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2060年の2大発明⑤『みんなで幸せ』最終回

いよいよと言いますか、やっとと言いますか、最終回です。
私としては、一生懸命書いた物語です。
読んでくださるとうれしいです。
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2060年の2大発明⑤『みんなで幸せ』最終回


久美に、二人で、報告した。
久美は、喜んで、これからは、ただの友達として、遊びに行くと言った。

それから2週間。
二人の結婚記念日だった。

武史は、少しいい背広を着て、ホテルの最上階のレストランで待っていた。
その内、コートを受付に預け、佐和子がやってきた。
紫のウエストのしまった、胸がVに開いたドレスを着て、
耳にピアス、胸にアクセサリー、フルメイクをした佐和子。

普段リップしか引かない佐和子のフルメイクは、
ため息が出るほど、ステキだ。

「あたしを、見つめてた?」
椅子に座って、佐和子が、にっこりと言った。
「もう、綺麗で、見惚れちゃったよ。
 ほんとに、あの人が、ぼくの奥さんかと思って、感激してた。」
「あなたは、貴公子だわ。」佐和子がにっこりと言った。

「子供たちは?」
「ピザ。あたしの夕食より、断然人気。」

食事を始めながら、佐和子は、薄い封筒と、箱を出した。
「あなたへの、プレゼント。」
「何?」武史は、にこにこして、薄い封筒の方を、まず開けた。
「あ、これ、病院でピアスを開ける券。大丈夫かなあ。」
「髪で隠すか、穴にファンデーションを、ちょっと入れて置けばわからないわ。」
「わあ、ありがとう。ピアスは憧れだったから。」
大きい箱を開けた。
「わあ、ウイッグ。ボブヘヤーだ。可愛い。」
武史は、箱の写真を見て言った。
「あたしの、好みなの。あなた、似合うと思うわ。」
「わあ、うれしい。ぼく、ウィッグ・フェチだからね。
じゃあ、ぼくのプレゼントは、これ。
 多分佐和子は、ずごく喜ぶよ。」

「あたしが、すごく喜ぶの?わあ、楽しみ。」
武史は、少し分厚い封筒を渡した。
佐和子は、中を見た。
「わあ、あなた、あたしの夢を知っていたの?」佐和子は、武史を見た。
「うん。佐和子が1度言ったよ。トラックの運転手やりたいって。
家から近いところの教習所。
 大型免許習得の30時間分の回数券。
 もう、佐和子の登録もしてあるよ。後は、行くだけ。

 免許取ったら、土日に、トラックのバイトをするといいよ。
 思いっきり男になれるから。
 週末の子供たちは、ぼくが見る。
 ぼくは、女装のルミを、子供たちにカムアウトする。
 ルミにならないと、家事やる気しないからね。」
武史は、そう言って笑った。

佐和子は、武史を見て、
「ありがとう。あたし、どんどん幸せにしてもらってる。
 夜のあなたとの時間で、十分満たされているけど、子供の頃からの夢が叶う。」
「気に入った。」と武史。
「うん。涙が出るほどうれしい。」佐和子は、潤んだ目で、武史を見た。



子供たちへの、ルミ、佐和のカムアウトは、あっけないほどうまく行った。
子供たちを、キッチン・テーブルに座らせておいて、
「いいもの見せるから、待ってて。」と言って、
二人は、寝室で、早業の変身をした。
佐和子は、ジーンズと皮ジャンを着る。
武史の変身ができたとき、階下へ、降りて行った。

「ジャーン、どうですか。
 これから、ときどき、この姿になりますよ。」と武史。
「お父さん、可愛い。完全に女の子。ほんとにお父さんなの。」と、中3の真里菜。
中1の利香と小学5年生の隆は、げらげら笑っている。
「お母さんは、男の人に見える。」と利香。
「お母さんは、これからときどき男の仕事をするの。」武史。
「みんな、俺、男に見える?」と、佐和は男の声で言った。
「わあ~、お母さん、見える見える。声も男。かっこいいよ。」と隆。
「あたしだって、女の声だせるのよ。」
と武史は、20歳くらいの女性の声で言った。
「わあ~!」とみんなは拍手した。
「お父さん。絶対女の子。完璧よ。」と、利香。

「みんな、いい?お母さんがお仕事に行くときは、『パパ』。
 その間、あたしが、お母さんになるから、あたしを『ママ』、
 そう呼ぶのよ。」
「は~い。わかりました。」と言って、3人はゲラゲラ笑っていた。
「このこと、友達や、ご近所には、秘密よ。」と武史は言った。
「うん、おもしろいから、秘密にする。」とみんなは言った。

