モグリ女装美容室⑦「ダイアル1のレナ登場」

昨日は、急用ができ、投稿できませんでした。
第2話で、里中幸一は、52歳と書きましたが、42歳の間違いです。
ここに、訂正し、お詫びいたします。
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モグリ女装美容室⑦「ダイアル1のレナ登場」


水曜日の夜8時のことだった。
幸一は、楽な、水色のワンピースを着ていた。
夕食を自分で作り、食事を済ませたときだった。

レナになってから、幸一は、レナ用のスマホを買い、
幸一のスマホは、いつもキッチンのテーブルに置いていた。

その幸一のスマホに電話がかかった。
見ると、別れた妻・圭子からである。
幸一と圭子は、年が離れていて、圭子は、32歳。
年より若く見え、美人だった。
幸一は、いつも不在ということにしている。
幸一は、急いで頭の中のダイアルをレナにして、電話に出た。

「もしもし。」とレナは電話に出た。
「あのう、あなただれですか。」圭子は言う。
「あなたこそ誰ですか?電話した方が先に名乗るのが、常識でしょう。」とレナは言った。
(あれ?いつものレナと違うな、と幸一は思った。)
「あたし、里中幸一さんの元妻であった、近藤圭子と申します。」
「私は、このマンションの留守番をしている大森レナというものです。」
「幸一さんとお話しができますか。」
「幸一さんは、今、アメリカに行って、2年は、帰って来ないと思います。」
「まあ、そうなの。」と圭子は、少し考えていた。
「レナさんとお話しができますか。幸一さんのことが知りたいの。」
「今、お近くですか。」
「はい。」
「じゃあ、マンションにお出でください。」
「はい。じゃあ、お伺いします。」

幸一は、幸一として話がしたかったが、姿は17歳のレナである。
レナは、幸一の記憶を持っているが、それは、本を見るように、
いろいろ紐とかなといけない。

しかし、幸一は、レナに対応のすべてを任せた。
レナは、幸一の離婚の理由、
元妻に対して、よい感情を持っていないことくらいは知っている。

すぐにチャイムがなった。
きっと、すぐそばまで来ていたのだろう。
ドアを開けて、レナは、「どうぞ」と言った。
圭子は、入って、レナを見て、「はっ。」としたような顔をした。
レナの若さ、美貌、プロポーションなどを一目で見たのだろう。

レナは、圭子をリビングの丸テーブルに座るようにいい、
紅茶を淹れた。
「どうぞ。」と紅茶を出し、自分の紅茶も対面に置いて座った。

圭子は、マンションの内装が、すっかり変わっていることに驚いているようだった。
「あの、失礼ですが、あなたと幸一さんとのご関係を聞いてもいい?」
「初対面の私に、ため口ですか?」
レナは、真っ直ぐに圭子を見て、そう言った。
幸一は、これで2度目、レナにしては、対応がキツイと頭の中のダイアルを見た。
すると、ダイアル「1」。ボーイッシュなレナになっている。
幸一にとって、初めて見る「ダイアル1のレナ」であった。
幸一は、興味を持って観察した。

「あ、ごめんなさい。言いなおします。
 あなたと幸一さんとのご関係を聞いてもいいですか。」
圭子は言った。
圭子は、レナの毅然とした態度に、かなり、押されているようだった。
「幸一さんと私は、婚約しています。」
(うおー、さすがダイアル1。言ってくれるなあ、と幸一は、思った。)
「あの、あなた、お若く見えるわ。」
「また、ため口ですか。」
「あ、ごめんなさい。あなたは、お若く見えますが。」
「17歳。高校2年です。
 私が、卒業した時に、結婚しようと約束しています。」

レナは、圭子の顔にかすかなジェラシーの色を読み取った。
「あの、幸一さんは、自分の箪笥のケースの中に、
 女性の下着や、衣類、かつらなど入れていませんでしたか。」
圭子は、そう言ったのだった。
「どういうつもりで言ってらっしゃるんですか!」と、レナ。
レナは、まともに、不快な顔を見せて言い、圭子を威圧した。
(レナ、いいぞ!と幸一は思っていた。)

「そ、それは、あたしが妻だったとき、幸一さんが、
 つまりその、女装の趣味あるのじゃないかと、疑っていたものですから。」

レナは、さらなる不愉快を顔に出した。
「それを、私に知らせて、幸一さんと私を不仲にするおつもりですか。
 そんなことでいらしたのなら、今すぐ帰ってください。」
圭子は、あわてた。
「ごめんなさい。幸一さんの女装を、あなたが前もって知っていた方がいいと思って。
 結婚してからでは、いろいろこじれますから。」

レナは言った。
「そんなことは、大きなお世話です!
 あなたは、他人の家の秘め事を、その家に行って暴き立て、
 その一家の平和を崩すのがお好きなのですか?」
 
「いえ、決してそうではありません。」圭子は、うつむいた。

「先ほど、あなたのお顔にジェラシーの色が伺えました。
 いったい私の何に嫉妬なさってるのです。
 幸一さんの女装を私にあばいたのは、悪質です。
 それは、ジェラシーのなせるわざですか?」
 
レナの言葉は、まさに図星であり、圭子はうろたえた。
自分より、ずっと年下なのに、とても勝てない相手だと思った。
圭子は、レナの顔をまともに見ることができなかった。

「圭子さんがご安心なされるように、お伝えします。
 私は、幸一さんの女装を知っています。
 二人で、女装して、何度もショッピングにいきました。
 ですから、圭子さんのご心配は、杞憂に過ぎません。」

