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スーパー洋子「王様クイズ大会」②『洋子の反撃』

少し長くなりました。いよいよ洋子の反撃が始まります。
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スーパー洋子「王様クイズ大会」②『洋子の反撃』


TBB「王様クイズ大会」は、2週間前から、テレビで大々的な宣伝を打った。
すでに有名人である天才学生竹中と小野は、知られているので、
その二人に挑戦する倉田洋子の宣伝に比重をかけ、
大会を盛り上げようとしていた。
しかし、洋子の武勇伝としては、T大教授の数式の間違いを指摘したくらいで、
他になく、宣伝部は、頭を抱えていた。
そこへ副局長が、様子を見に来た。
「副局長は、倉田さんの実力を調べたんですよね。
 なんか、視聴者が、驚くようなことありませんか。」
「あるには、あるが、言ってもいいのかな。クイズに差し障らないかな。」
と副局長は、迷った。
「教えてください!」
「まあ、いいか。彼女は、世界の言語508語を知っている。
 つまり、世界でわかっている言語をみんな知っている。
 難しい思想書、200ページを2秒で読んで、
 もっとも中心的な内容を答えた。
 英国「Nature誌」に論文8回掲載、内最優秀賞3回受賞。
 このくらいでどうだ。」
「うへー!ほんとですか。こりゃすげーや。
 早速、宣伝に使っていいですよね。」
「まて。確かめたわけじゃない。『らしい』と必ずつけてくれ。」
「わかりました!」
宣伝部員は飛んで行った。

そして、洋子のその能力がテレビのCMで、伝えられたとたん、
洋子への期待値が一気にあがった。
そんな人なら、あの学生二人を敗れるかもしれない。
どんな語学の問題にも余裕で即答してきた二人だ。
だが、倉田と言う人なら、その上を行くかもしれない。
そう思う人が、どんどん増え、
ツイッターへの書き込みの数が、一気に増えた。

クイズ王の竹中俊一、小野豊は、クイズ大会に備えて同じマンションにいた。
「小野、489言語だってよ。ほんとかな。」と竹中。
「語学は、知っていてもあかん。それを活用できにゃならん。
 508言語も活用できるわけがない。」小野。
「俺も、そう思う。聞いて、読んで、書けなきゃ意味があらへん。
 せいぜい英語1つだろうよ。」竹中。
「その英語かてあやしいんやないか。」小野。
「Nature 」に、3回最優秀賞って、途方もなくすごくないか。」竹中。
「パソコンで調べてみるか。最優秀賞なら、名前があるはずや。」
二人は、パソコンで、過去の最優秀受賞者の一覧を見つけた。
すると、Yoko Kurata の名前が、3つ見つかった。
英語の論文である。
「すげー。独学だろ。」と竹中。
「ああ、英語が書けんどころやないな。」
二人は、顔を見合わせた。

京都の芝岡名誉教授、娘の叔子、書生の加藤と佐伯。
その4人は、洋子が出ることを何より楽しみにして、
指折り、当日を待っていた。

T大では、皆、竹中の味方だったが、医学部で推理小説作家の希来里だけは、
洋子を応援していた。洋子の能力を目の当たりにして、
心から驚いたことを思い、天才学生二人は、負けるのではないかと思っていた。

いよいよ当日である。
三栄出版社は、社長命令で、全員応援に行った。
T大は、竹中と同じ数学科の連中が応援に来た。
京都K大の小野は、大学が遠く、応援者が、20人ほどだった。

各家庭は、圧倒的に洋子の見方をしていた。
あの高慢ちきな学生二人が、負けるところ見たさに、
テレビを見ていた。

放送開始の10分前、3人は楽屋の同じ部屋にいた。
いただいたオレンジジュースをストローで飲みながら、
「倉田さん、あの508言語ってホント?」と竹中。
「うそに、決まってんじゃん。
 そう言わせてくれって局に頼まれただけよ。」と洋子。
3人は笑った。
「倉田さん、大学はどこ?」と小野。
「あたし、中卒よ。」
「それで、Nature 3回、最優秀賞なの。」
「はったり、はったり、名前貸しただけよ。」洋子。
「あやしいな。俺ら、倉田さんが、恐くてたまらないよ。」竹中。
「あなた達は、将来の学術界を背負う人じゃない。
 あたしごときに、びびってどうするの。」洋子。
「こういう人に限って、すごいんや。本気出さんといてや。」と小野。

