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スーパー洋子「王様クイズ大会」に出る①『出場するまで』

スーパー洋子「王様クイズ大会」に出る①『出場するまで』


三栄出版社のブースに、二人の客が来て、
洋子の上司である、近藤百合子が相手をしていた。
二人は、TBBテレビ局のディレクター岡野俊一と
サブディレクター川田啓一と名乗った。

「我が局では、クイズ番組に今力を入れておりまして、
 ちょっとしたブームになり、視聴率もまあまあ得ています。
 ご存知かもしれませんが、T大の竹中君、西のK大の小野君の二人が、
 圧倒的な知識と思考力で何をやっても、1位、2位を独占します。」
と、ディレクターの岡野。
「あ、知ってます、知ってます。
 あの二人は、超天才ですよね。
天文学から、数学、文学、学者しか知らないようなことを何でも答えちゃう。」
と、百合子。
「そうなんです。いつもあの二人の独壇場になってしまい、
 視聴者は、逆に、おもしろくないと離れて行ってるんです。
 そこで、あの二人に対抗できる人を探し回っているんです。
 今度は、あの二人と誰かさんの3人対決にしようと思っています。
 で、三栄出版の倉田洋子さんが、超人的な校正をなさると聞きまして、
 やってきた次第です。」と岡野。
「洋子ちゃんねえ。ときどきはすごい能力を発揮するんですが。
 どうかな。あの学生さん二人には、かなわないでしょう。」と百合子。
「東大の数学の教授が書いた書物を、数式の間違いを指摘し、
校正したことは、知れ渡っています。
今を時めくS大の助教授の推理小説の、推理のミスを指摘したことも、
有名です。」
「じゃあ、一応呼んでみますか。」
百合子は、スマホを耳に当てた。
やって来た洋子のまるで高校生のような見かけを見て、
岡野と川田は、気持ちが揺らいだ。
洋子は、大体のことを聞いた。
「とーーーーんでもない。あいつらに、おっと、あの人たちとやるなんて、
 とーーーーーでもないです。あいつら、おっと、あの二人は、超天才です。」
洋子は、言った。
岡野は、カバンから、200ページほどの本を出し、
「ちょっと、読んでみて、くださいませんか。」と言った。
「はい。」と言って、洋子は、後ろのページから、ぱらぱらめくりをして、
2秒ほどで返した。
「今、お読みになったのですか?」岡野。
「まあ、ざっとですけど。」
「後ろのページから、めくってらっしゃいましたよ。」
「同じようなもんです。」
「52ページ、6行目は、なんて書かれていましたか?」
岡野と川田は祈る気持ちだった。
「『あら、あなた、今日は宴会で遅くなるって言ってたじゃない?』かな?」
洋子は言って、笑った。

岡野と川田は、ガッツポーズをした。
「すばらしい。もう、何が何でも出場していただきたく、
 この通りです。」二人は、頭を下げた。
「洋子ちゃん。会社の宣伝になるわ。
 あの、洋子ちゃんの紹介のとき、三栄出版と言ってくださいますか。
 司会の方を通じて、あと4回くらい言ってくださるなら、
 社長を説得します。」
「できます。あの二人だって、T大、K大と何度も大学名を出しています。
 それに、倉田さんの入るボックスには、『三栄出版・倉田洋子』と書かれます。
 彼らもT大、K大と書かれていますから。」
と、岡野。
「それなら、社長を説得できます。」と百合子はにっこりと言った。

百合子の話しに、社長の沢田敬三は、二つ返事でOKした。
それどころか、社長が完全にその気になってしまった。
番組は、実況である。
そこで、ぼんぼん洋子が答えれば、社のイメージが一気にあがる。
「社長、洋子と言えど、ぼんぼんは、答えられないかも知れませんけど。」
と百合子。
「社長の私が、応援席にいれば、倉田君、がんばるだろう。」
「そうかも知れませんね。」と百合子は、社長の思わぬ能天気を発見して、
首をひねりながら、坂田のところへいった。
「どう思う。勝てるかな。」と百合子。
「強敵ですね。これは、おもしろいです。
 あの二人は、フラッシュ・リーディングができますからね。」

「何それ?」と百合子。
「写真で撮ったように、そのページの情報が一目で、そっくり頭に入る。
 フラッシュ・メモリとも言うのかな?
 頭への、知識の入り方が、はんぱじゃありません。」
「洋子ちゃんも、そうじゃない。」
「だから、見物です。」坂田は、にやにやして言った。

