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書き直し・スーパー洋子「美輪高校・野球部」②『試合の決着』

この回までは、前回のものを、少し直したものです。次回は、新しい内容を加えます。
読んでくださるとうれしいです。
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書き直し・スーパー洋子「美輪高校・野球部」②『試合の決着』


洋子は、すごい声で、怒りをぶつけた。
「いいですか。1度嘘をつけば、もう、みんな嘘だろうと思われますよ。
 試合に負けたら、あなたは監督を辞める。野球部は解散させる。
 全部嘘だと思われますよ。監督、それが世の中でしょう。
 じゃあ、私は、何を根拠に、信じればいいのですか。」

「申し訳ありませんでした。負けたら私は辞めます。野球部も解散です!
 これだけは、守ります。絶対、解散で、私は、辞表を出します。」

「私が、あの3番手にプロテクターをかけなければ、
 どうなっていたか、わかりますね。
あなたは、大事な部員の顔を一生見られぬ顔にするところだったのですよ。
それほどの危険を犯しておいて、ろくに反省もせず、試合続行ですか?
多分、見学の800人は呆れていますよ。
『すいません、申し訳ありません』の一言で済むというわけですか。
試合のあと、彼の親御さんに詫びをいれますか。
担任、学校長に、報告なさいますか。県教育委員会にも。
これも、すべて、エースピッチャーを出すと言いながら、
嘘をついたからですよ。」
「わかりました。試合後に、すべていたします。
 ここは、どうか、試合を続けてください。
 お願いします。」

こうして、中村は、何度頭を下げたであろうか。
野球部員たちは、目を疑っていた。
監督中村が、人に頭を下げるなど見たこともなかった。
その中村が、ぺこぺこと何度も頭を下げているのである。

洋子が、バッターボックスに入り、
とうとうエースピッチャー近藤が、マウンドに立った。

監督中村は、思っていた。
あんなにすごい打球を初めて見た。
この自分が、現役時代でも、とてもあれほどは打てなかった。
彼女は、フルスウィングはしていない。
軽くノックをしただけだ。
その打球で、人を2mも飛ばせるのか。
しかも、むち打ちにならない1点を狙ったと言っている。
その洋子の1打を見ただけで、中村の胸に不安がよぎった。
「絶対はない。」という洋子の言葉が、胸に重くのしかかった。

近藤は、中村ほど、深く考えていなかった。
まぐれだろうと、軽く片付けていた。
俺の150は重くて打てない。まず、それで様子を見るか。
名キャッチャーの小川は、163全力球のサインを出している。
洋子のそばにいる小川は、すでに洋子の実力を感じ取っていたのだ。
近藤は、小川に「ノー。」と答えた。

そのとき、洋子の声がした。
「近藤。150kmで来るなら来い。
 さっきの江藤は、148.45kmで来たんだよ。
 で、あの様だ。150kmなら、1.55kmの違いだぞ。
それなら、プロテクターを被れ。
 ボールが重いなど、あたしには、関係ないからね。」

近藤はドキンとした。
『150kmがなぜわかった。
 江藤の数字は、はったりだ。俺の150は重い。
 打てるもんなら打ってみろ。』思った。
洋子は、答えるように、
「よし。150なら、近藤の帽子をかすって、フェンス越えだ。」
と言った。

近藤は、むかっと来ながら、振りかぶって、150kmを投げた。
カーン。打球は、近藤の頭をかすって、帽子を飛ばし、
そこから、バックスピンのかかったボールは、どんどん上昇し、
バックネットどころか、校舎の屋上を超えていった。

800人の見物が、わああああとすごい声を出した。
「ひょっとしたら、あの先生本物だよ。」
「はったりでも、すげーと思っていたのに。」
そんな声がしていた。

監督中村は目を見張った。
まさか、こんなことがあっていいのか。
150でも、十分速い球だ。甲子園では十分通じる。
それを、予告通り、近藤の帽子をかすりながら、フェンス越えをするとは。
頭に当たらないように、帽子のてっぺんをかすったのだ。
しかも、フルスィングではない。軽く、ノックしただけに見えた。

もっとショックであったのは、ピッチャーの近藤だった。
帽子をかすめて行くと言われ、その通りになった。
150kmと思っている心をズバリ読まれた。
重いボールなど、ものともしない。
近藤の心に洋子への恐怖が生まれた。

「近藤。あんたの最速球163をなぜ投げない。
あたしみたいないいバッターには、めったに巡り合えないわよ。」と洋子。
『挑発に乗るな。』と近藤は、自分に言い聞かせた。
『160に見せかけて、フォークだ。』サインを出した。
名捕手である小川が、ノーを出した。
163直球で行けと何度もサインを出す。近藤は、ノーと答えた。
フォークだ。

