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合気流・高木啓太の巻②『靖男の秘密』

昨日は、たくさんアクセスをいただきました。長編は、いつもアクセスが落ちていたので、
とても、うれしく思いました。どうぞ、続きも、読んでくださいますように。
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合気流・高木啓太の巻②『靖男の秘密』


靖男は啓子と話したかった。
「啓子さん。ぼくの部屋に少し来てくれない。
 どうしても、聞きたいことがあるの。」そう誘った。
「もちろん、いいわよ。」啓子は言った。

靖男の部屋は、古い木造で、ガラスが木の桟で縁取られた窓だった。
柱は、巾4寸の黒檀である。
「わあ、いいなあ、こういう部屋。昔の木造の学校みたい。」啓子は言った。
「そう言ってくれるの、君くらいだよ。」と靖男は言った。そして、
「ね、啓子さんに聞きたかったんだ。
 君の、3分の2が女で、3ぶんの1が男ってどういうこと?」
「あたし、男の子で生まれて育ったの。でも、女の子の服を着たくて、
 男なのに、ずーと女の子の服で学校通ったの。髪も伸ばしてね。
 だけど、小学5年生のとき、ほんとに胸が大きくなって来たの。
 家族もびっくりして、お医者さんに行った。
 そこで、いろいろ検査を受けて、あたしの体の3分の2は、女だって言われたの。
 で、これから、もっと女の体になっていくだろうって言われた。
 そして、出生時の性別判定が間違えているということで、
希望するなら、戸籍を変えられるって言われた。
 だから、中学に入る前に、戸籍を変えて女になったの。
 名前も、啓子にして、女の子として、中学に通ってる。」
「3分の1が、男っていうのは?」
「おち○ちんが、未だに男。隠すのは、コツがいるけどね。」啓子は笑った。

「実はね。」と靖男は、言葉を少しためらった。
「ぼくね、啓子さんと同じように、胸が出て来ちゃったの。
 見てくれる?」
靖男は、胸のワイシャツを開き、アンダー・シャツを上にあげた。
啓子は、見た。
「あ、ほんとだ。Aカップ位。」
「ぼく、啓子さんみたいに、どんどん女の子になっていくのかなあ。」
「ありえる。靖男君、体の形がすでに女の子だし、顔も小顔で女の子だし、
 脚が、すごく長いわ。」
「体の形が女の子ってどういうこと?」
「言ったらきりがないけど、お尻が女の子みたいに大きい。
 ウエストが細くて、おへそより7cmくらい上にくびれがある。
 つまり、ハイウエスト。
 男の子が女の子の服着ると、寸胴でしょ。
 でも、靖男君は、ハイウエストで、ピップがあるから、女の子の服着ると、
 きっとよく似合うと思うな。
 靖男君が、女の子に見られるのは、お顔だけじゃなくて、
 体のラインもそうだからだと思う。」

「そうなんだ。どうしよう。」
「靖男君は、女の子の服が着たいって、思った?」
「物心ついてから、毎日思ってる。女の子になりたいって。これ絶対の秘密だよ。」
「うん、わかった。あたし達、同じね。大川雪之丸創始者の自伝読んだ?」
「ううん、まだ。」
「雪之丸創始者も、斎藤桔梗創始者も、あたし達みたいな体だったの。
 そこで、二人は固く結ばれ、生涯をともに暮らしたの。」
「でも、子供はいないはずだから、血はつながっていないよね。」と、靖男。
「そのはずだけど、武道を通じて似るのじゃないかな。」と啓子。
「そうとしか思えないね。」靖男。
「靖男君は、とにかく、ご両親に話して、お医者様に行くことだと思う。」

啓子は、今日のことを、祖祖父大川雪之介に話したいからと言って、
早く帰ると言った。
「じゃあ、ぼく、駅まで送っていく。」靖男はそう言った。

二人で、商店街を歩いていると、
「あ、嫌な奴が来た。」と靖男は言い、
「真ん中にいるのが、隣のクラスの五十嵐進。」と言った。
前から、5、6人の道着を持った中学生が来た。
これから、道場へ行くところだろう。
啓子が知らない顔ぶれだから、神保町の道場ではない。

皆、背が高く170cmくらいある。
靖男と啓子が行こうとすると、真ん中にいる一番背の高い五十嵐が、
ぱっと両手を広げ、通せん坊をした。
「その手をどけなよ。」と靖男は言った。
「靖男、お前は、女だから、女の友達が似合ってるな。」
五十嵐が言う。
そばにいる中学生達が笑った。
靖男は、うんざりした顔をして、
「ぼくが、女の子でも何でもいいからさ、早く通してよ。」と言った。
「今度、お前の道場に、道場破りに行くからな。
 楽しみに待ってろ。」と五十嵐。
「わかった、わかった。」
靖男は、啓子の手を引き、五十嵐の手を払って、進んだ。