ディレクター岡野は、副社長に呼ばれた。
「その倉田さんについて、ほんとにあの二人に対抗できる人かどうか、
 もう少し調べる必要を感じるのだが。番組は実況だしね。」
「じゃあ、どうしますか。ここに来てもらいましょうか。」と岡野。

2日後に、TBBテレビ局から黒の高級車が三栄出版にやってきて、
洋子を載せて、テレビ局へ行った。

その少し前に、副局長の部屋で、知識分野の専門家と共に、洋子向けの問題を検討していた。
「これなんかどうでしょう。
 問題 1 2 4 8 16 31 □ ・・
と、数学担当の関野が副局長に問題を渡した。
「あれ?16の次が、32 じゃないね。」と副局長。
「これ、数学の問題に見えて、幾何の問題で、
 □の数を求めようとすると、円周上に7つの点をうち、対角線を重ならないように打ちます。
 このときで来た、円のなかの面の数が正解です。
 できる面を損なわないように、対角線を引くのが並みたいていでなく、何度も失敗します。
 私の数学グループでも、いろいろやって、やっとの思いで答えを出しました。」
「暗算なの。」副局長。
「紙と鉛筆がないととても無理です。30分でできたら、すばらしいです。」と関野。
「制限時間は?」と副局長。
「30分は、絶対必要です。」
「わかった。30分で行こう。」
「他の分野はどうする?」
「10か国語以上マスターを合格としましょう。」
「読書力は?」
「200ページの思想書を、10分で読めて、要旨を言えれば良し。」
「科学は?」
「Nature 誌から、1論文12ページを5分で読み、大意を言えれば良し。」
「山田さんは、もう大意がわかってるの。」
「はい、一応。」
「まあ、そんなところでいくか。
 どこかでつまずいたら、ダメにするの?」
「それは、つまずき具合ですな。」



洋子は、副局長室に案内された。3人の知識分野の専門家がいた。

洋子は、副局長のデスクの前に座った。
副局長は言った。
「倉田さんには、大変失礼なことですが、クイズ番組に出ていただくかどうかは、
 倉田さんについて、もう少し、調べさせていただいてから決めたいのです。
 少し、問題を用意しました。お答え願えますか。」
「それは、当然のことですね。」と洋子は言った。

「読書の速さは、ディレクターから聞きましたが、
 あれは、平易な小説でしたので、思想書を読んでみてくださいますか。」
「はい。」
副局長は、200ページほどの思想書を渡した。
「時間は、10です。」
「分かりました。」
洋子は、ディレクターのときと同じように、
パラパラと、後ろのページから読み10分のところ、わずか、2秒ほどで返した。
「もう、お読みになったのですか。」副局長。
「はい、ざっとですが。」
「この本で、もっとも重要な言葉はなんでしょうか。」と副局長。
「『観念的自己分裂』です。」と洋子。
「それは、一体どんなものですか。」
「人間は、家の中の1部屋にいながら、その家の平面図が書ける。
 これは、自分の目を、空のある1点に移動して、家を見ることができるためである。
 つまり、視点を2つに分けることができ、よって、観念は自己分裂される。
 そんなことだと思います。」
「この本を前にお読みになったことは?」
「今、読みました。」

「文学などは、いかがですか。」副局長。
「これも、どうかと聞かれますと、お答えがむずかしいです。
 28か国語の主だった本と、その評論はほぼ読みました。」
「日本で一作品挙げるなら何ですか。」
「夏目漱石の『吾輩は猫である』です。」
「世界で一作品では。」
「ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』です。」
「ロシア語でお読みになったのですか。」
「はい。その国の作品は、原文で読みます。
 中国の詩などは、原文で読みたいものです。
 しかし、返り点を打ったりして、素晴らしい翻訳は多くあります。」
「経典などもですか。」
「原文で読みましたが、古代語の範疇だと思いましたので、ご質問の文学の中には入れませんでした。」

