広報委員長・沢田美津子③「委員長・発動」

『ストーリーがな~い!』と、そう思われるかもしれません。ただ、ひたすら、ごめんなさい。
2話完結のつもりが、第4話まで、書くことになりました。次回、完結です。
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広報委員長・沢田美津子③「委員長・発動」


美津子は、会社勤めのとき、会社の広報誌を、一人でやっていたこともあり、
こういう仕事は、得意中の得意であった。
ただ、一人でやる分にはよいが、奥様達と複数の人数でやるには、
「みんなでやった!」という達成感も大切であると思った。
反対に、一人一人の負担をできる限り少なくすることも大切だと思った。
それで、「広報は大変だ。」というイメージを払拭できる。

3月の終わりに、美津子は佐和子と一緒に、
佐和子が長期の休養が必要であるという診断書をもらった。
また、自分で書式を作り、
広報委員長の仕事を、沢田美津子にすべて委任するという書類を作った。
この2つをもって、PTA活動の教師側の代表である副校長を訪れた。

副校長は、診断書と委任状を見て、2つ返事でOKした。
そして、美津子は、保護者側のPTA会長に、2つの書類を見せて、
是非承諾をもらっておいて欲しいと頼んだ。
副校長は、
「わかりました。よろしくお願いします。」と頭を下げた。

美津子は、その足で、広報の活動部屋へ案内してもらい、
過去3年間の広報と、活動記録を記したノートを預かった。
広報は年2号出せばいいことを知った。
昔は、年4号だったが、委員の負担が大きく、
年2号になったとのことだった。
『これは、楽勝。』と美津子は思った。

そして、4月の第3週目、
授業参観があり、その後保護者会があった。
1、3、5年は、3役員の選出。
2、4、6年は、前年度に役員を決めているので、一般の保護者会があった。
隆の担任は、28歳くらいの、スカッとした女の先生だった。
日下部芳子。
自己紹介のとき、美津子は、佐藤佐和子が体調不良のため、
自分が、長期にわたり、広報委員長を勤めることを皆に告げた。
美津子は、拍手で、歓迎された。
(さもなくば、別の広報委員長を決めなくてはならない。今からそれは、あまりにも大変。)

保護者会が終わったところから、3役員は、それぞれの集合場所にいく。
広報委員は、音楽室だった。
行くと、学年名と自分の名前の書いたカードがあり、
裏に両面テープがあり、胸に貼る。
各学年2クラス。1年から6年までで、12人である。
音楽室では、近くのお母さんたちが、ぼそぼそ話していた。
「委員長の佐藤さんが変わって、代理の人がくるそうよ。」
「今の佐藤さんじゃ大変だと思ったわ。
 前にものすごく、具合が悪そうだったもの。」
「代理の方、できる方だといいわね。」
「そうよ。委員長によって、私たちの負担が全然違うのよ。
「そんなもの?」
「何度も、何度も、集まることになって、仕事は全然進まない。
 そんなときもあったそうよ。」
「じゃあ、いい委員長が来ることを祈らなくちゃね。」

やがて、奇数学年の広報委員も集まった。
みんな、カードに名前を書いて、胸に着ける。
係りの教員は、6年2組担任の、日下部芳子だった。

美津子は、パソコンを前に立った。
かなり、ドキドキして、声が裏返りそうになった。
「えー皆様。見知らぬ人間が、前に現れ、
不可解に思われていらっしゃることと思います。
(少し笑い。)
本来、広報委員長は、6年2組の佐藤佐和子さでしたが、
佐藤さんは、体調を崩され、長期の休養が必要となり、
その代理といたしまして、私、沢田美津子が参りました。
佐藤さんには、遠く及びませんが、1年間代理を勤めさせていただきます。
(大きな拍手。)

では、早速ですが、名簿を作りたく思います。
皆さま、スマホかケータイをお持ちでしょうか。」
みなさん、首を縦に振る。
「それでしたらば。」と美津子は、黒板に自分のメールアドレスを書いた。
「このアドレスに、ご自分のクラス名。そして、お名前を書いたメールを、
 私宛に送ってくださいますか。」

なるほど・・と感心しているお母さんがいた。

「はい、12人の方、全員のメールをいただきました。
 皆様のスマホには、履歴に私のアドレスがあると思います。
 今、それを、広報委員長、沢田美津子と登録していただけますか。」
皆さん作業が早い。

「では、これから、皆さまのご希望を伺いたいと思います。」
美津子は、去年の広報、前後期2冊ずつを全員に配った。
「では、お伺いします。
 1年で発行するのは、2号だけなんです。
 これを、毎回12名で、ワイワイ作っていくか、
 12名の方を6人ずつに分け、片方の号だけ担当する方がいいか、
 挙手を願いたいと思います。
 まず、6人ずつでやる方がいいと思われる方。」
ほぼ、全員が手を挙げた。
「これで、決まりですね。」
「前期は、7月発行です。後期は、10月から、3月までです。
 どちらも、面倒なことがあります。
 えー、1年から3年までの6人の方は、前期、
 4年から6年までの方は、後期。
 それで、よろしいでしょうか。」
全員同意。
「では、6人のグループの方同士、連絡ができますように、
 今お互いにメール交換をしてくださいますか。」
6人は、集まって、メール交換をした。

それから、6人の大体の仕事を決め、それを、美津子にメールをした。
例えば、写真、イラスト、文章など。

「皆様。これで、今日のノルマは達成しました。
 私は、それを整理しまして、紙に印刷された名簿を作成し、お子様を通じて、
 お渡しします。
 それに、誰がいつまでに何の仕事をすればいいかも、書きこんでおきます。
 うっかりすることもありますので、私から、「仕事を始めてください。」
 というメールを直前にお送りします。
 その私も、うっかりが多いのですが。
 (少し、笑い。)
 そして、できました写真や、原稿は、すべてメールに添付して、
 私にお送りください。
 6人でご相談があるときは、自由に集まってくださって結構です。
 私は、送られて来た原稿、写真等を、こちらで、徐々に広報の形に、
 並べていきます。
 最終原稿ができましたら、6人の方に集まっていただき、
 確認を取ります。
 ですから、うまくいけば、学校で6人が集合するのは、
 今日と、確認の日の、2回で済むと思います。
(「わあ~、すごい!」という大きな拍手があった。)

 それから、これでは、お互いの皆様の懇親になりませんので、
 私の方から、自己負担の宴会を企画させていただきます。
 自由参加ですが、どうぞお出でくださいませ。
 私の方からは、以上です。

 では、担当の日下部先生。
 最後のご挨拶をお願いします。」

「日下部です。今日はお集まりくださり、ありがとうございます。
 また、委員長様のお蔭で、とんどん決まっていき、感激しました。
 スマホをフルに活用される新しいやり方を見た思いです。
 皆様。どうぞよろしく、お願いいたします。」
大きな拍手があり、散会となった。

毎年1時間はかかるこの集会が、20分程で終わった。

初め、新しい広報委員長を心配していた3人は話していた。
「素晴らしいわね。たった、2回集まるだけで済むなんて。」
「そうよ、スマホをフルに使うなんて、グッド・アイイデアよね。
 いつも、集まる時刻でもめるのよ。昼がいいか夜がいいかで。」
「去年の人達、5回も6回も集まっていたわよ。」
そう言いながら、3人は、にっこりして、美津子に挨拶していった。

『さて、今日の出来は、80点くらいかな?』
美津子は、うふっと首を傾けた。


(次回は、最終回「広報委員長のおわり、佐和子完治」です。)


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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