連中が、振り返って見ている。

「合気流のやつら。五十嵐は3年。悪い奴じゃなかったのに、
 武道館の1000人合気流大会に出て、優勝しちゃったんだよ。
 それから、天狗になって、さっきみたいに嫌な奴になった。」
靖男は言った。
「何段なの?」と啓子。
「どうかなあ、3段か4段くらいかな。」
「靖男君、あの1000人中1位に全然びびってなかったじゃない。
ちょっとかっこよかった。」
啓子は言った。
「それは、啓子さんが横にいてくれたからだよ。」
と言って、靖男は、啓子を見て笑った。
啓子は、靖男の物腰から歩き方、雰囲気、そんなところから、
靖男は、決して弱くはないと確信していた。

「ね。聞き忘れてた。靖男君って、何段なの?」啓子は言った。
「和円流は、級や段はないんだ。でも、ぼくは、一応免許皆伝だよ。」
「わああ・・。」と啓子は花が咲いたように喜び、拍手をした。
「啓子さんは、10段だから、今度手合わせしてみない?」
「するする、わあ~楽しみ。」と啓子は満面の笑みを浮かべた。



「おじいちゃ~ん!」と啓子は、神保町合気流道場の隣にある、
祖祖父である大川雪之介のところに飛んで入って来た。
和円流の男の子に会い、その道場に行き、
中川雲竜という道場長に会ったことを話した。

「なんと、雲竜殿にあったのか!」と雪之介。
「おじいちゃん知ってるの。」
「知っておるとも。アメリカに渡り、道場を開設し、
 和円流とともに合気流も広めた。
 背は154cmほどの小柄で細身だが、
その体格で、巨漢のプロレスラーをばたばたと倒した人だ。
 そうか。今は、昔の道場で、和円流をやっておられるのか。」
「すごい方なのね。」
「ああ、合気・和円流の神様と言われた達人じゃ。
 それからの。」と、雪之介は、声をひそめた。
「雲竜殿の若い頃は、女の子みたいに可愛かったんじゃ。」
「じゃあ、おじいちゃんと同じ?」
「あはは。わしの方が可愛かったかもしれん。」
雪之介は、そう言って、あははははと笑った。

高木家に帰って来た啓子。
今日あったことを話したくて、うずうずしながらキッチンテーブルに座っていた。
変わり者の妹のミミにも聞かせたかった。
今日は、カレーライスだ。

「ミミー!カレーライスよー!」と母のユキが呼んだ。
すると、二階からバタバタと足音を鳴らして、
「わあー、カレーライスだ!」と降りて来て、
「カレーライスだ!」と言いながら飛行機になり、部屋中を数回回って、
ひょいと席についた。
短い髪をぼさぼさにしていて、ほっぺが赤く、目がキラキラしている。
Tシャツと7部ズボンを履いて、椅子の上に膝を立てていた。
「膝!」と啓子に注意されて、やっときちんと座った。

ミミは、赤ちゃんのときから、怖い物知らずで、
何事も、キャッキャと喜んでいた。
今、小学3年生。
母のユキは、合気流の天才少女として、中学3年のとき10段を取った。
啓子は、母を上回る天才少女として、中学2年で10段を取り、
ミミは、それ以上の、超天才少女と言われている。
4歳のとき、3段4段の人をバタバタとなげ、
今、3年生となり、5段6段の人をバタバタと投げる。
このまま行けば、小学6年生で、10段を取れるかも知れないと言われている。

啓子は、「いただきます。」をしてから、今日あったことを熱く語った。
「よかったなあ。いい出会いをしたね。」父の公平は、言った。
公平は、柔道6段で、高校の先生をしている。
「よかったわね。おじいちゃん、喜んでいたでしょう。」と母のユキは言った。
「今度、会いに行くって。」と啓子。

「あたし、靖男と試合ってみたい。」とミミ。
「こら、ずっと年上の人を、呼びつけで言わないの。」と、啓子。
「あ、そうか。靖男くんとやりたい。」とミミ。
こういうとき、ミミの目が輝く。
「神様と言われた人の元での、免許皆伝よ。
 ミミ、もう少し大きくならないと、今は無理かも。」と啓子。
「強い人とやるから、強くなれるんだよ。」とミミ。
「まず、あたしが、先よ。」啓子。
「その次、あたしね。はい、お代わり。」
ミミは、カレーライスのお代わりをした。
「話しながら、よくあれだけ早く食べられるなあ。」
と、父の公平が言って、みんなで笑った。

(次回、『親善試合始まる』です。)


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プロフィール

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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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