「そうですか。では、国語として最後に、漢字はどのくらいご存知ですか。
 例えば、漢検1級とか。」と副局長。
「私は、校正者ですので、漢検1級の問題を校正しなくてはなりません。
 また、大漢和辞典、古代漢和辞典の校正をします。
 もちろん全部の漢字を知っていないとできません。」洋子。
「例えば、古事記などの漢字もですか。」
「もちろんです。日本にある出版物は、全部校正者が目を通しています。
 ですから、こと漢字においては、変則的な漢字から、変則的な読み、
 すべて知っていないと、仕事ができません。」
「草かんむりの漢字がいくつあるかなどの問題もできますか。」
「はい。新旧の漢字を合わせて、9万6348です。」
「これは、驚きました。では、あなたには、どんな難しい漢字の問題も、通用しませんね。」
「そういう問題を校正するのが、私の仕事です。ときには、問題作成のお手伝いもします。」洋子。
「これは、すごい。漢字に関しては、申し上げることがありません。」副局長は言った。

副局長は、次に関野の問題を見せた。
「暗算は、無理であるそうなので、紙と鉛筆をどうぞ。」と副局長は、君と鉛筆を渡した。
洋子は、数列を5秒ほど見て、
「57です。」と答えた。
一番驚いたのは、関野だった。
「どうやって、こんな短時間でできたのですか。」
「これは、7番目の数ですから、円周上に7つの頂点をうち、
 対角線を重ならないように引いて、そのとき円内に出来る面の数だと思います。
 しかし、一般的な、数列の問題と思った方が、ずっとやさしいです。

1 2 4 8 16 31  57
 1 2 4 8  15  ㉖
  1 2 4 7  ⑪
   1 2 3 ④

このように、差を見ていくと、3段目に、1,2,3と規則性が見つかりますので、
1,2,3の次は、④として、さかのぼれば、57を得られます。」洋子は言った。
「素晴らしい!」と関野は感嘆した。
 数学は、簡単に解ければ解けるほど、優れています。
 じゃあ、この際です。私の数学同好会で、まだ解き得ない問題があります。
 どうか答えを教えてくださいませんか。」
関野は、そう言って、問題を持って来た。

「副局長。この問題は、我々が、もう1か月も考えているものなのです。
 公私混同をお許しください。」関野は言った。
「う~ん。むずかしいですね。」と、洋子は言いながら、「4√17だと思います。」と答えた。
「そうですか。では、クラブの一人が、正解を得てます。早速知らせてやります。
 ありがとうございました。」

「もう、どっちが出題者か、分からなくなっていますね。」と副局長は言って笑った。


副局長が、次の出題をした。
「では、次に、科学全般の知識です。イギリスの科学雑誌「Nature」をご存知かと思います。
 ここにあるNatureの栞のある論文12ページですが、
 5分以内に読み、その論文の大意を言ってください。」
「どの方が、判定してくださるのですか。」と洋子。
「科学専門の山田がいたします。」
山田は、その部分のコピーを持っていた。

洋子は、Natureを受け取ってびっくりした。自分の書いた論文ではないか。
まあ、いいかと、洋子は、内容を知っているので、見る振りをして、5秒で返した。
「もう、読んだのですか。」と山田は言った。
「はい。」洋子は言った。

英文である。山田は英文を読むのが速かったが、洋子が読む5分の間に、
確認のため、もう一度読もうと思っていたのだ。
山田は、5分あれば、読める実力であった。

「では、参ります。」
洋子はそう言って、すごい速さで、英語で大意を言い始めた。
山田は、ドキリとした。洋子が、英語で大意を言うとは思わなかった。
大意を日本語で理解していたのだ。
とても、ついていけなかった。
「ま、待ってください。すいません。私は、倉田さんが言う大意の正誤を判断する能力がありません。」
山田は言った。

「どういうことだね。さっき内容を理解していると言ったじゃないか。」副局長。
「日本語で、理解していたのです。まさか、英語でおっしゃるとは思いませんでした。」
「英文なら、英文で大意を言う方が、簡単じゃないかね。」副局長。

「あのう。」洋子は言った。「翻訳と大意にすることは、全く別物です。
この論文の大意を述べるには、日本語として定着していない英語の語が3つあり、できません。
その3つがなければ、翻訳しながら、大意を述べることができます。
3つをそれらしい日本語にしてなら、日本語で大意を述べることができます。」

「お聞きしていいですか。」と洋子。
「どうぞ。」
「どうして、この論文を選ばれたのですか。」洋子。
「最優秀賞を受賞した優れたものだったからです。」山田。
「著者の名前を見ましたか。」洋子。

