない。
クラスの生徒たちの、野球部員を見る目が変わった。

野球部員は、一人一人体験した。
きちんとした態度で授業を聞くと、勉強が分かるのである。
掃除も一生懸命やると、気持ちがいいのだった。
1週間だけではなく、卒業まで、このままちゃんとやれる、
そんな自信と決意を持った。

1週間の間、中村監督は、緑ヶ丘の吉川監督を訪ねた。
そして、倉田コーチのことを聞いた。
吉川は、笑って、
「内もですよ。野球部員の授業中の居眠りOKだったんです。
 それに怒った倉田先生と、3対3をやりました。
 もうこてんぱんです。
生徒も私も反省し、謙虚になることができました。」
「それは、うれしいお話です。
 内だけでは、なかったのですね。」と中村は笑った。

「倉田先生は、実によくできた方で、監督の私をいつも立ててくれました。
 監督の依頼がない限りコーチをしないとおっしゃって、
 それを貫く人でした。ですから、よくある監督とコーチの確執など、
 全く心配はいりません。」
「吉川監督が、何事も、部員にまず相談させたというお話には、感銘を受けました。
 私も、真似をしていいでしょうか。」
「そんなの断る必要がありますか。子供の方が、よっぽどいいことを言いますし、
 私達監督は、楽ができますよ。」
吉川は、笑った。

それから、いろいろと話をして、中村が、強く思ったことがあった。
それは、プロと高校野球の違いである。
高校野球は、あくまで、人間教育だ。
山梨なら山梨県の野球部全体が互いに高め合っていくことが大切だ。
そうした精神を持ってこそ、人間形成につながる。

この1週間は、中村を大いに変えていく期間でもあった。



野球部が解散して、5日後の職員会議である。
校長本田は、最後の項目として、野球部のことを提案した。
「私は、野球部員たちが、このところ授業態度が良くなり、
掃除も、誰よりも一生懸命やっていると聞きました。
部員に聞いたところ、1週間ではなく、卒業するまで、
きちんとやると言っていました。
そこで、どうでしょう。
野球部は一旦解散しましたので、新野球部として、
元部員たちに野球をやらせたいと考えます。
また、辞表を出された中村監督へ、再就任の依頼をしたいと思っています。
皆さん、ご意見をお聞かせください。」

国語科の年配の女性教師が手を挙げた。
「校長先生に賛成です。
 あの子達は、変わりました。三日坊主ではなく、
 ずっときちんとしていくと思います。
 学級での子供たちの評価も高まっているようです。
 私、個人的にも、甲子園大会が、何よりの楽しみですので、
 野球部のない美輪高校は、気の抜けたサイダーのように思います。」
(数人の教師が、笑う。)

「では、賛成の先生方、挙手をお願いいたします。」と校長。
職員たちは、挙手どころか、盛大な拍手をした。
「はい。では、新野球部誕生ですね。
 では、明日は、全校朝会がありますので、
 全校生の前で、野球部の代表に、語らせます。
 そして、全校生徒に承認されれば、正式に決定にしたいと思います。」
そう言って、校長は、会を閉じた。

校長が、安田に手招きをした。
「はい。」と安田。
「安田先生のことだから、言わずともやってくださると思いますが、
野球部に今日の内に連絡して、
 明日の全校朝会の件、連絡お願いします。
 これも、教育の1つですので、何か、感動的な主将の言葉が欲しいですな。」
「主将は、近藤君ですが、言葉は、彼に100%任せます。
 私は、一切口出ししません。」
「さすが、安田先生ですなあ。」
と校長は、安田を惚れ惚れと見た。

洋子は、ちょっと先で、安田を待っていた。
安田が来た。
「安田先生。やっぱり、すべての仕掛け人だったんですね。」と洋子。
「いえいえ、ちょっと潤滑油になっただけですよ。えへへ。」
「ところで、安田先生は、木工とか溶接とか、お得意ですか。」
洋子は、緑が丘で何でも作ってくれた安藤を思い出して聞いた。
「倉田先生、私が何科の教師だか、ご存じないでしょ。
 私は、技術科の教師ですよ。
 言われれば、鉄人28号だって作りますよ。」
「わあ~、やった~。」と洋子は万歳をした。
「えへへ。」と二人同時に言ったので、改めて笑った。

(次回は、『主将・近藤の言葉』最終回です。)


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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