いよいよ時間が来た。
係りが呼びに来た。
そして、スタジオに入ると、すごい声援である。
洋子は、会社の人、全員が来てくれていることを、知った。
一番前に、社長、百合子、坂田がいた。
洋子は、えへへと頭を掻きながら、自分のブースに入った。

司会は、中年の人気の司会者だった。
「只今より、『王様クイズ大会』を始めます。」
と、司会がいうと、視聴率が、12%になった。

「えー、出場者を紹介します。皆様から見て左、T大の竹中俊一くん。
 我が局のクイズ大会で、驚異的な知識と思考力を見せてくれました。
 真ん中は、西のK大、小野豊君。いつも竹中君と1位を争って来た、
 驚異の人です。
 お2人とも、これまでの「難問クイズ大会」で、
すべて全問正解で来られた、信じがたいお2人です。
 そして、皆さまから右の、倉田洋子さん。
 私たちは、竹中君、小野君を敗れる人を必死で探してきました。
 そして、やっと見つけました、三栄出版社の校正員、倉田洋子さんです。」
ここで、三栄社から、鳴り物入りの大きな声援があった。
「倉田さんは、1冊の本を数秒で読み、世界の言語を508言語を知っているという、
 恐るべき人です。倉田さんの活躍が楽しみです。」

「えー、司会の長話は、禁物ですね。
 では、早速、1点問題からです。全部で10問あります。
では、第1問。」

横長のパネルが登場し、文字か数字が隠されている。
観客席も同様にされている。

司会「さて、この数字は何?」
隠していた紙がめくられる。

8600

竹中が、即座に、ピンポン!
竹中「肉眼見みえる星の数です。」
司会「正解です。早いですね。」

その後、9問。
洋子は、お人形のように、全く動かずにいたのである。

三栄出版のみんなは、祈っていた。
「ね、洋子ちゃん、スーパーじゃなくなったのかしら。」百合子。
「違いますよ。先に相手に点を取らせて、後から一気に抜く作戦ですよ。
 その方が、視聴率出るでしょう。」と坂田。
「坂田君。君の言葉を信じていいのかね。」と社長。
「きっと洋子先輩、2点問題、1人で、全部答えますよ。」坂田は言った。

1点問題が終わっての5分の休憩。
ここは、楽屋。
竹中「倉田さん、どうしたんですか。今日は倉田さんが答えてなんぼでしょう。」
小野「ほんとに、一つもわからへんかったん?」
洋子「あなたたちは、天才よ。なんで答えられるのか、不思議。」
小野「またまた、表情が余裕たっぷりや。ああ、恐ろし。」
その通り、洋子には、少しも臆したところがなかった。

ディレクター室では、岡野が冷や汗をかいていた。
「川田君。倉田さんあっての視聴率だ。
 今、9%に下がっちゃったよ。」
「こうなりゃ、腹くくって見ていましょうよ。」
川田の方が、よっぽど落ち着いていた。

3人がブースに戻った。

司会「では、2点問題です。5問あります。超難問ばかりです。
   今、竹中君6点、小野君4点、倉田さん0点。
   倉田さんには、がんばっていただきたいところです。」

3人の前に、200ページの冊子が裏にして置かれた。

司会「3人の前に200ページの小説が置かれました。
   片面印刷で、横書きです。
   皆様の多くは、竹中君、小野君の読む速さをご存知と思います。
   倉田さんは、校正者で、読むことが専門です。
   そこで、読む時間は、15秒とします。」