近藤は振りかぶった。そして、投げた。
ボールは、150kmを超えるスピードできて、
途中でぐぐっと失速し、
そこから、するどい角度で、すとんと落ちた。

だか、洋子は、かるがると地に落ちる球を、カキーンと打った。
ボールは、近藤の帽子を再びかすめ、フェンスを越えて、屋上を超えて行った。
わああああああとすごい応援の歓声。

「近藤、言っただろう。あんたの場合フォークじゃ、プロで通用しないのよ。
 あんたの筋肉の付き方は、剛速球向きなのよ。
 あんたがプロで通用しそうなのは、163だけ。
 これを、鍛えて、168にすれば、通用するよ。
さあ、163でいいからさ、投げてごらん。」洋子は言った。

監督中村は、生きた心地がしなかった。
ここで、近藤が打たれたら、次は、倉田が投げる。
あれだけのバッティングを見せた人が、投げるのは、どんなボールか。
考えただけでも恐ろしかった。
プロのレベルさえ超えている。あり得ないことだ。

たくさんの後悔が、胸をよぎった。
絶対勝てるとの前提でものを言った。
負ける可能性があるなら、もっと慎重に言葉を選んだ。
だが、すべては、後の祭りだ。
800人の生徒が見ている。ほぼ全校生徒だ。
この人数に証人になられたら、例え、学校が続けてくれと言っても、
やっていけない。それに「嘘をついた」ことへ、良心と自尊心が、自分を許さない。
部員も同じだろう。すっぱり退部しなければ、
嘘つきと見られ、学校が地獄になる。

近藤は、ここまで来て163を投げるしかなかった。
洋子の言葉が、なぜか温かく聞こえた。
コーチをしてくれたように思えた。
振りかぶって全力で投げた。会心のボールだ。

洋子は、近藤の全力球を、初めてフルスイングした。
カキーンといい音がして、ボールは、空の彼方へ飛んでいき、
そして、見えなくなった。

選手も見物達も空を見ていた。これほど飛ぶボールを見たことがなかった。

「さあ、今度は投げる番だ。あと一人打ち取ればいいんだよね。」洋子は言った。

あと一人でおしまいならばと、中村がバットを握った。
「監督がやるのは、反則では。」と誰かが言いそうになり、
周りの部員が、口をふさいだ。
「監督が最高の打者だ。監督が打てなければ、おしまいだ。」
小川が、キャッチャーのポジションに座った。
「小川君。全部ど真ん中。恐かったら目をつぶること。
 ミットの位置だけは変えちゃだめ。」
「はい。」と言って、ボールを洋子に投げた。
小川は、洋子を、すでに偉大なる人と見ていた。

「監督。監督と出来るのを待っていたのよ。
 プロ1軍、連続10年4番打者。光栄だわ。
 女じゃ野球はやれないからね。でもさ、
 女でもこんなのがいたと覚えていてね。」

洋子は、そう言って、振りかぶった。
中村は、洋子を見ていた。
洋子の脚が前に出て、腕がしなるようにボールを投げた。
速い。
ボールは、キャッチャーのブローブに爆音を立てて飛び込んだ。
「これは・・。」
中村は、前人未到の170km超えのボールだと思った。
ボールをかろうじて見た小川も、同じように思った。

「監督。今のは、170。次は、180だよ。」
「まさか。」と監督。
洋子が振りかぶった。
ズバーンとミットの中で恐ろしい音がした。
これには、小川も、恐くて、目をつぶった。

「監督。今のが、180kmだよ。次は、最後だね。
監督に敬意を払って、あたしの、全力球でいくよ。
せいぜい185だけどね。」
洋子が投げた。
ボールが、恐ろしい音をたてて、ミットに入り、監督は、見送りの三振に終わった。
恐くて、身がすくんだ。とても、手を出せるボールではなかった。

洋子は、バットとグローブを返し、
野球部や中村には一言もくれず、
応援800人に、大声で言った。
「辞めるったって、いろいろ覚悟がいるだろうからさ。
 それまで、『解散、解散。』なんて、部員たちをからかわないこと。
 そっとしておいてあげてね。」
「はーい!」と大きな声が返ってきた。
「生徒はこんないい子達なのになあ。」
洋子は、そう思いながら、職員室に向かった。

「倉田先生」と安田が声を掛けて来た。
「ああ、安田先生。人集めの名人ですね。
 ありがとうございました。」
「いえいえ。倉田先生が、あまりにすごいので、
 スマホのウィキで調べさせていただきました。」
「え、あたしが、ウィキに出てるんですか。」
「はい。驚きました。倉田先生は、野球部をつぶしに来られたんじゃなくて、
 立て直しにいらしたんですね。」
「立て直しなんて、そんな、滅相もありませんよ。」
安田は、うふふと笑っていた。
「この人は、できる。」と、洋子は密かに思った。

(次は、「中村淳史のよくできた娘・梨奈」です。)

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プロフィール

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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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