沈黙がしばらくつづき、レナは、言った。
「あの、今日いらした目的は、なんですか。率直におっしゃってください。
 圭子さんからお聞きしたことは、幸一さんに伝えます。」

圭子は、しばらくうつむいていたが、顔を上げた。
「あたし、浮気をしてしまい、幸一さんと別れました。
 あたし、セレブになりたかったんです。
 あるとき、病院の院長という人と仲良くなり、
 結婚しようと言われました。
 その院長さんと、関係を持ってしまいました。
 セレブになりたくて、幸一さんと別れたのです。
 慰謝料を払うのは、あたしの方でしたが、
 幸一さんは、拒否なさいました。

 院長夫人になり、月のお小遣いとして、100万いただきました。
 しばらくの間、それで、お買い物を楽しみました。
 しかし、あたしの欲は、そこで止まりませんでした。
 もっとセレブの奥様達と交流を持つようになりました。
 みなさん、財閥の奥様達で、
 1着、50万~60万円のワンピースを着ていました。
 私は、1着20万ほどのワンピースを着ており、
 自分が惨めで、とてもついていけませんでした。

 あたしは、主人に、月200万円お小遣いが欲しいとねだりましたが、
 『そこまで、君の贅沢を許す訳にはいかない。』と言われました。
 主婦の仕事は何もせず、買い物にばかり現を抜かしていたあたしが、
 愛想を尽かされるのは、時間の問題でした。
 主人は、病院の女の先生に浮気しました。

 その女性が、私より若く、遥かに美しい方なら、
 あたしは、ある意味で、しかたないと思えたかも知れません。
 でも、その方は、私より年上で、特別に美人ではありませんでした。

 あたしは、打撃を受けました。
 今あたしは、自己嫌悪に苦しみ、毎日、辛い思いで、過ごしています。
 自分が浮気をしておいて、今度は主人の浮気を許せないなんて、
 身勝手もいいところだと思っています。
 レナさん。あたしは、どうすれば幸せになれるでしょう?」

そう尋ねてくる圭子の顔は、本気だった。
17歳のレナに対して、藁をもすがりたい気持ちだったのだろう。

「もう、セレブは、こりごりだと思ってらっしゃるのですか?」とレナ。
圭子は、「はい。」と、うつむいて、うなずいた。
「もしかして、幸一さんともう一度暮らしたい、と思ってらっしゃいますか?」
「はい。ときどきそう思います。」と圭子は、うつむいたまま言った。
「それが、今日いらした目的ですね。
 幸一さんが、どんな暮らしをしているか。
 やもめ暮らしで、部屋は乱れ、洗濯ものは山と積まれ、一人住まいを淋しく思っているかもしてない。
 まだ、圭子さんを愛しているかもしれない。浮気を許してくれるかもしれない。
 それなら、よりを戻せるかもしれない。そう思って、いらしたのですね。」レナは言った。

圭子は、恥ずかしそうにうつむいた。
「あなたには、心を隠すことができません。おっしゃる通りです。」

「そうですか。」とレナは言い、続けた。
「残念ですが、私という婚約者がいるのですから、それは、不可能です。
 幸一さんほど、優しくて、ステキな方はいません。
 私は、幸一さんを、絶対手放したくはありません。」

「そうですね。あれだけ、優しい人はいませんでした。
 お金のために、あれだけの人を捨てるなんて、あたしは、本当に愚かな選択をしました。」

「圭子さんが幸一さんとお暮しのとき、月のお小遣いは、いくらだったのですか。」レナ。
「3万円です。」圭子。

「今のご主人を愛してらっしゃいますか。」
「はい。お金のためだけで、結婚したのではないのです。」

「もう、セレブはこりごりとお思いなら、
 今のご主人に、お小遣いは、3万円でいいとおっしゃってはいかがですか。
 そして、一般の主婦のように、家事をなさってはどうですか。
 お手伝いの方がいらっしゃると思いますが、
 その方たちと協力して、何か1つでも、ご主人のお口に入るものを、
 お作りになっては、いかがでしょうか。
 『それは、あたしが、作ったのよ。』と言える1品です。
 簡単なお料理意でかまわないと思います。
 そうするうちに、ご主人の圭子さんへの見方が変わっていくかもしれません。」レナは言った。

圭子は、しばらくうつむいて考えていた。やがて顔を上げ、
「そうですね。そうしてみます。」
そう言って、圭子は、わずかに元気を取り戻したようだった。

「あの、幸一さんにお伝えしておくことがありますか。」レナは聞いた。
「浮気をして、ごめんなさい、とそれだけ、お伝えください。」
圭子は言った。
圭子は、来たときとくらべ、ずっと晴れやかな顔で去っていった。

圭子がいなくなった後、レナは、ダイヤルを0に切り替えた。
幸一になった。
「ダイアル1のレナ、ありがとう。君は、すばらしいね。」と真っ先に言った。
幸一を観察できるレナには、幸一の言葉がわかったはずである。

幸一は思った。
圭子は、今の夫を愛していると言った。
だったら、これでいいんだ。

自分は今、17歳の女子高生である。
圭子といっしょに暮らすことはできない。
男に戻れると、美容室で聞いた。
しかし、そこまでして、圭子を受け入れたくはない。
これでいいんだ。
今が、一番幸せだ。

幸一は、そう言いながら、やや淋しげに帰っていく、
圭子の後ろ姿を、心に描いていた。
ふと、涙が出そうになった。
「圭子、どうか、幸せになっておくれ。」
幸一は、そう胸の中で祈った。

(次回は、未定です。)


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プロフィール

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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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