山田は、コーピーを見て、はっとして、洋子の顔を見た。
「あなたの論文ですか。最優秀賞です。」
「はい。私の論文です。だから、読まなくても内容は分かっていました。」
「『Nature』に何回論文が掲載されましたか。」
「8回です。その中で、3つが、最優秀賞に選ばれました。」
「なんと。じゃあ、過去の『Nature』は、みんなお読みになっていますね。
「はい。創刊号から、全部読んでいます。
 私は、1度読んだものは全文記憶します。
 ですから、私の論文ではなくても、題名を見る時間さえいただければれば、大意を言えます。」

山田は、副局長を見た。
副局長は言った。
「今さっき、関野の問題の後、正解は我々4人の内誰かが答えると言っておきながら、
 その舌の乾かぬうちに、山田が醜態を演じてしまいました。
 誠に申し訳ありませんでした。

 次の問題を笠原が出題をします。笠原に解答能力がなければ、
 このTBBは、倉田さんの知識能力を計れる人間はいません。
 そのときは、倉田さんは、クイズ大会に出る十分な能力のある方として、
 出場をお願いいたします。」

「わかりました。」と洋子は言った。
笠原は、局1番に語学に堪能な人間だった。
世界の言語をほぼ知っているという驚異的な人物である。
まず、右に出るものはいない。

笠原。
「倉田さんは、何ヶ国語をマスターしていらっしゃいますか?」
「何ヶ国語という意味が分かりかねます。
 日本には、琉球語、標準語、アイヌ語とありますが、
 これを、まとめて1とするのですか?それとも言語数として3つの言語としますか。」
「私の言い方が悪かったですね。世界の言語数でいきましょう。」笠原。
笠原は、洋子のこれまでの驚異的な知識に接し、洋子が、いくつの言語を言うか、楽しみであった。
「では、わたしは、各言語を10秒ずつ話していきます。
 ただの文では、おもしろくありませんから、夏目漱石の『吾輩は猫である』を、
 翻訳しながら、参ります。」

それから、洋子はすべてネイティブの速さで、話していった。
アジアでは、遠くシルクロードの言語も漏らさずいい、
モンゴル、チベットを方言別に語り、ヨーロッパに移り、北方の1言語と言えるものも、語り、
いよいよアフリカに渡った。アフリカには、35人の部落で1言語をもつところもあり、
洋子は、それらすべてを網羅していく。

世界の言語を知っていると自負する笠原は、すでに、15言語ほど、洋子の言葉がわからなかった。
しかも、これが、『吾輩は猫である』を訳しながらであると思うと、驚きで体が震える思いであった。
最後に洋子は、ミクロネシアにおいては、各島で異なる言語、南島の島々の言語に移った。
ニューギニアでは、大まとめにして、6言語、最後に、日本の3言語に戻って来た。

ミクロネシアあたりから、笠原はまったく言語がわからず、
洋子が言う言語の数を数えることしかできなかった。

「終わりです。これ以上は、わかりません。」洋子は、言った。
「笠原さん。いかがでしたか。」と、副局長。
笠原は言った。
「数学や、科学において、あれだけの知識を持ちながら、
 言語においても、ここまでマスターされておられることは、まさに、驚きです。
 私は、世界の言語をほぼ知っていると自負していましたが、
 私が「全部」と言えないでいた言語を、倉田さんは、すべておっしゃいました。
 倉田さんがおっしゃった言語は、508言語。
 これは、我々が知り得ている世界の言語の数です。倉田さんは、それを全部ご存知です。
 しかも、それを『吾輩は猫である』を翻訳しながらおっしゃるとは、まさに驚嘆に値します。」

「笠井が、知らなかった言語があり、その言語の正誤については、採点能力がなかったことになりますね。
 もはや、我が、TBBには、倉田さんを計れる人材はおりません。
 しかし、なんとすばらしい。
 これほどの方に、お目にかかったのは初めてです。
 わざわざお呼びだてしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。
 あなたを寅にたとえると、あの2人の学生は、ウサギほどかも知れません。
 彼らのためにも、どうか、クイズ大会への出場をお願いいたします。」
副局長は、深々と頭を下げた。3人の専門家も頭を下げた。
「かしこまりました。」
と、洋子も、頭を下げた。
洋子は、副局長、あとの3人も、正直で、いい人だと思った。

洋子は、帰りも局の豪華なタクシーで送られ、
気分は、最高だった。


(次回は、「王様クイズ大会始まる」です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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