会場から「ええええ!!」との声。

司会「その後で、出題します。では、15秒初め。」

洋子は、冊子を置いたまま、最後のページから逆に、ぱららら・・と見て、
ほぼ2秒で冊子を裏返しにした。後は、じっと座っていた。
「坂田君見た?」「はい。あれが、先輩ですよね。」
竹中、小野も、それを見た。
逆から見て、2秒。あり得ないと思いながら、ただのポーズだろうと思った。
自分たちは、パ、パ、パ、パとめくっている。

「はい、15秒です。」と司会。

竹中は、15ページ残した。
小野は、20ページ残した。
残したところから、出題されたら、アウトだ。

司会「では、初めの問題です。この冊子に1つだけ、4文字熟語があります。
   それを、パネルに書いてください。」

洋子は、ささっと何か書いていた。

司会「はい、見せてください。」

竹中と小野は、自信満々にパネルを見せた。
(2点問題で、この程度かよ。もっと、俺たちを困らせてくれよ。)
二人は、内心そう思っていた。

司会「はい。
   竹中君『我田引水』
   小野君『我田引水』
   倉田さん『0』
   え?倉田さん。0とは、ないということですか?」

洋子「あ、はい。私がいただいた冊子の68ページ17行目に、
   我田引水らしき熟語があります。
これが、正解のおつもりかなと思いましたが、
「我」の字の、右肩になくてはならない「、」がないのです。
   よって、漢字とは認めず、私は、0と書きました。
   私、校正が、本業なので、こういうのうるさいんです。」
と、洋子は、にっこりとした。

百合子と坂田は、うきうきとしていた。

司会は、あわてて、洋子の冊子を見に行った。
「ほんとだ。『、』がありませんね。竹中君と小野君の冊子も見ましょう。」
スクリーンに洋子の点のない「が」の漢字が大きく移された。

竹中、小野の冊子にも点がなかった。
二人の冊子の点がない字も、スクリーンに映し出された。
観客が、ざわざわ話をしている。

司会は、近くの専門家3人と話していた。
A「パッと見て、我田引水と読めるのだから、我田引水でいい。」
B「とんでもない。あなたの大学の入試問題の国語の漢字の問題で、
 『、』のない『我』を、○としますか。」
A「なるほど。絶対×ですな。漢字とは認めず、0個を正解としましょう。

司会「えー、皆さま。コピー機のガラス面に白の修正液がついていたのかも知れません。
   私たちの用意した答えは「我田引水」でしたが、
   3人の冊子には、『、』がなく、協議の結果、漢字として認めるべきでないとして、
   正解は、倉田さんの『0』とします。

わぁお~と三栄の応援コーナーが盛り上がった。

竹中と小野は、互いに顔を見合わせた。
一連のクイズ番組で、初めて誤答をした。

「やったー!今ので、視聴率11%です。」とサブディレクターの川田。
「おお。倉田さん。今みたいの、またやってくれ。」と岡野。

希来里がいるT大医学部のテレビ室。
「あの人、2秒くらいで読んだよ。で、我に点がないこと見つける。あり得る?」
「あり得ない。すご過ぎる。」
「ありえるわよ。」と希来里は、みんなに言った。

「そうなの?」とみんなが寄って来た。
「あたしね、推理小説の第1作、倉田さんに校正やってもらったの。
 あたし、生意気に草書で書いた原稿を持って行った。全5巻。
 倉田さんは、ぱらぱらめくりで、1冊1秒ほどで見た。草書よ。
 その時点で、全文を覚えていて、PCのキーボードを信じられない速さで打って、
 校正をしながら、私の推理小説のダメなところ7か所の意見書を添えて、
 その場で、USBメモリーをくれたの。そのとき、コーヒーが来た。
 とにかく、すごいの。

 あたし、自分が天才だと思い、天狗になっていたけど、
 倉田さんを前に、自分は、いかに小さな存在かがわかり、謙虚になれた。
 それ、倉田さんのおかげ。」
「希来里が、圧倒されたのか。倉田さんって人、これは本物だな。」
周りが、「う~~ん。」と納得した。

(次回は、『洋子、いよいよ本領発揮』です。)


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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