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モグリ女装美容室⑩「レナの新しい生活・最終回 前編」

最終回でしたが、1話で終えることができませんでした。
そこで、最終回・前編といたします。
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モグリ女装美容室⑩「レナの新しい生活・最終回 前編」


1年半がたち、高校を卒業する季節となった。
レナと5人の男たちは、お別れ会をカラオケで開き、
最後は、みんなで泣き合った。
「俺は、レナと過ごせた日々を、絶対忘れねえ。」
「レナほどの優しい女はいねえ。」
「レナが、好きだった。」
「レナほどの綺麗な女の子と過ごせたことは、奇跡だったよ。」
と、みんな手放しで泣いた。
「あたしも、悲しいけど、卒業したら、ときどき会おうよ。」とレナ。
「ああ、そうだな。いつでも会えるな。」
5人の内、2人が大学、3人が、専門学校に進む。
レナは、女の子の憧れる仕事をたくさんやってきた。
洋菓子店の売り子、ファッション雑誌のモデル。
レースクイーン。みんな楽しかった。
そして、どの仕事も、満足するまでやれた。

翌日、昼過ぎ、レナは、これからの自分をやりやすくするため、
「モグリ女装美容室」を訪れた。
受付に、OL姿の可愛い女の子がいる。
その子は、レナを見ると、
「ああ、里中レナさんですね。」とにっこりした。
「あたしをご存じなの?」とレナは少し驚いた。
「ぼくです。あなたの変身に立ち会ったトムです。」
「まあ。トムさんは、きっと可愛い女の子になると思っていました。」
「今日は?」
「いくつかお願いがあってきました。」
レナがそう言うと、トムはレナを事務所の中に入れてくれた。

レナは、まず、戸籍を変えてほしいと言った。
里中幸一の妻であった人は、幸一に子供がいないことを知っているので、まずい。

田中幸一の財産をレナに移して欲しい。
マンションの所有者を自分にしたい。
ダイアル1のボーイッシュ人格を、声を変えず、幸一人格にしたい。
ダイアル3は、もういらない。
ダイアル0の、幸一人格は、そのまま。

運転ができるので、運転免許証が欲しい。
パスポートも欲しい。

自分の名前を変えると、すでに友達になった人にばれてしまう。
それを、どうにかしたい。

トムは、うなずきながら、にっこり聞いていた。

レナは、
「これだけの難しいことなのですが、なんとかなりますでしょうか。」
と言った。
「ご希望のお名前は?」とトム。
「森下レナです。」
「わかりました。すぐできますよ。
2300年では、こんなことが日常茶飯事ですから、
その技術を使えば、簡単です。
あなたを森下レナと変名したと同時に、
あなたの名を知っていた人も、あなたを森下だと思います。」
「ほんと、ですか?」
「はい。財産贈与なんて面倒なことはせず、
 そのまま、登記の名義人を森下レナにします。
銀行カード、クレジットカードも、あなたの名で通るようにします。
暗証番号は、そのままです。
その他、もろもろの税金対策も済ませておきます。

あなたは、森下レナとして、戸籍に記入され、
あなたは、家族や親戚が現在一人もいません。

頭のダイアル1は、今のあなたのボーイッシュな声で、
幸一人格になります。もうなってますよね?」

ダイアル1で来たレナは、すくっと幸一の心になったことがわかった。

「もう1年以上レナでいたのですから、ご自分で、女性らしく振舞えますよね。
ダイアル0の里中幸一ですが、幸一の戸籍の中に森下レナはいません。
このダイアル0は、何かあった時のために、そのままにしておきましょう。」
「わあ、すごい。お願いします。」レナは、言った。
「後から、矛盾点が見つかったときは、また来てくださいね。」

トムは、そう言って、パソコンの前に座り、わずか、20分で、
大きな袋をくれた。
「この袋に、ご希望のものが全部入っています。
あなたは、天蓋孤独な森下レナさんになりました。」トムは言った。
「うれしいです。あたしの新しい人生が始まった気がします。」レナは言った。
「あ、そうだ。」と言ってトムは、錠剤の入った小さなビンを出した。
「私たちは、あなたの近未来がだいたいわかります。
この錠剤を、毎日1錠ずつ飲んでいくと、1週間で1歳若返ります。
15週間分あります。きっと役に立つと思います。」
トムは、そう言ってにっこりした。
礼を言って、レナは、事務室を出た。
外に出て、
「あたしの新しい人生!」
そう言って、大きな伸びをした。

レナは、女の子として、やりたいアルバイトはみんなやったと思った。
いくら貯蓄があるといっても、使うだけでは、減っていくばかりだ。
まともに働くとしたら、長年やってきたプログラミングの仕事だ。
しかし、プログラミングの仕事はキツイ。
新しい技術を習得しながら、チームを組んで仕事をしていく。
もっとも残業の多い職種で、徹夜などあたりまえ。
消耗が激しく、30歳が定年と言われている。
しかし、レナは、19歳にもどった。
やるならやれる。