初めは、そのくらいにして、佐和子と武史は、
だんだん、子供たちを慣らしていった。
1週間もすると、子供たちは、
武史のママとしての女言葉、佐和のパパとしての男言葉に、
すっかり慣れてしまった。

佐和子は、運動神経がよく、最低時間で、大型免許を取った。
免許習得の日、佐和とルミは抱き合って喜んだ。
「パパ、よかったね。これで、思いっきりパパができるね。」
小5の隆は、いろんなことが分かっていてそう言った。
「うん、ありがとう。」
佐和は、一人一人を抱きしめた。

佐和の初仕事の日だ。
金曜日の、夜9時。
「こんな時間からいくの。」とルミと子供たち。
「うん。深夜は、道路すいてるからね。」と佐和。
「じゃあ、行ってくるね。」ジーンズと皮ジャンを着た佐和は、みんなに手を振った。
「パパ、生き生きしてたね。」と中1の利香が、言った。
「そうだね。パパの幸せは、みんなの幸せ。」
女装でいるママ(武史)は、そう言った。

10時に港を出て、トラックを飛ばし、もう深夜の3時。
真っ暗な景色の中、こんな時間でも、明りが点いているところがある。
佐和は、トラックを止めた。
中は、ほとんど満員だ。
夜間運転手にとって、大切な食堂。

佐和は、1つ席を見つけて、人を避けながら、その席に行った。
「いいですか。」と言って座った。
「玉丼、大盛り。」と頼んだ。
4人席の周りは、日に焼けたおじさん達。
佐和は、やって来た玉丼を、がつがつとかっこんだ。
3人のおじさんが見ている。

「兄ちゃん、ええ食べっぷりやなあ。」と前のおじさん。
「ちょっと、がっついてた?」佐和。
「いやあ、腹減っとるときは、誰でも同じじゃ。」斜めのおじさん。
「よう見ると、兄ちゃん、えらい美男子やの。」横のおじさん。
「ああ、そうじゃ。若いときは、さぞ、モテたやろ。」
(若いとき?)
「結婚してる。」佐和。
「ほたら、可愛い嫁さん、もろたんやろ。」
佐和は、スマホでルミの写真を出して見せた。
「ええ?可愛い子やな。まだ、10代やろ。」
「どれどれ。ああ、こりゃ可愛い子や。」
「兄ちゃんが28、9として、10歳も若い嫁さんかいな。」
「うまいことやったな。ええ?どうじゃ、この可愛い子。」
佐和は、心で何度も笑いながら、心が温まる思いでいた。

おじさん達と別れて、トラックを出した。
1時間ほど走り、4時ごろである。
道で、女の子が、白い紙を振っている。
『ええ?この時間にヒッチハイク?女の子が?』
佐和は、呆れながら、拾わねばならないと思った。
ブレーキをかけて、トラックを止めると、
女の子は、嬉しそうに走って来た。
ドアから、乗り込んできて、佐和を見て、
「ラッキー!」と言った。
ドアを閉めて走り出した。

「何が、ラッキーなの?」佐和は聞いた。
「だって、おじさん、イケメン。」
(おじさん?)
「まあ、いいけどさ。君ね、深夜の4時だよ。
 可愛い女の子が、あんなところで、ヒッチやってちゃダメだって。」
「平気。あたし、男だから。
 何かされそうになったら、おちんちん見せて、残念でしたって言うから。」

「君、男の子なんだ。俺のかみさんも、男だよ。」
「うそ!ほんと!」
「ああ。」
「どんな人?」
佐和は、さっき出したスマホの画面を渡した。
「キャー!可愛い。この人男性なの。」
「ああ。」
「これだけ、可愛い人なら、納得だけど、
 おじさん、よく、男性と結婚したね。」
女の子は、勝手にスマホのページをめくって、
「あ、3人いる。お子さん?」
「そうだよ。」
「養子にしたの?」
「いや、俺が産んだ。」
「ええ?じゃあ、おじさんは、女性なの?」
「今頃、気が付いたの?」佐和は、くすっと笑った。

「彼氏、いるの?」
「まだ、いない。あたし、男だし。」
「きっと、見つかるよ。世の中、うまくできてるみたいだ。」

ああ、この仕事は、楽しいなあ。

明けていく空を見つめながら、
佐和子は、しみじみと幸せをかみしめた。

<おわり>


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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