和円流・中川靖男③「靖男、セーラー服を着る」

前回の予告と、内容が少し違ってしまいました。すみません。
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和円流・中川靖男③「靖男、セーラー服を着る」


初女装に、ひったくり男との活劇、みんなに誉められ、
可愛いと言われ、啓子の腕を抱いて歩いた。そして、テレビのニュース。
靖男にはインパクトが強すぎた。

朝、起きたとき、靖男は、未だ美少女の気分に胸を占領されていた。
『あ~ん、あたし、まだ女の子の気分。』
心で、言ってみて、一気に興奮してしまった。

ベッドから降りて、階段を下り洗面に行こうとした。
すると、「あたしが、先!」
と、妹の美奈が、靖男を追い越して、先に洗面所へ行った。
『あん、あたしが先じゃない!』
と、思わず女言葉が出そうで、靖男は、口を手でふさいだ。

『まずいなあ。気を抜いたら、すぐ女の子が出そう。』
靖男は、頭をコンコンと拳で叩いて、覚醒を試みた。

やっとの思いで朝食を終え、学校に着いた。
教室で、朝の用意をしていると、
隣のクラスの、五十嵐進が、ドアのところから靖男を呼ぶ。
五十嵐は、和円流道場での親善試合で、
靖男と大将戦を戦った相手だ。合気流4段。

「なあに。」と靖男が行くと、
進は、靖男の袖を引っ張り、廊下の陰まで連れて行く。
しゃがんで、
「これ、靖男だろ。」と、スマホの画面を見せた。
ニュースでやったあの映像を、靖男のアップのところで静止してある。
「それ、You Tube ?」と靖男は、小声で聞いた。
「ああ、ニュースに出るなら、あると思って探した。」
「どうして、ぼくだってわかったの?」
「ニュースで言ってた○○通りは、近所だしさ。
青いワンピースの女の子は、親善試合で、靖男の隣にいた副将だろ。
で、あの女の子と仲良しで、あれだけ技ができるのは、靖男しかいない。」
「そうかあ・・・。」と靖男は、膝を抱き、天井を見て言った。
「お前には、借りがあるからな。このことは、絶対の内緒にしておいてやる。」
「貸しなんてあった?」
「あったよ。それに、この美少女は、俺だけのものにしておきたいしな。」
「どういう意味?」
と、靖男が言うと、進は、投げキッスをして行ってしまった。

胸の中で、美少女靖子と闘いながら、やっとの思いで、6時間目を終えた。
靖男は、今日の心の揺れを聞いて欲しくて、啓子の家を訪ねた。

啓子はまだ帰宅しておらず、靖男は、啓子の家の前で待っていた。
やがて、夏のセーラー服を着た啓子が、坂道を曲がって顔を見せた。
靖男は、啓子を見て、ドキッとした。
セーラー服の啓子を見るのは、初めてな気がした。
靖男にとっては、憧れて止まないセーラー服である。

啓子の部屋で、まず、ジュースを一杯ご馳走になった。
「で、靖子は、昨日の超美少女が忘れられなくて、女の子になりに来たのね。」
と、啓子が言った。
「反対だよ。今日一日心の中から『靖子』が抜けなくて疲れ果てているんだよ。
 女の子の言葉が出そうになるし、女の子の仕草をしそうになるし。」
「ふ~ん。」と言って、啓子は靖男の顔のそばで、靖男を見た。
「じゃあさ、今日は、あたしのセーラー服着てみない?」
「話がつながってないよ。」
「今着てるこれ。1日の汗をかいてるけど、あたしの汗ならいいよね。」
「け、啓子のセーラー服なんて着たら、ぼく気絶しちゃうよ。」
「うれしくて?」
「う、うん。」と靖男は、思わずうなずいてしまった。

「はい、これ。昨日靖子が着た下着セット。もう乾いてるから。」
と、啓子は、靖男に下着セットを渡した。
「着替えるから、見ないでくれる?」と靖男は言った。
「いいわよ。あたしも、着替えるから。」
下着セットと言っても、ブラとショーツだけだった。