幸一が42歳までやれたのは、彼の特別に優秀な頭脳による。
社内で彼は、「スーパー・プログラマグラマー」と呼ばれていた。
幸一自身が考えたプラグミングの技術が4つあり、
「里中技術」と呼ばれている。
それは、難解で、ベテランのプログラマーも使えない。
それを使うことができれば、膨大な量のプログラムが、一挙に片付く。

レナは、2年近くのブランクの間も、新開発された技術を調べ、
頭に入れていた。

まず、会社に行ってみよう。
そう思い、レナ(ダイアル1)は、かつらを、スタイリッシュなショートに変えた。
かっこよく、なかなか似合っていた。

レナは、履歴書と里中幸一の簡単な推薦状を書いて、バッグに入れた。
草色のブラウス、ロングのインド綿の長いスカート。
そして、生成りの袖なしのロングカーデガンを着て行った。

会社の受付で、ここで働きたい旨を伝えた。
受けつけ嬢は、引っ込み、課長のいるところへ案内された。
高梨幸雄さんだ、とレナは思った。
高梨は、レナの履歴書を見て、渋い顔をした。
「プログラムの経験は?」と高梨。
「高校で、パソコンクラブにいました。」とレナ。
高梨は、片頬で笑い、
「この仕事は、激しくてね、30歳が定年と言われている。
 だから、森下さんのような若い人が来てくれるのは、大歓迎なんですよ。
 でも、若いと言っても、大学の理工科でみっちり勉強し、
 現場で、2年ほどやって、やっと使えるようになる。
 失礼だが、あなたのキャリアではねえ。得意は何?」
と、高梨は、聞いて来た。」
「プログラムのミスを見つけることが、やや得意です。」とレナ。
「高校のクラブでのプログラムミスとは、桁がちがうと思うんだがな。」
高梨は、頭を掻いた。
レナをくそみそに言わないところが、高梨は、いい奴だと幸一は思った。

そのとき、25、6の社員が高梨のところへ来た。
「課長。お手上げです。どこがダメなのか、さっぱりわからない。
 もう、2日3人で徹夜ですよ。絶対ミスはないはずなんです。」
「どれ。」と高梨は、腰を上げた。
レナは、高梨についていった。
みんなは、えらく美人の女性がいると、レナに注目した。

高梨は、画面の前に座り、プログラム画面をスクロールしていった。
みんなが見ている。
どんどん文字列が上に上がっていく。
「あ、そこ!」とレナは叫んだ。
「なに?」と高梨は、画面を止めた。
「Cが、ダブっています。」レナ。
「あ、ほんとだ。」と係りの青年は言って、Cを1つ削った。
「試しに、終わりまで、見させてください。」
今度は、レナがキーを押し、スクロール・アップしていった。
速い。
ほんとに読んでいるんだろうかという速さだった。
「あ、ここ、Tが抜けています。」レナが言った。
「ほんとだ!」とみんなが叫んだ。
Tと打ち込んで、
レナは、最後まで、見た。
「単純な入力ミスで、プログラム自体は、完成しています。」レナは言った。

みんな、不思議なものを見るように、レナを見た。
青年は、プログラムを作動してみた。
すると、綺麗なアニメーションが始まった。
うおおおおおとみんなは、声を上げた。
「まるで、里中さんの再来だ!」と一人が言った。

高梨は、レナを見て、
「君は一体・・。」と言った。
「あ、そうだ。推薦状を持っています。」
レナは、里中幸一の推薦状を出した。
封を切って、高梨は読んだ。

『この森下レナさんは、私と同等のプログラム技術を持ち、
 私の4つの「里中技術」を完全にマスターしています。
 若い分、私より、すべて優秀です。

 貴社へ、推薦いたします。   
                 里中幸一 』

推薦状を横から見た社員たちは、「うわあ、やったー!」と拍手をした。

高梨は、あわててレナをデスクに連れて行った。
「里中さんの席は、未だに代わる人がいなくて、空席なんだよ。
 あなたが、里中さんと同じレベルなら、そこへすっぽり入って欲しい。」
高梨は言った。
「それが、1つお願いがあるんです。
 このお仕事は、徹夜が当たり前のお仕事ですが、
 私は、パートとして、朝は9時に来ますが、
夕方は5時きっかりに帰りたいんです。
帰らなければならない事情があるんです。
正社員ではなく、パート待遇でかまいません。
もしそれでよろしければ、雇ってください。」
高梨は考えた。空席であった里中幸一の席に、
夕方、5時まで居てくれるだけでありがたい。
難しい仕事を、彼女の勤務時間内に回せばいい。

「OKです。正社員の給料を超えない範囲で、
 できるだけ高額な時間給を差し上げます。ボーナスも出します。」
「わあ、うれしいです!」とレナは言った。

「では、今から、働かせていただきます。」
レナはそう言って、幸一の席にすっぽりと入った。
デスクには、デスクトップのパソコンが、正面と左右に計3台置かれている。
サイドのテーブルに、ノートパソコンが1つ。
まるで、コックピットだ。
レナは、水を得た魚のように、働き始めた。
19歳の若さは、疲れを知らなかった。

(次回は、「圭子の訪問」最終回・後編です。)


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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