ショーツを女の子の股間に見えるように履けた。
ブラを着ける。Bカップのが、ぴったり着れた。
すでに、たまらなく興奮して来る。
啓子を見ると、クリーム色のワンピースに着替え終わっていて、
靖男に、セーラー服を渡した。
スリップ無しで着るのかあと思った。

「一人で着れる?」と啓子が言う。
「うん。何とか。」と答えた。
紺色のプリーツスカートを履いた。
ミニだ。
そして、上着を着た。前ファスナーだった。
啓子が1日着たもの。
靖男は、興奮して気絶しそうだった。
白いソックス。
白いスカーフは、啓子が手伝ってくれた。

「昨日みたいに、メイクしてあげるね。」と啓子。
「う、うん。」靖男は、震える声で答えた。
メイクが終わると、昨日の美少女に近づいて来た。
そして、ウィッグ。
啓子は、前髪のある、背中の真ん中まであるストレートなウィッグを被せた。
「中学生は、メイクしないけど、まあ、いいよね。」
靖男は、昨日とは違うウィッグで、うれしくてたまらなかった。
「立った姿映してみよう。」
靖男は、興奮でよろけそうになりながら立って、鏡を見た。
「靖子、やっぱり脚が長いんだ。あたしだと、膝上10cmなのに、
 靖子だと、膝上15cmになってる。」と、啓子が言った。

靖男は、セーラー服の自分に我を忘れていた。
うれしい。
中学の3年間、どれだけ女子のセーラー服に憧れただろう。
しかも、夏服。
長い髪、乳房のある胸。豊かに膨らんだスカート。
ああ、女の子になりたい。女の子でいたい。
胸の奥から、強い感情が湧き上がって来た。

後ろから、啓子が抱いてきた。
啓子の腕が、靖男の胸をそっと抑え、
靖男は、啓子の柔らかい胸を背中に感じた。
「あたし。」って言ってと啓子。
「あたし。」靖男は言った。
「あたし、可愛い。」
「あたし、可愛い。」
「いやん、あたし、可愛い。」
「いやん、あたし、可愛い。」
女言葉を口にして、靖男は、それこそ気絶しそうだった。

「ね。靖子。おふざけで、キスしちゃおうか。
 女の子同士で、みんなやってるよ。」
「ぼく、興奮して、耐えられないと思う。」
「多分、平気だよ。」
啓子は、前に来て、靖男の肩にそっと手を添えて、靖男の唇に、唇を重ねた。
初めは、唇が、触れる程度。
その内、はっきりとキスをした。
甘い、女の子の世界。
何度も夢に見たことだった。

二人で、ベッドに並んで座った。
「啓子、ぼく、ジェンダークリニックに行く。」
「うん、絶対行くべき。」
「女の子だって言われたら、家の中では女の子でいる。」
「高校生になったら、学校も女子で通えるかもしれないよ。」
女子の姿で、高校へ通う光景が、靖男の胸に浮かんだ。
「啓子と同じ高校に行きたい。」
「あたしも、靖子と同じ高校に行く。」

靖男は、感情が高まり、啓子に抱きついた。
啓子は、靖男の長い髪を、梳いた。



その日の夕食のとき、靖男は、家族に宣言した。
「ぼく、ジェンダー・クリニックに行く。」
「ジェンダー・クリニックとは何かな。」と雲竜が聞いた。
「ぼくが、男か女か診てくれるところ。」靖男は言った。
「お兄ちゃん、絶対行くべきよ。」と美奈が言った。
「とうとうそのときが、来たか。」と父の武夫が言った。
「そうね。このままではいけないって思ってた。」母の郁恵。
「よし。わしが付いて行こう。
 靖男のことは、このわしが、一番理解しているからな。」
と、雲竜が言った。
誰も、反対しなかった。

こうして、いよいよ靖男は、雲竜に付き添われ、
ジェンダー・クリニックに行くことになった。

(次回は、「ジェンダークリニックとその後」最終回です。)


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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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